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AIでできること文章・要約・翻訳・調べもの・画像・音声・表計算・プログラムを、ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotの公式案内で用途別に確認。多くは無料で始められ、間違い・最新の出来事・機密はそのまま任せられない【2026年10月版】

執筆:約34分で読めます

いまのAI(ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotなどの生成AI)には、文章の下書きと要約、翻訳、調べもの、画像づくり、声での会話、表計算の相談などを頼める。4社の公式ページで用途ごとに案内の有無を確かめ、無料で始められるかを付けた。総務省の自治体調査(2026年4月24日公表)では、あいさつ文案の作成が1,292件で最多だった。AIの答えは間違うことがあると、各社が公式に書いている。筆者が2026年10月8日に公式の入口を開いた画面の記録も載せた。

AIでできること──文章・要約・翻訳・調べもの・画像・音声・表計算・プログラムを、ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotの公式案内で用途別に確認。多くは無料で始められ、間違い・最新の出来事・機密はそのまま任せられない【2026年10月版】
目次

2026年10月8日・日本時間時点の情報です。 いまのAI(ChatGPT(チャットGPT)・Gemini(ジェミニ)・Claude(クロード)・Copilot(コパイロット)などの生成AI)には、文章の下書きと要約、翻訳、調べもの、画像づくり、声での会話、表計算の相談を頼める。このうち無料で始められる用途は多いが、間違い、最新の出来事、会社の機密は、そのまま任せられない。この記事は、用途ごとに「公式がその機能として案内しているか」と「無料でできるか」を公式ページの原文で確かめ、日本での使われ方は公的な調査の数字で示す。

3行まとめ

  • 文章の下書き・要約、調べもの、画像を読ませること、声での会話は、ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotの4つとも公式ページに案内がある。翻訳はChatGPT・Gemini・Claude、画像づくりはChatGPT・Gemini・Copilotに案内があり、Claudeは写真やイラストを生成しないとAnthropicのヘルプが書く。
  • 総務省の令和7年度の自治体調査(2026年4月24日公表)で、自治体が生成AIを使う用途の最多は「あいさつ文案の作成」1,292件。「議事録の要約」1,131件が続く。導入の課題の最多は「AI生成物の正確性への懸念」608件。
  • AIは間違いを自信ありげに答えることがあると、OpenAI・Google・Anthropicの公式ページが書いている(Microsoftも生成された内容の確認を求める)。数字・固有名詞・日付は、AIの答えのまま使わず、出典のページで確かめる。

AIをこれから使う人向けの始め方はAIの使い方(初心者向け)に、「生成AIとは何か」の定義は生成AIとはに書いた。この記事は、何に使えるかだけを扱う。

AIに頼めることを、用途別に並べると何があるのか

用途を8つに分け、四つのサービスの公式ページに機能としての案内があるかを表にした。「案内あり」は、筆者が2026年10月8日に取得した公式ページに、その用途が機能として書かれていたという意味。「確認できず」は、取得したページにその用途の案内を見つけられなかったという意味で、できないという意味ではない。

用途 ChatGPT Gemini Claude Copilot 無料で始められるか(公式ページの記載)
文章の下書き・直し・要約 案内あり 案内あり 案内あり 案内あり ChatGPTは日常的なテキストチャットが回数無制限(OpenAI)。Copilot無料版に「文章作成、ブレーンストーミング、要約」(Microsoft)
翻訳 案内あり 案内あり 案内あり Microsoft 365向けのCopilot Chatで案内 ChatGPTの翻訳ページはログインせずに開けた(筆者の画面)。公的調査でも利用目的に挙がる
調べもの(最新情報) 案内あり 案内あり(Deep Research) 案内あり 案内あり ChatGPT・Claude・Copilot無料版・Gemini 0円プランに記載
画像を作る 案内あり 案内あり 写真・イラストは生成しないと案内(図表は作れる) 案内あり ChatGPT無料版・Gemini 0円プラン・Copilot無料版に記載
画像を読ませる 案内あり 案内あり 案内あり 案内あり ChatGPT無料版に「画像やファイルのアップロード」。Copilotは個人用アカウントも対象(Microsoft)
声で話す 案内あり 案内あり 案内あり 案内あり Claudeは全プラン。ChatGPTの無料版は回数を限って利用可。Copilotは個人アカウントでサインインすると
表計算・データ整理 案内あり 案内あり 案内あり 有料プランのExcel内で案内 ChatGPT無料版にデータ分析、ClaudeはFreeも対象
プログラム 案内あり(Pythonの実行) 案内あり 案内あり 確認できず ClaudeのコードはFreeも対象

文章を書く・直す・要約することは、頼めるのか

頼める。四つとも公式ページに案内があり、無料で始められる。

OpenAIのヘルプ「Uploading files and audio to ChatGPT」(旧題 File Uploads FAQ・10月8日に開いた版)は、アップロードした文書でできることに、次の例を挙げている。

Summarize a research paper or another document in simpler terms. Rewrite a short document in a different style.

