MiniMax(ミニマックス)、新モデル「M3.1 Flash」を提供開始入力$0.15・出力$0.60(100万トークン)、エージェント用途のコストは前世代比70%減と同社
日刊AIニュース10月19日(月)号:前日のAIのニュース3本を短くまとめました(約5分)›
MiniMaxが2026年10月19日、エージェント・コーディング・Computer Use向けの「MiniMax M3.1 Flash」を発表した。API、M Plan、MiniMax Codeで使え、料金は100万トークンあたり入力$0.15・出力$0.60。エージェント用途の利用コストは前世代より70%低いと同社は説明している。

目次
MiniMax(ミニマックス)は2026年10月19日(日付は公式ブログの掲載日)、新しいFlashモデル「MiniMax M3.1 Flash」の提供開始を公式ブログで発表した。MiniMax API、M Plan、MiniMax Codeで使える。料金は100万トークンあたり入力$0.15・出力$0.60で、同社は「エージェント用途の全体の利用コストは前世代より70%低い」と説明している。モデルの重みは、ブログでは「後日公開」、同じ日の公式Xの投稿では「10月23日に公開」とされている。
3行まとめ
- MiniMaxが2026年10月19日にM3.1 Flashを発表。API・M Plan・MiniMax Codeで提供開始し、重みは10月23日に公開予定と同社は公式Xで予告
- 料金は100万トークンあたり入力$0.15・出力$0.60・キャッシュ入力$0.015。同社はエージェント用途のコストが前世代より70%低く、オンライン推論は約3倍速いと説明
- DeepSWE v1.1で73.7%、OSWorld V2で61.7、CyberGymで82%などの点数は、いずれも同社ブログの数字
本記事の内容は、日本時間10月19日20時台に公式ページで確認したものです。
追記(10月19日21時台):公式Xの投稿とツリーで分かったこと
MiniMaxは日本時間20時56分、公式Xにも発表を投稿し、7分後に費用あたりの点数のグラフ3枚をツリーに付けた。ブログになかった点は次のとおり。
- 重みの公開日: 「Model weights will arrive on Oct 23.」(モデルの重みは10月23日に公開)
- 比べる相手: 「at 1/3 the cost of M3 and 3x the speed」(M3の3分の1の費用で、3倍の速さ)。ブログの「前世代」はM3を指すと読める。なお料金ページの1トークンあたりの値段は、M3が入力$0.30・出力$1.20(入力51万2千トークン以下)で、M3.1 Flashはちょうど半分。3分の1という数字は、作業全体の費用の話になる
- Space Bunny: 「topped global leaderboards with 200T+ tokens」(200兆トークン以上で世界のランキングのトップに立った)。AI時短ラボは9月24日、Space Bunnyに17本の文字列を送ってトークンの数え方を調べ、MiniMax M3と17本中17本が一致したと記事に書いていた。その時のSpace Bunnyは9回中6回「OpenAI製」と名乗っていたため、記事ではMiniMaxと言い切らなかった
- Automation-Benchのグラフ: 考える深さをlowからmaxに上げると、M3.1 Flashは52.8%から62.8%に伸びる(Claude Codeで測定)。グラフの位置から読むと、maxでも1タスク5セント未満で、Opus 5.5のmax(57%ほど・1タスク1ドル近く)より約6ポイント上・費用は約20分の1。ただしグラフのDeepSeek-V4.1-Flash-1017は混む時間の料金で計算されている。またブログの表では、M3.1 FlashのAutomation-Benchは62.2で、グラフの62.8と少し違う
- DeepSWEのグラフ: MiniMax自身のグラフでも、2日前のDeepSeek-V4.1-Flash-1017(maxで77%・1タスク約0.2ドル)の方が、M3.1 Flash(73.7%・約0.28ドル)より点が高く、費用も安い
21時過ぎに取得したM3のモデルページでは、ナビゲーションのLLMの欄にM3.1 Flashが加わっていた。
何が発表されたのか
公式ブログによると、M3.1 Flashは「次世代のFlashモデル」で、エージェント作業、コーディング、Computer Use(コンピューターの画面操作)、サイバーセキュリティで「世代をまたぐ進歩」を遂げたという。あわせて、オンライン推論は「ほぼ3倍速く」なり、利用コストは70%下がったと書いている。
ブログには、匿名で運用されていた「Space Bunny 🐰」についての記述もある。同社によると、Space Bunnyは匿名のまま累計200兆トークン超を処理しており、M3.1 Flashの初期版だったという。
