AIに学習させない設定ChatGPT・Gemini・Claude・Copilot(コパイロット)で入力内容を学習に使わせない場所と初期状態。個人向けと仕事用で違い、設定しても残る保存期間がある【2026年10月版】
個人向けのChatGPT・Gemini・Claudeには、入力内容をAIの学習に使わせない設定がある。ChatGPTは「設定 > データ管理」、Geminiは「アクティビティの保存」、Claudeは「設定 > プライバシー」にあり、Geminiは18歳以上で初期状態がオンと公式ヘルプが書く。Copilot(コパイロット)は2026年8月18日からの新しい版のアプリでは公式が学習に使わないと書き、オフにする手順は以前の版のページにだけある。仕事用のプランは各社とも既定で学習に使わないと書く。筆者は2026年10月8日2時台に各社の公式ヘルプと規約を開き、原文と照らした。

目次
- 4社の「学習させない設定」の初期状態・場所・保存期間はどうなっているか
- ChatGPTで学習させない設定は、どの画面でどう切り替えるか
- Geminiで学習させない設定は、「アクティビティの保存」をどう扱うか
- Claudeで学習させない設定は、どこで切り替えるか
- Copilotに学習させない設定は、アプリの版でなぜ話が変わるのか
- 仕事用・学校用のプランは、学習の初期状態がどう違うか
- 設定しても入れてはいけない情報は何か
- 各社の設定は、いつ何が変わったか
- 筆者が公式ヘルプを開いて、画面で分かったこと
- ログイン後の画面と保存期間で、確かめられなかったことは何か
- 本文で名指しした公式ページはどこで読めるか
- この記事でよく聞かれること
2026年10月8日・日本時間時点の情報です。 ChatGPT・Gemini・Claude・Copilot(コパイロット)で入力内容をAIの学習に使わせない設定は、個人向けのChatGPTでは「設定 > データ管理」の「すべての人のためにモデルを改善する」、Geminiでは「アクティビティの保存」、Claudeでは「設定 > プライバシー」の「AIモデルの改善を支援する」にあり、それぞれオフにする。Copilotは、2026年8月18日からの新しい版のアプリについてMicrosoftが「基礎モデルのトレーニングには使用されません」と書き、新しい版の設定の一覧に学習の項目は見当たらない。オフにする手順(「プライバシー > トレーニング」)が書かれているのは、以前の版のアプリのページだけだ。初期状態は、Geminiは18歳以上でオンと公式ヘルプが明記している。ChatGPTとClaudeは初期値の明記が見当たらないが、どちらの利用規約も、学習への利用を「オプトアウト」(断る手続き)で止めるものとして書いている。ChatGPT Business・Claude for Work・Google Workspaceのような仕事用は、公式が既定で学習に使わないと書いている。
3行まとめ
- 個人向けは、ChatGPT(データ管理)・Gemini(アクティビティの保存)・Claude(プライバシー)に「オフにする設定」がある。Geminiは18歳以上で初期状態がオンと公式ヘルプが書く。Copilotは2026年8月18日からの新しい版で学習に使わないと書かれ、以前の版にだけ「トレーニング」のオフ設定がある。
- 仕事用(ChatGPT Business・Enterprise・Edu、Claude for Work、Google Workspace、職場アカウントのCopilot)は、公式ヘルプが既定で学習に使わないと書く。ただし管理者の設定と契約で変わる。
- オフにしても、フィードバックを付けた会話、安全のための確認、72時間〜最長3年・5年などの保存は残る。個人情報保護委員会は、入力された個人情報が機械学習に利用されることがあると注意している。
この記事は、公式ヘルプと規約・プライバシーの文書を2026年10月8日2時台にログインせずに開き、原文を保存してから書いた。ログイン後の設定画面は見ていないので、ログイン後の手順は、すべて「公式ヘルプによると」として書く。
4社の「学習させない設定」の初期状態・場所・保存期間はどうなっているか
個人向け(自分のアカウントで使う場合)を、同じ観点で並べた。表の文言は、公式ヘルプの書き方に合わせてある。
| サービス(個人向け) | 初期状態(公式ヘルプの書き方) | 設定の場所(公式ヘルプの画面名) | 設定しても残るもの・保存期間 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | 「お客様のコンテンツはモデルのトレーニングに使用されることがあります」。利用規約は学習への利用を「使用停止(オプトアウト)」の形で書く。初期値がオンとは明記していない | 「設定 > データ管理」の「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ。または「プライバシーポータル」の「私のコンテンツでトレーニングしない」 | 通常のチャットは自分で削除するまで保存され、削除すると30日以内に完全削除の予定に入る(例外あり)。フィードバックを付けた会話は学習に使われうる。一時チャットは安全のため最長30日保持されうる |
