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OpenAI DevDay 2026まとめ【随時更新】24時間動くエージェント「Dots」、Astraの5分の1の価格のGPT-6.1 Sol、月500ドルの「Pro 500」、Sign in with ChatGPT

執筆:約43分で読めます

OpenAIの開発者向けイベントDevDay 2026の基調講演(日本時間9月30日2時・サンフランシスコ)の発表を、配信を聞きながら随時まとめる。GPT-6 Astraで動く常時稼働のエージェント「Dots」と共同作業の場「ChatGPT Space」を今日からPro・Business Premium・Enterpriseに提供。GPT-6.1 SolはAstraに近い知能を5分の1の価格で出し、Plusから使える。Plusの25倍使える月500ドルの「Pro 500」も発表した。開発者向けドキュメントには、GPT-6 Astraに近い性能をより低いコストで出すというGPT-6.1 Solが追加された(入力2ドル・出力10ドル)。開始前には、Codex責任者のThibault Sottiaux氏がXで、月200ドルのPro 200の使える量をAPI料金換算で旧プランの半分にすると説明した。

OpenAI DevDay 2026まとめ【随時更新】──24時間動くエージェント「Dots」、Astraの5分の1の価格のGPT-6.1 Sol、月500ドルの「Pro 500」、Sign in with ChatGPT
目次

2026年9月30日 日本時間 3:10 時点の情報です。基調講演は日本時間2時(米太平洋時間29日10時)から約55分行われ、2時55分ごろに終わりました。公式の発表文が出しだい追記します。

OpenAIの開発者向けイベント「DevDay 2026」の基調講演が、日本時間9月30日2時からサンフランシスコのFort Masonで始まり、OpenAIの公式YouTubeでライブ配信されている。最初の発表は、常時動くエージェント「Dots」。ChatGPTの中で24時間仕事を進めるもので、Codexの責任者Thibault Sottiaux氏はXで、Proプランに含まれ使用量を消費しないと書いた。講演の開始直前には、OpenAIの開発者向けドキュメントに新モデル「GPT-6.1 Sol」が追加された。GPT-6 Astraに近い性能をより低いコストで出すモデルとされ、API価格はGPT-6 Solと同じ入力2ドル・出力10ドル(100万トークンあたり)。また、Codexの責任者Thibault Sottiaux氏はXで、ChatGPTの月200ドルのProプラン(以下、Pro 200)について、一時止めていた新規受付を再開し、使える量はAPI料金に換算して旧Pro 200の半分にすると説明した。

  • Dots:24時間動き、専用のクラウドPCとブラウザを持ち、4,000以上のアプリとつながるエージェント。GPT-6 Astraで動く。今日からPro・Business Premium・Enterprise(対象の国・地域)で使え、使用量は消費しない。Plusは対象外
  • ChatGPT Space:自分とチームメイトとエージェントが一緒に作業する場所。Dotsと同じく今日から同じ3プランで
  • GPT-6.1 Sol:Astraに近い知能を5分の1の価格で(公式ブログ)。今日からPlus以上がChatGPT WorkとCodexで使える(通常のチャットはまだ)。APIは入力2ドル・出力10ドル
  • Pro 500 と Ultrafast:月500ドルの新プランPro 500はPlusの25倍の利用量。Astraの最大8倍の速さのUltrafastをChatGPT WorkとCodexで使える
  • Pro 200:使える量はAPI料金換算で旧Pro 200の半分。Plusを1倍とした倍率は20倍から10倍へ。Pro 100は5倍

発表一覧(3:10時点)

