Wi-Fi(ワイファイ)6とWi-Fi 7の違い6はIEEE 802.11ax、7は802.11be。7は6GHz帯の320MHz幅とMLOが加わり、最大の速さは総務省の資料で9.6Gbpsと46Gbps(理論値)。無線LANとの言葉の違い、Windowsの従量制課金接続の設定も【2026年10月版】
日刊AIニュース10月19日(月)号:前日のAIのニュース3本を短くまとめました(約5分)›
Wi-Fi(ワイファイ)6とWi-Fi 7の違いは、Wi-Fi 6がIEEE 802.11ax、Wi-Fi 7がIEEE 802.11beという別の規格に基づく世代名で、Wi-Fi 7は6GHz帯の320MHz幅の通信・複数の周波数帯を同時に使うMLO・4096QAMなどが加わったことです。最大の速さは総務省の資料(2023年12月22日の制度改正の概要資料)でWi-Fi 6が9.6Gbps、Wi-Fi 7が46Gbpsで、バッファローはWi-Fi 7を36Gbpsと書き、どれも理論値で実際に出る速さではありません。日本で6GHz帯が使えるようになったのは2022年9月2日、802.11beの制度化は2023年12月22日。Wi-Fi Alliance・IEEE・総務省・Microsoft・Apple・バッファローの公式ページを2026年10月13日に取得し、筆者が手元のMacの対応規格を確かめました。

目次
- Wi-Fi 6とWi-Fi 7は何が違うのか。規格・周波数帯・チャンネル幅・MLOを並べる
- Wi-Fi 7は何倍速いのか。最大の速さは出どころごとに数字も前提も違い、どれも実測ではない
- 日本で6GHz帯とWi-Fi 7が使えるようになったのはいつか。総務省の日付
- 「無線LAN」と「Wi-Fi」は同じ意味か。総務省とWi-Fi Allianceの原文
- 自分のスマホ・パソコン・ルーターがWi-Fi 6・Wi-Fi 7に対応しているかを確かめるには
- Windowsで Wi-Fi を「従量制課金接続」に設定するには。Microsoftの手順と、設定すると変わること
- 筆者が2026年10月13日の朝に確かめたこと:公式ページを開いた時刻と、このMacの対応規格
- Wi-Fi 6と7の速度測定、Windows・Androidの実機、官報の原文は確かめていない(4点)
- Wi-Fi 6と7の記述の出どころ:Wi-Fi Alliance・IEEE・総務省・Microsoft・Apple(2026年10月13日取得)
- この記事でよく聞かれること
2026年10月13日・日本時間時点の情報です。 Wi-Fi(ワイファイ)6とWi-Fi 7の違いは、Wi-Fi 6がIEEE 802.11ax、Wi-Fi 7がIEEE 802.11beという別の規格に基づく世代名で、Wi-Fi 7には6GHz帯の320MHz幅の通信、複数の周波数帯を同時に使うMLO(Multi-Link Operation)、4096QAMなどが加わった点です(Wi-Fi Alliance・総務省の原文)。最大の速さは総務省の資料でWi-Fi 6が9.6Gbps、Wi-Fi 7が46Gbpsですが、どちらも理論値で、実際に出る速さではありません。
自分の機器に関係するかは、端末とルーターの両方が対応しているかで決まります(Appleの説明)。Wi-Fi 4〜7の規格の対応表とWi-Fiが繋がらない時の切り分けはWi-Fiが繋がらない時の記事に書いたので、この記事は6と7の違い、日本で使えるようになった日付、「無線LAN」と「Wi-Fi」の言葉の違い、機器の確かめ方、Windowsの「従量制課金接続」の設定に絞ります。
3行まとめ
- Wi-Fi 6はIEEE 802.11ax、Wi-Fi 7はIEEE 802.11be。Wi-Fi 7はチャンネル幅が最大160MHzから最大320MHz(6GHz帯のみ)に、変調が1024QAMから4096QAMになり、MLOが加わった(総務省・Wi-Fi Alliance、2026年10月13日取得)。
- 最大の速さは総務省の2023年12月の概要資料が9.6Gbps(Wi-Fi 6)と46Gbps(Wi-Fi 7)、バッファローはWi-Fi 7を36Gbpsと書き、どれも理論値で実際に出る速さではない。日本で6GHz帯が使えるようになったのは2022年9月2日、IEEE 802.11beの制度化は2023年12月22日。
