Excel(エクセル)のマクロの作り方[開発] タブを出して「マクロの記録」で操作を記録し、.xlsm で保存する。VBA は記録したコードを開いて読むところから、AI にコードを書かせる前の注意も【2026年10月版】
Excel(エクセル)のマクロは、[開発] タブの [コード] グループで [マクロの記録] を選び、自動化したい操作を行って [記録終了] を押せば作れる(Microsoft サポートの手順と、同じページの画面の画像)。[開発] タブは既定で非表示で、[ファイル]>[オプション]>[リボンのユーザー設定] で出す。マクロ入りのブックは .xlsm で保存し、VBA マクロは Web版では作成も実行もできない。筆者は2026年10月8日の朝に Microsoft の日本語サポートのページ12本を取得し、日本語版のコード例が機械翻訳で壊れていることを英語版と並べて確かめた。
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目次
- マクロとは何で、記録機能と VBA は何が違うのか
- マクロを作るには、最初に [開発] タブを出す
- 最初の1本を作る手順(マクロの記録)
- 記録したマクロを実行する手順と、実行前に必要なこと
- 記録したコードを Visual Basic エディターで開く(VBA の入口)
- マクロ入りのブックは、どの形式で保存するのか
- Web版・Mac・スマホでもマクロは作れるのか
- マクロの警告バーと「有効にしてよいか」の判断
- AI でマクロは作れるのか(Copilot・Office スクリプト)
- AI にマクロのコードを書かせる時、実行前に確かめること
- 筆者が取得したページで見えたこと
- 筆者が押していない操作と、確かめられていない点
- 手順と原文の出どころ
- この記事でよく聞かれること
2026年10月8日・日本時間時点の情報です。 Excel(エクセル)のマクロは、[開発] タブの [コード] グループで [マクロの記録] を選び、自動化したい操作を一度行って [記録終了] を押せば作れる。 Microsoft サポート「クイック スタート: マクロを作成する」の手順で、VBA(Excel などの Office に付いているマクロ用のプログラミング言語)のコードは書かなくてよい。マクロ入りのブックは .xlsm で保存する。VBA マクロの作成・実行・編集はデスクトップ版の Excel の話で、Web版では行えない。Excel に組み込まれた AI(Copilot)は Microsoft 365 の契約が要り、日本の個人向けでは Personal が月2,130円、Family が月2,740円など(価格ページで確認)。
3行まとめ
- 手順は4つ。[開発] タブを出す(既定は非表示)→ [マクロの記録] で操作を記録 → [マクロ] から実行 → .xlsm で保存。マクロ名は文字で始め、スペースは使えない(Microsoft サポート)。
- VBA は、記録したマクロを [編集] で開くと読める。Microsoft サポートの日本語版の Workbook_Open のコード例は機械翻訳で壊れている(「プライベート サブ」「MsgBox の日付」)。コードは英語版から取る。
- AI の入口: 2026年10月8日に取得した Excel の Copilot の公式ページ4本に、VBA を作るという記載は見つからなかった。公式に「AI でスクリプトを下書き」と書かれているのは Office スクリプト(プレビュー)。AI が書いたコードにも、Microsoft サポートの警告「マクロの動作が確実で、マクロが提供する機能が必要な場合を除きます」を当てはめる(筆者の適用)。
マクロとは何で、記録機能と VBA は何が違うのか
Microsoft サポート「クイック スタート: マクロを作成する」は、マクロを次のように説明している。
Microsoft Excel で繰り返し実行するタスクがある場合は、マクロを記録してそれらのタスクを自動化できます。 マクロは、必要な回数だけ実行できる 1 つの操作または一連の操作です。
マクロを作る道は2つある。
| 方法 | 何をするか | コードを書くか |
|---|---|---|
| マクロの記録 | マウスのクリックとキーストロークを Excel に記録させる | 書かない |
| VBA を直接書く | Visual Basic エディターでコードを入力・修正する | 書く |
2つは別物ではなく、記録した操作は VBA のコードとして保存される。サポート「マクロ記録で作業を自動化する」は次のように書く。