| Gemini | 「18 歳以上のユーザーの場合、[アクティビティの保存] はデフォルトでオンになっています」 | gemini.google.com の「設定とヘルプ」>「アクティビティ」>「アクティビティの保存」をオフ | オフでも会話は最長72時間保存。人間のレビューを含む安全のための利用は残る。フィードバックを送ると、その内容と過去24時間のチャットなどが使われる。レビュー済みのチャットは最長3年。オンの場合の自動削除は初期で18か月 |
| Claude(Free・Pro・Max) | ヘルプは「許可することを選択した場合」に使う、と書く。消費者向け規約は「unless you opt out」(オプトアウトしない限り)と書く。今の設定画面の初期位置(オン/オフ)はヘルプに書かれていない | 名前のメニュー >「設定」>「プライバシー」の「AIモデルの改善を支援する」をオフ。シークレットチャットは設定に関係なく改善に使われない | 許可した場合は識別不可能な形で最大5年。チャットを削除すると、30日以内にバックエンドからも消える。フィードバックを送った会話は5年。利用ポリシー違反としてフラグが立った会話は、入力と出力が最大2年、分類スコアが最大7年 |
| Copilot(新しい版・2026年8月18日から) | 「プロンプト、応答、ファイル コンテンツは、基礎モデルのトレーニングには使用されません」 | 学習のオフ設定は、本記事が確認した範囲では見当たらない。「設定 > 個人用設定」にはメモリ・共有エクスペリエンス・Web検索・広告の個人用設定がある | 新しい版の保存期間は、取得したページに記載を確認できなかった |
| Copilot(以前の版のアプリ) | 「モデル トレーニングのための会話アクティビティの使用はいつでもオプトアウトできます」 | 「プライバシー」の「トレーニング」(会話アクティビティ)と、音声会話の「トレーニング」 | 「会話履歴は 18 か月間保持されます」 |
表の出典は各社の公式ヘルプと規約(すべて10月8日取得)で、原文は以下の各節で引く。
ChatGPTで学習させない設定は、どの画面でどう切り替えるか
OpenAIのヘルプ(日本語)は、個人向けについてこう書く。
「ChatGPT、Codex などの個人向けサービスをご利用の場合、お客様のコンテンツはモデルのトレーニングに使用されることがあります。会話内容をモデルの改善に活用するかどうかを選択できます。オプトアウトするには、ChatGPT の設定 > データ管理ですべての人のためにモデルを改善するをオフにするか、プライバシーポータルで 私のコンテンツでトレーニングしないを選択してください。」
OpenAIの利用規約(日本語・2026年1月1日発効)も「使用停止(オプトアウト)」の項で、「当社モデルの学習にお客様の本コンテンツを使用することを望まない場合、この記事の手順に従って使用停止を要求できます」と書く。英語のヘルプ「Data controls in ChatGPT」は、ウェブ(ログイン中)の手順を次の順で書く。
- アカウントのメニューを開く(Open your account menu)
- 「Settings」を選ぶ
- 「Data controls」を選ぶ
- 「Improve the model for everyone」をオフにして「Done」を選ぶ
iOSとAndroidでは、サイドバーからプロフィールのアイコンを選んで「Settings」を開き、「Data controls」で同じ項目をオフにする。ログインせずにChatGPTを使う場合も、「Settings」を開いて同じ項目をオフにでき、ヘルプは「Your choice is saved in that browser.」(訳:その選択はそのブラウザに保存される)と書く。
オフにしたあとについて、ヘルプは次のとおり書く。
- 「オプトアウト後、新しい会話が当社モデルの改善に使用されることはありません。」
- 英語のヘルプ:「Turning off Improve the model for everyone does not delete or hide saved chats.」(訳:「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにしても、保存済みのチャットは削除も非表示もされない。)
- チャットをアーカイブしても、学習に使われるかどうかは変わらない。