- 「無線LAN」は電波でつなぐLANの総称で、「Wi-Fi」はWi-Fi Allianceの認証を受けた機器の呼び名(総務省)。Windowsの「従量制課金接続」は「設定」>「ネットワーク & インターネット」>「Wi-Fi」で接続先のWi-Fiネットワークを選んでオンにする(Microsoft)。
Wi-Fi 6とWi-Fi 7は何が違うのか。規格・周波数帯・チャンネル幅・MLOを並べる
Wi-Fi 6や7は、業界団体Wi-Fi Allianceが付けた世代の名前です。同団体の発表によると、Wi-Fi 6(2018年10月3日付)は802.11axの技術に対応する機器の名前で、Wi-Fi 6E(2020年1月3日付)はそのうち6GHz帯で動作できる機器を区別する名前です。Wi-Fi 7は、同団体のブログ(2023年10月31日付)が「Based on IEEE 802.11be technology」(訳:IEEE 802.11beの技術に基づく)と書きます。2つの発表の英語の原文は、前出のWi-Fiが繋がらない時の記事に引用しました。表の3つの言葉は次のとおりです。
- チャンネル幅(MHz): 1つの通信が使う周波数の幅です。Appleの導入ガイドは、複数のチャンネルを組み合わせて「1回の伝送でより多くのデータを送信できる幅の広いチャンネル」を作る、と書いています。
- QAM: 1回の信号で送る情報量を決める変調の方式です(総務省の資料のビット数は表のとおり)。
- MLO: Multi-Link Operationです。Wi-Fi Allianceは「allows devices to transmit and receive data simultaneously over multiple links」(訳:機器が複数のリンクで同時にデータを送受信できる)と説明しています。
| 観点 | Wi-Fi 6(6Eを含む) | Wi-Fi 7 |
|---|---|---|
| IEEEの規格 | 802.11ax | 802.11be |
| 名前や認証の発表(Wi-Fi Alliance) | 2018年10月3日(Wi-Fi 6)、2020年1月3日(Wi-Fi 6E) | 2024年1月8日(Wi-Fi CERTIFIED 7) |
| 周波数帯(総務省の表) | 2.4GHz帯・5GHz帯。6Eは6GHz帯を加えた3つ | 2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯 |
| チャンネル幅(総務省の表) | 最大160MHz | 最大320MHz(6GHz帯のみ) |
| 変調(総務省の資料) | 1024QAM(10ビット) | 4096QAM(12ビット。1.2倍) |
| 複数の周波数帯の同時利用 | 総務省の表ではWi-Fi 7で追加 | MLO |
| Wi-Fi Allianceが挙げる主な機能 | OFDMA、MU-MIMO、TWT、160MHz、1024QAM、ビームフォーミング | 320MHz、MLO、4K QAM、512 Compressed Block Ack、Multiple RUs to a single STA |
| 最大の速さ(理論値・総務省の表) | 9.6Gbps | 46Gbps |
Wi-Fi 7は何倍速いのか。最大の速さは出どころごとに数字も前提も違い、どれも実測ではない
総務省の資料は、電波利用ポータルの制度改正履歴で「令和5年12月22日改正」の「概要資料」としてリンクされたPDFです。2ページ目の「(参考)Wi-Fi認定規格の比較」の表が「最大通信速度(理論値)」でWi-Fi 6と6Eを9.6Gbps、Wi-Fi 7を46Gbpsとし、3ページ目が前提を次のように書いています。
マルチリンク機能を3リンク(320MHz×1、160MHz×2)と想定し、チャネル帯域幅と変調多値数の効果を合わせた場合、802.11ax(Wi-Fi 6、6E)の約4.8倍の伝送レート46Gbpsを達成できる。
同じ表と文は、それより前の電波監理審議会の審議資料(令和5年11月15日・諮問第31号)のスライド11と5にもあります。ほかの出どころは、数字も前提も違います。
| 出どころ | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 7 | 書かれている前提 |
|---|---|---|---|
| 総務省の概要資料(令和5年12月22日改正) | 9.6Gbps | 46Gbps(約4.8倍) | マルチリンク3リンク(320MHz×1・160MHz×2) |