発表 誰が・どこで 日本での提供
Dots:常時動くエージェント。GPT-6 Astraで動く 基調講演・@OpenAI 「対象の国・地域」。日本が入るかは3:10時点で未確認
DotsとChatGPT Spaceは今日から ChatGPTの Pro・Business Premium・Enterprise で使える。Web・スマホ・デスクトップ。最初のdotはデスクトップアプリかPCのブラウザで作る @OpenAI(X・日本時間2時19分)・基調講演 同上
Dotsは月100ドルのPro 100にも含まれる。今後さらに提供先を広げる Sottiaux氏(X・日本時間2時38分) ―
Enterprise向けに「specialist dots」を今日からプレビュー(経理・マーケティング・法務などを担う、会社が用意する仮想の同僚) 基調講演 ―
specialist dotsをMicrosoftの「Agent 365」に組み込む。企業はMicrosoftのツールからdotを管理できる 基調講演 ―
Ultrafast:Codexで最大8倍(毎秒300トークン)、APIで最大6倍の速さ。今日からGPT-6 AstraでCodex・ChatGPT Work・APIに、GPT-6.1 Solは近日。ChatGPT WorkとCodexで使うにはPro 500が必要 @OpenAI・基調講演・公式ブログ ―
Dotsは24時間動き、フィードバックから学び、専用のコンピューターとブラウザを持ち、4,000以上のアプリとつながる。Astraで動く Sottiaux氏(X・日本時間2時6分) ―
DotsはProプランに含まれ、使用量を消費しない。今日は1体目のdotから、近くdotのチームも Sottiaux氏(X・日本時間2時6分) ―
DotsとSMSでやり取りできる機能(近日)。電話で直接話すことも 基調講演 講演中の言及なし
ChatGPT Space:自分とチームメイトとエージェントが一緒に作業する場所 基調講演 講演中の言及なし
Spaceの中でプレゼン資料を作る機能(近日)。エージェントが読み書きしやすい形式のスライド 基調講演 ―
ChatGPT Spaceは「ChatGPTの中の新しい共同作業の機能群」。開発者向けには「AGENTS.mdを一歩進めたもの」 Sottiaux氏(X・日本時間2時16分) ―
GPT-6.1 Sol を公開。「Astraに近い知能を5分の1の価格で」。入力2ドル・出力10ドル、キャッシュ入力は通常の95%引き 基調講演・公式ブログ・開発者向けドキュメント ―
GPT-6.1 Solは今日から Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu の全員が ChatGPT WorkとCodex で使える。通常のチャットではまだ使えない 公式ブログ・@OpenAI 地域の限定は公式ブログに記載なし(3:10時点)
Pro 500:月500ドルの新プラン。利用上限が最も高く、Plusの25倍。ChatGPT WorkとCodexでUltrafastを使える。「Sign in with ChatGPT」で提携アプリでも 基調講演・公式ブログ 講演中の言及なし
Pro 200の申し込みを今日から再開 基調講演 ―
Decisions API(プレビュー):Lunaに決まった選択肢から選ばせ、1秒未満で応答する 基調講演・Sottiaux氏 ―
Codex が完全にクラウドへ。設定できるクラウド環境つきの新しい Codex Cloud 基調講演・Sottiaux氏 ―
Codex Security Cloud の大型更新。サイバー向けの能力を持つモデルを「Daybreak Blue」経由で標準で使える @OpenAI・基調講演 ―
Agents API(公開ベータ):Codex や Dots と同じ土台・ホスティング・記憶・複数エージェント・制御。コンピューター操作も 基調講演 ―
AWS との提携拡大:AWS 上で OpenAI のエージェントを作れ、AWS の顧客は最先端モデル・Codex・ChatGPT Work も使える 基調講演 ―
OpenAI Private Intelligence(プレビュー):データの扱いをより細かく管理できる仕組み 基調講演 ―
Sign in with ChatGPT:ChatGPTのアカウントで他社のアプリにログインし、ChatGPTのプランの利用分をそのアプリで使える。講演では16社から、Sottiaux氏は60以上の提携製品(Devin・OpenCode・Lovableなど)と投稿 基調講演・Sottiaux氏 ―
plugin extensions:自社の製品をChatGPTの中に持ち込める完全なアプリを作れる(Figma・Adobeなど数十社) 基調講演・Sottiaux氏 ―
プラグインを会話の流れの中で見つけられるように。ChatGPT sitesでもプラグインとデータを使える。審査手続きも簡素化 基調講演 ―
OpenAI marketplace:30社以上から。企業はOpenAIとの契約額の一部で製品を買える。Baseten経由でオープンなモデルも 基調講演 ―
締めに、利用上限のリセットを実行。「DevDayの会場だけでなく世界中の全員が対象」 基調講演(Altman氏) 全員が対象との説明
APIの利用枠の段階を5つから3つ(Build・Launch・Grow)に → 更新履歴に10月5日付の項目として載ったが、日本時間2時17分に削除された(筆者確認)。発表として扱わない OpenAI開発者向けドキュメント(更新履歴) ―
Pro 200の新規受付を再開し、使える量をAPI料金換算で旧Pro 200の半分にする Sottiaux氏(X・日本時間9月29日15時41分) 投稿では言及なし
プラン間の倍率を Plus 1倍・Pro 100 5倍・Pro 200 10倍 に。あわせてPlusの量そのものを底上げする Sottiaux氏(X・日本時間9月30日0時10分) 投稿では言及なし
使用量を消費しない機能をサブスクに追加する(中身は未公表) Sottiaux氏(X・日本時間9月29日15時41分) ―

Dots:24時間動くエージェントを、ChatGPTの中に

基調講演の最初の発表は「Dots」だった。講演では、映画に出てくるような「いつも味方でいてくれるAIの助手」を目指したとし、Dotsを次のように紹介した。

We're introducing DOTS. DOTS are remarkably capable, always-on agents, built to handle really anything you can think of.

