LANケーブル(ランケーブル)とはパソコンやルーターを有線でつなぐ通信ケーブル。カテゴリ(CAT5e・CAT6・CAT6A・CAT7・CAT8)で、メーカーの表の最大通信速度が1Gbps・10Gbps・40Gbpsと分かれる。2.5G・5Gの規格、LANとWANの違い、フラット・より線・単線の違い【2026年10月版】
日刊AIニュース10月17日(土)号:前日のAIのニュース17本を短くまとめました(約8分)›
LANケーブル(ランケーブル)とは、パソコンやテレビなどの機器をルーターやネットワーク機器に有線でつなぐ通信ケーブルです(サンワサプライ・エレコムの説明)。サンワサプライとエレコムの表は、Cat5eとCat6を1Gbps、Cat6AとCat7を10Gbps、Cat8を40Gbpsと書きます。Cat5e・Cat6の配線で条件つきで2.5G・5Gbpsを出す規格(IEEE 802.3bz、2016年承認)もあり、バッファローの仕様欄はこちらも書きます。2026年10月13日に3社の公式ページと総務省・NIST・ISO・TIA・IEEEのページを取得して原文で確かめ、この Mac の有線ポートがつないだ速度(1000baseT)も読み取りました。

目次
- LANケーブルとは何か。総務省・サンワサプライ・エレコムの説明
- カテゴリとは何か。「数字が大きいほど速い」の中身は、最大通信速度と伝送帯域
- CAT5e・CAT6・CAT6A・CAT7・CAT8はどう違うか。メーカー3社の公式ページを並べる
- 規格の名前は誰が決めているのか。TIA・ISO・IEEEの文書
- 自分の回線に合うカテゴリはどれか。見る順番と目安(筆者の提案)
- フラット・より線・単線は何が違うのか。公式の説明の範囲
- LANとWANは何が違うのか。ローカルネットワークとは
- 2026年10月13日2時台に、公式の表を撮影し、この Mac の有線ポートの速度を読んだ
- ケーブルの実物と、規格の本文は、この記事では確かめていない
- この記事でよく聞かれること
2026年10月13日・日本時間時点の情報です。 LANケーブル(ランケーブル)とは、パソコンやテレビなどの機器を、ルーターやネットワーク機器に有線でつなぐための通信ケーブルです(サンワサプライとエレコムの公式ページの説明)。種類は「カテゴリ」(Cat5e・Cat6・Cat6A・Cat7・Cat8)で分かれ、サンワサプライとエレコムの表は、最大通信速度をCat5eとCat6が1Gbps(ギガビーピーエス)、Cat6AとCat7が10Gbps、Cat8が40Gbpsと書いています。選ぶときは、契約している回線とルーターの最大速度と見比べます(筆者の提案)。エレコムは「イーサネットの速度は、つながっている機器の中で一番遅いものに合わせられます」と書いています。
3行まとめ
- LANケーブルは、機器をルーターやネットワーク機器に有線でつなぐ通信ケーブル。総務省の用語集は「イーサネットケーブルとも呼ばれています」と書く。
- サンワサプライとエレコムの表(2026年10月13日取得)は、Cat5e=1Gbps・100MHz、Cat6=1Gbps・250MHz、Cat6A=10Gbps・500MHz、Cat7=10Gbps・600MHz、Cat8=40Gbps・2000MHz。別に、Cat5e・Cat6の配線で条件つきで2.5G・5Gbpsを出すイーサネットの規格(IEEE 802.3bz、2016年承認)があり、バッファローの仕様欄はこちらも書く。
- 選ぶときは、回線・ルーター・パソコンの端子のうち一番遅い速度に合わせる(筆者の提案)。LANは「同じ建物内などの比較的近い距離」のネットワーク(総務省)、WANはより広い範囲のネットワーク(NIST)。この Mac の有線ポートは、2026年10月13日2時45分に「1000baseT」でつながっていた。