(訳:研究論文などの文書を、もっとやさしい言葉で要約する。短い文書を別の文体に書き直す。)

同じページは、文書や画像のアップロードは「Free and paid ChatGPT plans」(無料と有料のプラン)で、プランごとの上限つきで使えると書く。無料版は「Free users are limited to 3 file uploads per day.」(1日3ファイルまで)である。

Googleの「Gemini アプリの概要」は、「長い研究資料の概要が知りたい場合、Gemini にアップロードすればわかりやすく要約することができます」と書く。メールの作成も、Geminiが活用されているタスクの例に挙がる。ただしこのページの最終更新日は2024年7月25日と記載されていて、2年以上前の版である。Googleのヘルプ「Gemini モバイルアプリを使ってできること」も、できることの例に「文章を作成、校正、翻訳する。」を挙げる。

Microsoftのサポートページは、Copilot(無料)で使える機能として「文章作成、ブレーンストーミング、要約などのサポートを受けるために AI とChat します。」と書く。

Anthropicのヘルプ「Claudeで何ができますか?」(2026年3月6日)は、使い道に「さまざまな形式とスタイルで執筆する。」と「テキストを要約する。」を挙げる。ウェブ検索のヘルプは、長い記事のリンクを渡して要約を頼むと、無料アカウントでは使用制限を多く使うと注意している。

答えに誤りが混ざることは各社が認めている(後の節)。長い文章の要約は、元の文章を読み返せる状態で頼むのが筆者の提案である。

翻訳は、頼めるのか

頼める。ChatGPT・Gemini・Claudeは、公式ページに翻訳の案内がある。

  • ChatGPT: OpenAIは翻訳用のページ「ChatGPT Translate」を用意している。ページの題名は「高速で自然な翻訳、40以上の言語に対応」で、画面には「元の意味やトーン、意図を保って翻訳します。」とある。
  • Gemini: Googleのヘルプ「Gemini モバイルアプリを使ってできること」は、例に「文章を作成、校正、翻訳する。」を挙げる。
  • Claude: Anthropicのヘルプ「Claudeで何ができますか?」は、「言語を翻訳する。」を挙げ、Claudeは「12以上の言語を知っており、それらの間で翻訳することができます」と書く。
  • Copilot: Microsoftのサポートには、「Microsoft Copilot Chat」でファイルを別の言語に翻訳する手順のページがあり、Microsoft 365 アカウントでサインインする前提で書かれている。無料のCopilot(copilot.com)の翻訳の案内は、本記事が確認した範囲では見つからなかった。

公的な調査でも、翻訳は個人の利用目的の3番目(白書)、自治体の活用事例で669件(総務省)に挙がる(後の節)。AI翻訳サービスどうしの違いは、AI翻訳の比較記事に書いてある。

最新の調べものは、頼めるのか

検索の機能を使えば頼める。ただし、検索を使わない回答は、AIが学習した時点までの知識による。

  • ChatGPT: OpenAIのヘルプ「Searching the web with ChatGPT」は、「ChatGPT can search the web to answer questions with current information and links to relevant sources.」(ChatGPTは、最新の情報と出典へのリンクつきで、ウェブを検索して質問に答えられる)と書く。対象は「ChatGPT Free, Go, Plus, Pro, Business, Enterprise, and Edu」で、「People who are not signed in can also use web search.」(サインインしていない人も使える)ともある。
  • Claude: Anthropicのヘルプは、検索を使うと「すべての応答には引用が含まれている」と書く。無料アカウントには5時間ごとにリセットされる使用制限がある。
  • Copilot: Microsoftのサポートページは、無料版で「Web 検索に基づいてリアルタイムの回答を取得します。」と書く。
  • Gemini: Googleの日本円の料金ページは、0円のプランの欄に「Deep Research」を載せている。Deep Researchの紹介ページは、Geminiが「ウェブ全体」などのソースを探索して答えを見つけ、調査結果をまとめると書く。

検索の結果にも限界がある。OpenAIは同じヘルプに次のように書く。

Search results and citations can be incomplete, outdated, or incorrect. Open a cited source to check that it supports the answer, review when it was published or updated, and use an authoritative source when accuracy matters.

