NVIDIA、Metaの株式発行に30億ドルを出資Muse(ミューズ)の協業を拡大、MetaはVera Rubin(ベラ・ルービン)とVera CPUの導入を広げる意向
日刊AIニュース10月27日(火)号:前日のAIのニュース12本を短くまとめました(約8分)›
NVIDIAは2026年10月26日(米国時間)、Metaとの協業をMuse系モデルで拡大すると発表した。NVIDIAはMetaの株式発行に30億ドルを出資し、MetaはVera RubinとVera CPU、Spectrum-X、BlueField-4の導入を広げる意向。

目次
NVIDIAは2026年10月26日(米国時間)、MetaとのMuse(ミューズ)およびMuse系モデルでの協業を拡大すると発表しました。あわせてNVIDIAがMetaの株式発行(equity offering)に30億ドルを出資するとしています。Metaは、NVIDIAのVera Rubin(ベラ・ルービン)とVera CPUの導入を広げ、Spectrum-X Ethernetネットワーキングと BlueField-4 も導入する意向です。以下、すべてNVIDIAの公式発表による内容です。
3行まとめ
- NVIDIAは、Metaの株式発行に30億ドルを出資すると発表した(2026年10月26日付)。
- NVIDIAとMetaは、Muse系モデルの推論・学習性能を上げるため、ワークフロー全体の最適化で協業を深める。
- Metaは、Vera Rubin・Vera CPU・Spectrum-X・BlueField-4の導入を広げる意向。OpenShellとSentryは「検討」の段階。
本記事の内容は、日本時間10月27日15時台に公式ページで確認したものです。
何が発表されたのか
公式ページの「News Summary」は3点です。
- NVIDIAとMetaは、AIエージェントへの需要を背景に、Muse系モデルでの提携を拡大する
- 両社は、エージェントの安全性を高める NVIDIA OpenShell Reference Architecture と、監視用の NVIDIA Sentry など、ほかの技術協業も検討している
- Metaは、Vera RubinとVera CPUの導入を拡大し、Spectrum-X EthernetとBlueField-4でワークロードの性能と規模を高める
本文では、両社の狙いを「推論と学習の性能を改善すること」と説明しています。NVIDIAによると、NVIDIAのインフラを使うMetaのMuseモデルとエージェントは、公開以来「フロンティア水準のベンチマーク性能」と「消費者のダウンロード数の急増」を示してきたとのことです。ただし、公式ページにはその具体的な数字やベンチマーク名は載っていません。
30億ドルの出資はどういう形か
公式ページの該当部分は短く、次の1文です。
In addition, NVIDIA will invest $3 billion in Meta’s equity offering.
(訳:加えて、NVIDIAはMetaの株式発行に30億ドルを出資する。)
「equity offering」は一般に、株式を売り出して資金を集めることを指す語です。今回確認した公式ページには、株数、1株あたりの価格、出資後の持ち分比率は書かれていません。一方、ページ末尾の将来予想に関する注意書きには「NVIDIAのMetaへの出資案(proposed investment)」の「予想される完了と、適用される完了条件」という項目があります。これは、出資がまだ完了済みとは限らないことを示す書きぶりです。完了の具体的な日付は、今回の公式ページにはありません。
Metaが導入を広げる製品
公式ページによると、MetaはVera RubinとVera CPUを含むNVIDIAのインフラの導入を広げる意向で、狙いは次世代のAIエージェント向けにワットあたりの性能を最大にすることです。あわせてSpectrum-X EthernetとBlueField-4も導入するとしています。
| 製品 | 公式ページでの位置づけ |
|---|---|
| Vera Rubin | 導入を拡大する意向(Vera CPUとあわせて・ワットあたり性能の最大化) |
| Vera CPU | 導入を拡大する意向 |
| Spectrum-X Ethernet | ネットワークの効率とスループットのために導入する(will deploy) |
| BlueField-4 | ネットワークの効率とスループットのために導入する(will deploy) |
台数、導入時期、設置場所、金額は、今回の公式ページには書かれていません。Vera RubinとVera CPUは「intends to expand(拡大する意向)」という表現で、確定した契約数量を示す書き方ではありません。
Vera Rubinについては、当サイトの過去記事「NVIDIA、Vera Rubinのラック設計をMGX 1.2として公開」の見出しに、OCPでMetaのSpectrum-6採用という内容があります。今回の公式発表は、両社の「長期的な提携(long-term partnership)」を補強するものだと位置づけています。
OpenShellとSentryは「検討」の段階