保存の期間は、別の英語のヘルプ「Chat and file retention in ChatGPT」が書く。通常のチャットとアーカイブしたチャットは自分で削除するまで残り、削除すると「within 30 days」(30日以内)にシステムから完全に削除する予定に入る。すでに識別できない形でアカウントと切り離されていた場合や、セキュリティや法律上の義務がある場合は除く。
一時チャットについて日本語のヘルプは、「パーソナライズを選択していても、一時チャットである間は OpenAI モデルの改善には使用されません」と書く。英語のデータ管理のヘルプは、一時チャットが「may be retained for up to 30 days for safety purposes」(訳:安全のために最長30日間保持されることがある)と書く。一時チャットを保存すると通常のチャットになり、アカウントの設定に従う。
無料と有料で、設定の場所は変わるのか。英語のヘルプは「Available controls depend on whether you are signed in, your plan, and your workspace settings.」(訳:使える設定は、ログインしているか、プランは何か、ワークスペースの設定で決まる)と書く。ただ、本記事が確認した範囲では、学習のオフ設定の扱いを個人向けのFree・Go・Plus・Proで分ける記述は見つからなかった。
Geminiで学習させない設定は、「アクティビティの保存」をどう扱うか
Geminiで押す場所は、Googleのヘルプ「Gemini アプリのアクティビティを管理、削除する」が書いている。
- パソコンで gemini.google.com にアクセスする
- 「設定とヘルプ」から「アクティビティ」をクリックする
- 上部の「オン」から「オフにする」または「オフにしてアクティビティを削除」をクリックする
同じページは「18 歳以上のユーザーの場合、[アクティビティの保存] はデフォルトでオンになっています」と書く。プライバシー ハブは、オンの場合に「Google は、サービス(生成 AI モデルのトレーニングも含む)の提供や開発、改良、および Google 自身とそのユーザー、一般の人々の保護を目的として、人間によるレビューを行いながらユーザー アクティビティのデータを利用します」と書く。
オフにした場合は、ハブはこう書く。
「今後のチャットはアクティビティに表示されず、AI モデルのトレーニングに使用されることもありません(ただし、Google にフィードバックが送信されるようにユーザー自身が選択した場合を除きます)。今後のチャットは 72 時間保存されますが、これはそのユーザーへの Gemini の応答、フィードバックの処理、Google と Google のユーザー、一般の人々の保護を目的としています。」
つまりGeminiでは、「学習」と「人間のレビュー」と「保存」を分けて読む必要がある。ハブは、オフの場合や一時チャットを使っている場合でも、「Google はユーザーへの応答や Google、Google のユーザー、一般の人々の保護のためにユーザーのチャットを使用します(人間のレビュアーによるレビューも含む)」と書く。また、人間のレビュアーが確認したチャットは、アクティビティを削除しても消えず、アカウントから切り離された形で最長3年保存される、とも書く。さらに、「Gemini の設定は、Google サービス改良のための匿名化データ作成を目的とするチャット処理には適用されません」という一文もある。
一時チャットについて、ハブは「一時チャットが Google の AI モデルのトレーニングに使用されることはありません」と書く。「アクティビティの保存」をオフにすると、一部のアプリ連携は使えなくなる、と同じページにある。
Claudeで学習させない設定は、どこで切り替えるか
Claudeの個人向け(Free・Pro・Max)について、Anthropicのプライバシーセンターは、モデルの改善に使うのは次の場合と書く。
- 「Claudeの改善のためにあなたのチャットとコーディングセッションの使用を許可することを選択した場合」
- 会話が安全性レビューのためにフラグが立てられた場合
- Trusted Tester Programに参加するなど、ほかの方法で明示的にトレーニングにオプトインした場合
切り替えの手順は、「モデル改善のプライバシー設定を変更するにはどうすればよいですか?」のページにある。
- 設定のメニューから名前を選び、ドロップダウンのボタンをクリックする(モバイルでは名前を選ぶ)
- 「設定」を選ぶ
- 「プライバシー」を選ぶ
- 「AIモデルの改善を支援する」の下のボタンで、オン/オフを切り替える
