AI時短ラボ
検索
活用

Excel のパスワード設定のやり方開く時のパスワードは[ファイル]>[情報]>[ブックの保護]>[パスワードで暗号化]、忘れると Microsoft も回復できない。ブック・シート保護との違いと Copilot(コパイロット)の関係【2026年10月版】

執筆:約27分で読めます

Excel のパスワード設定は、守りたい範囲で3種類に分かれる。ファイルを開けなくするなら[ファイル]>[情報]>[ブックの保護]>[パスワードで暗号化]、シートの追加・削除を止めるなら[校閲]の[ブックの保護]、セルの書き換えを止めるなら[シートの保護]。Microsoft の日本語ヘルプは、どのパスワードも忘れると Microsoft は回復できないと書く。筆者は2026年10月8日5時台に Microsoft の日本語ページ20本の原文を取得し、Copilot の公式ページにパスワード付きファイルの記載があるかも調べた。

Excel のパスワード設定のやり方──開く時のパスワードは[ファイル]>[情報]>[ブックの保護]>[パスワードで暗号化]、忘れると Microsoft も回復できない。ブック・シート保護との違いと Copilot(コパイロット)の関係【2026年10月版】
目次

2026年10月8日・日本時間時点の情報です。 Excel のパスワード設定は、守りたい範囲によって3種類に分かれ、ファイルそのものを開けなくするなら[ファイル]>[情報]>[ブックの保護]>[パスワードで暗号化]を使う。Microsoft の日本語ヘルプは、どのパスワードも忘れると Microsoft は回復できないと書いている。AI の Copilot(コパイロット)については、パスワード付きファイルとの関係を書いた公式ページは、筆者が確認した範囲では見つからなかった。

3行まとめ

  1. 開く時にパスワードを求めるのは[ファイル]>[情報]>[ブックの保護]>[パスワードで暗号化]。シートの追加・削除を止めるのは[校閲]の[ブックの保護]、セルの書き換えを止めるのは[シートの保護]で、後ろの2つはファイルを開けなくする機能ではない(Microsoft サポート、2026年10月8日取得)。
  2. 公式ヘルプはファイル・ブック・シートのどのパスワードも、忘れると Microsoft は回復できないと書く。シート保護は「セキュリティ機能として意図されたものではありません」とも書く。
  3. パスワードと Copilot の関係を書いた公式ページは、筆者が取得した Excel の Copilot のヘルプ8ページとプライバシーのページには無かった(「パスワード」の語が0件)。書かれていたのは管理者が設定する秘密度ラベルと暗号化の話。

この記事は、Microsoft のサポートと Learn の日本語ページ20本の原文を2026年10月8日の5時21分から5時27分に取得し、5時32分から5時42分に英語版の一部も取得して、そのうち18本を根拠にして書いた。パスワードを忘れた時の対処は、Microsoft の公式の書き方の範囲だけを書く。パスワードを外す第三者のツールや手口は扱わない。

Excel の関数の使い方はExcel 関数の使い方に、無料で使える Excel は無料の Excel(Web 版)にある。この記事は「パスワードで守る」ことだけを扱う。

Excel のパスワードは何種類ある?──ファイル・ブック・シートで守る範囲が違う

Microsoft のヘルプ「Excel の保護とセキュリティ」は、保護を3つのレベルに分けて説明している。名前が似ているが、守るものが別である。

レベル 守るもの ヘルプの書き方(要約) 設定する場所
ファイルレベル ファイルを開く・編集すること 「ユーザーが Excel ファイルを開いたり変更したりできないようにパスワードを指定して Excel ファイルをロックダウンする」 [ファイル]>[情報]>[ブックの保護]
ブックレベル シートの構成 「他のユーザーはワークシートを追加、移動、削除、非表示、名称変更できなくなります」 [校閲]タブの[ブックの保護]
ワークシートレベル シートの中のセルなど 「ユーザーがシート内で実行できる操作を正確に指定する」 [校閲]タブの[シートの保護]

ファイルレベルには、同じヘルプが5つの選択肢を挙げている。ファイルの暗号化、ファイルを開いたり編集したりするためのパスワード、最終版にする、アクセスを制限する(Information Rights Management を使う組織向け)、デジタル署名である。