(Dotsを紹介します。Dotsは非常に有能で、常時動いているエージェントです。思いつくことは本当に何でも扱えるように作りました)

デモでは、dotが「ChatGPTに新しく来た」と名乗り、利用者の呼び名を決めたうえで、承認済みのデザインでWebサイトを更新して公開する、Teamsに届いた数字で取締役会の資料を直す、Google Meetのメモからアプリの移行作業を始めてテスト結果をPRに載せ、Slackで共有する、家族の予定とぶつかった会議を動かす、といった仕事を進めていた。大事なことは承認を求めてから進める、とdot自身が説明している。

講演と同じ時刻に、Codexの責任者Sottiaux氏がXで中身を書いた(日本時間2時6分)。

Dots work 24/7 for you, learn from your feedback, have their own computer, browser and can be connected to over 4k apps in our ecosystem. They're powered by Astra our best model yet. Included in your Pro plan, without drawing down on any of your usage.

(Dotsは24時間あなたのために働き、フィードバックから学び、専用のコンピューターとブラウザを持ち、OpenAIのエコシステムにある4,000以上のアプリとつなげられる。動くのは当社最高のモデルAstra。Proプランに含まれ、使用量は一切消費しない)

同氏によると、今日は1体目の「primary dot」から始まり、近いうちにdotのチームを丸ごと作れるようになる。作業中のdotを呼び出すこともできるという。

講演ではさらに次の点が説明された。

  • dotは使う人と同じアクセス権で動き、クラウド上に専用のコンピューターとブラウザを持って、コードを書いてテストもする
  • ChatGPTの中でdotと話せるほか、近日SMSでもやり取りできるようになる。進み具合の報告や、判断が要る時の相談をSMSで送ってくる。電話をかけて直接話すこともできる
  • すでにChatGPTにつないでいるプラグインを、dotもそのまま使う
  • Astraを「最も整合性の取れた(most aligned)モデル」と紹介し、保護の仕組みを組み込んだとした。アプリごとにdotが触れる範囲を決め、dotの動作ごとに指示を細かく設定できる

誰が、いつから使えるか

@OpenAIは日本時間2時19分に、提供範囲を次のように投稿した。

Dots will be available in ChatGPT on web, mobile, and desktop across Pro, Business Premium, and Enterprise users in eligible markets.

(DotsはChatGPTのWeb、モバイル、デスクトップで、対象となる市場のPro、Business Premium、Enterpriseの利用者に提供される)

最初のdotは、ChatGPTのデスクトップアプリかパソコンのブラウザで作り、アプリをつないで始める。講演では「DotsとSpaceはどちらも、ChatGPTのPro、Business Premium、Enterpriseのすべての利用者に今日から提供する」「dotはプランに含まれ、会話しても使用量は減らない」と説明した。Plusは提供対象に入っていない。 Sottiaux氏は日本時間2時38分に「DotsはすべてのPro、Business Premium、Enterpriseのプランに含まれ、Pro 100プランも含む。今後さらに提供を広げる予定」と投稿している。「対象となる市場」に日本が含まれるかは、3:10時点では確認できていない。開発者向けには、@OpenAIDevsがdotの設定方法の手引き(learn.chatgpt.com/docs/dots)を案内している。

安全面について、@OpenAIは、dotが自分で進めてよいこと・先に確認すること・絶対にしないことを利用者が決められると投稿した。dotは専用のクラウドPCで動くため、自分のPCをつなぐかどうかは任意だという。公式ブログ「dots に安全性、セキュリティ、プライバシーを組み込む仕組み」(日本語版)によると、各dotは専用のクラウドコンピューターを持ち、サンドボックスでアクセスできるコードやツールを制限し、利用者ごとのクラウド環境を互いに分離している。作業中に触れるWebページやメールに仕込まれた悪意ある指示(プロンプトインジェクション)に対しては、ツールの制限、実行前のチェック、監視を組み合わせる。dotの動きを監視して、指示から外れた行動や保護措置を回避しようとする動きを見つけた場合は、作業を一時停止して利用者に確認を求めることがあるという。そのうえで同ブログは「それでも dots がミスをする可能性はあります」と書いている。

Enterprise向けの「specialist dots」

講演ではEnterprise向けに、「specialist dots」を今日からプレビューすると発表した。会社が用意する仮想の同僚で、チーム全体と一緒に働き、経理、マーケティング、法務などの手間のかかる仕事を広げていくためのものだという。目標と前提を渡し、出てきたものを確認してフィードバックすると、その学びが会社全体で共有される。OpenAI社内でさまざまな役割で試してきたと説明した。あわせて、specialist dotsをMicrosoftの「Agent 365」に組み込み、企業がふだん使っているMicrosoftのツールからdotを管理できるようにするとした。

