Google DeepMind、動画生成・編集モデルGemini Omni 1.2 Flash(ジェミニ オムニ)を一般提供15秒動画に対応、720pは1秒$0.07で30%値下げ
日刊AIニュース11月6日(金)号:前日のAIのニュース2本を短くまとめました(約4分)›
Google DeepMindは2026年11月5日、動画生成・編集モデルGemini Omni 1.2 Flashを公開した。同社によると、動画の長さは10秒から15秒に伸び、価格は1.1から30%下がって720pで1秒$0.07。Gemini API、Google Cloud、Google Vidsなどで使える。

Google DeepMindは2026年11月5日(米国の発表日、日本時間では11月6日午前2時ごろ)、動画の生成と編集ができるモデル「Gemini Omni 1.2 Flash(ジェミニ オムニ 1.2 フラッシュ)」を公開しました。動画の長さは前版のOmni 1.1の10秒から15秒に伸び、価格は1.1から30%下がって、720p動画で1秒あたり$0.07です。Gemini APIとGoogle Cloudでは一般提供、Google Vidsなどのアプリでも順次使えるようになると、同社の発表ページに書かれています。
3行まとめ
- Google DeepMindがGemini Omni 1.2 Flashを公開。動画は最大15秒(Omni 1.1は10秒)で、3〜15秒を1秒刻みで指定できる
- 価格はOmni 1.1から30%下げ、720pで1秒$0.07。会話での複数回編集(multi-turn editing)にも対応
- Gemini API・Google Cloudで一般提供。Google Vidsは追加費用なし、Geminiアプリは15秒動画をGoogle AI Ultra向けに順次
本記事の内容は、日本時間11月6日2時台に公式ページで確認したものです。以下、特記がない限り内容はGoogle DeepMindの発表に基づく同社の主張です。
何が変わったのか
発表ページの見出しのうち、価格とは別の変更点を6つに整理します。
- 長さ: ネイティブで最大15秒の生成・編集。Omni 1.1の10秒から伸びた。長さは3〜15秒を1秒刻みで指定できる
- 参照への忠実さ: キャラクター・商品・スタイルの画像、3秒までの短い動きの動画、音声の手がかりを組み合わせて指示できる。顔、服、パッケージの文字、ブランドカラーがカメラ角度が変わっても保たれるとしている
- 一貫性: 最初から最後のフレームまで、キャラクターや物、場面のずれ(morphing)を減らしたという。最初と最後のキーフレームをつなぐ場合や、クリップを延長して長い連続を作る場合も対象
- 会話での編集: 同じクリップを、商品や背景の差し替え、照明や天気の変更、縦横比の切り替えなどで1ターンずつ直せる。15秒のクリップ全体でも動く
- 音声: 会話がより自然になり、リップシンクが明瞭になり、複数の話者を区別して指定できるとしている
- カメラワーク: FPV(一人称視点)の飛行や急なズームアウト、周回などの連続したカメラ移動で、不要なカット切り替えが大きく減ったとしている
編集の例として、発表ページは1本のクリップから背景を「縞模様のパビリオンテント」「オークの森」「白馬のいる馬屋」などへ順に差し替え、2人の登場人物の演技と鎧の反射、カメラの構図は保ったままにした事例を載せています。
値段はいくらか
| 項目 | 発表ページの記載 |
|---|---|
| 720p動画の価格 | 1秒あたり$0.07 |
| Omni 1.1との比較 | 30%値下げ |
| 下書きの解像度 | 360p、720p |
| 仕上げ | 最良のものを1080pまたは4Kに高画質化(アップスケール) |
発表ページはコストを抑える使い方として、360pか720pで素早く下書きし、細部は全体を作り直さず追加の編集で直し、気に入った作品だけを1080pか4Kに引き上げる流れを挙げています。
ここで注意したいのは、今回取得したページに書かれている単価は720pの$0.07だけだという点です。1.1の元の価格や、360p・1080p・4Kの単価は、ページ本文には出てきません。単純計算で1.1の価格を逆算することはできますが、公式の数字ではないので、この記事では書きません。発表ページは開発者向けに価格情報(pricing)の確認を案内しているので、実際の請求額はGoogleの価格情報で確認してください。
どこで使えるのか
発表ページの「Get started」の節を中心に、一般提供とProvisioned Throughputの記載も加えて、使い手別に整理します。
| 使い手 | 場所 | 発表ページの記載 |
|---|---|---|
| 開発者 | Gemini API、Google AI Studio | Gemini APIで一般提供。AI Studioで試作でき、開発者向け文書と価格情報の確認を案内 |
| 企業 | Google Cloudコンソール、API | 一般提供。Provisioned Throughput(処理能力の確保)に対応 |
| Googleアプリの利用者 | Flow | 場面の指示と複数回の編集 |
| Googleアプリの利用者 | Google Vids | Googleアカウントまたは Google Workspace の契約で、15秒クリップを追加費用なしで生成 |
| Googleアプリの利用者 | Geminiアプリ | 15秒動画の作成。Google AI Ultra契約者向けに順次 |
| Googleアプリの利用者 | Google Ads | 動画キャンペーンの拡大に利用 |