| バッファローの特集(2025年4月時点) | 3.5Gbps(2.4GHz・5GHz)、9.6Gbps(6E・6GHz帯) | 36Gbps(9.6Gbpsの約3.7倍) | MLO利用時の2.4GHz 4ストリーム+5GHz 8ストリーム+6GHz 8ストリーム |
| Microsoftのヘルプ | 数字なし | 数字なし | 「Wi-Fi 6 および Wi-Fi 6E よりも最大 4 倍」。「パフォーマンスは製造元およびハードウェア デバイスの機能によって異なる場合があることに注意してください。」 |
| IEEE SAの802.11be-2024のページの説明 | 記載なし | 最大スループット30 Gbit/s以上(少なくとも1つの動作モードで) | 「as measured at the MAC data service access point (SAP)」(MACデータサービスの接点で測った値) |
Wi-Fi Allianceの「Wi-Fi (MAC/PHY)」のページは320MHzチャンネルを「provide twice the throughput of Wi-Fi 6」(訳:Wi-Fi 6の2倍のスループットを提供する)、2024年1月8日付の発表は4K QAMを「20% higher transmission rates than 1024 QAM」(訳:1024QAMより20%高い伝送速度)と書き、この2ページは最大の速さをGbpsの数字では挙げず「multigigabit」(数ギガビット)と書くだけです。同団体のブログ(2023年10月31日付)は、Intelの幹部の発言として、アンテナ2本のパソコンの理論上のデータレートを1024QAMで最大2.4Gbps、4096QAMで5.8Gbpsと載せています(約2.4倍で、4096QAMの1.2倍より大きい。筆者の計算)。手元で使う機器の数字は、次のとおりです。
- Appleの導入ガイドの表では、iPhoneの先頭の機種グループ(iPhone 17など)の最大PHYデータレート(Appleは「クライアントがWi-Fi経由でデータを伝送できる最大速度」と説明)は、Wi-Fi 7(be@6GHz)もWi-Fi 6(ax@6GHz)も、2400Mbps・160MHz・2ストリームです。
- バッファローのWi-Fi 7対応デュアルバンドルーターの仕様表は、5GHzの最大転送速度を802.11beで2882Mbps、802.11axで2401Mbps(どちらも160MHz・2x2)と書きます。割り算(筆者)では約1.2倍で、4096QAMと1024QAMの比と同じです。
- 「Wi-Fi 7」の表示は、320MHzを使えるという意味ではありません。Wi-Fi Allianceは2026年1月6日付の発表で「a new certification for client devices operating only in 20 MHz channels」(訳:20MHzのチャンネルだけで動くクライアント機器向けの新しい認証)を始めたと書き、バッファローは「320MHz幅の通信は、6GHz帯のみ利用可能です。」と書きます。前出のデュアルバンドルーター(5GHzと2.4GHz)のページには「6GHz」と「320MHz幅」の記載がありませんでした。
日本で6GHz帯とWi-Fi 7が使えるようになったのはいつか。総務省の日付
総務省 電波利用ポータルの「制度改正履歴」と、総務省令の原文から、日付を並べます。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2019年7月11日 | IEEE 802.11axの導入のための制度改正(5.6GHz帯の周波数拡張も) | 電波利用ポータル |
| 2022年9月2日 | 6GHz帯(5925〜6425MHz)の無線LANを導入。総務省令第五十九号は令和四年九月二日付で、附則は「この省令は、公布の日から施行する。」 | 電波利用ポータル・省令の原文 |
| 2023年12月22日 | IEEE 802.11be規格の導入のための制度改正。6GHz帯LPI端末間通信(子局間通信)の導入 | 電波利用ポータル |
IEEE SAのページでは、IEEE 802.11be-2024の承認が2024年9月26日、発行が2025年7月22日で、日本の制度改正はその前です。総務省の審議資料(令和5年11月15日)は、IEEE 802.11beを「令和6年12月に正式版の仕様を発行予定」と書いていました。6GHz帯を使う時の条件は、電波利用ポータルが次のように書いています。