@OpenAIは講演中に「Your dot is ready to meet you.」と動画つきで投稿している。

ChatGPT Space:人とチームとエージェントが同じページで働く

2つ目の発表は「ChatGPT Space」。講演では、今の仕事の道具のほとんどは「AIと人が一緒に働くようには作られていない」とし、自分とチームメイトとエージェントが一緒に作業する場所として紹介した。

  • Spaceは1枚のページから始まる。ページの中で計画を書く、調べ物をする、画像を作る、データを作る、何かを作る、ができる
  • dotはページの中で一緒に作業する。コメントでdotをタグ付けすると作業を始める
  • ページとファイルは、ドライブのようにSpaceの中にまとまる。ページごとに「このSlackチャンネルを確認して、毎日結果を追記する」といった指示を持たせられる
  • 近日、Spaceの中でプレゼン資料を作る機能を加える。エージェントが読んで直しやすい形式のスライドで、チームやそれぞれのdotと一緒に作れる

Codexの責任者Sottiaux氏もXで告知した(日本時間2時16分)。

Announcing ChatGPT Space, a collection of new collaborative experiences right in ChatGPT. Edit rich notes with live visualizations together with others and your dots. [...] For developers, this is AGENTS.md taken one step further.

(ChatGPT Spaceを発表します。ChatGPTの中の新しい共同作業の機能群です。動く可視化の入ったノートを、ほかの人やあなたのdotと一緒に編集できます。〔中略〕開発者向けに言えば、AGENTS.mdを一歩先に進めたものです)

同氏によると、TODOリスト、製品の計画、会議メモといったノートを人とエージェントで一緒に扱い、中身は裏で自動的に最新に保たれる。

デモ:Holly氏の dot「Dottie」

講演ではこのあと、プロダクトチームのHolly氏が、自分のdot「Dottie」と架空の音楽アプリ「Blossom Music」を使ってデモを見せた。公開前日という設定で、次のような場面が続いた。

  • 朝のうちにDottieが先回りして確認事項を拾い、公開前レビューの前倒しに合わせてカレンダーを更新していた
  • DottieはHolly氏のノートPCと開発ツールを使えるため、新しいデザインを「作って」と頼むと、そのまま作り始めた
  • 音声での会話。Holly氏は「第二の脳と話しているよう」と話し、画面ではDottieと通話する様子を映した。通話の中で「ページにFAQを入れておいて」と頼んだ
  • Spaceのページで「/」を押すと、動くグラフ、表、動く試作品など、作れるものの一覧が出る
  • Slackで頼まれた仕事をスレッドごとDottieに転送して任せる。社内ではグループチャットに最初からdotを入れて、人がdotに仕事を渡しているという
  • フィードバック用のチャンネルに投げられた不具合報告を、エンジニアのdotが拾って調べ、修正のPRまで出す

途中、Dottieの応答が遅れる場面もあり、Holly氏は「今朝のDottieはちょっと調子が遅いみたい」と話していた。

GPT-6.1 Sol:Astraに近い性能を、GPT-6 Solと同じ値段で

OpenAIの公式ブログ(日本語版「GPT-6.1 Sol のご紹介」)は、GPT-6.1 Solを「Astra に迫る知能を 5 分の 1 の価格で」と紹介し、「現時点で性能に対するコスト効率が最も高いモデル」と書いている。総合力では引き続きGPT-6 Astraが最上位だとしたうえで、主な評価の結果を次のように示した(いずれも公式ブログの記述)。

評価 公式ブログの記述
DeepSWE v1.1(実際のコードベースでのソフトウェア開発) 約5分の1のコストでGPT-6 Astraと同等。GPT-6 Solの最高スコアを6.4ポイント上回る
GDP.pdf(表や図の多いPDFについての専門的な質問) テストした推論設定のすべてで、フォールバックを使うOpus 5.5より高く、1タスクあたりのコストは半分未満
AutomationBench(複数ステップの業務ワークフロー) 思考量「中」でOpus 5.5を2.2ポイント上回り、コストは約3分の1。GPT-6 Solを4.8ポイント上回る
OSWorld 2.0(コンピューター操作) 思考量最大でGPT-6 Solを7ポイント上回り、コストは半分未満。Astraとの差は2.1ポイントで、コストは約7分の1
Terminal-Bench Science 0.1(科学研究のワークフロー) GPT-6 Solの2倍を超えるスコア。1タスクあたりの平均コストは6.1 Solが5.47ドル、Opus 5.5が23.21ドル、Astraが23.80ドル。最高スコアはAstraの68.1%
事実の誤り(誤りを誘発しやすい難しい質問) 誤りを含む回答の割合がGPT-6 Solの4.5%から4.1%に下がり、Astraの4.0%に近い