(訳:検索結果と引用は、不完全だったり、古かったり、誤っていたりすることがある。引用元を開いて答えの裏付けになっているかを確かめ、公開・更新の日付を見て、正確さが大事な時は信頼できる情報源を使う。)

画像を作ること・読ませることは、頼めるのか

作ることは、ChatGPT・Gemini・Copilotで頼める。Claudeは、写真やイラストは生成しないとAnthropicが書いている(図表やグラフは作れる)。読ませることは、四つとも案内がある。

  • ChatGPT: OpenAIの無料版のヘルプは、無料プランのユーザーが利用できる機能に、「プロンプトへの画像やファイルのアップロード」と「ChatGPT での画像生成」を挙げる。画像生成には、メインのチャットとは別の利用上限が設けられる場合があるとも書く。詳しい上限と手順はChatGPTの画像生成の記事にある。
  • Gemini: Googleの画像生成のページによると、ツールメニューの「画像を作成」を選ぶと使える。背景の変更、オブジェクトの置き換え、要素の追加も頼める。同じページは、Geminiで作った画像にはAI生成であることを示す目に見えない電子透かし「SynthID」が入ると書く。日本円の料金ページは、0円のプランに「画像の生成と編集」を載せ、動画生成は有料プラン(Google AI Plus以上)の欄に載せる。読ませることについては、Googleのヘルプが、Geminiアプリで「カメラ」をタップして写真を撮り、それについて質問できると書く。
  • Copilot: Microsoftのサポートページは、Copilotは「画像を作成することもできます」と書く。ただし「個人用アカウントでサインインすると、チャット履歴、画像の作成、長い会話、音声操作、その他の Copilot 機能にアクセスできます」とも書き、サインインしないと使えない機能がある。読ませることについては、サポートページ「Microsoft Copilot でのファイルのアップロード」が、個人用アカウントを含む「すべての Copilot エクスペリエンス」を対象に、PNGやJPEGの画像を添えて「この画像を説明してください」のように質問できると書く。
  • Claude: 画像のアップロードはAnthropicのヘルプに案内がある(JPEG・PNG・GIF・WebP)。作ることについては、ヘルプ「Claudeは画像を生成できますか?」(2026年3月13日)が「Claudeは、画像生成ツールのような方法で写真やイラストを生成しません。」と答えている。同じページによると、図表・グラフ・インタラクティブなビジュアルは、HTMLとSVG(ウェブページや図を表す形式)を使って会話の中で作れる(Claude Webとデスクトップでベータ版)。

Anthropicのヘルプは、画像で最良の結果を得るためのヒントとして、「1000x1000ピクセル以上の画像を使用してください。可能な限り小さい画像や低解像度の画像は避けてください。」と書く。

声で話しかけることは、できるのか

四つとも案内がある。

  • Googleの「Gemini Live」のページは、「Gemini Live は、Google が提供する AI と声だけでやり取りできる機能です。」と書く。0円のプランの欄にも載っている。
  • Anthropicのヘルプは、音声モードは「すべてのプラン(Free、Pro、Max、Team、Enterprise)」で使え、ベータ機能だと書く。音声会話も通常の使用制限に数えられる。
  • OpenAIのヘルプ「ChatGPT Voice」(10月8日に開いた版)は、プラン別の上限の表で、無料プランを「Limited access to GPT-Live-1 mini. Limits may change.」(GPT-Live-1 miniを限られた範囲で使える。上限は変わることがある)と書く。具体的な回数は書かれていない。ChatGPTの音声はChatGPTの音声モードの記事にまとめてある。
  • Microsoftは、個人アカウントでサインインすると「音声操作」にアクセスできると書く。

表計算とデータの整理は、頼めるのか

ChatGPT・Claude・Geminiは、公式ページに案内がある。Copilotは、有料プランのExcelの中での案内が中心である。

OpenAIのヘルプ「Data analysis with ChatGPT」は、次のように書く。

ChatGPT can analyze uploaded files, answer questions about the data, and create tables or charts when the output benefits from a structured view.