マクロを記録したとき、マクロ記録は Visual Basic for Applications (VBA) コードのすべての手順を記録します。
同じページは、記録機能が目的どおりに動くなら、VBA のコードやコンピューター プログラミングの知識は必要ないとも書いている。入口は記録で、コードは記録したものを開いて読む、という順番になる(この順番は筆者の整理。クイック スタートも「マクロを編集することによって、Visual Basic プログラミング言語について少し学習できます」と書く)。
マクロを作るには、最初に [開発] タブを出す
マクロの記録も実行も、リボンの [開発] タブから始まる。クイック スタートは冒頭で次のように書く。
マクロと VBA ツールは [開発] タブにあります。このタブは既定で非表示になっているため、最初の手順はこれを有効にすることになります。
出し方は、サポート「[開発] タブを表示する」の手順どおり。
- [ファイル] タブで、[オプション]>[リボンのユーザー設定] に移動する。
- [リボンのユーザー設定] および [メイン タブ] の下の [開発] チェック ボックスをオンにする。
一度出すと、チェック ボックスをオフにするか Microsoft 365 のプログラムを再インストールするまで [開発] タブは表示されたままになる、とサポートは書く。Mac は、サポート「Excel でマクロを実行する」によると、[Excel]>[環境設定]… の順に開き、日本語版で「ツール バー & リボン」(英語版は Ribbon & Toolbar)と書かれた項目を選んで、[メイン タブ] の [開発] をオンにする。
最初の1本を作る手順(マクロの記録)
Microsoft の例は、毎月の経理のレポートで、未払いのある顧客の名前を赤の太字にする作業だ。次の手順で記録する(サポート「クイック スタート: マクロを作成する」と「マクロ記録で作業を自動化する」の手順を合わせた)。
- [開発] タブの [コード] グループで、[マクロの記録] を選ぶ。
- [マクロ名] ボックスに名前を入れる。必要なら [ショートカット キー] と [説明] も入れる。
- [マクロの保存先] を選ぶ。サポートは、通常はいま開いているブックに保存し、Excel を使う時に常にマクロを使いたい場合は [個人用マクロ ブック] を選ぶ、と書く。いま開いているブックは、サポートの本文の訳では「このブック」だが、同じページに載っている [マクロの記録] ダイアログの画像では [作業中のブック] と表示されている。
- [OK] を選んで記録を開始する。
- 自動化したい操作を行う(例: 対象のセルを赤の太字にする)。
- [開発] タブで [記録終了] を選ぶ。記録を始めると、[マクロの記録] のボタンの文字がこの表示に変わる(Microsoft Learn「Office VBA の基礎知識」)。サポートの本文の訳は「記録の停止」だが、クイック スタートに載っている画面の画像のボタンは [記録終了] だった。
マクロ名とショートカット キーの決まり
サポート「マクロ記録で作業を自動化する」の書き方を、そのまま並べる。
- マクロ名の先頭には、必ず文字を入力する。
- 2番目以降の文字には、文字、数字、またはアンダースコア (_) を使える。
- 「マクロ名にスペースは使用できません。」単語を区切るにはアンダースコアを使う。
- セル参照と同じ名前だと、マクロ名が無効だというエラー メッセージが出ることがある。
- ショートカット キーを付けたマクロを含むブックが開いている間は、対応する Excel の既定のショートカット キーが無効になる。サポートは Ctrl+Z(元に戻す)を例に、既存のキーに対応する組み合わせは使わないよう勧める。
記録する前に知っておくこと
同じページは、記録の性質を次のように書く。
マクロを記録するとき、マクロ レコーダーはほとんどすべての動作を記録します。 順番を間違えた場合、たとえば、あるボタンを意図せずにクリックしてしまった場合、マクロ レコーダーはその動作を記録します。
直し方は、全体を記録し直すか、VBA のコード自体を直すか、のどちらか、とサポートは書く。だから、慣れた手順を記録するのが最もよい、というのがサポートの案内だ。範囲の一連の作業を記録した場合、そのマクロは記録した範囲のセルにだけ働き、行を足しても新しい行は処理されない、とも書かれている。
記録したマクロを実行する手順と、実行前に必要なこと
実行の手順は、サポート「Excel でマクロを実行する」の「[開発者] タブからマクロを実行する」の節に3段で書かれている。
- マクロを含むブックを開く。