LANケーブルとは何か。総務省・サンワサプライ・エレコムの説明
総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」の用語集は、LANケーブルを次のように説明しています。
「ネットワーク(LAN)を構成するコンピュータ、ルータ、サーバなどの機器をつなぐために使用される通信ケーブルのこと。イーサネットケーブルとも呼ばれています。」
サンワサプライの「初めてでもよくわかるLANケーブルの選び方」は「パソコンやテレビなどの機器を、ルーターやネットワーク機器に有線で接続するためのケーブルです。」、エレコムの「LANケーブルの選び方」は「パソコンやルーターなどのネットワーク機器を接続するためのケーブルです。」と書いています。有線の利点として、サンワサプライは「無線LAN接続よりも安定した通信を確保しやすい」と書きます。
Wi-Fiを使う家でも、LANケーブルは出てきます。エレコムは「無線LANルーターを使う場合でも、インターネット回線(モデム/ONU)とルーターをつなぐためのLANケーブルが必要です。」と書いています。スマートフォンの回線をWi-Fiで分ける方法は、テザリングの記事に書きました。
機器側の差し込み口を、エレコムは「LANポート(RJ45ポート)」と書き、ケーブルの中には8本の導線が入っていると説明しています。
カテゴリとは何か。「数字が大きいほど速い」の中身は、最大通信速度と伝送帯域
サンワサプライは「LANケーブルのカテゴリとは、LANケーブルの通信性能を示す規格です。」と書き、エレコムは「現在販売されているLANケーブルはカテゴリー5~8に分類されます。」と書いています。表に出てくる数字は2つです。
- 最大通信速度:エレコムは「理論上可能な1秒あたりに伝送可能なデータ量」と書きます。単位はMbps・Gbpsで、1Gbpsは1秒間に125MB(メガバイト)です(エレコム)。ビットとバイトの違いはデータ量の単位の記事にまとめています。
- 伝送帯域:エレコムは「データを伝達するために使われる周波数の幅広さを示す値」と書きます。単位はMHz(メガヘルツ)です。
最大通信速度は、ケーブルだけでは決まりません。エレコムは次の注意を付けています。
「カテゴリーはあくまで理論上の最大値であり、実際の通信速度は接続する機器や回線の状況によって変わります。例えば、CAT8のLANケーブルを使っても、接続する機器や回線がCAT5e相当の性能しかなければ、CAT5e相当の通信速度しか出ません。」
名前の「e」と「A」は、エレコムの製品一覧ページの表に説明があります。Cat5eは「エンハンスド・カテゴリー5に対応した」、Cat6Aは「オーグメンテッド・カテゴリー6対応ケーブル」と書かれています。
CAT5e・CAT6・CAT6A・CAT7・CAT8はどう違うか。メーカー3社の公式ページを並べる
サンワサプライ「LANケーブルのカテゴリ見分け方」、エレコム「LANケーブルの選び方」、エレコムの製品一覧ページの表を、2026年10月13日に取得しました。3つの表の数字は一致しています(エレコムの選び方の表は帯域の欄を「伝達帯域」、製品一覧の表は速度の欄を「通信速度」と書き、製品一覧の表にはCat5とCat7Aの列がありません)。
| カテゴリ | 最大通信速度 | 伝送帯域 |
|---|---|---|
| Cat5 | 100Mbps | 100MHz |
| Cat5e | 1Gbps | 100MHz |
| Cat6 | 1Gbps | 250MHz |
| Cat6A | 10Gbps | 500MHz |
| Cat7 | 10Gbps | 600MHz |
| Cat7A | 10Gbps | 1000MHz |