(訳:ChatGPTは、アップロードしたファイルを分析し、データについての質問に答え、構造化した表示が役立つ場合は表やグラフを作れる。)

対応するファイルには、「.xls, .xlsx, and .csv files」(表計算のファイル)が挙がる。無料版のヘルプも、無料プランのユーザーが「データの分析と知見の抽出」を使えると書く。

Anthropicのヘルプ「Claudeでファイルを作成・編集する」(2026年8月6日)は、「自然言語でClaudeに指示すると、Excelスプレッドシート、PowerPointプレゼンテーション、Wordドキュメント、PDFファイルを生成でき」ると書き、この機能は「すべてのClaudeユーザー(Free、Pro、Max、Team、Enterprise)」が使えると書く。例には、「月間経費を追跡するExcelスプレッドシートを作成する」がある。同じページは、ファイル作成は普通のチャットより使用制限を多く使うと注意している。

Geminiは、Googleのヘルプが、特定のトピックを「任意のフォーマット(リスト、表、グラフなど)でまとめたり」できると書く。料金ページは、最大1,500ページのドキュメントをアップロードして「データの分析、重要なインサイトの取得、グラフの作成など」の支援を得られると紹介する。同じページのよくある質問は、一度に読み込める量を表す「100 万トークンのコンテキスト ウィンドウ」を、有料のGoogle AI Proで使える機能に挙げている。

Copilotは、Microsoftの個人向けの紹介ページが「Copilot in Excel で、生データをわかりやすい分析情報に変換」と書くが、これはMicrosoft 365の有料プランに付くCopilotの説明で、無料版の案内ではない。ファイルのアップロードのサポートページは、XLSXやCSVのファイルも、個人用アカウントを含むすべてのCopilotで添付できると書く。

表の数字の読み取りにも限界がある。OpenAIのデータ分析のヘルプは、次のように注意している。

ChatGPT may not reliably extract exact values from image-based tables, scanned files, or files with complex visual layouts. When exact values matter, upload a spreadsheet or text-based file instead.

(訳:ChatGPTは、画像でできた表、スキャンしたファイル、見た目が複雑なファイルから、正確な値を確実には取り出せないことがある。正確な値が大事な時は、代わりに表計算のファイルやテキストのファイルをアップロードする。)

「When ChatGPT uses Python for analysis, review the generated code, outputs, and assumptions before relying on the result.」(ChatGPTがPython(プログラミング言語の一つ)を使って分析した時は、結果に頼る前に、生成されたコード、出力、前提を確認する)とも書く。

プログラムを書かせることは、できるのか

案内はあるが、書き方は各社で違う。

  • ChatGPT: データ分析のヘルプが、一部の分析では「ChatGPT writes and runs Python code」(Pythonのコードを書いて実行する)と書く。プログラム作りそのものを機能名にしたページは、今回取得した中には無かった。
  • Gemini: 「Gemini アプリの概要」(2024年7月25日更新)が、「コーディングのサポートも可能で、コーディングは最もポピュラーな用途の一つとして急速に広まっています。」と書く。今の料金ページも、コードブロック全体の開発や単体テストの生成を紹介している。
  • Claude: ファイル作成のヘルプが、Claudeは「コードを実行して、会話内でファイルを直接作成・操作できます」と書く。
  • Copilot: 取得した個人向けの紹介ページに、プログラム作成の案内は確認できなかった。

初心者の使い方としては、総務省の調査に例がある。自治体の活用事例の中に「ローコードの作成(マクロ、VBA等)」が799件あり、同じ資料は、生成AIでマクロを自動生成した自治体の事例で「累計約4,250時間の業務削減が見込まれている」(人口規模9.4万人の団体)と載せる。プログラムの知識がなくても、表計算ソフトのマクロを作らせる使い方が、公的な資料に出てくる。

日本ではどんな場面で使われているのか

公的な資料で数字があるものだけを並べる。

個人の使い方(総務省 令和8年版情報通信白書)