- [開発] タブで [マクロ] を選ぶ(Alt+F8 キーでも [マクロ] ダイアログ ボックスが開く、と「マクロ記録で作業を自動化する」にある)。
- [マクロ名] ボックスで実行するマクロを選び、[実行] ボタンを押す。
「マクロ記録で作業を自動化する」は、実行の前に次の注意を置いている。
マクロを元に戻すことはできません。 記録されたマクロを初めて実行する前に、マクロを実行するブックを保存しておくか、不要な変更を防ぐためにブックのコピーを作業しておくかのいずれかを確認してください。
実行後に [元に戻す] が使えない、という意味だ。実データのブックでなく、コピーで試すのが安全になる。思いどおりに動かなかった時は、保存しないで閉じればよい、ともサポートは書く。
[マクロ] ダイアログには [ステップ イン] もある。サポート「Excel でマクロを実行する」によると、これを押すと Visual Basic Editor が開いてマクロの最初の行が出て、F8 キーでコードを1行ずつ実行できる。何をするコードか分からないまま走らせたくない時の入口になる(筆者の整理)。
記録したコードを Visual Basic エディターで開く(VBA の入口)
クイック スタートの案内は次のとおり。
- [開発] タブの [コード] グループで [マクロ] を選ぶ。
- マクロの名前を選び、[編集] を押す。Visual Basic エディターが起動する。
- 記録した操作がコードとしてどう表示されるかを見る。
サポートは、コードの中には「明確なもの」もあれば「少し神秘的なもの」もあると書く。「マクロ記録で作業を自動化する」は、エディターの起動を Alt+F11 と書く。サポート「Visual Basic Editor の使用に関するヘルプを見つける」によると、エディターの [ヘルプ] メニューで [Microsoft Visual Basic for Applications ヘルプ] を選ぶと、公式のヘルプを開ける。
マクロ入りのブックは、どの形式で保存するのか
マクロを含むブックは、普通の .xlsx ではなく、マクロ有効ブック(.xlsm)で保存する。サポート「マクロの保存」は、通常どおり [保存] か [名前を付けて保存] を押してよいが、保存しようとすると Excel が次の2つの選択肢を出す、と書く。
- [いいえ] を押すと、マクロ有効ブック(*.xlsm ファイルの種類)として保存する。
- [はい] を押すと、マクロを使わないブックとして保存する。
マクロ有効ブックとして保存する手順は、[いいえ] → [名前を付けて保存] の [ファイルの種類] で [Excel Macro-Enabled ブック (.xlsm)] → [保存]。この形式名はサポートの訳で英語が混じっていて、別のサポートページ「ブラウザーと Excel でのブックの使用の相違点」は同じ形式を「Excel マクロ有効ブック (.xlsm)」と書く。一覧では末尾の (.xlsm) を目印にするとよい(筆者の提案)。[はい] を選ぶとマクロが残らない形式で保存される(筆者の読み。ページには「マクロを使用しないブックとして保存」とある)。このページは、適用先が Excel 2013 と表示された古い版の説明で、いまの画面の文言とは違う可能性がある。
Web版・Mac・スマホでもマクロは作れるのか
| 環境 | 取得したページの記載 |
|---|---|
| Windows のデスクトップ版 | この記事の手順は Windows の画面を前提にしたサポートの手順(クイック スタートには Windows と Mac のタブがあり、筆者は Windows のタブの内容を読んだ) |
| Mac のデスクトップ版 | [開発] タブの出し方は「Excel でマクロを実行する」に別に書かれている。記録の手順は Mac のタブにあるが、筆者は読んでいない |
| Excel for the web(Web版) | VBA マクロの作成・実行・編集はできない。マクロ入りのブックを開いて編集はできる(Microsoft サポート「Excel for the web で VBA マクロを操作する」。詳しくはExcel を無料で使う方法の記事) |
スマホの Excel でのマクロについて、筆者が取得したページに記載は見つからなかった。
マクロの警告バーと「有効にしてよいか」の判断
マクロ入りのブックを開くと、警告のバーが出ることがある。有効にする操作と、赤いバーでブロックされた時の手順はマクロを有効にする方法の記事に書いた。ここでは、マクロを作る人が先に知っておく Microsoft の原文を引く。サポート「Microsoft 365 ファイルでマクロを有効または無効にする」は、冒頭の警告で次のように書く。
