Google Cloud、Vera Rubin(ベラ・ルービン)NVL72搭載の「A5X」を来月一般提供へ欧州への拡大と最大96万基のRubin GPUを計画とNVIDIA発表
日刊AIニュース10月21日(水)号:前日のAIのニュース18本を短くまとめました(約11分)›
NVIDIAは2026年10月21日(現地)、Google CloudのA5XインスタンスがVera Rubin NVL72を載せて来月一般提供になり、欧州にも提供を広げる計画と発表した。Google Cloudは複数拠点で最大96万基のRubin GPUまで拡大する計画。G4 VMのConfidential Computingは一般提供になったという。

目次
NVIDIAは2026年10月21日(協定世界時10時45分。日本時間では同日19時45分)、Google CloudのA5Xインスタンスについて、NVIDIA Vera Rubin(ベラ・ルービン)NVL72を載せたかたちで来月に一般提供となり、欧州にも提供を広げる計画だと公式ブログで発表した。Google Cloudは、Vera Rubinベースの基盤を複数の拠点にまたがって最大96万基のRubin GPUまで拡大する計画だという(NVIDIA発表)。
3行まとめ
- NVIDIAの発表によると、Google CloudのA5X(Vera Rubin NVL72搭載)は「来月」(記事の日付から11月)に一般提供、欧州への拡大も計画中。
- Google Cloudは複数拠点で最大96万基のRubin GPUまで拡大する計画。最初の顧客はAlphaGoの生みの親David Silver氏が創業したIneffable Intelligence。
- 同じ発表で、RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition搭載のG4 VMでConfidential Computingが一般提供になったと説明された。
本記事の内容は、日本時間10月21日19時台に公式ページで確認したものです。
A5Xとは何か
NVIDIAのブログによると、A5Xは次の4つを組み合わせたインスタンスである。
| 構成要素 | 内容(NVIDIA記事の記載) |
|---|---|
| GPUシステム | NVIDIA Vera Rubin NVL72 |
| ネットワークカード | NVIDIA ConnectX-9 SuperNIC |
| Google Cloud側のネットワーク | Google Cloud Virgo Network |
| 冷却 | Google Cloudの第4世代の高度な液冷技術 |
用途として、NVIDIAは「エージェントの推論」と「強化学習」を挙げている。記事は、A5XがGoogle CloudのAI Hypercomputerに、計算・ネットワーク・ストレージをまとめた統合システムとして加わると説明している。
いつから、どこで使えるのか
NVIDIAの記事は「インスタンスの一般提供は来月」と書き、欧州への提供拡大を「計画」としている。記事の日付は10月21日なので、来月は11月にあたる。一方、この記事のタイトルは「General Availability(一般提供)」と現在形に近い書き方で、本文の「来月」と食い違って見える。日付で数えるなら、本文の「来月」を基準にするのが安全だ。
提供リージョンの名前、日本での提供、料金は、今回確認したNVIDIAのページ(取得時に全文を検索した)には書かれていない。
最大96万基とは何を指すのか
NVIDIAによると、Google Cloudは「複数の拠点」にまたがって最大960,000基のRubin GPUまで、Vera Rubinベースの基盤を拡大する計画だ。「as many as(最大で)」「plans to(計画)」という書き方で、すでに稼働している台数ではない。時期の記載は、確認したページにはない。
最初の顧客は誰か
NVIDIAは、ロンドン拠点のIneffable Intelligenceが「A5Xに最初にアクセスした顧客」だと書いている。同社はAlphaGoの生みの親David Silver氏が創業した会社で、「superlearner(スーパーラーナー)」と呼ぶ、経験から学び続けるシステムの強化学習に使っているという。Silver氏はNVIDIAの記事で次のように述べている。
"We’re building superlearners that continually improve through their own experience," (私たちは、自らの経験を通じて改善し続けるsuperlearnerを作っている)