ブックの保護のページとシートの保護のページは、それぞれ冒頭で「ブックの保護は、Excel ファイルまたはワークシートをパスワードで保護することと同じではありません」「ワークシートを保護することは、Excel ファイルまたはブックをパスワードで保護することと同じではありません」と注意している。ファイルを人に見せたくない時は、[シートの保護]や[ブックの保護]ではなく、ファイルレベルの設定を使う。

「Excel の保護とセキュリティ」は冒頭の警告で、こうも書く。

ブックやワークシートをパスワードで保護しているからといって安全であると判断するのではなく、クレジット カード番号、社会保障番号、従業員 ID などの機密性の高い個人情報が含まれている可能性のある Excel ブックを配布する前に、常によく考えてください。 ワークシート レベルの保護は、セキュリティ機能を意図したものではありません。

英語版の原文は「Worksheet level protection is not intended as a security feature.」。セキュリティ機能ではないと書いているのはワークシートの保護についてで、ブックの保護については「パスワードで保護しているからといって安全であると判断するのではなく」という書き方である。

どれを選ぶか(筆者の整理)

公式の説明をもとにした、筆者の目安である。

やりたいこと 使うもの
他の人にファイルを開かせたくない ファイルの暗号化(パスワードで暗号化)
見せるが、数式やヘッダー行を誤って消されたくない シートの保護
見せるが、シートを増やしたり消したりされたくない ブックの保護
開くことは許すが、編集できる人を絞りたい 開く用と編集用で別のパスワード(後述)

ヘルプは、これらを組み合わせて使ってよいとも書く。

Excel ファイルを開く時にパスワードを求めるには?

ヘルプ「Excel ファイルを保護する」の手順は次の4つである。引用の「」は原文のまま。

  1. 「[ファイル>情報]を選択します。」
  2. 「[ブックの保護]ボックスをオンにし、[パスワードで暗号化]を選びます。」
  3. 「[パスワード]ボックスにパスワードを入力し、[OK]を選択します。」
  4. 「[パスワードの再入力]ボックスでパスワードを確認し、[OK]を選択します。」

同じページの警告には、忘れた時の注意(後述)のほか、次の2つがある。

  • 「使用するパスワードの長さ、文字、数については制限はありませんが、大文字と小文字は区別されます。」
  • 「パスワードでファイルをロックしても、必ずしも悪意のあるユーザーからファイルを保護できるとは限らないことに注意してください。」

2つ目は、クレジットカード番号のような機密情報を含むファイルの配布について書かれた文脈にある。パスワードを付ければ安全、とは公式が言っていない。

このページの適用先には Excel for Microsoft 365、Excel 2024・2021・2019・2016 と、Mac 版の Microsoft 365・2024・2021 が並ぶ。ただし手順は[ファイル]>[情報]という言葉で書かれていて、Mac 版向けのページは別の手順([ファイル]メニューの[パスワード]、後述)を書いている。

パスワードの長さは、版によって書き方が違う。「Excel ファイルを保護する」(Windows 版と Mac 版が適用先)は「制限はありません」と書く。一方、「ブックを保護する」の macOS のタブと、Mac 版だけが適用先の「ブックのパスワードを変更または削除する」は、「Excel for Mac のパスワードには 15 文字までの制限があります」と書き(英語版は「Passwords in Excel for Mac have a 15-character limit.」)、Windows 版で15文字を超えるパスワードを付けたブックは Mac 版では開けない、と案内する。Windows 版に15文字の上限があると書いたページは、取得した中には無かった。Mac 版で開く可能性があるファイルなら15文字以内にしておく、というのが筆者の考えである。

開くパスワードと、編集するパスワードを分けるには?

「他の人には読むだけ、自分(や上司)は編集できる」という使い方では、パスワードを2つに分ける。ヘルプ「Excel の保護とセキュリティ」は、2つあると書く。

1 つは開くためのパスワードで、もう 1 つは編集するためのパスワードです。

この2つの設定手順は、筆者が確かめた公式ヘルプのうち、Mac 版のページにだけ書かれていた。「Excel for Mac で読み取り専用の状態を設定またはクリアする」は次のとおり。日本語版の訳は意味が取りにくいので、英語版の原文を添える。

  • 「パスワードを要求するには、[ファイル]メニューの[パスワード]を選択し、パスワードを入力してファイルを開きます。」(英語版は「on the File menu, select Passwords and enter a Password to open the file.」=開くためのパスワードを入れる)
  • 「文書を変更するための個別のアクセスを許可するには、変更するパスワードを入力します。」(英語版は「enter a Password to modify.」=変更するためのパスワードを入れる)

