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AWS re:Invent 202611/30-12/4開催、セッション2,200超。Emeraldスポンサーに今年はAnthropic・OpenAI

執筆:約19分で読めます

AWSの年次カンファレンス「re:Invent 2026」は2026年11月30日〜12月4日にラスベガスで開かれる。公式サイトによればセッションは2,200以上、スピーカーは3,000人超、フルパスは2,499ドル。トップページのEmeraldスポンサー11社にはAnthropicとOpenAIが入ったが、2025年版スポンサーページのEmerald 8社にはどちらもいなかった(NVIDIAは両年とも)。基調講演の登壇者と発表内容は、オープニングのMatt Garman CEOを除き、9月24日時点でAWSがまだ公表していない。

AWS re:Invent 2026──11/30-12/4開催、セッション2,200超。Emeraldスポンサーに今年はAnthropic・OpenAI
AWS re:Invent 2026公式サイトのトップページ(2026年9月24日にスクリーンショット取得) / 画像:Amazon Web Services
目次

2026年9月24日深夜(日本時間)時点で、AWSの公式イベントサイト(aws.amazon.com/events/reinvent/)で確認できたのは次のことだ。AWSの年次カンファレンス「re:Invent 2026」は2026年11月30日(月)〜12月4日(金)の5日間、米ラスベガスで開かれる。公式サイトは会期中のセッションを2,200以上、スピーカーを3,000人超と案内し、そのうち1,200以上のセッションはすでにイベントカタログで公開済みだとしている。トップページのEmeraldスポンサー欄にはAccenture・Anthropic・Capgemini・Datadog・Deloitte・IBM・MongoDB・NVIDIA・OpenAI・PwC・Splunkの11社が並ぶ。一方で、2026年の基調講演で誰が何を発表するかは、オープニングにAWS CEOのMatt Garman氏が登壇すること以外、AWSはまだ公表していない。本記事は確定している事項とまだ決まっていない事項を分け、前回2025年に何が発表されたかをAmazon自身のまとめ記事から整理する。

  • 会期は2026年11月30日〜12月4日(ラスベガスの6会場)。セッション2,200以上・スピーカー3,000人超・フルパス2,499ドル(AWS公式サイト)
  • トップページのEmeraldスポンサー11社にAnthropic・OpenAIが並ぶ。2025年版スポンサーページのEmeraldは8社で、AnthropicはDiamondの欄、OpenAIはどの欄にも無かった(Internet Archiveの保存版で確認)
  • 基調講演はオープニングのMatt Garman CEO以外、登壇者も発表内容も未公表(9月24日時点)。前回2025年はTrainium3 UltraServers・Graviton5・AgentCoreの新機能などが出た(About Amazon)

会期・会場・料金──公式サイトで確認できる確定事項

項目 内容 出典
会期 2026年11月30日(月)〜12月4日(金)・5日間(前日29日(日)にバッジ受け取りなど) 公式サイト/Agenda
会場 ラスベガスのCaesars Forum・Caesars Palace・Encore・MGM Grand・The Venetian・Wynn(セッションはこの6会場で開催) Agenda/FAQ
セッション数 2,200以上(うち1,200以上がイベントカタログで公開済み) 公式サイト
登壇者数 3,000人超 Pricing
インタラクティブ形式の比率 セッションの70% 公式サイト
料金(フルカンファレンスパス) 2,499ドル。1回の購入で10枚以上なら10%引き。アーリーバード料金は8月25日で終了 Pricing/FAQ
1日券・Expoのみのパス 無し(フルカンファレンスパスが必要) FAQ
re:Playゲストパス(公式パーティーのみの追加パス) 350ドル FAQ
キャンセル規定 10/16までの連絡で全額返金、10/17〜11/23は50%返金、それ以降は返金なし FAQ
Expo 450以上のAWSパートナーが出展 FAQ
セキュリティ 2026年はre:Inforceがre:Inventの一部になり、セキュリティのセッションは会期を通じて開かれる。12/3(木)はWynnでのセキュリティ集中日 FAQ
2026年のEmeraldスポンサー Accenture・Anthropic・Capgemini・Datadog・Deloitte・IBM・MongoDB・NVIDIA・OpenAI・PwC・Splunk(11社) 公式サイト(トップ)
2025年のEmeraldスポンサー Accenture・Capgemini・Datadog・Deloitte・Intel・MongoDB・NVIDIA・PwC(8社) 2025年版スポンサーページ(Internet Archive保存版)

基調講演の時間割は公式Agendaページに載っている。12月1日(火)8:30〜10:30がAWS CEOのMatt Garman氏によるオープニング基調講演で、会場はThe Venetian、オンラインでも配信される。12月2日(水)は8:30〜10:00と15:00〜16:30の2回、12月3日(木)は8:30〜10:00に、「Keynote」とだけ書かれた枠がある。オープニング以外の3枠は、登壇者も発表内容もAgendaページに書かれていない。 FAQによれば基調講演は無料でライブ配信され、配信の登録受付は「今年後半」に始まる。