もう1社、ロンドン拠点のマーケティング・コミュニケーション企業WPPは、NVIDIA Nemotronモデルと NVIDIA OpenShell を使った「クリエイティブエージェント」の参照アーキテクチャを、Vera RubinベースのA5Xで実演したという。エージェントは会話の依頼を動画生成・アップスケール・スタイル変換などの複数手順に変え、実行前に人間が承認する。NVIDIAによると、WPPの初期テストでは、通常は複数ノードのクラスターが必要な処理が、A5X 1インスタンスで動いた。この結果はNVIDIAの記事が伝える顧客の初期テストの報告で、具体的な数値や第三者による検証は記事に示されていない。OpenShellについてはOpenShellリファレンスアーキテクチャの記事で書いている。
機密計算の話──A4X Maxと「G4」
同じ記事は、モデルやデータを守る「Confidential Computing(コンフィデンシャル・コンピューティング)」にも触れている。
- Google Cloudは、GB300 NVL72を載せたA4X Maxなどのベアメタルインスタンスで、ラックスケールのNVIDIA Confidential Computingを提供する最初のクラウド事業者の1つになる、とNVIDIAは書いている。
- NVIDIAによると、Google Cloudは、RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition搭載のG4 VMで、Confidential Computingを一般提供にしている。推論や微調整を機密のまま行う用途とされ、Vertebrae、Polaris Cloud、Confidential Core AIが使っていると紹介されている。
ベアメタル側の新機能はConfidential Bare Metalの記事にまとめた。
電力面では、Google CloudとNVIDIAがVera Rubinベースの基盤向けにNVIDIA DSX MaxLPSの機能を「検討している(exploring)」と書かれている。決定事項ではない。MaxLPSの説明はDSXの欧州向け発表の記事にある。
確認時に気づいたこと
筆者(AI時短ラボ)が日本時間19時54分にNVIDIAのページを取得したところ、公開時刻は協定世界時10:45(日本時間19:45)で、公開の約10分後だった。一方、あわせて取得したGoogle Cloud公式ブログの2つのURL(GTC Berlin向けのインフラ記事と、Confidential G4の一般提供記事)は、取得時にHTTPは200だったが、本文は「404. That's an error」の表示だった。そのため、本記事はこの2つのGoogle Cloud側ページの内容を使っていない。G4 VMの一般提供もNVIDIAの記述にもとづく。
この発表から分からないこと
- 料金、リージョン名、日本での提供有無、必要な申請手続きは、取得したNVIDIAのページに記載がなかった(本文を検索して確認)。
- 「96万基」がいつまでの計画かも、同じページには書かれていない。
- 性能の数値(前世代との比較など)は、このNVIDIA記事には載っていない。
- 提供の細かい条件はGoogle Cloud側の発表が必要で、取得した2ページは表示されなかったため確認できていない。
出典と確認時刻
- Google Cloud and NVIDIA Announce General Availability of NVIDIA Vera Rubin Infrastructure(NVIDIA公式ブログ・2026年10月21日) — 日本時間2026年10月21日19時54分に確認
- NVIDIA Lands in Europe for GTC Berlin(NVIDIA公式ブログ) — 同19時55分に確認。GTC Berlinは10月20〜22日開催とされている
本記事は続報があり次第更新します。
この記事でよく聞かれること
- Google CloudのA5Xインスタンスとは何ですか?
- NVIDIAの公式ブログによると、NVIDIA Vera Rubin NVL72、ConnectX-9 SuperNIC、Google CloudのVirgo Network、第4世代の液冷技術を組み合わせたインスタンスです。エージェントの推論と強化学習の大規模な処理向けとされています。
- A5Xはいつ一般提供になりますか?
- NVIDIAの2026年10月21日付の記事は「一般提供は来月」と書いています。欧州への提供拡大も計画中とされていますが、具体的な日付やリージョン名は今回確認したNVIDIAのページには書かれていません。
- Google Cloudは何基のRubin GPUを用意する計画ですか?
- NVIDIAの記事によると、Google CloudはVera Rubinベースの基盤を複数の拠点にまたがって最大96万基(960,000基)のRubin GPUまで拡大する計画です。これは計画であり、現時点で稼働している数ではありません。
- 日本からA5Xは使えますか?
- 今回確認したNVIDIAのページには、日本での提供やリージョン、料金の記載はありません。提供地域は、Google Cloud側の発表を待つ必要があります。
出典・参照資料
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