オフにした場合、同じページは「Claudeとの新しいチャットおよびコーディングセッションは、今後のモデルトレーニングには使用されません」と書き、今後の学習では以前に保存されたチャットの使用も止める、とする。一方で「あなたのデータは既に開始されているモデルトレーニングと既にトレーニングされたモデルに含まれます」とも書く。そして注意として、「当社のセーフティ分類器があなたの会話にフラグを付けた場合」は、安全のための改善などに使われる可能性がある、と書く。
初期状態は、公式の文書で書き方が分かれる。プライバシーセンターは「許可することを選択した場合」に使うと書く。一方、Anthropicの消費者向け規約(Consumer Terms of Service・2025年10月8日発効)は、入力と出力(規約の言葉で「Materials」)についてこう書く。
「We may use Materials to provide, maintain, and improve the Services and to develop other products and services, including training our models, unless you opt out of training through your account settings.」
(訳:アカウントの設定でトレーニングをオプトアウトしない限り、当社はMaterialsを、サービスの提供・維持・改善と、モデルのトレーニングを含むほかの製品やサービスの開発に使うことがある。)
2025年8月28日の発表(下の「いつ何が変わったか」の表)は、新規ユーザーはサインアップの手順で選ぶと書き、既存ユーザー向けに載せたポップアップの画像では、「You can help improve Claude」のスイッチがオンの位置で描かれている。ただし、いまの設定画面で「AIモデルの改善を支援する」が最初オンかオフかを書いた文は、本記事が取得したヘルプ3ページと発表には見つからなかった。自分の設定は自分で開いて確かめてほしい。
シークレットチャットは、ヘルプによると「プライバシー設定でモデル改善を有効にしている場合でも、Claudeの改善には使用されません」。シークレットチャットはチャット履歴やメモリに保存されない一時的な会話で、Free・Pro・Max・Team・Enterpriseで使えるが、「デフォルトでは30日間」保持されると書かれている。

ログインせずに開いた Anthropic Privacy Center の画面(2026年10月8日2時21分撮影)。冒頭に、オフにした後は新しいチャットを今後のモデルトレーニングに使わない、と書かれている。
Copilotに学習させない設定は、アプリの版でなぜ話が変わるのか
Copilotは、使っているアプリの版で、読むべきページが分かれる。Microsoftのサポートページは冒頭で「Web、デスクトップ、モバイル デバイス用の Microsoft Copilot アプリの更新バージョンは、2026 年 8 月 18 日より利用可能です」と書き、古い版の人と新しい版の人に別のページを案内している。以前の版のページは、Webで使っている場合も新しい版のページを見るよう案内している。
新しい版(2026年8月18日から):個人の Microsoft アカウントでサインインして使う場合、「アクティビティの履歴」のページは次のように書く。
「Microsoft Copilot アプリを使用する場合のプロンプト、応答、ファイル コンテンツは、基礎モデルのトレーニングには使用されません。」
「プロンプト」は、Copilotに頼む内容のこと。「基礎モデル」は、Copilotの土台になっているAIのことだ。新しい版の「プライバシー コントロールと選択」ページに並ぶのは、メモリ、共有エクスペリエンス、チャット履歴、Web検索、パーソナライズされた広告、Microsoft Edgeからのブラウザーデータのインポートで、学習をオフにする項目は、本記事が確認した範囲では書かれていなかった(ページ内の「トレーニング」の語を検索した)。
以前の版のアプリ:別のページ「Microsoft Copilot のプライバシー コントロール」が、こう書く。
「モデル トレーニングのための会話アクティビティの使用はいつでもオプトアウトできます。」
場所は、Windows または macOS 用 Copilot では「プロファイル アイコンを選択し、会話アクティビティに関する[設定>プライバシー>トレーニング] と [音声会話に関するトレーニング]」、モバイルアプリでは「[アカウント>プライバシー]>会話アクティビティのトレーニングと音声会話のトレーニング」と書かれている。同じページは、オプトアウトしても、会話が「他の一般的な製品またはシステムの改善目的」や、Microsoftのプライバシーに関する声明にある「広告、デジタルの安全性、セキュリティ、コンプライアンスの目的での使用が除外されるわけではありません」と注意する。このページは「会話履歴は 18 か月間保持されます」とも書く。