- 屋内専用のLPI(e.i.r.p. 200mW)と、屋外でも使えるVLP(e.i.r.p. 25mW。上空は不可)の2つの電力モードがあり、屋外ではどちらのモードの機器かを確かめます。
- 「技適マークのない機器は日本国内で使用することはできません。」
「無線LAN」と「Wi-Fi」は同じ意味か。総務省とWi-Fi Allianceの原文
総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」は、次のように説明しています。
LAN(Local Area Network:構内通信網)とは、会社内や家庭内などでパソコンやプリンタなどをつないで、データをやりとりできるようにしたネットワークのことです。その中でも無線LANはケーブルの代わりに無線通信を用いたものを指します。
無線LANはWi-Fi(ワイファイ、Wireless Fidelity)とも呼ばれますが、これは無線LANの普及促進を行う業界団体Wi-Fi Alliance から相互接続性などの認証を受けた機器のことです。現在はWi-Fi認証を得た製品が増えたことから、無線LAN全般を「Wi-Fi」と呼ぶことが多くなりました。
電波利用ポータルも「無線LAN全般を指してWi-Fiと呼ばれることも増えてきました。」と書き、電波法の上では「小電力データ通信システム」で、免許が不要な無線局だと説明しています。同団体のHistoryのページには、名前の採用について次の記述があります。
In 2000, the group adopted the term “Wi-Fi®” as the proper name for its technical work and announced its official name: Wi-Fi Alliance®.
(訳:2000年に、この団体は技術作業の正式な名前として「Wi-Fi」という語を採用し、公式名称をWi-Fi Allianceと発表した。)
総務省は「Wireless Fidelity」を添えていますが、本記事が取得したWi-Fi Allianceの10ページ(出典欄のとおり)に「Fidelity」の語は0件でした。表記は、バッファローが「正式な記述は「Wi-Fi 7」です。「Wi-Fi」は、「ワイファイ」と読みます。」と書いています。5GHz帯と携帯電話の5Gを取り違えやすい点は5Gと4Gの違いの記事に書きました。
自分のスマホ・パソコン・ルーターがWi-Fi 6・Wi-Fi 7に対応しているかを確かめるには
端末とルーターの両方を確かめます。Appleは「Wi-Fi 7ネットワークを形成するには、Wi-Fi 7対応のWi-Fiルーターまたはアクセスポイントが必要です。」と書いています。
iPhone・iPad・Mac。 Appleのサポートページ(2026年8月25日公開)は「Wi-Fi 6EまたはWi-Fi 7以降に対応しているApple製デバイスもWi-Fi 7ネットワークに接続できますが、Wi-Fi 7のすべての機能に対応しているのは以下のデバイスのみです。」と書き、機種の一覧を載せています。iPhoneは「iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max以降(iPhone 16e、iPhone 17eを除く)」と「iPhone Air」で、MacとiPadの機種も同じページにあります。
Windowsのパソコン。 Microsoftの日本語のヘルプは、次の手順を書いています。
- 「コマンド プロンプト」(または「ターミナル」)を開く。
netsh wlan show driversと入力する。- 「[サポートされている無線の種類] の横を見て、802.11be (Wi-Fi 7 の場合) または 802.11ax (Wi-Fi 6/6e の場合) が含まれているかどうかを確認」する。
同じページは、Wi-Fi 7はWindows 11のバージョン24H2以降で使えると書いています。
Androidのスマートフォン。 機種の公式の技術仕様ページのWi-Fiの行を見ます。GoogleストアのPixel 10の技術仕様ページには、「接続と位置情報」の欄に「Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz、5 GHz、6 GHz、2 x 2 MIMO」と書かれていました。世代名(6Eか7か)と帯域を確かめます。
