Perplexity(パープレキシティ)、Decisions API(ディシジョンズ)に27Bの「pplx-decider-v1.2」と4Bの「flash-v1.2」入力100万トークン$0.02と$0.01、旧指定はv1.2に自動で切り替わる
Perplexityは、確率で答えを返すDecisions APIの27Bモデルをpplx-decider-v1.2に更新し、4Bのpplx-decider-flash-v1.2を新設した。入力100万トークンあたりの料金は$0.02と$0.01で、出力は無料。v1.1・v1の指定はv1.2に切り替わる。

目次
Perplexity(パープレキシティ)は2026年10月、開発者向けのDecisions API(ディシジョンズ API)で、27Bモデルを「pplx-decider-v1.2」に更新し、4Bの軽量モデル「pplx-decider-flash-v1.2」を新しく加えた。同社の変更履歴によると料金は入力100万トークンあたり、v1.2が$0.02、flash-v1.2が$0.01で、出力トークンは無料。旧名の「pplx-decider-v1.1-27b」「pplx-decider-v1-27b」を指定したリクエストも動き続け、v1.2が選ばれる。
3行まとめ
- Perplexityが Decisions API に27Bの pplx-decider-v1.2 と、新しい4Bの pplx-decider-flash-v1.2 を追加(同社の変更履歴)
- 入力100万トークンあたり v1.2 は$0.02、flash-v1.2 は$0.01。出力は無料でリクエスト単位の料金もなし
- pplx-decider-v1.1-27b と pplx-decider-v1-27b の指定は、そのまま動いて v1.2 に切り替わる
本記事の内容は、日本時間2026年10月17日2時台に公式ページで確認したものです。
Decisions APIは何をするAPIか
Perplexityのドキュメントは、Decisions APIを「コンテンツについての質問に、文章ではなく確率で答えるAPI」と説明している。送るのは state(テキスト、JSON、画像)と、名前を付けた1つ以上の質問。質問の型は3種類で、型ごとに返るものが違う。
| 質問の型 | 聞くこと | 返るもの |
|---|---|---|
| noul | yes/noの質問、または確かめたい文 | yesの確率(0〜1) |
| choice | 自分で決めた選択肢から1つ | 全選択肢の確率と、最も確率の高い選択肢 |
| score | 順序のある評価基準での段階 | 全段階の確率と、期待スコア |
型名の noul はドキュメントの表記のとおりに書いている。
同社はこのモデルを、返答文の生成・コード生成・理由の説明はしない「決定モデル」と位置づけている。使いどころは、チャットモデルにラベルを答えさせて返答を解析していた場面(分類、振り分け、基準に照らした採点、しきい値で判定したい決定)だという。エンドポイントは POST https://api.perplexity.ai/v1/decisions の1本で、既存のPerplexity APIキーで使える。
今回の変更点と、旧モデルの扱い
変更履歴の10月分には、Decisions APIの項目が3つ並んでいる。公式の記載を新しい順に整理すると次のとおり。
| 変更履歴の項目 | 内容 |
|---|---|
| pplx-decider-v1.2 と pplx-decider-flash-v1.2 | v1.2が27Bモデルとして v1.1-27b を置き換え、入力100万トークン$0.02。flash-v1.2は新しい4Bで$0.01 |
| pplx-decider-v1.1-27b が v1 を置き換え | 入力100万トークンあたり$0.04から$0.02に |
| New: Decisions API | pplx-decider-v1-27b で提供開始。入力は$0.04、出力は無料 |
変更履歴の v1.2 の項目は、原文でこう書いている。
Requests that name pplx-decider-v1.1-27b or pplx-decider-v1-27b continue to work and select pplx-decider-v1.2 .