Microsoftのプライバシーに関する声明(日本語)は、製品全体について「製品の改善と開発の一環として、お客様のデータを使用して AI モデルの開発とトレーニングを行う場合があります」と書く。Copilotアプリのページの「基礎モデルのトレーニングには使用されません」とは書いている範囲が違うので、別々に読む必要がある。

ログインせずに開いた Microsoft サポートの画面(2026年10月8日2時21分撮影)。新しい版と以前の版で、読むページが分かれている。
Microsoft 365のアプリ(Word・Excelなど)の中のCopilotは、また別のページだ。「自宅向け Microsoft 365 アプリの Copilot」のページは、「Microsoft 365 アプリで Copilot を使用する場合のプロンプト、応答、ファイル コンテンツは、基礎モデルのトレーニングには使用されません」と書く。
仕事用・学校用のプランは、学習の初期状態がどう違うか
個人向けと仕事用で書き方が変わるのは、公式ヘルプが「だれの契約か」で分けているからだ。仕事用を並べた。
| サービス(仕事用・組織向け) | 学習の初期状態(公式ヘルプの書き方) | 保存期間・管理 |
|---|---|---|
| ChatGPT Business・Enterprise・Edu・API | 「デフォルトでは、ChatGPT Business、ChatGPT Enterprise、ChatGPT Edu、または当社の API からの入力または出力は、モデルの改善に使用されません」 | 組織の保存期間やメモリの設定がワークスペースごとにある(英語のデータ管理ヘルプ)。API組織の所有者はデータ共有を有効にできる |
| Gemini(Google Workspace) | 「お客様のコンテンツは、人間によってレビューされることも、許可なくお客様のドメイン外で生成 AI モデルのトレーニングに使用されることもありません」 | Gemini アプリの会話は最大36か月(管理者が設定)。Gemini in Workspaceのプロンプトと回答は90日から無期限(管理者が設定) |
| Claude for Work・API | 「デフォルトでは、当社の商用製品(例:Claude for Work、Anthropic API、Claude Gov等)からのご入力またはご出力をモデルの訓練に使用することはありません」 | APIは受信または生成から30日以内にバックエンドの入力と出力を自動削除(例外あり)。Claude for Workは会話を保存し、削除すると30日以内にバックエンドから消える |
| Copilot(職場・学校アカウント) | 「プロンプトに追加した作業コンテンツを含むプロンプトと Copilot の応答は、基礎モデルのトレーニングには使用されません」 | プロンプトと応答はログに記録され、IT管理者が監査ツールで見られる。管理者はPurviewで保持ポリシーを設定できる |
仕事用でも例外は書かれている。Anthropicは、商用製品でも「フィードバックやバグを明示的に報告していただいた場合」や、データの使用を許可した場合には、チャットとコーディングセッションをモデルの訓練に使うことがあると書く。OpenAIは、APIの組織の所有者がデータ共有を有効にした場合を書く。
会社や学校のアカウントでAIを使う場合は、その管理者が設定を握っている。Googleのヘルプも、仕事用または学校用のアカウントでは「Gemini アプリ アクティビティの設定は Google Workspace 管理者によって管理されます」と書く。自分の画面に設定が出ないことがあるのは、このためだ。
設定しても入れてはいけない情報は何か
設定は、入力した内容が学習に使われる可能性を下げるものだ。入れた内容そのものを守る保証ではない。個人情報保護委員会は、令和5年6月2日の「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」で、一般の利用者に向けてこう書く。
「生成 AI サービスでは、入力された個人情報が、生成 AI の機械学習に利用されることがあり、他の情報と統計的に結びついた上で、また、正確又は不正確な内容で、生成 AI サービスから出力されるリスクがある。そのため、生成 AI サービスに個人情報を入力等する際には、このようなリスクを踏まえた上で適切に判断すること。」
事業者(会社など)に向けては、個人情報取扱事業者が「あらかじめ本人の同意を得ることなく生成 AI サービスに個人データを含むプロンプトを入力し、当該個人データが当該プロンプトに対する応答結果の出力以外の目的で取り扱われる場合」、個人情報保護法の規定に違反することとなる可能性があると書き、サービスの提供事業者が「当該個人データを機械学習に利用しないこと等を十分に確認すること」を求めている。