| Cat8 | 40Gbps | 2000MHz |


エレコムの選び方の表には、耐ノイズ性能と用途の欄もあります。耐ノイズ性能はCat5・Cat5e・Cat6が×、Cat6Aが○、Cat7以上が◎です。用途はCat5〜Cat6Aが「一般家庭向け」、Cat7とCat7Aが「業務向け」、Cat8が「データセンター向け」です。
バッファローは、仕様欄に規格名を並べる
バッファローのLANケーブルの製品ページは、仕様欄の「対応カテゴリー」に規格名を書きます。カテゴリー5e・6・6A・7・8の製品ページを1つずつ取得しました(各ページの欄には、下位のカテゴリーの対応も続けて並びます)。
| 製品ページ | 「対応カテゴリー」の先頭の行 | 帯域の記載 |
|---|---|---|
| 5e | カテゴリー5e(5/2.5GBASE-T、1000BASE-T) | 本文に「伝達帯域100MHz、最大伝送速度1Gbps」 |
| 6 | カテゴリー6(5/2.5GBASE-T、1000BASE-T) | 本文に「250MHzまでの周波数帯で動作を保証」 |
| 6A | カテゴリー6A(10GBASE-T) | 仕様欄に500MHz |
| 7 | カテゴリー7 (10GBASE-T) | 仕様欄に600MHz |
| 8 | カテゴリー8(40GBASE-T) | 仕様欄に2000MHz |
「1000BASE-T」「10GBASE-T」「40GBASE-T」はイーサネットの規格名で、エレコムの解説コラム(更新日2020年6月16日)は1Gbps・10Gbps・40Gbpsと対応づけています。2社の表と見比べて、書き方が違う点は3つです。
- Cat5eとCat6の速度:2社の表と、バッファローのCat5eのページの本文は1Gbpsです。バッファローの仕様欄は「5/2.5GBASE-T、1000BASE-T」と書き、2.5Gbpsと5Gbpsの規格名を含みます(次の節)。
- Cat7の注記:バッファローのCat7のページは「カテゴリー7対応はケーブル部分のみです。本商品のプラグはRJ-45仕様です。」と書きます。本記事が取得したサンワサプライとエレコムのページには、この注記に当たる文は見当たりませんでした。
- Cat7A:サンワサプライとエレコムの選び方の表にはあります。エレコムの製品一覧の表と、バッファローの商品一覧(取得した24件と、絞り込みの「ケーブル規格」の選択肢)にはありませんでした。
Cat5e・Cat6の「1Gbps」と「2.5G・5G」が両方出てくるのはなぜか
2.5Gbpsと5Gbpsのイーサネット(2.5GBASE-T・5GBASE-T)は、IEEE(米国電気電子学会)の規格 IEEE Std 802.3bz-2016 で定められました。IEEE 802.3の作業部会のページとIEEE SAの規格のページによると、承認は2016年9月22日です。この規格のプロジェクト申請書(PAR、2015年3月26日承認)は、作る理由として、IEEE Std 802.11ac-2013に基づく企業向けの無線アクセスポイントのために「greater than 1 Gb/s」(1Gb/sを超える)イーサネット接続が要ると書き、続けてこう書いています。
"Availability of 2.5 Gb/s and 5 Gb/s signaling technologies enables interconnect solutions for enterprise wireless access points to switch applications to be served over structured Category 5e or better twisted pair cabling."