ルーター。 製品ページの仕様表で、次の2つを見ます。バッファローのWi-Fi 7対応デュアルバンドルーターの製品ページを読み方の例にします(勧めるものではありません)。
- 「準拠規格(最大転送速度)」の行に、IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)があるか。
- 周波数帯が何本か。この例の名前は「デュアルバンド」で、5GHzと2.4GHzの2つです。製品の説明にある「2882+688Mbps」は、5GHzの最大2882Mbpsと2.4GHzの最大688Mbpsを並べた書き方です。
どちらを選ぶかの目安は、筆者の提案です。同じ周波数帯が使えるとき、通信は遅いほうの規格になる、とバッファローのFAQは書くので、端末がWi-Fi 6までなら、ルーターだけをWi-Fi 7にしても端末の規格は変わりません。6GHz帯と320MHz幅を使いたいなら、仕様表に6GHz帯があるかを見ます。ルーターの役割はモデム・ルーター・ONUの違いの記事に書きました。
Windowsで Wi-Fi を「従量制課金接続」に設定するには。Microsoftの手順と、設定すると変わること
従量制課金接続は、使ったデータ量で料金が決まる回線のための設定で、Microsoftのヘルプは、Windowsがネットワークのデータ使用量を抑える機能だと説明しています。Wi-Fiの規格の6や7とは関係なく(筆者の整理)、つなぐ先のネットワークごとに決めます。日本語版のヘルプの手順は次のとおりです。
- 「設定」を開く。
- 「ネットワーク & インターネット」>「Wi-Fi」を選ぶ。
- 接続先のWi-Fiネットワークを選ぶ。
- 「従量制課金接続」をオンにする。
オンにすると、ヘルプは次のようなことが起きると書いています。
- 「Windows Update で、優先度の高い更新プログラムだけがダウンロードされる。」
- 「Microsoft Store からダウンロードするアプリが一時停止されている可能性があります。」
- 「オフライン ファイルが自動的に同期されない。」
更新を入れたい時は、「設定」>「Windows Update」>「詳細オプション」の「従量制課金接続経由で更新プログラムをダウンロードする」をオンにします。設定が灰色で変えられない時は、組織が設定している可能性があり、IT担当者に確認する、と書かれています。
Wi-Fiの既定の扱いは、Microsoftのヘルプの日本語版と英語版で食い違っています(どちらも2026年10月13日7時54分に取得)。日本語版は、概要でWi-Fiとイーサネットは手動で従量制に設定でき、携帯ネットワークは既定で従量制と書く一方、「よく寄せられる質問」では「既定では、Windows は Wi-Fi ネットワークを従量制課金に設定します。」と書きます。英語版の同じ箇所は「By default, Windows sets Wi‑Fi networks to non-metered.」(訳:Windowsは既定でWi-Fiネットワークを従量制にしない)で、英語版の概要とも合っています。実機では確かめていません。スマートフォンのテザリングにつなぐ時の扱いはテザリングの記事にも書きました。
筆者が2026年10月13日の朝に確かめたこと:公式ページを開いた時刻と、このMacの対応規格
筆者は2026年10月13日の7時48分から8時2分に、ログインせずに公式ページをPlaywright(画面を出さない設定)で開き、本文を保存しました。
- 7時48分、Wi-Fi Allianceの旧URL(/discover-wi-fi/wi-fi-certified-7 と -6)を開くと、どちらも /wi-fi-macphy のページ「Wi-Fi® (MAC/PHY)」に移動しました。撮影した画面では「Wi-Fi 8」のタブが選ばれた状態で開き、Wi-Fi 7とWi-Fi 6は別のタブでした。同じページの「Wi-Fi by the numbers」には、「Wi-Fi 7 chipset shipments in 2026」が1.4B、「Wi-Fi 6 chipset shipments in 2026」が2.2Bと、ABI Research(2026)の出典つきで載っていました。