白書によると、2025年度の個人向け調査で、何らかの生成AIサービスを「使っている(過去使ったことがある)」と答えた割合は日本で58.8%だった。AIの目的別の利用状況(日本)で、「定期的に利用している」と「ほとんど利用しないが、過去に何度か利用したことはある」を足した値(筆者の計算)は、情報の理解53.4%、文書作成や校正38.1%、翻訳31.4%(13.7%と17.7%)、アイデアの発想や企画の構想29.7%の順に高い。学習や教育支援は19.8%、プログラミングやデータ処理は14.0%で、図表の11項目の中では低い側にある。上位7項目の内訳と、個人・企業の調査の方法は、AIの使い方の記事の表にある。調査は自己申告で、「使ったことがある」人を含む。

仕事の使い方(白書の企業向け調査と事例)

白書の企業向け調査では、日本で生成AIの活用が最も多い業務類型は「議事録・メール作成補助」(約7割)で、「営業・販売」(約6割)、「社内ヘルプデスク」(約5割)が続く。導入効果を実感すると答えた割合も「議事録・メール作成補助」が約7割だった。

白書は個別の企業事例も載せる。たとえば明治安田生命は、AIを使った「デジタル秘書」をほぼ全従業員に提供し、面談記録の作成などを支援している(白書による企業発表の紹介)。

自治体の使い方(総務省 令和7年度調査・2026年4月24日公表)

総務省は、都道府県47団体と市区町村1,741団体を対象に、2025年10月31日時点の生成AIの導入状況を調べた。概要版の資料は、導入済みの団体の割合が都道府県と指定都市で100%、その他の市区町村で45.6%だったと書く。

導入している生成AIの活用事例(件数・複数回答。回答したのは導入済・実証中・導入予定の団体)のうち、上位7つと、この記事の用途に当たる3つは次のとおり。順位は、資料のグラフに並ぶ項目(その他を除く)の中での順。

順位 活用事例(資料の項目名) 件数(令和7年度)
1 あいさつ文案の作成 1,292
2 議事録の要約 1,131
3 議会の想定問答の文案の作成 1,085
4 メール文案の作成 1,052
5 企画書案の作成 997
6 住民等からの質問に対する回答案の作成 848
7 ローコードの作成(マクロ、VBA等) 799
10 翻訳 669
13 データの分析・分類 560
18 ポスター・チラシ等の画像生成 261

導入効果の例として、同じ資料は、人口5.1万人の団体で「文章作成業務において、1か月あたり190時間かかっていた業務が、1か月あたり51時間に削減(73%削減)」と載せる。自治体が自己申告した数字で、全国の平均ではない。

横須賀市の実証(2023年)

横須賀市は2023年4月20日からChatGPTの全庁的な活用実証を行い、6月5日に結果を公表した。市の発表によると、約半数の職員が実際に活用し、最終アンケート回答者のうち約8割が「仕事の効率が上がる」「利用を継続したい」と回答した。一方、ネガティブな点として、市は「ChatGPTの利用用途に向かない「検索用途」での利用が約3割見られた」こと、「概ね不適切な回答が返ってくる」と答えた職員が6%程度いたことを挙げている。2023年の資料で、当時使っていたのは市の表記で「Chat-GPT3.5-turbo」である。いまのChatGPTには、前の節のとおり検索の機能がある。

頼んではいけないこと・苦手なことは何か

公式ページが書いている注意を、4つに分ける。

1. 間違いを、もっともらしく答えることがある。 OpenAIのヘルプ「Does ChatGPT tell the truth?」は、次のように書く。

ChatGPT can be helpful—but it’s not always right

(訳:ChatGPTは役に立つが、いつも正しいわけではない。)

間違いの例として、「Incorrect definitions, dates, or facts」(誤った定義・日付・事実)、「Fabricated quotes, studies, citations or references to non-existent sources」(作り話の引用・研究・出典)を挙げ、結論は「Use ChatGPT as a first draft, not a final source. Please check important information.」(下書きとして使い、最終的な情報源にしない。重要な情報は確認する)である。

Anthropicのヘルプは、「Claudeは正しく見えるかもしれませんが、非常に間違っていることを書くことができます。」と書き、「Claudeを唯一の真実の情報源として頼るべきではなく」と求める。

Googleは、Geminiの入口の画面の下に「Gemini は AI であり、間違えることがあります。」と表示している(筆者の画面。次の節)。「Gemini アプリの概要」は、あらゆるLLM(大規模言語モデル)と同様に、Geminiは「不正確な情報や誤解を招くような情報が含まれる回答を、確信と説得力を持って提示することがあります」と書く。