(訳)2.5Gb/sと5Gb/sの信号技術があれば、企業の無線アクセスポイントとスイッチをつなぐ用途を、カテゴリ5e以上のツイストペアケーブルによる構内配線でまかなえる。
作業部会が2015年3月12日に承認した目標は、4対の銅ケーブルで、2.5Gb/sは「Class D (Cat5e)」で少なくとも100mまで、5Gb/sは「Class E (Cat6)」で少なくとも100mまでと「Class D (Cat5e)」で100mまで動かすと書き、どれにも「on defined use cases and deployment configurations」(定めた使用例と配置の条件で)の限定を付けています。
IEEEの文書から言えるのは、2.5G・5GBASE-Tが、Cat5e・Cat6の配線のまま1Gb/sを超えるために2016年に加わった、条件つきの規格だということです。サンワサプライとエレコムの表がCat5e・Cat6を1Gbpsとだけ書く理由は、本記事が取得した両社のページには書かれておらず、各社にも確かめていません。
規格の名前は誰が決めているのか。TIA・ISO・IEEEの文書
ケーブルの印字には規格名が出ることがあります。サンワサプライの「カテゴリ見分け方」は、カテゴリ名が印字されていないときの手がかりとして、次の配線規格名を載せ、「(この配線規格は順次更新されます)」と注記しています。
カテゴリ5=ANSI/TIA/EIA-568-B.1、5e=ANSI/TIA/EIA-568-B.2、6=ANSI/TIA/EIA-568-B.2-1、6A=ANSI/TIA-568-B.2-10、7と7A=ISO/IEC 11801(表では2行にまたがる1つの欄)、8=ANSI/TIA-568.C-2-1。
規格を出している団体の公開ページも開きました。TIA(Telecommunications Industry Association)は2024年11月5日付で、ツイストペアケーブルの規格「ANSI/TIA-568.2-E」を公開したと発表し、「ANSI/TIA-568.2-E will revise ANSI/TIA-568.2-D」(568.2-Eは568.2-Dを改訂する)と書きます。ISO(国際標準化機構)のページでは、「ISO/IEC 11801-1:2017」(Generic cabling for customer premises)が2017年11月発行で、2025年の追補(Amd 1:2025)も並びます。
IEEEの802.3の作業部会のページには、IEEE Std 802.3an-2006(10GBASE-T)、802.3bz-2016(2.5G/5GBASE-T)、802.3bq-2016(25G/40GBASE-T)が並びます。25G/40GBASE-Tの目標は、リンクを「up to 2 connectors」「up to at least 30 m」(コネクタは2個まで、長さは少なくとも30mまで)と書いています。
自分の回線に合うカテゴリはどれか。見る順番と目安(筆者の提案)
ここからは、公式の表をもとにした筆者の提案です。特定の製品は勧めません。
「カテゴリとは何か」の節のエレコムの注意のとおり、ケーブルのカテゴリだけを上げても、回線や機器の速度は超えません。反対の向きでは、サンワサプライは、1Gbpsの光回線にカテゴリ5のケーブルを使うと「通信速度が低下してしまったり使用できないことがあります」と書いています。同社は「LANケーブルには上位互換性がある」とも書き、「カテゴリ5e対応機器にカテゴリ6のLANケーブルが使用できる」場合を例に挙げています。
見る順番
- 回線の最大速度を、契約書か事業者の公式ページで見る。例えばNTT東日本の公式ページ(2026年10月13日2時47分取得)は、フレッツ 光クロスを「最大概ね10Gbps」、フレッツ 光ネクストを「最大概ね1Gbps」と書き、光クロスのページは「最大通信速度は、技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。」と注記しています。
- ルーターの仕様欄で、WANポートとLANポートの速度(「1000BASE-T」「2.5GBASE-T」「10GBASE-T」のような表記)を見る。
- パソコンやゲーム機のLAN端子の速度を見る。Macなら、読むだけのコマンド
networksetup -getMedia "ポート名"で、いまつながっている速度が出ます(筆者の結果は後ろの節)。 - 1から3のうち一番遅い値に合わせる。
| 一番遅い区間の最大速度 | ケーブルの目安 | 根拠にした記載 |
|---|---|---|
| 100Mbps | Cat5以上 | 2社の表でCat5が100Mbps |
| 1Gbps(1000BASE-T) | Cat5e以上(Cat6でもよい) | 2社の表でCat5e・Cat6が1Gbps |
| 2.5Gbps・5Gbps | Cat6A | IEEEはCat5e・Cat6での運用を条件つきで定める(上の「2.5G・5G」の節)。条件を確かめられないなら、2社の表で10GbpsのCat6A |