- 7時50分から7時51分、総務省の電波利用ポータルとサイバーセキュリティサイトを開き、「令和4年9月から利用可能となった6GHz帯」の文、制度改正履歴の3つの日付、「Wireless Fidelity」を添えた文を確かめました。撮影は屋外利用のページが7時50分、ほかの2ページが7時59分です。
7時58分には、このMac(macOS 26.6)で読み取りのコマンドを実行しました。sysctl -n machdep.cpu.brand_string は「Apple M5 Max」、system_profiler SPAirPortDataType から「Supported PHY Modes」の行だけを取り出すと「802.11 a/b/g/n/ac/ax/be」で、末尾の「be」がIEEE 802.11be(Wi-Fi 7)です。Appleのページの一覧には「MacBook Pro(M5 ProまたはM5 Maxチップ以降搭載)」「Mac Studio(M5 Maxチップ以降搭載)」があり、このチップはその条件に当たります。機種名は確かめておらず、ネットワーク名などは保存していません。
Wi-Fi 6と7の速度測定、Windows・Androidの実機、官報の原文は確かめていない(4点)
- 実際の速さ。 Wi-Fi 6とWi-Fi 7のルーターで速度を測っていません。数字はすべて公式ページに書かれた最大の値です。
- WindowsとAndroidの実機。
netsh wlan show driversはWindowsのパソコンがないため実行しておらず、Androidの画面表示も確かめていません。 - Appleの2ページの食い違い。 導入ガイドはiPhone 16とiPhone 16 Plusを含む機種グループをWi-Fi 7(MLO)対応と書き、サポートページは全機能の対応をiPhone 16 Pro以降と書いています。どちらが正しいかは判定していません。
- 官報・報道資料と日本向けの製品。 2023年12月22日の改正は、電波利用ポータルの制度改正履歴と白書の「2023年(令和5年)12月」で確かめ、官報と当日の報道資料は取得できていません。6GHz帯で技適を通った製品の範囲も調べていません。
Wi-Fi 6と7の記述の出どころ:Wi-Fi Alliance・IEEE・総務省・Microsoft・Apple(2026年10月13日取得)
規格名・機能・発表日はWi-Fi AllianceとIEEE、日本の日付と周波数の条件は総務省、手順はMicrosoftとApple、仕様表の例はGoogleストアとバッファローのページに基づきます。対応機種とヘルプの文面は変わることがあるので、使う前に各社の最新の案内を見てください。
この記事でよく聞かれること
- Wi-Fi 6とWi-Fi 7の違いは何ですか
- Wi-Fi 6はIEEE 802.11ax、Wi-Fi 7はIEEE 802.11beという別の規格に基づく世代名です(Wi-Fi Allianceの2018年10月3日付の発表と、同団体のブログの記述)。総務省の資料(2023年12月22日の制度改正の概要資料)は、Wi-Fi 7で加わった点を、320MHzの帯域幅(6GHz帯のみ)、1024QAMから4096QAMへの変調の増加、マルチリンク(MLO)、Preamble Puncturingと書いています。最大の速さは同じ資料でWi-Fi 6が9.6Gbps、Wi-Fi 7が46Gbpsですが、理論値で、実際に出る速さではありません。
- Wi-Fi 6EはWi-Fi 6とWi-Fi 7のどちらですか
- Wi-Fi 6の一種です。Wi-Fi Allianceの2020年1月3日付の発表は、Wi-Fi 6Eを6GHz帯で動作できるWi-Fi 6機器を区別する新しい用語だと書いています(原文は英語)。規格はWi-Fi 6と同じIEEE 802.11axで、総務省の資料の表でも違いは「6GHz帯の追加」だけです。Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)とは別の規格です。
- Wi-Fi 7はWi-Fi 6の何倍速いですか
- 出どころで違います。総務省の2023年12月の概要資料は9.6Gbpsから46Gbpsで約4.8倍(マルチリンクを3リンクと想定)、バッファローは9.6Gbpsから36Gbpsで約3.7倍、Microsoftは最大4倍と書きます。どれも最大の値(総務省とバッファローは理論値と明記)で、実際の速さではありません。Appleの導入ガイドでは、iPhone 17などの表の最大PHYデータレートは、Wi-Fi 7(be@6GHz)もWi-Fi 6(ax@6GHz)も2400Mbpsです。