Microsoft 365 ファイルでマクロを有効にしないでください。マクロの動作が確実で、マクロが提供する機能が必要な場合を除きます。 ファイルを表示または編集するためにマクロを有効にする必要はありません。
自分で記録したマクロは動作を自分で知っている。一方、人からもらったブックや、あとの節で書く AI が書いたコードは、動作を確かめてからでないとこの条件を満たさない。
AI でマクロは作れるのか(Copilot・Office スクリプト)
Excel の Copilot が VBA を作るという記載は見つからなかった
筆者は2026年10月8日の9時55分に、Microsoft サポート(日本語)の「Excel の Copilot の使用を開始する」と「Excel の Copilot に関してよく寄せられる質問」の2ページを取得し、「VBA」「マクロ」「スクリプト」で検索した。「Excel の Copilot の使用を開始する」にはどの語も無く、よくある質問の側に当たったのは、Copilot のスキルに含まれる「スクリプト」を説明した次の一文だけで、ユーザーのマクロを作る話ではなかった。
スキルに含まれるスクリプトは Excel の Copilot で使用できるリソースであり、Excel の Copilot が承認されたツールを通じて既に備えている機能を超える機能は提供しません。
「Excel の Copilot の使用を開始する」が挙げる Copilot の機能は、ワークシートの編集、データと数式の生成、グラフやピボットテーブルの作成、分析情報の提示、並べ替えとフィルター、Web 検索、他のブックからのデータ取り込み、カスタム スキルによる反復可能なタスクの実行、など。マクロの作成は、挙げられた機能に入っていない。同じ朝(5時22分)にマクロを有効にする方法の記事の取材で取得した「Copilot in Excel のヒント」と「Copilot in Excel を使用して Microsoft が作成した組み込みのスキルとスキルを使用する」の2ページにも「VBA」の語は無く、「マクロ」は金融のスキルの説明に出てくる「マクロ経済」だけだった。これは取得した計4ページの範囲の話で、Microsoft が VBA の作成を「できない」と書いているわけではない。
公式に「AI が下書き」と書かれているのは Office スクリプト
サポート「Excel の Office スクリプトの概要」は、Office スクリプトを「Excel for the web、Windows、Mac」で反復作業を自動化する機能として説明し、新しいスクリプトの作り方を3つ挙げる。アクション レコーダーで操作を記録する方法、コード エディターで書く方法、そして次の方法だ。
AI でスクリプトを下書きします。 この方法を使用してスターター スクリプトを生成し、ニーズに合わせて確認および変更します。 この機能はプレビュー段階であり、すべてのユーザーが利用できるわけではないことに注意してください。
AI が作るのは出発点で、確認と変更は利用者が行う、という書き方になっている。Office スクリプトは、この記事の VBA マクロとは別の仕組みで、Web版でも使える(サポートが対象にそう書く)。このページは、[自動化] タブが出ない時の確認の1つ目に「Microsoft 365 ライセンスに Office スクリプトが含まれていることを確認します。」と書くが、どの契約に含まれるかや料金は書いていなかった。
Excel の Copilot はだれが使えるか
サポート「Excel の Copilot に関してよく寄せられる質問」が対象に挙げるのは、AI クレジット プラン付きの Microsoft 365 Personal または Family、Microsoft 365 Premium、商用 Microsoft Copilot、Copilot Chat 対象の Microsoft 365 または Office 365 のビジネスまたはエンタープライズの各サブスクリプション。無料の Microsoft アカウントだけの項目は、取得したページに見つからなかった。日本の価格は、個人向け Copilot の価格ページ(9時52分に取得)で、Personal が月2,130円、Family が月2,740円、Premium が月3,200円。ボタンが出ない時の確かめ方はExcel の Copilot が表示されない時の記事にまとめた。
AI にマクロのコードを書かせる時、実行前に確かめること
AI(対話型のチャットを含む)にマクロのコードを書かせる使い方もあるが、本記事では試していない。ここでは、実行する前の注意を、Microsoft の原文を元に並べる。原文は AI のコードについて書かれたものではなく、AI が書いたコードへの当てはめは筆者による。