発表ページは、Gemini Omniの一般提供はこれが初めてだと書いています。出力には、人の目には見えないSynthID(電子透かし)が付くとも説明しています。
前のOmni 1.1と何が違うのか
発表ページは、同じ静止画の展覧会ポスターと同じ5層のアニメーション指示を使って、1.1と1.2を比べた例を載せています。ページの説明では、1.1は参照画像との一致が1.2より甘く、1.2は層を順に積み上げて素材・影・文字の細部まで最後のフレームまで保ったとしています。最初の画像と最後の画像をつなぐ1.1と1.2の比較例では、屋根の猫や、おたまが箸に変わるといった細かな違いが見られると説明しています。ただし、それぞれの変化がどちらの版で起きたのかは、説明文からは特定できません。
ただし、これは同社が選んだ比較例です。今回取得した発表ページには、数値のベンチマーク表は載っていませんでした。モデルカードなど別のページは、本記事では確認していません。
公式ページを確認して気づいたこと
日本時間11月6日2時7分に公式ページを取得した時点では、deepmind.googleのブログのURLを開くと、blog.googleの同じ題名の記事に転送されました(HTTP 200)。ページの言語メニューには「日本 (日本語)」がありましたが、取得できた本文は英語のままでした。日本語の記事が用意されているかどうかは、この時点では確かめられていません。
もう一つ、同じページの中で、提供先の書き方が少し揺れていました。冒頭のAI生成の要約は「Gemini API、Google Vids、Gemini for business」で今日から使えると書き、箇条書きの要約は「Gemini APIとGoogle Cloudで一般提供」と書いています。どちらも本文の「Gemini API と Gemini for business で一般提供」と矛盾はしませんが、Google Vidsやアプリ側が一般提供なのか順次提供なのかは、本文でも場所によって濃淡があります。Geminiアプリだけは「Google AI Ultra契約者向けに順次」と明記されています。
まだ分からないこと
- 日本での提供: 今回取得した発表ページには、国や地域別の提供状況の記載がありません。日本の画面で使えるかは、各サービスで確認が必要です
- 1.1の価格と他の解像度の単価: 上で書いたとおり、720pの$0.07以外は発表ページ本文に出てきません
- 性能の数値比較: 今回取得した発表ページに数値のベンチマークは載っていません。ページ内の比較は同社が選んだ例の説明で、モデルカードなど別のページは確認していません
- 改善が続いている場面の実力: 発表ページ自身が、速いスポーツの動き、急な台本変更(rapid script changes)、複雑な物理はさらに改善を進めている分野だと書いています。どの程度できるのかは、このページからは分かりません
- Google Vidsの「追加費用なし」の範囲: 「追加費用なし」とだけ書かれていて、生成できる本数などの上限は、今回取得したページには出てきません
- 筆者による検証: 私はこのモデルを実際には試していません。上の内容は、すべて公式ページの記載の整理です
出典と確認時刻
- Google DeepMind「Gemini Omni 1.2 Flash: Fast and cost-effective with longer clips」(2026年11月5日付): https://deepmind.google/blog/gemini-omni-12-flash-fast-and-cost-effective-with-longer-clips/
公式ページの確認は日本時間2026年11月6日2時7分です。本記事は続報があり次第更新します。
Geminiの最近の変更
- 11月5日新機能:Google VidsでGemini Omni 1.2 Flashが使える
- 11月5日新機能:Googleフォームの回答をGeminiが分析(インサイト)
- 11月3日新機能:Meet参加前にポリシー文を表示(管理者設定)
この記事でよく聞かれること
- Gemini Omni 1.2 Flashで作れる動画は何秒までですか?
- Google DeepMindの発表によると、最大15秒まで生成・編集できます。Omni 1.1の10秒から伸びました。長さは3秒から15秒まで1秒刻みで指定できると書かれています。
- Gemini Omni 1.2 Flashの料金はいくらですか?
- Google DeepMindの発表では、Gemini Omni 1.1から30%値下げし、720p動画で1秒あたり$0.07です。今回取得した発表ページには、360pや1080p、4Kの単価は書かれていませんでした。
- Gemini Omni 1.2 Flashはどこで使えますか?
- 発表によると、Gemini APIとGemini for business(ページ内のAI生成の要約ではGoogle Cloud)で一般提供です。Google AI Studio、Flow、Google Vids、Google Adsでも使え、Geminiアプリでは15秒動画をGoogle AI Ultra契約者向けに順次提供とされています。
- 日本でも使えますか?
- 今回確認した発表ページには、国や地域ごとの提供状況の記載はありませんでした。日本での提供可否は、各サービスの画面や公式ヘルプで確認が必要です。
出典・参照資料
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