同じページは、パスワードを使わない方法として[ファイル]メニューの[常に読み取り専用で開く]も挙げる。ただし、ブックが共有されている場合は書き込み権限を持つ人なら誰でもこの状態を外せる、と同じページが書いている。

Windows 版で開く用と編集用を分ける手順は、本記事が確認した範囲では公式ヘルプに見つからなかった。「Excel の保護とセキュリティ」は2つのパスワードがあると書くが、手順は「Excel ファイルを保護する」へ案内するだけで、そのページには[パスワードで暗号化]の4手順しか無い。筆者は Microsoft サポートを日本語で「全般オプション」「書き込みパスワード」「読み取りパスワード」、英語で「General Options」「Password to modify」「Read-only recommended」と探したが、出てきた公式ヘルプは Mac 版のページだけだった。そのため、Windows 版の画面と手順は本記事では書かない。

ブックの構成(シートの追加・削除)を守るには?

ブックの保護は、ファイルを開けなくする機能ではない。ヘルプ「ブックを保護する」は、目的を「他のユーザーが非表示のワークシートの表示、ワークシートの追加、移動、削除、非表示、ワークシートの名前変更を行うことができないようにする」ためと書く。

同じページの Windows のタブの手順は次の3つである。

  1. [校閲]>[ブックの保護]をクリックする。英語版の原文は「Click Review > Protect Workbook.」で、日本語版はこの行が「[ブック の確認>保護] をクリックします。」という訳になっている。
  2. 「[パスワード]ボックスにパスワードを入力します。」
  3. 「[OK]を選択し、パスワードを再入力して確認してから、[OK]をもう一度選択します。」

macOS のタブも、同じく[校閲]タブの[ブックの保護]から入る手順である。

同じページは「パスワードは省略可能です。パスワードを指定しない場合、誰でもブックの保護を解除し、変更できます」と書く。パスワードを付けないままだと、保護はあっても誰でも外せる。保護されているかどうかは、[校閲]タブの[ブックの保護]アイコンが強調表示されているかで分かる、とも書く。

シートのセルを守るには?

ヘルプ「ワークシートを保護する」(適用先は Windows 版の Excel。タブは Windows と Web)は、保護を2つの手順に分けている。

  • 手順1: 編集させたいセルを選び、[セルの書式設定]の[保護]タブで[ロック]をオフにする。
  • 手順2: 「[校閲]タブで[シートの保護]を選択します。」そのうえで、許可する操作(行や列の挿入、並べ替え、オートフィルターなど)にチェックを入れ、必要ならパスワードを入れる。

同じページは「ロックは、シートの保護を有効にした場合にのみ動作します」と書く。手順1は、保護をかけた後もそのセルだけ書き換えられるようにする準備である。

パスワードについて、このページの Windows のタブは「パスワードは、8 文字以上にする必要があります。14 文字以上のパスフレーズが適しています。」と書く。

3行まとめで引いた警告は、このページの冒頭にある。「ワークシート レベルの保護は、セキュリティ機能として意図されたものではありません。単に、ユーザーがワークシート内でロックされたセルを変更できなくするためのものです。」見られたくないデータをシート保護だけで隠す使い方は、公式の想定の外にある。

パスワードを忘れたら、Microsoft の公式は何と書いているか

Microsoft の日本語ヘルプは、パスワードごとに、忘れた場合の書き方が少しずつ違う。取得した原文を並べる。

パスワードの種類 公式ヘルプの原文
ファイルの暗号化 「パスワードを忘れてしまった場合、Microsoft はそれを回復することができない」(Excel ファイルを保護する)
ファイル・ブック・シート全般 「パスワードを忘れたか、なくした場合、Microsoft がそれを取り戻すことはできません。」(Excel の保護とセキュリティ)
ブックの保護 「紛失した場合、Excel は回復できません。」(ブックを保護する)
シートの保護 「パスワードを忘れた場合、Microsoft がそのパスワードを復元することはできません。」(ワークシートを保護する)
Mac の読み取り専用・パスワード 「パスワードを忘れてしまった場合、Microsoft はそれを回復することができない」(Excel for Mac で読み取り専用の状態を設定またはクリアする)
ブックを開く・変更する(Mac 向け) 「パスワードをなくした場合、パスワードで保護されているブックを開いたり、アクセスしたりできなくなります。」