- 動作が確実でないうちは動かさない。 上で引いたサポートの警告のとおり、マクロの動作が確実で、その機能が必要な場合を除き、有効にしないよう Microsoft は書いている。コードを読んで何をするか分からないうちは、この条件を満たさない(筆者の適用)。
- 実データのブックで初めて動かさない。 「記録されたマクロを初めて実行する前に、マクロを実行するブックを保存しておくか、不要な変更を防ぐためにブックのコピーを作業しておくか」と、サポートは書く。マクロは元に戻せない。AI が書いたコードにも同じことが当てはまる(筆者の適用)。
- 「すべてのマクロを有効にする」に切り替えない。 サポート「Excel のマクロのセキュリティ設定を変更する」は、「すべてのマクロを有効にする (推奨されません。危険なコードが実行される可能性があります)」について、「この設定を使用すると、悪意のある可能性があるコードに対してコンピューターが脆弱になるため、この設定は推奨されません。」と書く。既定は「通知を表示してすべてのマクロを無効にする」で、この設定ではマクロがあれば警告が出て、場合ごとに有効にするか選べる。
- 「VBA プロジェクト オブジェクト モデルへのアクセスを信頼する」は既定のままにする。 同じページは、この設定を開発者用で、既定ではアクセスを拒否すると書く。承認されていないプログラムが「自己レプリケート」コード(自分を複製するコード)を作りにくくなる、という説明もある。本記事が取得した記録・実行・編集の手順のページに、この設定を変える手順は出てこない。AI の説明にこの設定をオンにするよう書かれていても、そのまま従わない(筆者の提案)。
- ステップ実行で1行ずつ動きを見る。 [マクロ] ダイアログの [ステップ イン] と F8 キーで、1行ずつ実行できる(サポート「Excel でマクロを実行する」)。実行して何が変わるかを、コピーのブックで確かめられる。
Microsoft のページ同士で食い違う点
サポート「マクロを編集する」は、「マクロを編集および実行するには、セキュリティ レベルをすべてのマクロを一時的に有効に設定します。」と書き、[マクロの設定] で「[ VBA マクロを有効にする] (推奨しない、危険なコードが実行される可能性があります)」を選ぶ手順を載せている。そのうえで、次の警告を置く。
危険なコードを防ぐために、マクロの操作が終了したら、すべてのマクロを無効にしている設定に戻ります。
一方で、記録と実行の手順を書いたクイック スタート、「マクロ記録で作業を自動化する」「Excel でマクロを実行する」の3ページに、この設定変更の手順は出てこない。「Excel のマクロのセキュリティ設定を変更する」は、すべてのマクロを有効にする設定を「推奨されません」と書き、既定の「通知を表示してすべてのマクロを無効にする」なら、マクロがあれば警告が出て、状況に応じて有効にするかを選べると書く。Microsoft のページ同士で案内が分かれている、というところまでが本記事で確かめられた事実だ。本記事は、この設定に切り替えることを勧めない(筆者の判断。既定の設定のまま記録・実行できるかを、筆者は Windows の Excel で確かめていない)。警告のバーからファイルごとに有効にする手順はマクロを有効にする方法の記事にある。
日本語のページのコード例は、そのままコピーできない
筆者が一番はっきり確かめられたのは、ここだった。サポート「Excel でマクロを実行する」の日本語版(9時53分取得)には、ブックを開いた時にマクロを動かす例として、Workbook_Open の短いコードが載っている。取得した本文のコードは次のとおりだった。
プライベート サブ Workbook_Open()
MsgBox の日付
Worksheets("Sheet1").Range("A1").値 = 日付
End Sub
同じページの英語版(9時57分取得)のコードは次のとおり。
Private Sub Workbook_Open()
MsgBox Date
Worksheets("Sheet1").Range("A1").Value = Date
End Sub
日本語版は、Private Sub が「プライベート サブ」、Value が「値」、Date が「日付」に訳されている。VBA のコードは英語のキーワードで書くので、日本語版のコードをコピーして貼ると、書き方が合わずに動かない(筆者の判断。この日本語版のコードを Excel に貼って実行する試験はしていない)。コードは英語版のページから取る。AI が出した日本語まじりのコードを見た時にも、同じ点を確かめる材料になる。