安全面では、アラインメント評価でGPT-6 Solから大きく改善してAstraに近づいたとし、検索ツールが動かない時に推測で答えず不具合を伝えなかった割合は、6.1 Solが2.8%、GPT-6 Solが4.9%、Astraが1.5%、GPT-6 Lunaが28.7%だったと書いている(失敗を誘発するように選んだ課題での値)。

提供は、今日からPlus、Pro、Business、Enterprise、EduのすべてのユーザーがChatGPT WorkとCodexで使える。通常のチャット(Chat)ではまだ使えないと公式ブログは書いている。

講演の後半は開発者向けの話になり、「モデル」「道具」「配布(作ったものを届ける手段)」の3本で進めると説明した。モデルの最初の発表がGPT-6.1 Solだった。講演では、数週間前に出したAstraについて「もっと安く、もっと速くしてほしい」という声が多かったとし、GPT-6.1 Solを「Astraにかなり近い知能を、コストとのバランスよく出すモデル」と紹介した。キャッシュ入力は通常の入力から95%引きで、エージェントが前提を使い回したり、長い作業を続けたりするほど安くなるという。「毎日の主力(daily workhorse)」として今日公開した。

講演の開始直前(日本時間1時58分に筆者が確認)、OpenAIの開発者向けドキュメントのモデル一覧に「GPT-6.1 Sol」(モデルID gpt-6.1-sol)が加わった。モデルページの説明は次のとおり。

GPT-6.1 Sol delivers near-Astra performance at a lower cost for complex coding, computer use, and professional work.

(GPT-6.1 Solは、複雑なコーディング、コンピューター操作、専門的な仕事で、Astraに近い性能をより低いコストで出す)

モデル一覧では、迷ったらGPT-6 Astra、知能とコストのバランスならGPT-6.1 Sol、コスト重視の大量処理ならGPT-6 Luna、という選び方が示されている。これまでこの「バランス」の枠にはGPT-5.6 Terraが入っていた。

項目 GPT-6.1 Sol(モデルページ)
API価格(100万トークンあたり) 入力2ドル/キャッシュ入力0.1ドル/出力10ドル
GPT-6 Solとの差 入力・出力は同じ。キャッシュ入力はGPT-6 Solの0.2ドルから半額
コンテキスト 105万トークン(最大入力92.2万・最大出力12.8万)
知識のカットオフ 2026年4月30日
推論の強さ(reasoning.effort) low/medium(既定)/high/xhigh/max
使えるAPI Responses API(ツール呼び出しはこちら)、Chat Completions(ツール呼び出しなし)、Batch
入力/出力 テキストと画像/テキスト

272Kトークンを超える入力は入力とキャッシュが2倍・出力が1.5倍になり、Batch・Flexは半額、Fastモードは2倍と書かれている。ChatGPTとCodexでの提供範囲は、公式ブログに書かれている(この節の冒頭)。

Ultrafast と、月500ドルの「Pro 500」

GPT-6.1 Solに続いて、講演では「Ultrafast」を発表した。最も高い知能を「とんでもない速さ」で使いたい時のためのもので、これまでのFastモードが通常の2倍の速さ・2倍の料金だったのに対し、Ultrafastは8倍の速さだと説明した(料金の部分は筆者の聞き取りが崩れており、書かない)。講演では、同じ指示でロケットを作らせる2つの画面を並べ、Ultrafastのほうが先に完成して打ち上がる様子を見せた。

@OpenAIは講演後(日本時間2時57分)に、Ultrafastは「Codexで最大8倍(毎秒300トークン)、APIで最大6倍」のトークン生成速度だと投稿した。提供は「今日からGPT-6 AstraでCodex、ChatGPT Work、APIに。GPT-6.1 Solは近日」としており、講演やSottiaux氏の説明と同じだ。一方、GPT-6.1 Solの公式ブログは「GPT-6 Astra Ultrafast」と「GPT-6.1 Sol Ultrafast」を「提供開始します」と書いていて、ここだけ食い違っている。公式ブログによると、どちらもAPIで使え、GPT-6.1 Sol Ultrafastなら「従来の GPT-6 Astra とほぼ同じ API コストで、Astra に迫る知能を最大 8 倍の速度で」使えるという。

ChatGPTでUltrafastを使えるのは、新しい月額500ドルのプラン「Pro 500」だ。講演によると、Pro 500は利用上限が最も高く、使える量はPlusの25倍。ChatGPTとCodexでUltrafastを使え、あとで紹介する「Sign in with ChatGPT」を通じて提携アプリでも使える。あわせて、一時止めていたPro 200の申し込みを今日から再開し、Pro 200でも最先端のモデルはすべて使えるとした。@OpenAIも講演後に、Pro 500は「Plusの25倍」の利用上限だと投稿し、「5時間ごとの上限は今後も戻さない」と約束した(開始前にSottiaux氏が個人として書いていた内容を、公式アカウントが明記した形)。