- 日本で6GHz帯のWi-Fiはいつから使えますか
- 総務省の電波利用ポータルの制度改正履歴によると、6GHz帯(5925〜6425MHz)の無線LANは令和4年9月2日(2022年9月2日)に導入されました。同日の総務省令第59号は公布の日から施行と書いています。IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)の導入の制度改正は令和5年12月22日です。6GHz帯は屋内専用のLPIと、屋外でも使えるVLP(e.i.r.p. 25mW以下)の2つのモードがあります。
- 無線LANとWi-Fiは同じ意味ですか
- 総務省のサイトは、無線LANをケーブルの代わりに無線通信を用いたLANと説明し、Wi-FiはWi-Fi Allianceから相互接続性などの認証を受けた機器のことだが、現在は無線LAN全般をWi-Fiと呼ぶことが多くなったと書きます。つまり、厳密にはWi-Fiの認証を受けた機器の呼び名で、日常では同じ意味で使われます。
- 自分のパソコンやスマホがWi-Fi 7に対応しているか確かめるには
- Windowsは、Microsoftの手順で、コマンドプロンプトに netsh wlan show drivers と入れ、「サポートされている無線の種類」に802.11be(Wi-Fi 7)があるかを見ます。iPhoneとMacは、Appleのサポートページ(2026年8月25日公開)に対応機種の一覧があります。Androidは機種の公式の技術仕様ページのWi-Fiの行を見ます。ルーターも製品ページの仕様表で、準拠規格と周波数帯を確かめます。
- Wi-Fi 7のルーターを買えば、古いスマホも速くなりますか
- バッファローは、Wi-Fi 7のそれぞれの機能を使うにはルーターだけでなく端末もその機能に対応している必要があると書き、同じ周波数帯が使える場合は通信速度が遅いほうの規格で通信できると書いています。Appleも、Wi-Fi 6E/Wi-Fi 7のネットワークに接続するにはWi-Fi 6E以降に対応するApple製デバイスが必要で、Wi-Fi 7のネットワークを作るにはWi-Fi 7対応のルーターが必要と書いています。
- Windowsで Wi-Fi を従量制課金接続に設定するには
- Microsoftのヘルプによると、「設定」で「ネットワーク & インターネット」>「Wi-Fi」と進み、接続先のWi-Fiネットワークを選んで「従量制課金接続」をオンにします。オンにすると、Windows Updateは優先度の高い更新プログラムだけがダウンロードされ、Microsoft Storeのアプリのダウンロードは一時停止される場合があります。設定が灰色で変えられないときは、組織の管理者が設定している可能性があります。
出典・参照資料
- 一次資料Wi-Fi Alliance:Wi-Fi (MAC/PHY)(Wi-Fi 4〜8の説明と Wi-Fi by the numbers。/discover-wi-fi/wi-fi-certified-7 と -6 の旧URLもここへ移動。2026年10月13日7時48分に取得・撮影) ↗
- 一次資料Wi-Fi Alliance:Wi-Fi Alliance introduces Wi-Fi 6(2018年10月3日付・2026年10月13日7時49分に取得) ↗
- 一次資料Wi-Fi Alliance:Wi-Fi Alliance brings Wi-Fi 6 into 6 GHz(2020年1月3日付・2026年10月13日7時49分に取得) ↗
- 一次資料Wi-Fi Alliance:Wi-Fi Alliance introduces Wi-Fi CERTIFIED 7(2024年1月8日付・2026年10月13日7時49分に取得) ↗
- 一次資料Wi-Fi Alliance:Wi-Fi Alliance extends Wi-Fi CERTIFIED 7 to 20 MHz-only devices(2026年1月6日付・2026年10月13日7時49分に取得) ↗
- 一次資料Wi-Fi Alliance(The Beacon):Wi-Fi 7: Advanced connectivity for the next generation(2023年10月31日付・2026年10月13日8時0分に取得) ↗