(pplx-decider-v1.1-27b または pplx-decider-v1-27b を指定したリクエストは引き続き動き、pplx-decider-v1.2 を選ぶ。)
つまり、コードを書き換えなくても、旧名で呼んでいる処理はv1.2で動く。料金ページにも同じ扱いが載っていて、旧名の指定はv1.2の料金($0.02)で課金される。
名前の指定方法は2通りある。バージョンを固定する書き方(pplx-decider-v1.2)と、最新版に追従するalias(pplx-decider-latest、pplx-decider-flash-latest)。aliasは perplexity/ を頭に付けた形(perplexity/pplx-decider-latest、perplexity/pplx-decider-flash-latest)も受け付け、同じモデルを指す。ドキュメントによると、aliasは時間とともに新しい決定モデルに移ることがあり、版が退役するとその名前は後継版に向く(変更は変更履歴で告知)。さらに、レスポンスの model には送った名前がそのまま返り、実際に処理した版は書かれない。しきい値で判定している場合は、モデルが変わるたびにしきい値を再検証するよう、同社は案内している。
2つのモデルの違いと使い分け
Decisions APIのページが載せている比較表の要点は次のとおり。
| pplx-decider-v1.2 | pplx-decider-flash-v1.2 | |
|---|---|---|
| alias | pplx-decider-latest | pplx-decider-flash-latest |
| パラメータ数 | 27B | 4B |
| 入力料金(100万トークン) | $0.02 | $0.01 |
| 出力トークン | 無料 | 無料 |
| 入力 | テキストと画像 | テキストと画像 |
| コンテキストウィンドウ | 256Kトークン | 256Kトークン |
| 1問あたりの選択肢 / 段階 | 255 / 10 | 255 / 10 |
2つの違いは大きさと値段で、リクエストの上限は共通だと同社は書いている。使い分けについての記載は次のとおり。
- v1.2: 大きいほうで、既定の選択肢。細かい基準での採点、長い原文に照らした主張の確認、間違いの代償が大きい場面で、まずこちらから始める
- flash-v1.2: 振り分け、ラベル付け、フィルタリングのような、基準がはっきりした大量処理で、入力料金が半分になる点を考える
選び方としては、自分のラベル付きデータの標本で両方を動かし、使うしきい値で結果を比べ、精度の基準を満たす場合だけFlashを残すよう勧めている。
質問をまとめて送ると答えが変わる
v1.2系は、1リクエスト内の質問をまとめて1回で答える。各質問は、state とほかのすべての質問を見る。state は1回だけ読まれ、1回だけ課金されるので、質問を別々に送るより安く済む。ただし、まとめ方によって答えが変わり、良くなることも悪くなることもあると、ドキュメントは書いている。
- まとめて効くのは、1つの決定の側面(同じ対象の複数の属性、「当てはまるものすべて」の複数ラベル、1つの振り分けの段階)
- まとめると悪化しうるのは、同じ判断を取り合う独立した候補(文書ごと、ツールごと、関数呼び出しごとの質問)。この場合は別リクエストに分ける
- v1.2はまとめる効果があるが、迷うときは1リクエストに候補1つ。flash-v1.2はまとめ方に敏感で、既定は1リクエスト1質問とし、まとめるのは「当てはまるものすべて」や振り分けの段階だけにして、自分のタスクで確かめる
料金と制限
料金ページの「Decisions API Pricing」の表では、課金されるのは入力トークンだけで、state・すべての質問・画像が入力に数えられる。レスポンスの usage.input_tokens で正確な数が分かる。同ページの例では、入力600トークンのリクエストの費用は、v1.2で$0.000012、flash-v1.2で$0.000006。
| 項目 | v1.2 | flash-v1.2 |
|---|---|---|
| 入力(100万トークン) | $0.02 | $0.01 |
| 出力トークン | 無料 | 無料 |
| リクエスト単位の料金 | なし | なし |
制限として、Decisions APIのページには次の数字がある。
- 1リクエストの質問数は1〜128、入力は256K未満(
state・画像・全質問の合計)、本文は32 MiBまで - 画像は1質問あたり最大8枚。PNG・JPEG・WebPのデータURLだけで、httpやhttpsの画像URLは400エラー