この文書が名指しして注意しているのは個人情報で、パスワードやカード番号、会社の未公開の資料は、本記事が読んだ別添1には出てこない。筆者は、パスワード・認証コード・カード番号、自分や他人の個人情報(住所・電話番号・マイナンバー・病歴など)、会社の未公開の資料と顧客の情報を、設定のオン・オフに関係なく入れないよう勧める(筆者の提案)。入れない情報の考え方と、同じ文書のほかの箇所やIPAなど国の資料の引用は、AIを初めて使う人が最初にやることにまとめてある。
各社の設定は、いつ何が変わったか
| 日付 | 何が | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年8月28日 | Anthropicが、Free・Pro・Maxの個人向けで、データをClaudeの改善に使うかどうかをユーザーが選ぶ形にし、許可した場合の保持を5年に延ばすと発表 | Anthropic「Updates to Consumer Terms and Privacy Policy」 |
| 2025年10月8日 | 同発表で、既存ユーザーが選択を済ませる期限。以降は選択しないとClaudeを続けて使えないと書かれた。いまの消費者向け規約もこの日の発効 | 同上、Anthropic「Consumer Terms of Service」 |
| 2026年8月18日 | Microsoft Copilotアプリの更新版が利用可能に。以前の版のアプリには別のページが残る | Microsoftサポート「プライバシー コントロールと選択」 |
OpenAIのデータの使用方法のヘルプには「更新日: 9 日前」と相対表記しかなく、日付は確認できなかった(各ページの日付は出典欄に書いた)。この記事の表は10月8日の取得時点のものとして読んでほしい。
筆者が公式ヘルプを開いて、画面で分かったこと
筆者は2026年10月8日の2時13分から2時22分にかけて、ログインせずに4社の公式ヘルプを開き、1280×800と390×844の画面幅で撮影した。アカウントは作らず、設定は触っていない。
- OpenAIの英語ヘルプは開き、右側の目次に「Turn off Improve the model for everyone」「Temporary chat」「Managed workspaces」が並んでいた。一方、一時チャットのヘルプと
openai.comの法人向けプライバシーのページは、ヘッドレスのブラウザでは「しばらくお待ちください...」の確認画面になり、取得できなかった(確認画面は押していない。2時31分に開き直しても同じだった)。一時チャットの保持期間は英語のデータ管理のヘルプに、法人向けはデータの使用方法のヘルプに拠った。 - Anthropicは個人向けと商用顧客向けが別のコレクションで、同じ見出し「私のデータはモデルトレーニングに使用されていますか?」のページが2つある。どちらのプラン向けかは、ページ冒頭の1行で分かる。
設定を探す時は、ページ冒頭の「この記事は〇〇向け」の注記を最初に読むのが近道だった。
ログイン後の画面と保存期間で、確かめられなかったことは何か
- ログイン後の画面は見ていない。「設定 > データ管理」などの画面名と手順は公式ヘルプの記述で、自分の目で確かめたものではない。
- ChatGPTとClaudeの設定の初期位置(オンかオフか)は、取得したヘルプと規約に明記が見当たらなかった。ChatGPTはヘルプも規約も「オフにする手順」「使用停止」だけを書いており、オフにするまでは使われうると読める(筆者の読み)。Claudeは「Claudeで学習させない設定」の節のとおり、ヘルプと規約で書き方が分かれる。
- Copilotの新しい版の保存期間は、取得したMicrosoftのページに記載が見当たらなかった。「18 か月」の記載は、以前の版のCopilotのページにだけあった。
- 18歳未満や保護者の管理がある場合、日本以外の地域の差、APIでの利用は扱っていない。Google AI Studio(Gemini API)の無料枠はGoogle AI Studioの無料利用、入力内容はAI開発に使われる、中国系のAIは中国系AIラボの規約を原文で読む、個人情報を入力するリスクの一般論は生成AIに個人情報を入力して大丈夫?(2026年6月時点で、二次情報も根拠にしている)に分けた。
本文で名指しした公式ページはどこで読めるか
URLと取得時刻は、この記事の出典欄にある。各社の設定の名前と初期状態は変わりうるので、設定を変える前に、ログインした自分の画面で名前を確認してほしい。
この記事でよく聞かれること
- ChatGPTで入力内容を学習させない設定はどこですか?