- 一次資料Wi-Fi Alliance:Our Brands(Wi-Fi 4〜7・Wi-Fi 6Eの名前の一覧。2026年10月13日7時49分に取得) ↗
- 一次資料Wi-Fi Alliance:History(2026年10月13日7時54分に取得) ↗
- 一次資料Wi-Fi Alliance:Who We Are(2026年10月13日8時0分に取得) ↗
- 一次資料Wi-Fi Alliance:Wi-Fi Alliance celebrates 25 years of Wi-Fi innovation and impact(2024年2月15日付・2026年10月13日8時0分に取得) ↗
- 一次資料IEEE SA:IEEE 802.11be-2024(承認2024年9月26日・発行2025年7月22日。2026年10月13日7時49分に取得) ↗
- 一次資料IEEE SA:IEEE 802.11ax-2021(承認2021年2月9日・発行2021年5月19日。2026年10月13日7時49分に取得) ↗
- 一次資料総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト:無線LAN(Wi-Fi)の仕組み(2026年10月13日7時51分に取得・7時59分に撮影) ↗
- 一次資料総務省 電波利用ポータル:小電力データ通信システム(無線LAN等)(制度改正履歴・周波数帯の表。2026年10月13日7時51分に取得・7時59分に撮影) ↗
- 一次資料総務省 電波利用ポータル:無線LANの屋外利用/上空利用について(2026年10月13日7時50分に取得・撮影) ↗
- 一次資料総務省:IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)の導入について(電波利用ポータルの制度改正履歴の「令和5年12月22日改正」の概要資料。2ページ目が「(参考)Wi-Fi認定規格の比較」の表、3ページ目が46Gbpsの前提。2026年10月13日7時51分に取得) ↗
- 一次資料総務省:電波監理審議会審議資料 電波法施行規則等の一部を改正する省令案(令和5年11月15日 諮問第31号。スライド11に同じ比較の表。2026年10月13日7時52分に取得) ↗
- 一次資料総務省:総務省令第五十九号 電波法施行規則等の一部を改正する省令(令和4年9月2日。2026年10月13日7時51分に取得) ↗
- 一次資料総務省:令和6年版情報通信白書 無線LANの高度化(2026年10月13日7時51分に取得) ↗
- 一次資料Microsoft サポート:Windows での従量制課金接続(日本語版・2026年10月13日7時54分に取得、7時59分に撮影) ↗
- 一次資料Microsoft Support:Metered connections in Windows(英語版・2026年10月13日7時54分に取得) ↗
- 一次資料Microsoft サポート:Windows での Wi-Fi の高速化とセキュリティ強化(日本語版・2026年10月13日7時54分に取得) ↗
- 一次資料Apple サポート:Apple製デバイスでのWi-Fi 7の利用について(公開日 2026年8月25日・2026年10月13日7時55分に取得、7時59分に撮影) ↗
- 一次資料Apple サポート:Apple製デバイスでWi-Fi 6E/Wi-Fi 7ネットワークを利用する(公開日 2026年8月28日・2026年10月13日7時55分に取得) ↗
- 一次資料Apple サポート:AppleデバイスのWi-FiおよびEthernet仕様(Appleプラットフォーム導入ガイド。2026年10月13日8時1分に取得) ↗
- 一次資料Google ストア:Google Pixel 10 の技術仕様(2026年10月13日7時56分に取得) ↗
- 一次資料バッファロー:「Wi-Fi 7」とは?(本特集の情報は2025年4月時点と記載。2026年10月13日7時54分に取得) ↗
- 一次資料バッファロー:WSR3600BE4P-BK 製品ページ(Wi-Fi 7対応デュアルバンドルーター・仕様表の読み方の例。2026年10月13日8時2分に取得) ↗
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