Google Antigravity(アンチグラビティ)とは──無料で使えるGoogleのAIエージェント開発環境。Antigravity 2.0(単体アプリ)・CLI(agy)・IDE拡張の3つの入口、無料/AI Pro/AI Ultraで変わる上限、日本で使えるか、Claude Codeなど他社ツールからのログインが規約違反になる理由
Google Antigravity(アンチグラビティ)は、GoogleのAIコーディングエージェント環境。2026年9月時点の公式サイトは「Generally Available」を掲げ、個人は$0でGemini 3.8 Flash・Gemini 3.1 Pro・Claude Sonnet/Opus 4.6・gpt-oss-120bをエージェントのモデルとして使える。この記事は、公式の料金ページと公式ドキュメント(Getting Started・Plans・FAQ・2.0 Overview、2026年9月22日取得)だけを材料に、Antigravity 2.0(IDEから独立した単体アプリ)・CLI(コマンドはagy)・IDE拡張(VS Code・JetBrains・Zed・Xcodeなど)の3つの入口、無料とGoogle AI Pro/Ultraで変わる5時間ごと・週ごとの上限とAIクレジット、対応OS、日本を含む提供地域、18歳未満は不可、他社ツール(Claude Code等)からのログインが規約違反になること、Google Cloud経由の組織プランを整理する。

2026年9月22日・日本時間時点の情報です。 Google Antigravity(アンチグラビティ)は、Googleが提供するAIコーディングエージェントの環境で、日本語の検索では「antigravity 日本語」「antigravity 使い方」「antigravity ide」「antigravity cli」といった語で探されている。この記事は公式の料金ページと公式ドキュメントの記載だけで、何が入っていて、いくらで、どこまで使えるかを整理する。Googleの他のAI開発者向け入口はGemini CLI、消費者向けプランはGoogle AI Plus・Pro・Ultraの比較に。
3行まとめ
- 入口は3つ。 IDEから独立した単体アプリ「Antigravity 2.0」(エージェントの起動・監視・オーケストレーションの司令塔)、ターミナルで動く「Antigravity CLI」(コマンド名は
agy)、既存エディタに足す「IDE拡張」(VS Code・Visual Studio・JetBrains・Zed・Xcode)。- 個人は$0で使える。 料金ページの「For Individuals $0/month」は、エージェントのモデルとしてGemini 3.8 Flash・3.7 Flash・3.6 Flash・Gemini 3.1 Pro・Claude Sonnet & Opus 4.6・gpt-oss-120bを列挙し、Tab補完とコマンド要求は無制限、ただし「基本の週次レート制限」付き。Google AI Pro/Ultraの契約者は上限が上がり、AIクレジットで超過分を使える。
- 日本は提供地域に入っているが、18歳未満は不可。 Workspaceアカウントでうまくいかない場合は@gmail.comを試すようFAQが案内する。Claude Code・OpenClaw・OpenCodeなど他社ツールからAntigravityのログインを使うことは規約違反で、アカウント停止の理由になり得る。
Antigravity 2.0・CLI・IDE拡張の違い
公式ドキュメント「Antigravity 2.0 Overview」は、2.0を「AIエージェントの中央司令室」と説明する。前身の「Agent Manager」と違い、IDEから独立した単体のデスクトップアプリで、エージェントを同期・非同期で走らせ、システムコマンドの実行、ファイルの読み書き、Web検索、スキルとMCPサーバーによる外部ツール連携、サブエージェントの管理、Chromeの操作、成果物(実装計画など)の作成をさせる。ドキュメントの目次には、Remote Control、ブラウザ操作(録画・許可/拒否リスト・別のChromeプロファイル)、ターミナルのサンドボックスと実行モード、ヘッドレスモード、スケジュールタスク、スラッシュコマンド(/goal=途中で聞かずに完了まで走る、/grill-me=実装前に質問を返して計画を詰める、/schedule、/browser、/boost、/teamwork-previewなど)、MCP・スキル・ルール・カスタムサブエージェント・ライフサイクルフック、そしてAntigravity SDKが並ぶ。
導入は3通り。
| 入口 | 何をする | 導入 |
|---|---|---|
| Antigravity 2.0 | 単体アプリ。「プロジェクト」(対象フォルダやGitリポジトリの範囲)を作り、チャットでゴールを渡してエージェントを起動。Local Mode(作業中のフォルダで直接)と New Worktree Mode(隔離したGit worktreeで)を選ぶ | antigravity.google/download からOS別にダウンロード |
| Antigravity CLI | ターミナルUI。プロジェクトのディレクトリでagyを実行し、初回にテーマ・描画モード・ワークスペースの信頼を設定してから指示を打つ |
macOS/Linuxは curl -fsSL https://antigravity.google/cli/install.sh | bash、Windowsは PowerShell か CMD 用のインストーラ。バイナリは ~/.local/bin/agy に入る |
| IDE拡張・Antigravity IDE | 既存のVS Code・Visual Studio・JetBrains・Zed・Xcodeに拡張として足すか、Antigravity IDEを使う | ダウンロードページから |
対応OSは、macOSはAppleのセキュリティ更新が続くバージョン(目安は現行と2つ前まで、最低12 Monterey)でApple Silicon/Intelの両方、WindowsはWindows 10(64bit)でx64とARM64、Linuxはglibc 2.28以上(Ubuntu 20、Debian 10、Fedora 36、RHEL 8など)。2.0ではworktreeに対応し、エージェントの実行中はPCがスリープしないよう抑止する、とFAQにある。