Microsoftのサポートページ「Microsoft Copilot Chat の使用を開始する」は、「Copilot で問題が発生する場合があるため、生成される内容を確認することが重要です。」と書く。同じページには、個人用のMicrosoftアカウントで使う時の違いを書いた節もある。

2. 最新の出来事は、検索などを使わないと知らないことがある。 OpenAIは「Knowledge cutoff: The models are trained on data up to a certain point and responses do not incorporate information about events beyond that, unless tools are used.」(モデルはある時点までのデータで学習されていて、ツールを使わない限り、それより後の出来事を回答に反映しない)と書く。Anthropicも、Claudeが最新の情報で学習されていない場合があり、現在のイベントについて聞かれると混乱することがあると書く。

3. 計算や数字は、確かめが要る。 OpenAIの同じヘルプは、「Always verify quotes, data, technical information or references to external documents.」(引用、データ、技術的な情報、外部の文書への言及は、いつも確かめる)と書く。ツールの一覧ではデータ分析を「Enables accurate calculations」(正確な計算を可能にする)と説明するが、その分析の結果も確認してから使うよう求めている(表計算の節)。

4. 入れてはいけない情報がある。 総務省の自治体調査で、導入の課題の2番目は「取り組むための人材がいない又は不足している」558件、3番目は「要機密情報流出の懸念がある」439件だった。何を入れてはいけないかは、AIの使い方の記事で、個人情報保護委員会とIPAの資料から整理した。

筆者が公式の画面を開いて見たもの

筆者は2026年10月8日の1時25分から1時45分ごろ、ログインせず、アカウントも作らずに、公式ページを開いた。ブラウザは画面に出さないヘッドレスのChromiumとChrome(1280×800と390×844・日本語設定)である。

ログインしていない状態で開いたGeminiの画面。中央に「Gemini に相談」の入力欄、右上に「ログイン」、左に「画像」の項目が出ている

  • Gemini(gemini.google.com): 1時27分に開くと、入力欄「Gemini に相談」、モデル名「Flash-Lite」、マイクのボタンが出た。左のメニューに「画像」があり、画面の最下部に「Gemini は AI であり、間違えることがあります。」と書かれていた。質問は送っていない。
  • Geminiの画像生成の紹介ページ: 1時25分に開くと「Nano Banana 2、新登場」と出て、ページの最上部に学生向けのプロモーションの帯が出ていた。
  • Copilot(copilot.com/ja-jp): 1時26分に開くと「Copilot へようこそ」と「サインイン」の画面で、「職場」「生活」「学校」のタブの下に「Chat」「検索」「AI で作成」の入口が並んでいた。最初に出ていた「職場」のタブでは、AI で作成に「コンテンツを下書きし、画像を生成して」と書かれていた。
  • ChatGPT(chatgpt.com)とOpenAIのヘルプ: 1時26分、ヘッドレスのChromiumでは「しばらくお待ちください...」のページが返り、ステータスは403だった。bot確認の画面は押していない。1時34分から37分に、Chromeを使うヘッドレスのブラウザで開き直すと、OpenAIの英語のヘルプは本文まで読めた。この記事のOpenAIの英語の引用は、このとき開いたページから引いた。
  • ChatGPT Translate(chatgpt.com/ja-JP/translate/): 1時45分にログインせずに開くと、「ChatGPT を使用して翻訳」の見出し、言語を選ぶ欄、「入力、貼り付け、または写真をアップロードして翻訳」の入力欄が出た。左の欄には「ログインすると、保存済みチャットに基づく回答に加えて、画像作成やファイルのアップロードも利用できます。」と書かれていた。文章は送っていない。

ログイン後の画面は見ていない。ログイン後にどの機能がどこまで使えるかは、公式ヘルプの記述に従って書いた。

この一覧で確かめられなかった点

  • 実際にAIへ質問を送って、答えの出来を比べてはいない。表の「案内あり」は、公式ページに書かれているという意味で、出来や使いやすさの評価ではない。
  • 無料のCopilot(copilot.com)の翻訳と、Copilotのプログラム作成は、取得したページに案内を見つけられなかった。確認できないことと、できないことは別である。
  • OpenAIの英語のヘルプは更新が多い。ファイルのアップロードのページは、10月8日に開いた時点で「Updated: 20 hours ago」と表示され、題名も「File Uploads FAQ」から変わっていた。引用は10月8日に開いた版による。
  • Copilotの無料版の利用回数と、ChatGPTの無料版の音声の回数は、取得したページに数字が無かった。
  • 白書と自治体調査は、アンケートの自己申告である。自治体の削減時間は、各団体の見込みや申告で、同じ条件の比較ではない。
  • 各社の無料の範囲と上限は短い間隔で変わる。使う時点の公式ページで確かめてほしい。