Decisions API:Lunaに選ばせて、1秒未満で返す

速さに関する発表として、講演では「Decisions API」のプレビューも発表した。応答が1秒もかからないため、ほぼ一瞬で反応するように感じられるという。GPT-6 Lunaに、あらかじめ決めた選択肢の中から選ばせる仕組みで、リクエストの振り分けや分類などに使う。選ぶことに絞ることで速くしつつ、画像の理解、幅広い言語への対応、安全の保護は保っているとした。デモでは、PCを操作する動きが早送りなしで次々と進んでいた。

Sottiaux氏はXで、Decisions APIを「Lunaで動く、制約付きの判断を一瞬で出すAPI」と説明し、画像の入力に対応し、端から端まで数百ミリ秒以内で判断できるよう調整したと書いている。

研究パート:1日がかりの研究タスクの3分の1以上を、人の手なしで

講演では、事後学習(post-training)の研究リードTejal氏が、OpenAI社内の研究でのモデルの使い方を紹介した。

  • モデルに、コンピューター操作の仕組み(harness)の改善を自動で繰り返し探させ、見つかった改善を本番の仕組みに取り込んだ。その結果、応答の遅さを2倍以上縮めたものを、すでに利用者に提供している
  • 監視と振る舞いの訓練を改善して、コンピューター操作でのAstraの安全性を高め、コンピューター操作の厳しいテストで業界トップの成績を出したとした
  • 社内の研究でのトークン使用量は、この夏以降に急増した
  • 研究タスクの成功率は、1月の時点では15分未満の短いタスクならこなせたが、1日以上かかるタスクは大半で失敗していた。7月の時点では、1日がかりの研究タスクの3分の1以上を、人の介入なしでこなしている
  • Astraなどのモデルは、これまでに100問を超える数学の問題の解決に関わった

開発者向けの道具:Codex のクラウド化、Codex Security Cloud、Agents API

講演では、Codex、ChatGPT Work、Dotsを動かしている「Codexの仕組み(harness)」を開発者にも開くと説明した。何十億人規模のChatGPTを動かすために作った土台だという。

  • Codexが完全にクラウドへ:スマホで始めた作業を、別の端末でそのまま続けられる。Sottiaux氏は「昨年から大きく改良した新しいCodex Cloud」と書き、クラウド環境を設定できるとしている
  • Codex Security Cloud:@OpenAIによると、サイバー向けの能力を持つモデルを「Daybreak Blue」経由で標準で使える。GitHubのリポジトリ全体を調べ、新しいコミットを見続け、見つかった問題を調査して重複をまとめ、修正案をレビュー用に用意する。ノートPCを閉じていても動く。Codexのデスクトップ版とWeb版のプラグインとして提供する
  • Agents API(公開ベータ):Codex、Dots、OpenAIのエージェントすべてを動かしている技術を、エージェントの土台、ホスティング、記憶、複数エージェント、制御などの部品としてまとめたもの。コンピューター操作もAgents APIで使えるようにし、デモではWebサイトを試験するエージェントがブラウザを開いてページを順に確認していた
  • AWS:AWSの上で、既存のアプリやデータの隣にOpenAIのエージェントを作れる。AWSの顧客は最先端のモデルを使え、CodexとChatGPT Workも使える
  • OpenAI Private Intelligence(プレビュー):最先端のモデルを使いながら、データの扱いをより細かく管理できる仕組み。データを保持しない設定(ZDR)と非公開の安全処理を組み合わせると説明した(聞き取りが途中で切れており、詳細は公式の発表で確認する)
  • Codex CLIの刷新:講演のデモでは、Codex CLIを全面的に作り直したと説明し、ターミナルでも声で双方向にやり取りできる(アプリと同じ「GPT Live」で動く)と紹介した。会場では音声がうまく動かず、文字で「参加者からランダムに選ぶアプリ」を頼み、Ultrafastで数秒でアプリができあがる様子を見せた。続いて、紙のスケッチから作った3Dのゲームを、Astraがブラウザ操作で遊び方を覚えながらプレイする場面や、アプリの画面を丸ごとCodexに渡す「app shot」でスマホアプリのシミュレーターを操作させる場面もあった
  • 締めのデモ:Hugging Faceが先行して貸した、プログラムできる小さなロボット(講演の聞き取りでは「MicroDuck」、個体名はLavender)を、Codexで一晩のうちにつなぎ、視覚にAstra、画像生成にGPT Image 2.5、音声に「GPT Live 1」を組み合わせて動かした。Romain氏は、画像を入力できるDecisions APIを使えば、ロボットが見たものに合わせて素早く動けるようになると話した
  • Responses API:この1年で利用が100倍に増えても信頼性は99%超を保ち、最初のトークンが返るまでの時間を45%短縮、ツール呼び出しやワークフローを30%以上速くしたとした