筆者が取得したページで見えたこと
筆者は2026年10月8日の9時50分から9時57分に、Microsoft の日本語サポートのページ12本(クイック スタート、[開発] タブ、マクロ記録、Visual Basic Editor のヘルプ、マクロのセキュリティ、マクロの有効化、Office スクリプト、マクロの実行・編集・保存、Excel の Copilot の2ページ)と、個人向け Copilot の価格ページを取得した(「マクロの保存」は curl、ほかはヘッドレスのブラウザー)。9時56分には、マクロ実行のページとクイック スタートを、パソコンの大きさ(1280×800)で撮影した。スマホの大きさ(390×844)では、クイック スタートが「The request is blocked.」という応答になったため、撮影できたのはマクロ実行のページだけだった。10時5分から6分には、クイック スタートと「マクロ記録で作業を自動化する」に載っている画面の画像3枚を取得した。見えたことは次のとおり。
- 日本語のサポートは機械翻訳の影響が大きい。取得した12本の HTML には、どれも翻訳の種類を示す項目(ms.translationtype)があり、値は「MT」だった(MT は機械翻訳を指す略と読める。筆者の読み)。マクロ実行のページでは、「[ Developer] タブで、[ Macros] を選択します。」のように、メニュー名が英語のまま残る箇所があり、同じページの別の段落は「[開発] タブ」「[マクロ]」と日本語だった。見つからない時は、語でなく場所(リボンの [開発] タブの [コード] グループ)で探す(筆者の提案)。
- 本文の訳と、同じページの画面の画像とで、ボタンの名前が違った。クイック スタートの画像では、記録中のボタンは [記録終了] で、その下に [相対参照で記録] と [マクロのセキュリティ] が並ぶ。本文の訳は「記録の停止」、画像の説明文(alt)は「レコーディングを停止」、英語版の「Run a macro in Excel」は Stop Recording だった。「マクロ記録で作業を自動化する」の [マクロの記録] ダイアログの画像では保存先が [作業中のブック](本文の訳は「このブック」)、[マクロ] ダイアログの画像には [実行] [ステップ イン] [編集] [作成] [削除] [オプション] のボタンがあった([ステップ イン] は説明の吹き出しで末尾が隠れている)。この記事の手順のボタン名は、画像の表記に合わせた。
- 「マクロ記録で作業を自動化する」は、記録の開始と停止の両方に Alt+T+M+R キーと書いている。実際に同じキーで開始と停止ができるかは、確かめていない。
筆者が押していない操作と、確かめられていない点
- 実際の Windows の Excel で、[開発] タブを出し、マクロを記録・実行・保存する操作は、筆者は行っていない。手元に Windows 機が無く、手順は Microsoft サポートの記述による。
- Mac の Excel の記録手順(クイック スタートの Mac のタブ)は読んでいない。
- 「マクロの保存」の手順は、適用先が Excel 2013 と表示された古い版のページで、いまの Excel の画面と文言が合うかは画面で確かめていない。
- ボタン名を合わせた画面の画像は、ファイル名に xl-14・excel2016 とあり、古い版の Excel の画面の可能性がある。いまの Microsoft 365 の Excel で同じ表記かは、筆者は確かめていない。
- Excel の Copilot に VBA を頼む操作は、ログインと契約が要るため行っていない。Copilot や他の AI がどんなマクロを書くか、動くかは確かめていない。
- Office スクリプトの「AI でスクリプトを下書き」の対象契約・料金は、取得したページに書かれていなかった。
- スマホの Excel でのマクロは、取得したページに記載が見つからなかった。
手順と原文の出どころ
手順と原文は Microsoft の日本語サポートから、価格は個人向け Copilot の価格ページから引いた(英語版は Workbook_Open のコードとボタン名の確認のみ)。ボタン名は、サポートのページに載った画面の画像と、Microsoft Learn「Office VBA の基礎知識」で確かめた。取得時刻は出典の一覧にある。マクロの有効化と警告の手順は別の記事に、関数を AI で作る手順はIF 関数と VLOOKUP の記事にまとめた。
この記事でよく聞かれること
- Excel のマクロはどうやって作りますか?