| 10Gbps(10GBASE-T) | Cat6A以上 | 3社ともCat6Aを10Gbpsと書く(エレコムの製品一覧とバッファローは10GBASE-Tとも書く) |
| 40Gbps(40GBASE-T) | Cat8 | エレコムの用途欄は「データセンター向け」 |
エレコムは、一般家庭でもCat6A以上を勧めています。2.5Gbps対応の家庭用ネットワーク製品が増えていることなどを挙げ、「ケーブル交換のタイミングでCat6Aをお選び頂くことをお勧めしています」と書きます。1Gbpsだけなら表の上ではCat5eやCat6で足ります。後からケーブルを替える手間を避けたいかどうかが、Cat6Aを選ぶ分かれ目だと筆者は考えます。
手元のケーブルのカテゴリは、印字で確かめられます。エレコムは印字例「CAT6A U/UTP 26AWG 500MHz」の「CAT6A」がカテゴリー、「U/UTP」が配線規格、「26AWG」が導体径、「500MHz」が帯域幅だと説明しています。
フラット・より線・単線は何が違うのか。公式の説明の範囲
カテゴリ(速度)とは別に、ケーブルには形と芯線の種類があります。
| 形 | サンワサプライの説明 | エレコムの説明 |
|---|---|---|
| スタンダード(ラウンド) | 「標準的な太さのLANケーブル。ノイズに強く丈夫で様々な用途に対応できます。」 | 長所は「通信品質が高い」「耐久性が強い」。短所は「重量が重い」「曲げにくく設置しにくい」 |
| 極細 | 「スタンダードケーブルの半分ほどの細さで、取り回しやすく狭い場所や限られた空間での配線に便利です。」 | 長所は「軽量でコンパクト」。短所は「通信品質が低下しやすい」「耐久性が弱い」 |
| フラット | 「平たい形状の薄型LANケーブル。壁際やカーペットの下、隙間での配線に便利です。」 | 長所は「狭い場所に配線しやすい」。短所は「通信品質が低下しやすい」「耐久性が弱い」 |
単線とより線は、芯線の作りの違いです。サンワサプライは、単線を「1芯が1本の銅線となっており安定した通信が可能」、より線を「柔らかくて取り回ししやすい。1芯が7本の細い銅線で構成されている」と書き、「ケーブル長が10m以上の場合は『単線』、5m以下の場合は『より線』が適しています。」と書きます。エレコムも、5m以下はヨリ線、10m以上は単線を「お勧めします」と書き、単線は「曲げにくく、重い」、ヨリ線は「曲げやすく、軽い」と説明しています。
シールド:サンワサプライは、シールドなしをUTP、ありをSTP、シールドが二重のものをScTPと書き、ノイズが少ない家庭内ではUTP、配線が密集する場所や機器が多い環境ではSTPが向くと書いています。
LANとWANは何が違うのか。ローカルネットワークとは
LANの説明は、総務省の用語集にあります。
「Local Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)の略。同じ建物内などの比較的近い距離でコンピュータを接続するネットワークのこと。」
WANの項目は、本記事が取得した総務省の用語集のページ(英字・あ行・は行・ら行・わ行)には見当たりませんでした。米国NIST(国立標準技術研究所)の用語集は、NIST SP 800-82r3を出典に、次の定義を載せています。
"A physical or logical network that provides data communications to a larger number of independent users than are typically served by a local area network (LAN) and that is usually spread over a larger geographic area than that of a LAN."
(訳)LANが通常受け持つよりも多くの独立した利用者にデータ通信を提供する、物理的または論理的なネットワークで、通常はLANより広い地理的範囲に広がる。
家庭のルーターでは、差し込み口の名前に出てきます。エレコムは「モデム/ONUとルーターをつなぐ『WANポート』と、ルーターと各機器をつなぐ『LANポート』です。」と書いています。総務省の「インターネットの仕組み」は、外のネットワークとつなぐために「ルータと呼ばれる機器や、インターネットサービスプロバイダと呼ばれる通信事業者のサービスを利用します」と書きます。ルーターやモデム、ONU(光回線の終端装置)そのものの違いは、モデム・ONU・ルーターの違いの記事に書きました。
ローカルネットワークとは
Appleの開発者向け文書(TN3179)は、次のように定義しています。
"A local network is an IP network associated with a broadcast-capable network interface. Such interfaces include Wi-Fi and Ethernet, but not cellular (WWAN) or VPN."