筆者が取得した Excel の保護・パスワードのヘルプ8ページのどれにも、忘れた場合の復元手順は書かれていなかった(一部のページの末尾に、Excel 技術コミュニティで質問できるという一般的な案内があるだけ)。本記事が確認した範囲では、公式の答えは「回復できない」で終わっている。

そのため、実際にできる備えは設定する前に集中する。公式ヘルプの「簡単には忘れないパスワードを使用する」「書き留め、安全な場所に保管します」という注意を、筆者が手順に直すと次のようになる。

  1. パスワードなしの元のファイルを別の場所に1つ残しておく(筆者の提案)。
  2. パスワードは、ファイルと別の場所に控える。
  3. 共有する前に、そのパスワードで実際に開けるか自分で確かめる。大文字と小文字は区別される。

パスワードを変えたい・外したい時の公式の手順

パスワードを知っている人なら、変更も削除もできる。Mac 版だけを適用先にしたヘルプ「ブックのパスワードを変更または削除する」は、冒頭でこう書く。

ブックのパスワードは、現在のパスワードを知っているユーザーなら誰でも変更または削除できます。

このページ(Mac 版)の手順(原文の要約)は次のとおり。

  1. パスワードを変更または削除するブックを開く。
  2. [校閲]タブの[シートの保護]または[ブックの保護]をクリックする。
  3. 「[シートの保護を解除]または[ブックの保護]をクリックし、パスワードを入力します。」
  4. 新しいパスワードにする場合は、保護をかけ直す時に新しいパスワードを入力して確認し、[OK]を押す。ブックのパスワードを削除する場合は、「新しいパスワードを入力せずに[OK]をクリックします」。

Windows 版では、「ブックを保護する」の Windows のタブが、ブックの保護を外す手順を、設定と同じく[校閲]>[ブックの保護]をクリックしてパスワードを入れ[OK]、と書く。シートの保護は「ワークシートを保護する」が、英語版の原文で「Go to File > Info > Protect > Unprotect Sheet, or from the Review tab > Changes > Unprotect Sheet.」([ファイル]>[情報]>[保護]>[シート保護の解除]、または[校閲]タブ >[変更]>[シート保護の解除])と書き、パスワードを入れて[OK]とする。

ファイルの暗号化のパスワードを外す手順は、「Excel ファイルを保護する」には書かれていない。このページが書くのは設定の4手順だけである。本記事では実機で押していないので、外す手順は書かない。

無料の Excel(Web 版)でパスワードは付けられるか

ヘルプ「ブックを保護する」の Web のタブは、Web 版からはパスワードを付けられないと書く。

Excel for the web では、パスワードで保護されたブックを開いて編集できます。Excel for the web からパスワードを追加、変更、削除、または回復することはできません。

付けたい場合は「Excel デスクトップ アプリケーションがある場合は、[Excel で開く]ボタンを使用してブックを開き、ブックをパスワードで保護します」と案内し、続けて「ただし、今後は Web 上でのみファイルを表示できるようになります」と書く。この文が何を指すのかは、英語版の原文と比べても断定できなかった。

例外はシート保護のパスワードで、「ワークシートを保護する」の Web のタブに手順がある。英語版の原文で「Select Review > Manage Protection.」([校閲]>[保護の管理])を選び、作業ウィンドウで[シートの保護]をオンにし、必要なら[シート保護パスワード]を入れて[保存]する。

無料の Excel で何ができるかは無料の Excel(Web 版)に整理してある。

パスワード付きの Excel ファイルで Copilot(AI)は使えるか

先に結論を書く。個人が[パスワードで暗号化]を付けたファイルと Copilot の関係を書いた公式ページは、筆者が取得した範囲では見つからなかった。

探した範囲

筆者は2026年10月8日の5時22分から5時27分に、Excel の Copilot の FAQ・使用開始・ヒント・組み込みスキル・COPILOT 関数・データ分析情報・データ視覚化の7ページと、Copilot Chat のしくみ、Microsoft Learn の Copilot のプライバシー・要件・情報保護の考慮事項の計11ページを取得した。「パスワード」の語は11ページとも0件で、「暗号」「保護」で探しても、Excel の Copilot のページに個人のパスワードの話は無かった。