- OpenAIの公式ヘルプによると、ChatGPTの「設定 > データ管理」にある「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにします。プライバシーポータルで「私のコンテンツでトレーニングしない」を選んでも同じで、両方やる必要はないと書かれています。一時チャットは、一時チャットである間はモデルの改善に使われません(2026年10月8日確認)。
- Geminiに学習させない設定はどこですか?
- Googleの公式ヘルプによると、gemini.google.com の「設定とヘルプ」から「アクティビティ」を開き、「アクティビティの保存」をオフにします。18歳以上では初期状態がオンです。オフにすると、以降のチャットはAIモデルのトレーニングに使われません(フィードバックを送った場合を除く)。ただしチャットは最長72時間保存され、人間のレビューを含む安全のための利用は残ると書かれています(2026年10月8日確認)。
- Claudeに学習させない設定はどこですか?
- Anthropicの公式ヘルプによると、個人向け(Free・Pro・Max)では、名前のメニューから「設定」「プライバシー」を開き、「AIモデルの改善を支援する」のボタンをオフにします。オフにした後の新しいチャットは今後のモデルトレーニングに使われません。シークレットチャットは、設定がオンでも改善に使われません(2026年10月8日確認)。
- Copilotに学習させない設定はありますか?
- 2026年8月18日からの新しい版のCopilotアプリ(Web版を含む)について、Microsoftは「プロンプト、応答、ファイル コンテンツは、基礎モデルのトレーニングには使用されません」と書いており、本記事が確認した範囲では学習をオフにする設定は見当たりません。以前の版のアプリには、「プライバシー」の「トレーニング」で会話アクティビティの学習利用をオプトアウトする手順があります(2026年10月8日確認)。
- 無料・有料・仕事用で、学習の初期状態は違いますか?
- 本記事が確認した範囲では、個人向けの設定を無料と有料で分ける記述はありませんでした(Claudeは Free・Pro・Max を同じページで扱います)。仕事用は違い、OpenAIはChatGPT Business・Enterprise・Edu・APIを、Anthropicは Claude for Work・APIを、既定では学習に使わないと書き、Google Workspaceは顧客のコンテンツを許可なく学習に使わないと書いています。管理者の設定や許可で変わることがあるので、会社の管理者にも確認してください(2026年10月8日確認)。
- 学習をオフにすれば、何を入力しても安全ですか?
- 安全とは言えません。OpenAI・Google・Anthropicのヘルプは、オフにしてもフィードバック(高評価・低評価)を付けた会話は学習に使われうると書き、安全のための確認や一定期間の保存が残ることも書いています。個人情報保護委員会も、入力された個人情報が機械学習に利用されることがあると注意しています。パスワード・カード番号・他人の個人情報・会社の秘密は入れないのが筆者の提案です。
- オフにすると、これまでの会話は学習から外れますか?