(訳)ローカルネットワークは、ブロードキャスト可能なネットワークインターフェースに関連付けられたIPネットワークである。そのインターフェースにはWi-FiとEthernetが含まれ、携帯電話回線(WWAN)とVPNは含まれない。
同じ文書は、ローカルネットワーク上のアドレスへの通信は「goes directly; it’s not forwarded by a router」(直接届き、ルーターには転送されない)とも書いています。総務省のLANの説明とAppleの定義は切り口が違い、本記事が取得した範囲では、「ローカルネットワーク」を「LAN」と同じ意味だと書いた公式ページは見つかっていません。
2026年10月13日2時台に、公式の表を撮影し、この Mac の有線ポートの速度を読んだ
筆者は2026年10月13日の2時37分から2時55分に、公式ページをログインせずに取得し、2時45分から2時46分にPlaywright(ヘッドレス・幅1280px)でサンワサプライとエレコムの表を撮影しました。
次に、この Mac の有線ポートの速度を、読むだけのコマンドで確かめました。設定を変えるコマンドや sudo は使っていません。ポートに固有の番号(ハードウェアアドレス)は、保存も掲載もしていません。
$ networksetup -getMedia "USB 10/100/1000 LAN" (2026年10月13日2時45分)
Current: autoselect
Active: 1000baseT <full-duplex>
ほかのEthernet系のポート3つは「Active: none」(つながっていない)でした。続けて、このポートが受け付ける速度の一覧を読みました。
$ networksetup -listValidMedia "USB 10/100/1000 LAN"
autoselect
10baseT/UTP <full-duplex>
100baseTX <full-duplex>
1000baseT <full-duplex>
2500Base-T <full-duplex>
5000Base-T <full-duplex>
一覧は5000Base-Tまであるのに、実際のつながりは1000baseTでした。ポートが対応する速度と、そのとき実際につながっている速度は、別の値として出ます。1000baseTになった理由(ケーブル・反対側の機器・設定のどれか)は、この記事では確かめていません。
ケーブルの実物と、規格の本文は、この記事では確かめていない
- 実物の測定:ケーブルテスターは使っていません。ダウンロード速度の実測もしていません。
- 規格の本文:TIA・ISO・IEEEの規格の本文は有料のため読んでいません。読んだのは、団体の公開ページと、IEEEの目標(Objectives)・プロジェクト申請書(PAR)です。
- Cat7・Cat7A・Cat8のコネクタと距離:バッファローのCat7の注記と、IEEEの25G/40GBASE-Tの目標にある30mの記載以外は確かめていません。
- 確認した範囲:メーカーはサンワサプライ・エレコム・バッファローの3社、回線事業者はNTT東日本のページだけです。PoE(ケーブルで電力を送る方式)と光ファイバーも扱っていません。Windowsでつながった速度を確かめる手順も確かめていません。
- 取得の時刻:公式ページは2026年10月13日の2時37分から3時4分に取得しました(IEEEのプロジェクト申請書とIEEE SAの規格のページは3時3分から3時4分)。ページの名前・URL・取得時刻は出典欄にあります。メーカーの製品ページや表は予告なく書き換わることがあるので、買う前に各社の最新のページを見てください。
この記事でよく聞かれること
- LANケーブルとは何ですか
- パソコンやテレビなどの機器を、ルーターやネットワーク機器に有線でつなぐためのケーブルです(サンワサプライとエレコムの公式ページの説明)。総務省の用語集は、ネットワーク(LAN)を構成するコンピュータ、ルータ、サーバなどの機器をつなぐ通信ケーブルで、イーサネットケーブルとも呼ばれると書きます。Wi-Fiを使う家でも、回線の機器とルーターの間にLANケーブルが必要です(エレコム)。
- LANケーブルのカテゴリの違いは何ですか