データソースのページは、日本語版が5時23分と5時42分のどちらも「The request is blocked.」の画面(403)で読めず、5時42分に開けた英語版「Copilot in Excel data sources」は「password」「encrypt」とも0件だった。Learn のトラブルシューティング「Copilot is missing, disabled, or doesn't work correctly」(2026年4月23日更新)にもパスワードの語は無い。Copilot のボタンが無い時の対処を書いたサポートページは403で読めておらず、そこに書かれている可能性までは否定できない。

書かれていたのは、管理者が設定する暗号化のほう

Microsoft Learn の Copilot のプライバシーのページは、IRM(Information Rights Management)や秘密度ラベルによる暗号化について、次のように書く。

Microsoft Purview 情報保護によって暗号化されたデータがある場合、Microsoft Copilot はユーザーに付与された使用権を優先します。

Learn の「Microsoft 365 Copilot に関する情報保護に関する考慮事項」の節(ページの ms.date は 2026-06-30)は、「EXTRACT」という使用権限の有無で、Copilot が内容を要約できるかが変わると書く。たとえば、コンテンツがユーザーに閲覧(VIEW)の権限を与え、取り出し(EXTRACT)を許さない場合は、次のようになる。

ユーザーがアプリでこのコンテンツを開いていると、Copilot を使用できなくなります。

組織が Microsoft Purview のラベルや IRM で暗号化したファイルでは、設定によって、開いている間も Copilot が使えなくなる、と公式は書いている。同じページは、ラベルと関係なく暗号化され、閲覧はできるが取り出しの権限が無い場合は「コンテンツは Copilot によって返され」るとも書き、設定次第で結果が分かれる。どちらも IT 管理者のいる組織向けの仕組みで、個人が[ファイル]>[情報]から付けるパスワードがどちらに当たるかは、これらのページに書かれていない。

使えるかどうかを確かめる方法

筆者は Copilot の契約もサインインも持っていないので、パスワード付きのファイルで Copilot を試していない。確かな答えが必要な場合は、自分の契約で小さなテストファイルにパスワードを付け、開いたあとに Copilot が動くか確かめる。仕事のファイルなら、IT 管理者に確認する。

Copilot に頼めないこと、頼めること

Excel の Copilot の「使用を開始する」のページが挙げるできること(ワークシートの編集、データと数式の生成、グラフ・ピボットテーブルの作成、分析情報、並べ替えやフィルター、Web 検索など)にも、組み込みスキルのページにも、シートの保護やパスワードの設定は載っていなかった(「保護」「パスワード」の語が0件)。

そもそも Excel の Copilot を使うには契約が要る。公式 FAQ によると、AI クレジット プラン付きの Microsoft 365 Personal か Family、Microsoft 365 Premium、商用 Microsoft Copilot、Copilot Chat 対象のビジネス・エンタープライズ向けサブスクリプションのどれかである(5時22分取得)。ボタンが出ない時の確認順と日本での価格はExcel の Copilot が表示されない時の直し方に、無料の範囲で AI に表計算を相談する方法はCopilot の無料版でできることにある。

「Excel ファイルを保護する」を5時23分に開いて見えた画面

筆者は2026年10月8日の5時23分に、ヘッドレスの Chrome(画面は出さない設定)で「Excel ファイルを保護する」のページを開き、1280×800 の大きさで撮影した。分かったことは次のとおり。

  • ページの上部に「Copilot に関するヘルプを利用する」という囲みがあり、「Excelファイルを設定する最良の方法は何ですか?」「保護とセキュリティについて知っておくべきことは何ですか?」「Excelファイルを保護してください。」の3つの質問例が出ていた。サインインしていないので、押した先は確かめていない。
  • ページの上部にある紹介動画の画面は英語の Excel で、[Info]の下の[Protect Workbook]の一覧に「Always Open Read-Only」「Encrypt with Password」「Protect Current Sheet」が並んでいた。日本語ページの「パスワードで暗号化」は、この英語の「Encrypt with Password」に当たると読める。
  • 390×844 のスマホの大きさでは、同じページが「The request is blocked.」の画面になり読めなかった。同じ5時23分に、ワークシートの保護のページもブロックされた。この記事の引用は、curl で取得した本文に基づく。