- 会社によって書き方が違います。Anthropicは、オフにすると今後の学習では以前に保存したチャットも使わないが、すでに始まっているモデルトレーニングと学習済みのモデルにはデータが含まれると書いています。OpenAIとGoogleのヘルプは、オフにした後の新しい会話(今後のチャット)が学習に使われないと書いています。OpenAIは、オフにしても保存済みのチャットは削除も非表示もされないと書いています。消したい場合は、チャットやアカウントを別に削除します。
出典・参照資料
- 一次資料OpenAI Help Center「モデルのパフォーマンスを向上させるためのデータの使用方法」(日本語・2026年10月8日2時13分取得) ↗
- 一次資料OpenAI Help Center「Data controls in ChatGPT」(英語・2026年10月8日2時16分取得) ↗
- 一次資料OpenAI Help Center「Chat and file retention in ChatGPT」(英語・通常のチャットと削除後の扱い・10月8日2時35分取得) ↗
- 一次資料OpenAI「利用規約」(日本語・2026年1月1日発効・「使用停止(オプトアウト)」の項・10月8日2時31分取得) ↗
- 一次資料Google Gemini アプリ ヘルプ「Gemini アプリのプライバシー ハブ」(最終更新日 2026年9月24日・10月8日2時18分取得) ↗
- 一次資料Google Gemini アプリ ヘルプ「Gemini アプリのアクティビティを管理、削除する」(10月8日2時18分取得) ↗
- 一次資料Google Workspace 管理者ヘルプ「Google Workspace の生成 AI に関するプライバシー ハブ」(最終更新日 2026年10月6日・10月8日2時18分取得) ↗
- 一次資料Anthropic Privacy Center「私のデータはモデルトレーニングに使用されていますか?」(個人向け・2026年3月14日付・10月8日2時13分取得) ↗
- 一次資料Anthropic Privacy Center「モデル改善のプライバシー設定を変更するにはどうすればよいですか?」(2026年8月4日付・10月8日2時15分取得) ↗
- 一次資料Anthropic Privacy Center「あなたのデータはどのくらいの期間保存されますか?」(個人向け・2026年7月2日付・10月8日2時13分取得) ↗
- 一次資料Anthropic Privacy Center「私のデータはモデルトレーニングに使用されていますか?」(商用顧客向け・2026年3月14日付・10月8日2時15分取得) ↗
- 一次資料Anthropic Privacy Center「組織のデータはどのくらいの期間保存されますか?」(2026年7月2日付・10月8日2時15分取得) ↗
- 一次資料Anthropicヘルプセンター「シークレットチャットを使用する」(10月8日2時15分取得) ↗
- 一次資料Anthropic「Updates to Consumer Terms and Privacy Policy」(2025年8月28日・ポップアップの画像を含む・10月8日2時22分取得) ↗
- 一次資料Anthropic「Consumer Terms of Service」(Effective October 8, 2025・学習とオプトアウトの項・10月8日2時30分取得) ↗
- 一次資料Microsoft サポート「個人向けの Microsoft Copilot: プライバシー コントロールと選択」(2026年8月18日からの新しい版・10月8日2時13分取得) ↗
- 一次資料Microsoft サポート「個人向け Microsoft Copilot: アクティビティの履歴」(10月8日2時13分取得) ↗
- 一次資料Microsoft サポート「Microsoft Copilot のプライバシー コントロール」(以前の版のアプリ向け・10月8日2時15分取得) ↗
- 一次資料Microsoft サポート「自宅向け Microsoft 365 アプリの Copilot: データとプライバシー」(10月8日2時17分取得) ↗
- 一次資料Microsoft サポート「職場または学校で Microsoft Copilot Chat を使用する場合のデータ保護」(10月8日2時17分取得) ↗
- 一次資料Microsoft Learn「Microsoft Copilot のデータ、プライバシー、セキュリティ」(最終更新 2026年8月20日・10月8日2時14分取得) ↗
- 一次資料Microsoft のプライバシーに関する声明(日本語・最終更新日 2026年9月・10月8日2時20分取得) ↗
- 一次資料個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」(令和5年6月2日・PDF別添1を10月8日2時19分取得) ↗
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