- カテゴリはLANケーブルの通信性能を示す規格で、数字が大きいほど高速通信に対応します(サンワサプライ)。サンワサプライとエレコムの表は、最大通信速度と伝送帯域を、Cat5eが1Gbpsと100MHz、Cat6が1Gbpsと250MHz、Cat6Aが10Gbpsと500MHz、Cat7が10Gbpsと600MHz、Cat8が40Gbpsと2000MHzと書きます(2026年10月13日取得)。
- CAT5eとCAT6の違いは何ですか
- サンワサプライとエレコムの表では、最大通信速度はどちらも1Gbpsで、伝送帯域がCat5eは100MHz、Cat6は250MHzです。エレコムの表は耐ノイズ性能をどちらも×としています。バッファローの製品ページの仕様欄は、Cat6とCat5eのどちらにも「5/2.5GBASE-T、1000BASE-T」と書きます。2.5G・5GBASE-Tは、IEEEが2016年に承認した規格(IEEE 802.3bz)で、作業部会の目標は、条件つきで2.5Gb/sをCat5e、5Gb/sをCat6とCat5eの配線で100mまで動かすとしています。
- 1Gbpsの光回線にはどのカテゴリのLANケーブルが必要ですか
- サンワサプライの表ではCat5eとCat6が1Gbpsで、同社は1Gbpsの光回線でカテゴリ5のケーブルを使うと、通信速度が低下したり使用できなかったりすることがあると書きます。エレコムは、一般的な家庭の回線ならCat6以上、できれば10Gbps対応のCat6Aを選んでおくと安心と書きます。筆者の提案は、1Gbpsの区間だけならCat5e以上、将来の増速を見込むならCat6Aです。
- LANとWANの違いは何ですか
- 総務省の用語集はLANを「同じ建物内などの比較的近い距離でコンピュータを接続するネットワーク」と説明します。NISTの用語集はWANを、LANより多くの独立した利用者にデータ通信を提供し、通常はLANより広い地理的範囲に広がるネットワークと定義します。家庭のルーターでは、エレコムによると、モデム/ONUとつなぐ側がWANポート、各機器とつなぐ側がLANポートです。
- ローカルネットワークとは何ですか
- Appleの開発者向け文書は、ローカルネットワークを、ブロードキャスト可能なネットワークインターフェースに関連付けられたIPネットワークと定義し、Wi-FiとEthernetは含み、携帯電話回線(WWAN)とVPNは含まないと書きます。同じ文書は、ローカルネットワーク上のアドレスへの通信はルーターに転送されず直接届くと書きます。LANと同じ意味だと書いた公式ページは、本記事が取得した範囲では見つかっていません。
- フラットケーブルや、単線とより線の違いは何ですか
- サンワサプライは、フラットケーブルを平たい形状の薄型で、壁際やカーペットの下、隙間での配線に便利と説明します。単線は1芯が1本の銅線、より線は1芯が7本の細い銅線で、サンワサプライとエレコムは、10m以上は単線、5m以下はより線を勧めています。エレコムはフラットタイプの短所に「通信品質が低下しやすい」を挙げています。
- CAT7やCAT8は家庭で必要ですか
- エレコムの表は、用途の欄でCat5〜Cat6Aを一般家庭向け、Cat7とCat7Aを業務向け、Cat8をデータセンター向けと書き、一般家庭にはCat6A以上を勧めています。バッファローは、Cat8の高速伝送には接続する他の機器・ケーブルがすべて40GBASE-Tに対応する必要があると書きます。IEEEの25G/40GBASE-Tの目標資料は、リンクの長さを少なくとも30mまでと書いています。
出典・参照資料
- 一次資料サンワサプライ:LANケーブルのカテゴリ見分け方(最大通信速度と伝送帯域の表・配線規格名の一覧。2026年10月13日2時37分取得・2時45分撮影) ↗
- 一次資料サンワサプライ:初めてでもよくわかるLANケーブルの選び方(LANケーブルの説明・形状・単線とより線。2026年10月13日2時38分取得) ↗
- 一次資料エレコム:LANケーブルの選び方(カテゴリの比較表・WANポートとLANポート・形状・単線とヨリ線。2026年10月13日2時39分取得・2時45分撮影) ↗
- 一次資料エレコム:LANケーブル(製品カテゴリのページ。カテゴリの機能比較表。2026年10月13日2時39分取得・2時46分撮影) ↗
- 一次資料エレコム:Vol.74 通信速度が上がらないときはLANケーブルのカテゴリーを変えてみよう(無線LANの基礎知識。更新日2020/06/16。2026年10月13日2時39分取得) ↗