この一覧に使った公式ページと公的資料(2026年10月8日取得)

ページの名前とURLは、記事冒頭の出典欄にある。ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotそれぞれの無料の範囲と上限は、無料AIの比較記事に整理してある。サービスごとの入口と使い方は、ChatGPT、Gemini、Claude、Copilotの各記事にある。

この記事でよく聞かれること

AIでできることは何ですか?
文章の下書き・直し・要約、翻訳、調べもの、画像づくり、声での会話、表計算の相談などを頼めます。ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotの公式ページで、用途ごとに機能としての案内があるかを確かめました。翻訳はChatGPT・Gemini・Claudeに案内があり、Claudeは写真やイラストを生成しないとAnthropicのヘルプが書いています。総務省の令和8年版情報通信白書では、日本の個人は「情報の理解」「文書作成や校正」「翻訳」の順にAIを使っています。
AIにできないこと、苦手なことは何ですか?
間違いを自信ありげに答えることがあり、最新の出来事は検索などの機能を使わないと知らないことがあります。OpenAIのヘルプは「Use ChatGPT as a first draft, not a final source.」(下書きとして使い、最終的な情報源にしない)と書きます。Anthropicのヘルプも、重要な助言は慎重に確かめるよう求めています。
AIは無料でどこまでできますか?
ChatGPTの無料版は、OpenAIのヘルプによるとウェブ検索、データ分析、ファイルや画像のアップロード(無料は1日3ファイルまで)、画像生成を利用できます。Geminiの日本円の料金ページは、0円のプランに画像の生成と編集、Deep Research、Gemini Liveを載せています。Anthropicは、Claudeの音声モードとファイル作成をFreeプランでも使えると書きます。上限はプランごとに決まっていて、OpenAIは変わることがあると書いています。
AIに仕事の資料を入れてもいいですか?
会社のルールが先です。総務省の自治体調査では、導入の課題として「AI生成物の正確性への懸念」608件、「取り組むための人材がいない又は不足している」558件に続き、「要機密情報流出の懸念」439件が挙がりました。入力が学習に使われるかどうかの設定は、サービスごとに公式ヘルプで確かめてください。始め方と入れてはいけない情報は、別の記事にまとめています。
AIは日本の仕事や役所でどう使われていますか?
総務省の令和7年度調査(2026年4月24日公表)では、自治体で導入している生成AIの活用事例は「あいさつ文案の作成」1,292件、「議事録の要約」1,131件、「議会の想定問答の文案の作成」1,085件、「メール文案の作成」1,052件の順でした。調査時点は2025年10月31日で、件数は複数回答です。
AIに調べものを頼むと、最新の情報が出ますか?
OpenAIとAnthropicのヘルプによると、検索の機能を使えば、最新の情報に出典のリンクや引用を付けて答えます。OpenAIは、検索結果や引用は「incomplete, outdated, or incorrect」(不完全・古い・誤りがありうる)と書き、出典を開いて確かめるよう求めています。検索を使わない回答は学習した内容に基づく、ともOpenAIは書いています。
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活用(発表 2022年11月30日)
Gemini(ジェミニ)とは──Googleの対話型AIアプリ、無料で使える。Geminiアプリの使い方、モデル(Flash-Lite・Flash・Pro)の選び方、5時間ごとの使用量上限、Live・Deep Research・Canvas・Gem(2026年11月にスキルへ)の入口【2026年10月版】の記事画像

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Claude(クロード)とは──米Anthropic(アンソロピック)が開発したAI、無料で使える。Pro・Max・モデルの違いと始め方【2026年10月版】の記事画像

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Copilot(コパイロット)の使い方──copilot.com か公式アプリを開いて質問を入力、個人は無料で使える。有料は Microsoft 365 Premium 月3,200円など、「Copilot Pro」は販売終了【2026年10月版】の記事画像

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AIツール一覧──目的別に選ぶ、会話・翻訳・文字起こし・画像・動画・音声・音楽・スライド・プログラミングの24サービス。どの目的にも無料で始められる入口があり、運営会社・日本語・公式ドメインを同じ表に並べた【2026年10月版】の記事画像

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