筆者は Excel の実機を開いておらず、手順は実際に押して確かめていない。

この記事では確かめられていない点

  • Windows 版の Excel で、開く用と編集用のパスワードを別々に設定する手順。日本語・英語の公式ヘルプを別の語で探しても、Mac 版のページしか出てこなかった。
  • ファイルの暗号化のパスワードを外す手順。「Excel ファイルを保護する」には設定の4手順しか無い。
  • 長さに「制限はありません」(Windows 版と Mac 版が適用先のページ)と「Excel for Mac のパスワードには 15 文字までの制限があります」(Mac 版のページ)の、どちらがいまの Mac 版に当てはまるか。
  • 個人が付けたパスワードと Excel の Copilot の関係。取得したページに記載が無く、日本語版のデータソースのページと、Copilot のボタンが無い時のページは読めなかった。
  • 暗号化の強さ(どの方式で暗号化されるか)。取得した範囲のヘルプには書かれていなかった。

この記事が根拠にした Microsoft のページ(2026年10月8日5時21分〜5時42分に取得)

本文で名指しした18本は、ページごとの取得時刻とともに記事末尾の出典欄に挙げた。日本語ページを根拠にし、日本語版の訳が分かりにくい箇所と、日本語版が読めなかったページだけ英語版の原文で確かめた。保存した原文は筆者の作業フォルダにある。

この記事でよく聞かれること

Excel でファイルにパスワードを設定するには?
[ファイル]>[情報]を開き、[ブックの保護]から[パスワードで暗号化]を選び、パスワードを入力して OK、もう一度入力して OK とする。Microsoft の日本語ヘルプ「Excel ファイルを保護する」の手順(2026年10月8日取得)。これで他の人はパスワードなしではファイルを開けなくなる。Mac 版向けのヘルプは、[ファイル]メニューの[パスワード]で開くためのパスワードを入れる手順を書いている。
Excel のパスワードを忘れたらどうなる?
Microsoft の日本語ヘルプは、ファイルの暗号化では「Microsoft はそれを回復することができない」、シートの保護では「Microsoft がそのパスワードを復元することはできません」と書く(2026年10月8日取得)。公式ページに復元の手順は見当たらないので、設定する前にパスワードを別の場所に控えておく。
Excel のブックの保護とシートの保護は何が違う?
ブックの保護はシートの追加・移動・削除・非表示・名前変更を止め、シートの保護はセルの書き換えなどを止める。どちらもファイルを開けなくする機能ではない。Microsoft のヘルプは、ファイルを開けなくするのはファイルレベルの[パスワードで暗号化]と書く。
Excel のシート保護は安全か?
セキュリティ機能としては作られていない。Microsoft のヘルプは「ワークシート レベルの保護は、セキュリティ機能として意図されたものではありません」と書き、誤って書き換えるのを防ぐ用途だと説明する(2026年10月8日取得)。見せたくない内容はファイルの暗号化で守る。
無料の Excel(Web 版)でパスワードは付けられる?
ブックにパスワードを付けることは Web 版ではできない。公式ヘルプ「ブックを保護する」の Web 版の説明は「Excel for the web からパスワードを追加、変更、削除、または回復することはできません」と書き、パスワード付きのブックを開いて編集することはできるとも書く(2026年10月8日取得)。ただしシート保護のパスワードは、「ワークシートを保護する」に Web 版で設定する手順がある。
パスワード付きの Excel ファイルで Copilot は使える?
Microsoft の公式ページに、個人が付けたパスワードと Copilot の関係を書いた箇所は見つからなかった。筆者が2026年10月8日に取得した Excel の Copilot のヘルプ8ページ(データソースのページは英語版)とプライバシーのページには「パスワード」の語が0件だった。書かれているのは、管理者が秘密度ラベルや IRM で暗号化したデータの扱いのほうである。使えるかどうかは、自分の契約で小さなファイルで試すか、仕事のファイルなら IT 管理者に確認する。
Excel の Copilot は無料で使える?
公式の FAQ によると、Excel の Copilot には Microsoft 365 Personal・Family(AI クレジット付き)、Premium、商用 Copilot、Copilot Chat 対象の法人契約のどれかが必要で、この4つに無料の Microsoft アカウントは含まれていない(2026年10月8日取得)。
シェア: ポスト はてブ

出典・参照資料

AI時短ラボ

大きいニュースはYouTubeでも解説しています。Xでは新着記事をお知らせしています。

コメント

まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?