- 画像は32×32ピクセルのタイルで読まれ、1枚あたり2,048タイル以内(例: 1440×1440、2048×1024は収まり、1600×1310は収まらない)。超えると約1分待たされて504エラー
- レート制限は、すべてのプランで組織あたり1秒10リクエスト。2つのモデルで共有
筆者の観測──変更履歴を開くと、Decisions APIの項目が3つ重なっていた
日本時間2026年10月17日2時46分に変更履歴のページを取得して開くと、10月分の先頭付近にDecisions APIの項目が3つ連続していた。提供開始($0.04)、v1.1への置き換え($0.02に値下げ)、今回のv1.2とflash-v1.2の追加で、料金は$0.04→$0.02→(v1.2で)$0.02と動いている。3項目とも日付は「October 2026」と月までしか書かれておらず、3つの前後関係は、ページ上の並び順から読み取った。
公式ドキュメント3ページでは分からなかった5点
今回の記事で確認したのは、Perplexityの公式ドキュメント3ページの記載だけで、実際にAPIを呼んだわけではない。以下は、今回取得したページから分かる範囲での整理。
- 発表日: 変更履歴の項目は「October 2026」とあるだけで、v1.2の日付は書かれていない。当サイトが検知したのは日本時間10月17日2時台
- 精度の数字: 今回取得した3ページには、v1.2やflash-v1.2のベンチマークや、v1.1との精度比較の数字は載っていなかった(「benchmark」「accuracy」などで取得ページ内を検索して確認)。「v1.1より良くなった」とは書けない
- 応答時間: ドキュメントの応答時間の実測は、2026年9月30日に「以前の決定モデル」で測ったもの。入力数百トークンで2秒未満、約9万トークンで5秒、約19万トークンで14秒、上限直下で23秒とされるが、v1.2での数字ではない。同ページには、以前のモデルでは同一リクエストが通常は同じ数字を返し、まれに小数第2位が違ったとあり、しきい値には余裕を持たせるよう書かれている
- 日本での提供: 日本での利用可否や日本語での性能に触れた記載は、今回取得したページには見当たらなかった
- データの扱い: Decisions APIに送ったデータを学習に使うかどうかなどの条件は、今回取得したページには書かれていなかった(変更履歴の2025年1月のSonar発表に「we never train on your data」の一文はあるが、Decisions APIについての記述ではない)
参照したPerplexity公式ページ
- Changelog - Perplexity(October 2026)(日本時間2026年10月17日2時46分に確認)
- Decisions API - Perplexity(同2時46分に確認)
- Pricing - Perplexity(同2時46分に確認)
本記事は続報があり次第更新します。
この記事でよく聞かれること
- pplx-decider-v1.2とpplx-decider-flash-v1.2の違いは何ですか?
- Perplexityのドキュメントによると、v1.2は27Bパラメータで入力100万トークンあたり$0.02、flash-v1.2は4Bで$0.01です。どちらもテキストと画像を受け取り、コンテキストウィンドウは256Kトークン、出力トークンは無料です。リクエストとレスポンスの形は同じで、modelの指定を変えるだけで切り替えられると同社は説明しています。
- pplx-decider-v1.1-27bやpplx-decider-v1-27bを指定しているコードは動かなくなりますか?
- 変更履歴とDecisions APIのページによると、これらの名前を指定したリクエストは引き続き動き、pplx-decider-v1.2が選ばれて$0.02の料金で課金されます。aliasのpplx-decider-latestも、新しい版に移ることがあると書かれています。しきい値で判定している場合は、モデルが変わったときに再検証するよう同社は案内しています。
- Decisions APIは何を返すAPIですか?
- Perplexityの説明では、文章ではなく確率で答えるAPIです。テキスト・JSON・画像を state として送り、yes/noの確率、選択肢ごとの確率、評価基準(ルーブリック)の段階ごとの確率のいずれかを返します。分類、振り分け、採点などに使う想定で、返答文の生成やコード生成、理由の説明はしないと同社は書いています。
出典・参照資料
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