時刻はいずれも現地時間。Agendaページは時刻を「Pacific Daylight Time (PDT)」と表記しているが、米国の夏時間は2026年11月1日に終わるので、会期中のラスベガスは太平洋標準時(UTC−8)になる。その場合、オープニング基調講演の12月1日8:30は日本時間12月2日(水)1:30にあたる。

前回re:Invent 2025で何が出たか──Trainium3・AgentCore・Graviton5

「Bedrock・Trainium関連の発表に注目」という見立てには、2026年分の裏付けがあるわけではない。手がかりは、2025年12月1日〜5日に開かれた前回のre:Invent 2025で、Amazonの公式ニュースサイトAbout Amazonのまとめ記事(最終更新2025年12月4日)が挙げた発表である。どの発表がどの基調講演で出たかまでは、この記事は書き分けていない。

  • Trainium3 UltraServers(Amazon EC2 Trn3 UltraServers): AWS初の3nm AIチップ「Trainium3」を最大144個まとめた統合システム。Trainium2 UltraServers比でコンピュート性能最大4.4倍・エネルギー効率4倍とAWSは主張する。同記事によれば、Anthropic・Karakuri・Metagenomi・NetoAI・Ricoh・Splash MusicはTrainiumで学習・推論コストを最大50%減らし、DecartはGPUの半分のコストでリアルタイム動画生成の推論を4倍速くしている。Amazon Bedrock自体もすでにTrainium3上で本番ワークロードを動かしているという。
  • Amazon Bedrock AgentCoreの新機能: エージェントの行動範囲を自然言語で決めるPolicy(プレビュー)、13種類の評価器を備えたEvaluations、Memoryのエピソード記憶機能が挙がっている。AgentCore自体は2025年の会期より前にプレビューが始まっていたもので、同記事は「プレビュー開始から5カ月で開発者のダウンロードが200万回を超えた」としている。事例として、PGA TOURはAgentCore上に作ったマルチエージェント型のコンテンツ生成システムで記事の執筆速度を1,000%上げ、コストを95%減らしたという。
  • Graviton5: AWS独自CPUの新世代。Graviton5ベースの新しいEC2 M9gインスタンスは前世代比で最大25%高性能、1チップ192コア、キャッシュは5倍。
  • AWS AI Factories: NVIDIAのGPU・Trainiumチップ・AWSのネットワーク・Bedrock/SageMaker AIを、顧客企業自身のデータセンターに置く形で提供する。AWSとNVIDIAは「15年に及ぶ協業」を広げるとしている(NVIDIAの半導体供給・売上の全体像はNVIDIAのAI半導体支配、AWS・Google・Microsoftの独自チップの比較はAIチップ 業界地図を参照)。
  • Amazon Bedrockのモデル追加: Mistral Large 3・Ministral 3(Mistral AI)、Gemma 3(Google)、M2(MiniMax)、Nemotron(NVIDIA)、GPT OSS Safeguard(OpenAI)など18種類のオープンウェイトモデルをBedrockに追加したほか、Amazon自身のNova 2ファミリーも発表された。

2025年の発表は、チップ(Trainium3・Graviton5)、エージェント基盤(AgentCore)、モデル(Nova 2と18種のオープンウェイトモデル)にまたがっていた。ただしこれは昨年の話で、本記事が確認した2026年の公式ページに、TrainiumやBedrockの新発表を予告する記述は無い。本記事がこの2つに注目するのは、筆者の見立てである。

Keynotesページにあるのは「coming soon」の一文

公式サイトのKeynotesページ(sessions/keynotes/)で、2026年の基調講演の日程と登壇者について書かれているのは次の一文だけだ。

"Be the first to know what’s next in cloud and AI. 2026 Keynote schedule and speaker announcements coming soon." (訳: クラウドとAIの「次」をいち早く知ろう。2026年の基調講演スケジュールと登壇者の発表は近日公開。)

ページの残りは、会期中に新サービスが発表されることの一般的な案内と、2025年に登壇した顧客(ソニーグループのJohn Kodera氏、WRITERのMay Habib氏、VercelのGuillermo Rauch氏など)の紹介である。2025年を振り返る一文は次のとおり。

"Last year, we launched everything from next-generation chips and developer tools to innovative AI agents on-stage at re:Invent. That was 2025. Imagine what’s coming next." (訳: 昨年は次世代チップから開発者ツール、革新的なAIエージェントまで、あらゆるものをre:Inventのステージで発表した。それが2025年だった。次に何が来るか、想像してみてほしい。)

製品名を含まない宣伝の文言で、Bedrock・Trainiumの後継が出るという予告ではない。

Featured Speakersページ(sessions/speakers/)に載っているのは7人で、全員がAWSのVPだ(Anthony Liguori、Byron Cook、Colm MacCárthaigh、Julia Chen、Marc Brooker、G2 Krishnamoorthy、Rahul Pathak。うち3人はDistinguished EngineerまたはDistinguished Scientistを兼ねる)。外部企業の登壇者はまだ載っていない。7人の紹介文には、基調講演ではないものの、Bedrock・AgentCoreに関わるセッションが出てくる。Liguori氏の紹介文には、Amazon Bedrockを含むAWSの推論サービスに注力しているとあり、担当はLLM推論のセッション「Prefill, decode, schedule: LLM inference without bubbles(INV517)」。Brooker氏は「Virtualization Architecture Behind AgentCore's Runtime Security Model(INV525)」を担当する。