AIについて聞きたいことはありますか?

質問箱で無料で受け付けています。回答は公開され、他の方の参考にもなります。

質問箱を見る →

関連記事

Excel(エクセル)を無料で使う方法──Web版(Excel online)は Microsoft アカウントで無料、デスクトップ版と Copilot は有料。マクロは Web版で動かず、スマホは画面10.1インチ未満の基本編集まで無料【2026年10月版】の記事画像

Excel(エクセル)を無料で使う方法 Web版(Excel online)は Microsoft アカウントで無料、デスクトップ版と Copilot は有料。マクロは Web版で動かず、スマホは画面10.1インチ未満の基本編集まで無料【2026年10月版】

活用
Excel の Copilot(コパイロット)が表示されない時の直し方──ボタンは2026年4月以降「右下隅」に移動、使えるのは Microsoft 365 Personal(月2,130円)などの契約者。確認順と使い方【2026年10月版】の記事画像

Excel の Copilot(コパイロット)が表示されない時の直し方 ボタンは2026年4月以降「右下隅」に移動、使えるのは Microsoft 365 Personal(月2,130円)などの契約者。確認順と使い方【2026年10月版】

活用
Excel(エクセル)関数の使い方──IF・VLOOKUP・XLOOKUP・SUMIF・COUNTIFを公式ヘルプの書式で。関数をCopilotやGeminiに作らせる条件と、答えの確かめ方【2026年10月版】の記事画像

Excel(エクセル)関数の使い方 IF・VLOOKUP・XLOOKUP・SUMIF・COUNTIFを公式ヘルプの書式で。関数をCopilotやGeminiに作らせる条件と、答えの確かめ方【2026年10月版】

活用
Excelのチェックボックスの作り方──「挿入」タブの「チェックボックス」で作れる。Wordは「開発」タブかWeb版の「チェックリスト」、レ点・削除・Copilotの扱いまで【2026年10月版】の記事画像

Excelのチェックボックスの作り方 「挿入」タブの「チェックボックス」で作れる。Wordは「開発」タブかWeb版の「チェックリスト」、レ点・削除・Copilotの扱いまで【2026年10月版】

活用
Excelのプルダウン(ドロップダウンリスト)の作り方──「データ」タブの「データの入力規則」で「リスト」を選ぶ、Web版の無料のExcelでも作れる。解除・項目の追加の手順と、Copilotに頼める範囲【2026年10月版】の記事画像

Excelのプルダウン(ドロップダウンリスト)の作り方 「データ」タブの「データの入力規則」で「リスト」を選ぶ、Web版の無料のExcelでも作れる。解除・項目の追加の手順と、Copilotに頼める範囲【2026年10月版】

活用
Copilot(コパイロット)の無料版でできること──個人は Microsoft アカウントで無料、回数の数字は公式ページに見当たらず上限に達したら待つか有料へ。Microsoft 365 Premium は月3,200円、「Copilot Pro」は販売終了。有料との違いの表【2026年10月版】の記事画像

Copilot(コパイロット)の無料版でできること 個人は Microsoft アカウントで無料、回数の数字は公式ページに見当たらず上限に達したら待つか有料へ。Microsoft 365 Premium は月3,200円、「Copilot Pro」は販売終了。有料との違いの表【2026年10月版】

活用
OneDrive(ワンドライブ)とは──Microsoftのクラウドストレージ、無料の容量は5GB。同期をやめる手順、「いっぱいです」と出た時の直し方、AIのCopilotで要約できる人の条件【2026年10月版】の記事画像

OneDrive(ワンドライブ)とは Microsoftのクラウドストレージ、無料の容量は5GB。同期をやめる手順、「いっぱいです」と出た時の直し方、AIのCopilotで要約できる人の条件【2026年10月版】

活用
Word・Outlook・PowerPoint の Copilot(コパイロット)が表示されない時の直し方──Word と PowerPoint は右下隅のボタン、Outlook は新しい版とクラシックで違い、消したい時は個人は設定で・組織は管理者。確認順と無効化の手順【2026年10月版】の記事画像

Word・Outlook・PowerPoint の Copilot(コパイロット)が表示されない時の直し方 Word と PowerPoint は右下隅のボタン、Outlook は新しい版とクラシックで違い、消したい時は個人は設定で・組織は管理者。確認順と無効化の手順【2026年10月版】

活用