料金と上限
| For Individuals | Google AI Pro | Google AI Ultra | Organization(Google Cloud) | |
|---|---|---|---|---|
| 料金 | $0/月 | Google AI Proの契約が前提 | Google AI Ultraの契約が前提 | Google Cloudの利用規約の下で、Gemini Enterprise Agent Platformの従量課金 |
| エージェントのモデル | Gemini 3.8 Flash・3.7 Flash・3.6 Flash・Gemini 3.1 Pro・Claude Sonnet & Opus 4.6・gpt-oss-120b | Individualsの全部 | Proの全部+「最新のGeminiモデルへのより高いアクセス」 | — |
| 上限 | 週ごとに更新される「意味のある」枠と週次レート制限 | 5時間ごとに更新される高い枠(週次上限まで)と高い週次レート制限 | 5時間ごとに更新される最も多い枠、最も高い週次レート制限、サードパーティモデルへのアクセス | — |
| 超過分 | — | 購入したAIクレジットで利用可 | 同左 | — |
Tab補完は全プランで無制限。Plansのドキュメントは、レート制限が「エージェントがした仕事の量」に相関するため、単純なタスクならより多くのプロンプトを打てる、と説明し、上限は「容量の範囲で決まり、変更されることがある」と断る。AI Pro/Ultraでは、基本枠を使い切った後にAIクレジットを使うかどうかを「AI Credit Overages」の設定で「Never(枠の更新を待つ)」か「Always(自動でクレジットを使い、更新後は枠に戻る)」から選ぶ。クレジットは「Gemini Enterprise Agent Platformの標準の消費単価」で減る。自前のAPIキーやエンドポイントの持ち込みで上限を増やすことはできず、契約による組織向けの階層もない、とPlansに明記されている。Google AI Pro/Ultraの日本での料金は別記事に。
なお、料金ページの個人向けモデル一覧にはClaude「Opus 4.6」とあり、Anthropicの現行世代(Fable 5.1)ではない。ドキュメントの「Models」ページが可用性の一覧を持つとPlansが書いているので、最新のモデルはそちらで確認する必要がある。
日本で使えるか・誰が使えるか
FAQの提供地域リストには、アジアの43か国・地域の中にJapanが入っている(2026年9月22日時点)。ただし、Google One AIプラン(AI Pro/Ultra)が使えない地域も別途リストされており、そこではIndividualsの枠だけになる。年齢は18歳未満は利用不可で、要件を満たす場合は年齢確認をして続ける。認証でつまずく場合は「@gmail.comのアドレスを試す」ようFAQが案内しており、Workspaceアカウントでの利用は個人アカウントより制約がある書き方になっている。データ収集は利用規約に従い、設定パネルからいつでもオプトアウトできる。
規約面で目立つのは、Claude Code・OpenClaw・OpenCodeのような他社ソフトウェアやツールからAntigravityのログインを使ってアクセスすることは利用規約違反で、「正規ユーザーの体験を著しく損なう」ため、アカウントの停止や終了の理由になり得るという一文。他社のコーディングエージェントでGeminiを使いたいなら、VertexかAI StudioのAPIキーを使うよう勧めている。当サイトが整理したClaude CodeとはやCodexの使い方と同じ土俵の製品だが、ログインの使い回しはできない、と理解しておくとよい。
組織で使う場合
料金ページの「Organization plan via Google Cloud」は、Google Cloudの顧客がAntigravity 2.0とCLIを「Google Cloudの利用規約の下で」「Google Cloudプロジェクトと統合して」「Gemini Enterprise Agent Platformの従量課金で」使えるとし、一部のGemini Enterpriseアプリのサブスクリプションに含まれる(「一部の顧客に順次展開」)と書く。個人アカウントと組織アカウントで、規約の根拠が違う(前者はGoogleの利用規約、後者はGoogle Cloudの規約)点は、社内で使う前に確認する箇所になる。Antigravity SDKを使った行動評価の話は別記事に。
確かめた範囲
筆者は2026年9月22日に antigravity.google の料金ページ、docs/getting-started、docs/plans、docs/faq、docs/overview をテキストで取得して読んだ。数字と条件はそのまま写している。Antigravity 2.0やCLIを自分の環境に入れて動かした結果は、この記事には含めていない(週次の枠が実際に何プロンプト分になるかは、Plansのドキュメント自身が「タスクによる」と書いている)。提供地域と年齢の要件は変わり得るので、FAQの最新版で確認してほしい。
出典・参照資料
- 一次資料Google Antigravity - Pricing(公式・Generally Available・Individual/AI Pro/AI Ultra/Organization・2026年9月22日取得) ↗
- 一次資料Getting Started | Google Antigravity Docs(Antigravity 2.0/CLI/IDEの導入手順・対応OS) ↗
- 一次資料Plans | Google Antigravity Docs(Baseline Quota・Overages・AIクレジット) ↗
- 一次資料FAQ | Google Antigravity Docs(提供地域・年齢・データ収集・サードパーティツールの禁止) ↗
- 一次資料Antigravity 2.0 Overview | Google Antigravity Docs ↗
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