ChatGPTの上で商売をする:Sign in with ChatGPT、plugin extensions、marketplace

講演の3つ目の柱は「配布」で、ChatGPTを毎週約12億人が使っていることを挙げ、開発者がその上で商売を作れるようにすると説明した。これまでも試して結果はまちまちだったとしたうえで、今回は「ChatGPTを作るのに使っているのと同じ道具を渡す」とした。

  • Sign in with ChatGPT:利用者がChatGPTの契約を、開発者が作ったアプリに持ち込める。ChatGPTのアカウントでログインすると、ChatGPTのプランに含まれる利用分をそのアプリで使える。講演では「今日は16社の提携先から始めて、すぐに広げる」と説明した。Sottiaux氏はXで「60以上の提携先の製品で、細かい制限なしにプランの利用分を使える。Devin、OpenCode、Lovableなども含む」と書いており、数が食い違っている
  • plugin extensions:開発者が、ChatGPTの中で動く完全なアプリをプラグインとして作れる(Sottiaux氏は「完全なネイティブアプリ」と表現)。講演では、新しい会議アプリ、Figma(デザインを開いてチームのコメントを見て、ChatGPTに修正を頼む)、Adobe(Photoshopの機能をChatGPTの中で使う)を例に挙げ、提携先は数十社とした
  • ChatGPT sites:数か月で数百万のサイトが作られたとし、サイトでもつないだプラグインやデータを使えるようにする。サイトを見に来た人は自分のアカウントでログインし、自分のエージェントを持ち込めるので、見る人ごとに中身が変わるサイトを作れるという
  • 見つけてもらう仕組み:プラグインの一覧から探せるだけでなく、会話の流れの中で、質問に役立つプラグインがあればChatGPTが示し、その場でつなげられるようにする。プラグインの審査も、進み具合や直すべき点が見え、人による確認を頼め、最初から出し直さずにツールを更新できるようにする
  • OpenAI marketplace:CodeRabbit、Notion、Vercelなど30社以上から始める。企業の顧客は、OpenAIと結んでいる利用額の一部で、ここに並ぶ製品を買える。Basetenとの提携で、オープンなモデルも今日からマーケットプレイスで使えるという

講演の最後には、この日の発表を1枚にまとめたスライドが映された(Sottiaux氏がXに写真を投稿)。並んでいたのは、dots、GPT-6.1 Sol、Sign in with ChatGPT、Plugin extensions、Ultrafast、Decisions API、Agents API、ChatGPT Space、OpenAI×AWS、Codex Security Cloud、Codex in the cloud、Pro 500だった。

締めは利用上限のリセット、最後の言葉は「新しいルネサンス」

講演の最後に、Altman氏は利用上限のリセットを実行した。「これまで何度もリセットしてきたので、Thibault(Sottiaux氏)は社名を『リセットの会社』に変えようと運動していて、グッズまで作った」と前置きし、客席のSottiaux氏に「控えめなリセットを」と振った。配信の映像では、Sottiaux氏が青い丸ボタンの付いた箱を膝に載せていた。会場でカウントダウンしてボタンを押し、Altman氏は「DevDayの会場だけでなく、世界中の全員が対象」と説明した。対象の製品や上限の種類は、3:10時点では確認できていない。

最後にAltman氏は、AIを「新しい産業革命」と呼ぶ言い方には違和感があるとし、「人を巨大な機械の歯車にしてどんどん速く働かせるものではない。うまくやれば、新しい産業革命というより新しいルネサンスに近いものになる」と話して講演を終えた。この日はこのあと、メインステージでのPeter氏の特別セッションや各発表の詳しいセッションがあり、一日の最後にはAltman氏、Sottiaux氏、Tejal氏によるライブQ&Aが予定されている。

開始前に出た話:月200ドルのPro 200は「API換算で半分」

Sottiaux氏は日本時間9月29日15時41分の投稿(取得時点で閲覧1,172万回)で、Pro 200の新規受付を再開するのと同時に、使える量の数え方を変えると書いた。

In effect, if you do the math, it will net out at half the dollar in API spend compared to the old Pro $200 plan.