同社が挙げた点数は次のとおり。いずれも同社の発表で、第三者の再現や検証についてはブログに書かれていない。
| 分野 | ベンチマーク | 同社の記載 |
|---|---|---|
| 複雑なタスク・自動化 | AutomationBench-AA | 「上位の成績」(点数の記載なし) |
| 複雑なタスク・自動化 | BankerToolBench | 76.2 |
| コーディング | DeepSWE v1.1 | 73.7%(「トップモデルと並ぶ」と説明) |
| Computer Use | OSWorld V2 | 61.7点 |
| 実務タスク | Agents' Last Exam(ALE) | 29.6点 |
| サイバーセキュリティ | CyberGym | 82% |
OSWorld V2とALEについて、同社は「中国のモデルの中で1位」と書いている。比較対象の一覧や測定条件は、文字として取得したブログ本文には載っていない(画像の図表に載っている可能性はある)。
速度については、同社は推論の仕組みを「より積極的なスパース化」で最適化したと説明し、日常の利用で出力は200トークン/秒以上、中央値(P50)は170トークン/秒以上に達すると書いている。
料金はいくらか
API料金は、公式ブログの表によると次のとおり(モデル名は「MiniMax-M3.1-Flash」)。
| 項目 | 料金(100万トークンあたり) |
|---|---|
| 入力 | $0.15 |
| 出力 | $0.60 |
| キャッシュされた入力 | $0.015 |
ブログは「Flat pricing」(一律料金)と書いている。70%減という数字は、同社が「エージェント用途の全体の利用コスト」について前世代と比べたものだ。1トークンあたりの単価が70%下がったという意味とは限らず、ブログ本文からは区別できない。
どこで使えるのか
公式ブログは、次の3つで「いま使える」としている。
- MiniMax API: platform.minimax.io から
- M Plan: サブスクリプション。https://www.minimax.io/m-plan
- MiniMax Code: デスクトップ版のダウンロード先がブログに載っている
M Planのページ(日本時間20時44分に取得)には、3つの有料プランが並んでいた。年払いの表示価格は次のとおり。
| プラン | 位置づけ | 年払い(表示価格) | 使用量 |
|---|---|---|---|
| Go | 軽い利用 | $220($264と併記) | 基準 |
| Explore | 日常の利用 | $550($648と併記) | Goの3倍 |
| Build | 重い利用 | $1,320($1,560と併記) | Goの7.5倍 |
年払いの切り替えには「2 months free」(2か月分無料)と書かれていた。
同ページのFAQによると、3プランともテキストモデル、画像・音声生成、Web検索、マルチモーダル理解を含み、動画モデルH3はExploreとBuildに含まれ、Goには含まれない。Buildにはピーク時の優先アクセスと新機能の先行利用がつく。無料プランでは「Text model M3.1 Flash Preview」が「Limited」(制限あり)と表にある。
クレジットのパックも売られており、$5で5,000クレジット、$25で25,000クレジット、$100で100,000クレジット。有効期間は購入から1年と書かれている。
日本での提供状況は、今回取得した3ページを検索した範囲では、国や地域を限った記載は見つからなかった。日本のユーザーが使えるか、日本円の料金があるかは、このページからは分からない。
前のモデルと何が違うのか
今回文字として取得したブログ本文は、比べる相手を「前世代(predecessor)」と書くだけで、具体的なモデル名や点数の差は見当たらなかった(画像の図表は確かめていない)。そのため、本記事では「前世代より何点上がった」という比較は書けない。
確かに言えるのは、次の点だ。
- 同社が示す主な改善は、エージェント用途の利用コスト(70%減)とオンライン推論の速度(ほぼ3倍)
- 同社は、Flashは「効率と能力のバランスの探求」で、知能の限界を押し広げる「Pro」は後日登場すると説明している
- モデルの重みは、公式Xの投稿によると10月23日に公開される
なお、MiniMax M3のページ(別ページ)には、M3が100万トークンの文脈長に対応するとの説明がある。ただしこれはM3についての記述で、M3.1 Flashの文脈長はブログ本文には載っていない。
筆者が公式ページで確認した範囲