Sponsorsページの8社は、2025年のEmerald 8社と同じだった

公式サイトの中でも、ページによってEmeraldスポンサーの顔ぶれが違う。トップページ(events/reinvent/)のEmerald欄は冒頭の11社。一方、専用のSponsorsページ(events/reinvent/sponsors/)で「Meet our Emerald sponsors」の下に並ぶ「Learn more about」のリンクは、Accenture・Capgemini・Datadog・Deloitte・Intel・MongoDB・NVIDIA・PwCの8社だった。Anthropic・IBM・OpenAI・Splunkが無く、トップページには無いIntelがある(両ページのHTMLを取得し、社名を突き合わせた)。

この8社が何なのかを確かめるため、2025年版のスポンサーページ(reinvent.awsevents.com/sponsors/。現在はre:Invent 2026のトップへ転送される)を、Internet Archiveの保存版(2025年11月4日と2026年1月29日の2つ)で開いた。どちらも「Meet our Emerald sponsors」の下はAccenture・Capgemini・Datadog・Deloitte・Intel・MongoDB・NVIDIA・PwCの8社で、いまのSponsorsページと同じだった。他のページのタイトルには「re:Invent 2026」と入っているが、Sponsorsページのタイトルは「AWS re:Invent | Meet our sponsors」で年号が無い。Sponsorsページは2025年の一覧が残っているものと読めるが、本記事が確認したページにそうした説明は無い。

同じ2025年版では、AnthropicはDiamondスポンサーの欄にあり、IBMはPlatinum、Splunkは「Splunk, a Cisco Company」としてDiamondの欄にあった。OpenAIは、Emerald・Diamond・Platinum・Gold・Bronze・Showcaseのどの欄にも無かった(「OpenAI」「Open AI」「ChatGPT」でページ全体を検索して0件)。トップページの2026年Emerald 11社のうち、2025年もEmeraldだったのはNVIDIAを含む7社で、Anthropic・OpenAI・IBM・Splunkの4社は2025年のEmeraldにはいなかった。AnthropicとAWSのTrainiumをめぐる契約については、AnthropicがMicrosoft独自チップ「Maia 200」でのClaude推論を協議中でも扱った。

参加する人が押さえておく期限と数字

FAQによれば、過去の参加者の94%がre:Inventを同僚に薦めると答えており、2025年の参加者の47%は初参加だった。料金まわりでは、フルカンファレンスパスが2,499ドル(1回の購入で10枚以上なら10%引き)。キャンセルは10月16日までの連絡なら全額返金、10月17日〜11月23日は50%返金、それ以降は返金なしとFAQに書かれている。1日券やExpoだけのパスは無い。ホテルの割引ブロックの締め切りは11月5日。対面参加で登録した人にはAWS認定試験の50%割引バウチャーが付き、2027年1月31日まで使える。

総参加人数と、2026年の発表内容はまだ分からない

  • 公式サイトは会期を「cloud and AI's biggest week」と呼んでいるが、総参加人数は、本記事が確認したトップ・FAQ・Agenda・Pricing・Keynotesの各ページに載っていなかった(「attendees」「attendance」と数値で検索)。そのため人数は書いていない。
  • 「Bedrock・Trainiumの新発表に注目」は、2025年の発表と2026年のセッション構成から導いた筆者の見立てで、AWSの予告に基づくものではない。何が発表されるかは基調講演当日まで分からない。
  • Sponsorsページが2025年の一覧のままなのかどうかは、確認したページに説明が無く、上の比較からの推測にとどまる。
  • 続報が出次第、本記事は更新する。

開いたページと、校閲時に取り直した方法

  • AWS re:Invent 2026公式サイトのトップ(aws.amazon.com/events/reinvent/)、FAQ(/faqs/)、Agenda(/agenda/)、Keynotes(/sessions/keynotes/)、Featured Speakers(/sessions/speakers/)、Pricing(/pricing/)、Sponsors(/sponsors/)
  • 2025年版のスポンサーページとトップページ(reinvent.awsevents.com。Internet Archive保存版)
  • Amazon公式ニュース「AWS re:Invent 2025: Amazon announces Nova 2, Trainium3, frontier agents」(aboutamazon.com、最終更新2025年12月4日)
  • 公開前の校閲をした2026年9月25日0時台(日本時間)には、こちらの環境からaws.amazon.comを開くと「503 Service Temporarily Unavailable」が返った。そのため2026年の公式ページは、Internet Archiveの保存版(トップとSpeakersは9月21日、FAQ・Keynotes・Pricingは9月18日、Sponsorsは9月17日、Agendaは9月11日)で読み直し、9月24日深夜に取得したページと記載が食い違わないことを確かめた。
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出典・参照資料

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