(計算すると、API料金に換算した額で、旧Pro 200プランの半分になる)

日本時間9月30日0時10分の投稿(同59.8万回)では、プラン間の差を次のように変えるとした。

プラン Plusを1とした倍率(Sottiaux氏の投稿)
Plus 1倍
Pro 100 5倍
Pro 200 10倍(これまでは20倍)

同じ投稿で同氏は、今日PlusとProの両方で使える量を増やすものを複数出し、そのための計算資源を大量に用意したとも書いている。ただし、Plusをどれだけ底上げするかの数字は示していない。

モデルによって「半分」の重さが違う

API料金に換算して半分、という数え方だと、使うモデルの単価で実際に使える量が変わる。OpenAIのAPI料金ページ(筆者が日本時間0時35分に取得)の100万トークンあたりの価格は次のとおり。

モデル 入力 出力
GPT-6 Astra 10ドル 50ドル
GPT-6.1 Sol(講演直前に追加) 2ドル 10ドル
GPT-6 Sol 2ドル 10ドル
GPT-5.6 Sol(前の世代) 4ドル 20ドル

GPT-6 SolはGPT-5.6 Solのちょうど半額なので、金額が半分になっても、1か月前にGPT-5.6 Solで使えたのと同じトークン数を使える。一方、GPT-6 Astraの単価は下がっていない。使用量がモデルごとのAPI定価で数えられるとすると(この前提は筆者の仮定で、投稿には計算方法が書かれていない)、Astraを中心に使う人は、使えるトークン数もそのまま半分になる計算になる。日本の料金ページでは、Proの特典の一つに「GPT-6 Astra による Pro 推論」が挙がっている。

Sottiaux氏の説明:それでも「前より多く働ける」

同氏は最初の投稿で、1か月前のPro 200より多くの仕事ができる理由として次の4つを挙げた。いずれも同氏の説明で、OpenAIの公式文書での裏付けは3:10時点でこの記事では確認できていない。

  • 5時間ごとの上限は戻さない:週の上限を、使いたい時に使い切れるようにする
  • モデルの効率化をAPIの値下げで返す:例として「今週、GPT-6 SolとGPT-6 Lunaを前の価格の50%で出した」と書いている
  • APIの定価を水増ししない:サブスクがお得に見えるように定価をつり上げ、割引で帳尻を合わせるやり方はしない
  • 使用量を消費しない機能を足す:DevDayの当日にサブスクへ追加するとし、中身は明かしていなかった。講演の最初に発表されたDotsについて、同氏は「Proプランに含まれ、使用量を消費しない」と書いている

直前の1週間には利用上限のリセットが2回

Sottiaux氏は、日本時間9月22日に「火曜にリセットすると約束した」と投稿し、9月26日にはCodexの障害からの復旧にあわせて「Codex と ChatGPT Work の全有料ユーザーの利用上限をリセットする」と告知している。リセットは一時的な上乗せで、今回のPro 200の変更は数え方そのものの変更になる。

日本の料金ページ(筆者が日本時間1時14分に取得)では、Plusが月3,000円、Proは「月額16,800円から」「利用枠が5倍に拡大」と表示されていた。取得したページの本文には、Pro 200に当たる金額の表示はなかった。

この記事の書き方

筆者は基調講演の配信を、自前の文字起こし・翻訳ツールで英語から日本語にしながら聞き、発表が出るたびにこの記事を更新する。OpenAIの公式ブログや開発者向けドキュメントに載った内容は「公式によると」、講演で話されただけの内容は「基調講演で」と書き分ける。聞き取りの数字は、公式の文書で確認できるまで「聞き取り」と明記する。

よりどころにした情報と、残っている疑問

  • Pro 200の変更は、Sottiaux氏のX投稿による説明。OpenAIの公式ブログやヘルプ記事での告知は、3:10時点でこの記事では確認できていない
  • 「API料金換算で半分」の換算に使う単価(どのモデルの、どの料金で数えるか)は投稿に書かれていない。上のAstraの計算は、モデルごとのAPI定価で数えると仮定したもの
  • Plusの量をどれだけ底上げするかの数字は投稿に書かれていない
  • 基調講演の聞き取りは、筆者の文字起こしツールの再起動で日本時間2時14分前後の約1分(Spaceの画面に入った直後)が抜けている。配信のアーカイブで補う
  • Sign in with ChatGPTの提携先の数は、講演(16社)とSottiaux氏の投稿(60以上)で食い違っている。Ultrafastの6.1 Sol対応は、講演・同氏・@OpenAI(近日)と、GPT-6.1 Solの公式ブログ(提供開始)で食い違っている
  • 締めのリセットの対象(製品・上限の種類)は、講演の「世界中の全員」という説明のみで、3:05時点では公式の告知を確認できていない
  • 前夜までのリーク情報は、動画「【リーク】DevDay前夜、OpenAIの「o」と月500ドルChatGPTがほぼ確定?」にまとめている
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出典・参照資料

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