- 一次資料バッファロー:LANケーブル カテゴリー6A 製品ページの仕様欄(対応カテゴリー・伝送帯域。2026年10月13日2時40分取得) ↗
- 一次資料バッファロー:LANケーブル カテゴリー6 製品ページの仕様欄(対応カテゴリー・線体。2026年10月13日2時41分取得) ↗
- 一次資料バッファロー:LANケーブル カテゴリー5e 製品ページの仕様欄(対応カテゴリー。2026年10月13日2時41分取得) ↗
- 一次資料バッファロー:LANケーブル カテゴリー7 製品ページの仕様欄と注記(2026年10月13日2時41分取得) ↗
- 一次資料バッファロー:LANケーブル カテゴリー8 製品ページの仕様欄と注記(2026年10月13日2時41分取得) ↗
- 一次資料バッファロー:LANケーブル(商品ラインナップ。ケーブル形状の区分。2026年10月13日2時40分取得) ↗
- 一次資料総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト:用語集(英字)のLAN・LANケーブル(2026年10月13日2時41分取得) ↗
- 一次資料総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト:インターネットの仕組み(2026年10月13日2時41分取得) ↗
- 一次資料NIST CSRC Glossary:Local Area Network (LAN)(2026年10月13日2時42分取得) ↗
- 一次資料NIST CSRC Glossary:wide area network(出典 NIST SP 800-82r3。2026年10月13日2時42分取得) ↗
- 一次資料Apple Developer Documentation:TN3179 Understanding local network privacy(2026年10月13日2時48分取得) ↗
- 一次資料ISO:ISO/IEC 11801-1:2017 Information technology — Generic cabling for customer premises — Part 1: General requirements(2026年10月13日2時43分取得) ↗
- 一次資料TIA(Telecommunications Industry Association):TIA Publishes New Standards- ANSI/TIA-568.2-E and ANSI/TIA-568.5-1(2024年11月5日付。2026年10月13日2時44分取得) ↗
- 一次資料IEEE 802.3:P802.3bz 2.5G/5GBASE-T Task Force(IEEE Std 802.3bz-2016 の承認日。2026年10月13日2時43分取得) ↗
- 一次資料IEEE:P802.3bz のプロジェクト申請書(PAR。2015年3月26日承認・5.5 Need for the Project。2026年10月13日3時3分取得) ↗
- 一次資料IEEE SA:IEEE 802.3bz-2016(Board Approval 2016-09-22・Published 2016-10-18。2026年10月13日3時4分取得) ↗
- 一次資料IEEE 802.3:NGEABT(2.5G/5GBASE-T)Objectives(2015年3月12日承認。2026年10月13日2時44分取得) ↗
- 一次資料IEEE 802.3:P802.3bq 25G/40GBASE-T Task Force(IEEE Std 802.3bq-2016 の承認日。2026年10月13日2時43分取得) ↗
- 一次資料IEEE 802.3:P802.3bq 25G/40GBASE-T Objectives(2026年10月13日2時44分取得) ↗
- 一次資料IEEE 802.3:P802.3an(10GBASE-T)Task Force(IEEE Std 802.3an-2006 の承認日。2026年10月13日2時43分取得) ↗
- 一次資料NTT東日本:フレッツ 光クロス(最大通信速度の書き方。2026年10月13日2時47分取得) ↗
- 一次資料NTT東日本:フレッツ 光ネクスト(最大通信速度の書き方。2026年10月13日2時47分取得) ↗
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