- [開発] タブの [コード] グループで [マクロの記録] を選び、マクロ名を入れて [OK] を押し、自動化したい操作を行って [記録終了] を押します。Microsoft サポート「クイック スタート: マクロを作成する」の手順で、本文の訳は「記録の停止」ですが、同じページの画面の画像のボタンは [記録終了] です。[開発] タブは既定で非表示なので、先に [ファイル]>[オプション]>[リボンのユーザー設定] で出します。
- [開発] タブが見つからないときはどうしますか?
- [ファイル] タブの [オプション]>[リボンのユーザー設定] を開き、[メイン タブ] の [開発] チェック ボックスをオンにします。Microsoft サポートは、既定では [開発] タブは表示されないと書いています。Mac では [Excel]>[環境設定] を開き、サポートの日本語版で「ツール バー & リボン」(英語版は Ribbon & Toolbar)と書かれた項目から同じ操作をする、とサポートの別ページにあります。
- マクロ入りのブックはどの形式で保存しますか?
- マクロ有効ブック(.xlsm)で保存します。Microsoft サポート「マクロの保存」によると、マクロを含むブックを保存しようとすると Excel が選択肢を出し、[いいえ] を選んだあとのファイルの種類で、末尾が (*.xlsm) の形式(サポートの表記は [Excel Macro-Enabled ブック (*.xlsm)])を選びます。このページの適用先は Excel 2013 と表示されているので、画面の文言は版で違うことがあります。
- マクロの名前に使えない文字はありますか?
- マクロ名の先頭は文字にし、2文字目以降は文字・数字・アンダースコア (_) が使えます。スペースは使えません。Microsoft サポート「マクロ記録で作業を自動化する」は、単語の区切りにはアンダースコアを使うと書き、セル参照と同じ名前だと無効のエラーが出ることがあるとも書いています。
- Web版の Excel でもマクロを作れますか?
- VBA マクロは作れません。Microsoft サポートによると、Excel for the web では VBA マクロの作成・実行・編集はできませんが、マクロを含むブックを開いて編集はできます。別の仕組みの Office スクリプトは Excel for the web・Windows・Mac で使えるとサポートに書かれています。Web版の範囲は別記事にまとめました。
- AI(Copilot)に Excel のマクロを作ってもらえますか?
- 本記事と関連記事が2026年10月8日に取得した Excel の Copilot の公式ページ4本には、VBA を作るという記載は見つかりませんでした(Microsoft が「できない」と書いているわけでもありません)。公式に AI が下書きすると書かれているのは Office スクリプトで、Microsoft サポートは「AI でスクリプトを下書きします」と書き、プレビューでありすべてのユーザーが利用できるわけではないと注意しています。
- AI が書いたマクロをそのまま実行して大丈夫ですか?