日本時間20時43分から44分にかけてブログ、M3のページ、M Planのページを順に取得して読み比べたところ、呼び名が揃っていなかった。ブログは「M3.1 Flash」と書いている。M Planのページは、プランの一覧と比較表では「M3.1 Flash Preview」と書く一方、同じページのFAQでは「M3.1 Flash text model」と、Previewを付けずに書いている。M3のモデルページ(20時44分取得)は、本文にもナビゲーションにもM3.1 Flashの記載がなかった。3ページともナビゲーションのLLMの欄はM3・M2.7・M2.5の3つで、「NEW」がついていたのはM3だけだった。ページごとに更新の進み具合が違う可能性があるが、理由は公式ページからは分からない。実際にAPIを呼んだり、モデルを使ったりはしていない。
この記事で確かめられていないこと
- 点数はすべて同社の発表: AutomationBench-AA、BankerToolBench、DeepSWE、OSWorld V2、ALE、CyberGymの点数は、いずれもブログに載った数字。比較対象のモデルと条件は、文字として取得した本文には無く、画像の図表も確かめていない
- 70%減の比較相手: ブログは「前世代」とだけ書き、公式Xは「M3の3分の1の費用」と書いている。何の作業でどう測った費用かは、10月19日時点の公式ページには書かれていない
- Previewの意味: M Planのページの一覧と比較表にある「Preview」が、ブログの正式発表とどう関係するかは、今回取得した3ページには説明が見つからなかった
- 重みの公開: 公開日は公式Xで10月23日と予告された。ライセンス・配布先・モデルの大きさは、10月19日時点の公式ページと投稿には書かれていない
- 日本での提供: 地域や日本語対応についての記載は、今回の3ページの範囲では見つかっていない
出典と確認時刻
- MiniMax公式ブログ「MiniMax M3.1 Flash: Redefining Agent Performance and Cost」(日本時間2026年10月19日20:43取得): https://www.minimax.io/blog/minimax-m31f
- MiniMax公式「M Plan」(同20:44取得): https://www.minimax.io/m-plan
- MiniMax公式「MiniMax M3」(同20:44取得): https://www.minimax.io/models/text/m3
本記事は続報があり次第更新します。
この記事でよく聞かれること
- MiniMax M3.1 Flashとは何ですか?
- MiniMaxが2026年10月19日の公式ブログで発表した新しいFlashモデルです。同社は、エージェント作業・コーディング・Computer Use・サイバーセキュリティで「世代をまたぐ進歩」を遂げたと説明しています。MiniMax API、M Plan、MiniMax Codeで使えます。
- MiniMax M3.1 Flashの料金はいくらですか?
- 公式ブログによると、API料金は100万トークンあたり入力$0.15、出力$0.60、キャッシュされた入力$0.015です。M Planは年払いでGoが$220、Exploreが$550、Buildが$1,320と、M Planのページに表示されています(取得時点)。
- MiniMax M3.1 Flashのモデルの重みは公開されていますか?
- まだです。公式ブログは「Model weights will be released later」(後日公開)と書き、同じ日の公式Xの投稿は「Model weights will arrive on Oct 23.」(10月23日に公開)と予告しています。ライセンスとモデルの大きさは、10月19日時点の公式ページと投稿には書かれていません。
- 「コスト70%減」は何と比べた数字ですか?
- 公式ブログは「エージェント用途では、全体の利用コストが前世代より70%低い」と書いています。比べている前世代のモデル名は、取得したブログ本文には書かれていません。
出典・参照資料
この記事の解説動画
YouTubeで見る ↗大きいニュースはYouTubeでも解説しています。Xでは新着記事をお知らせしています。
コメント
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?
AIについて聞きたいことはありますか?
質問箱で無料で受け付けています。回答は公開され、他の方の参考にもなります。
質問箱を見る →関連記事
覆面AI「Space Bunny」、トークナイザはMiniMax M3と17対17で一致 なのに天安門を答え、「OpenAI製」と名乗る
覆面AI「Space Bunny」、トークナイザはMiniMax M3と17対17で一致なのに天安門を答え、「OpenAI製」と名乗る