発表文は、MetaとNVIDIAがNVIDIA OpenShell Reference Architectureでの追加の協業機会を「考える(consider)」と書いています。内訳は、安全な展開のための NVIDIA OpenShell と、エージェントの挙動を監視する NVIDIA Sentry です。News Summaryも「considering other technological collaborations(ほかの技術協業を検討している)」という表現です。
OpenShell Reference Architectureそのものは、当サイトの別記事「NVIDIA、OpenShellリファレンスアーキテクチャを発表」で扱っています。今回のMetaとの発表では、採用が決まったとは書かれていません。
両トップのコメント
NVIDIAのJensen Huang(ジェンスン・フアン)氏は、AIエージェントを「目標を理解し、推論し、道具を使い、私たちに代わって仕事を片付けるソフトウェア」と表現し、「Museが何十億人もの人々の力になれるよう、有能で効率的で安全なAIエージェントのために、コンピューティング基盤をエンドツーエンドで最適化する」と述べています(公式発表の引用)。
Metaの Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏は「Museは、パーソナル・スーパーインテリジェンスを皆に届ける手段だ」と述べ、NVIDIAとの協業を続けて、何十億人もの人々に最良のパーソナルエージェントとフロンティアモデルを届けたいとコメントしています。
Museについて、これまでの当サイトの記事
Museそのものの公開状況は、別の発表で扱ってきました。エージェント向けの「Muse Wonder」はMeta Model APIとMuse Codeで提供開始と報じた記事、オープンウェイトの「Muse Spark Open」は約816B・アクティブ約42Bなどの仕様を扱った記事があります。今回のNVIDIAの発表ページは、Museの新モデルやその提供条件には触れていません。
公式ページを見て気づいたこと
筆者は日本時間10月27日15時台に、この公式ページを取得して全文を読みました。News Summaryの3項目のうち、30億ドルの出資は1つ目から3つ目のどこにも入っておらず、本文の後半に1文だけ置かれています。金額が入る情報なのに扱いは小さく、協業の技術面が前面に出た構成です。なお、取得したのは英語のページだけで、日本語版があるかどうかは確認していません。
今回の公式ページだけでは分からないこと
- 出資の条件: 株数、価格、持ち分比率、完了時期は、今回取得した公式ページに記載がありません。将来予想の注意書きが「予想される完了と完了条件」に触れているだけです。
- Meta側の発表: 今回確認したのはNVIDIAのニュースルームのみです。Meta側の資料や、株式発行の詳細を示す提出書類は確認していません。
- 導入規模: Vera Rubin、Vera CPU、Spectrum-X、BlueField-4の台数や時期は書かれていません。
- 性能の数字: 「フロンティア水準のベンチマーク性能」と「ダウンロード数の急増」は、NVIDIAの説明です。数値や測定条件は公式ページにありません。
- 日本への影響: 日本での提供や日本企業への言及は、今回の公式ページにはありません。
読んだNVIDIAのニュースルームのページ
- NVIDIA Newsroom「NVIDIA and Meta to Expand Collaboration on Muse and Muse Family of Models Amid Robust Growth」(2026年10月26日付): https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-and-meta-to-expand-collaboration-on-muse-and-muse-family-of-models-amid-robust-growth
確認時刻は日本時間2026年10月27日15時台(取得時刻 15:05)です。本記事は続報があり次第更新します。
この記事でよく聞かれること
- NVIDIAはMetaにいくら出資するのですか?
- NVIDIAの公式発表によると、NVIDIAはMetaの株式発行(equity offering)に30億ドルを出資します。発表は2026年10月26日付です。公式ページの本文には、株数や1株あたりの価格、取得後の持ち分比率は書かれていません。
- NVIDIAとMetaは何を協業するのですか?
- 公式発表によると、Muse系モデルの推論と学習の性能を高めるため、ワークフロー全体で最適化に取り組みます。MetaはVera RubinとVera CPUの導入を広げ、Spectrum-X EthernetとBlueField-4も導入すると説明されています。
- OpenShellとSentryも使われることが決まったのですか?
- 決まってはいません。公式発表は、MetaがNVIDIA OpenShell Reference Architecture(OpenShellとSentryを含む)での追加の協業を「検討する」と書いています。導入の確約ではありません。
出典・参照資料
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