- 動作を確かめる前に実行しないことを本記事は勧めます。Microsoft サポートは、マクロの動作が確実で、その機能が必要な場合を除き、マクロを有効にしないよう警告しており、本記事はこれを AI が書いたコードにも当てはめています。またサポートは、マクロは元に戻せないので、初めて実行する前にブックを保存するか、ブックのコピーで作業するよう書いています。
- Excel の Copilot はいくらで使えますか?
- Microsoft 365 の契約者向けで、日本の個人向けの価格ページでは Personal が月2,130円、Family が月2,740円、Premium が月3,200円です(2026年10月8日9時52分に確認)。Microsoft サポートのよくある質問は、AI クレジット プラン付きの Personal または Family、Premium、商用の Copilot、法人向けの対象契約を挙げています。
出典・参照資料
- 一次資料クイック スタート: マクロを作成する(Microsoft サポート・日本語・Windows と Mac のタブがある・2026年10月8日9時50分取得、記録中のボタンの画像は10時5分に取得) ↗
- 一次資料[開発] タブを表示する(Microsoft サポート・日本語・2026年10月8日9時50分取得) ↗
- 一次資料マクロ記録で作業を自動化する(Microsoft サポート・日本語・マクロ名の決まり・実行前の注意・2026年10月8日9時50分取得、[マクロの記録] と [マクロ] のダイアログの画像は10時5〜6分に取得) ↗
- 一次資料Office VBA の基礎知識(Microsoft Learn・日本語・記録を始めるとボタンの表示が [記録終了] に変わる・2026年10月8日10時0分取得) ↗
- 一次資料Visual Basic Editor の使用に関するヘルプを見つける(Microsoft サポート・日本語・2026年10月8日9時50分取得) ↗
- 一次資料Excel のマクロのセキュリティ設定を変更する(Microsoft サポート・日本語・4つの設定の説明・2026年10月8日9時51分取得) ↗
- 一次資料Microsoft 365 ファイルでマクロを有効または無効にする(Microsoft サポート・日本語・「マクロの動作が確実」の警告・2026年10月8日9時51分取得) ↗
- 一次資料Excel の Office スクリプトの概要(Microsoft サポート・日本語・「AI でスクリプトを下書きします」・2026年10月8日9時51分取得) ↗
- 一次資料個人向け Copilot の価格プラン(Microsoft・日本語・Personal 月2,130円・Family 月2,740円・2026年10月8日9時52分取得) ↗
- 一次資料Excel でマクロを実行する(Microsoft サポート・日本語・Workbook_Open の例・2026年10月8日9時53分取得、画面は9時56分に撮影) ↗
- 一次資料Run a macro in Excel(Microsoft サポート・英語・同じ例の原文のコード・2026年10月8日9時57分取得) ↗
- 一次資料マクロを編集する(Microsoft サポート・日本語・セキュリティ レベルを一時的に変える手順・2026年10月8日9時54分取得) ↗
- 一次資料マクロの保存(Microsoft サポート・日本語・.xlsm で保存する手順・適用先は Excel 2013 と表示・2026年10月8日9時54分取得) ↗
- 一次資料Excel の Copilot の使用を開始する(Microsoft サポート・日本語・Copilot でできること・2026年10月8日9時55分取得) ↗
- 一次資料Excel の Copilot に関してよく寄せられる質問(Microsoft サポート・日本語・利用に必要なライセンス・2026年10月8日9時55分取得) ↗
- 一次資料Copilot in Excel のヒント(Microsoft サポート・日本語・VBA の語は無い・2026年10月8日5時22分取得) ↗
- 一次資料Copilot in Excel を使用して Microsoft が作成した組み込みのスキルとスキルを使用する(Microsoft サポート・日本語・VBA の語は無い・2026年10月8日5時22分取得) ↗
- 一次資料Excel for the web で VBA マクロを操作する(Microsoft サポート・日本語・Web版では VBA マクロを作成・実行・編集できない・2026年10月8日5時22分取得) ↗
- 一次資料ブラウザーと Excel でのブックの使用の相違点(Microsoft サポート・日本語・形式名「Excel マクロ有効ブック (.xlsm)」・2026年10月8日4時40分取得) ↗
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