Gemini CLIの使い方【2026年9月】──インストール3通り、ログイン3方式と1日の上限(Googleアカウントで1,000回・AI Proで1,500回・APIキー無料枠は250回)、モデルの選び方、スクリプトからの呼び方
Googleのターミナル用AIエージェント「Gemini CLI」(オープンソース・npm `@google/gemini-cli`)の始め方を、公式ドキュメントとGitHubのREADMEで整理した。インストールはnpx/npm/Homebrew、必要環境はNode.js 20以上。ログインは①Googleアカウント(無料枠で1日1,000リクエスト、Google AI Proで1,500、Ultraで2,000)②Gemini APIキー(無料枠は1日250回・Flashのみ、有料は従量)③Vertex AI(Express Modeは90日間は課金設定不要)。`/model`でAuto/Pro/Flashを選び、`-p`で非対話、`--output-format json`で構造化出力。安定版は毎週火曜に更新され、最新は9月15日のv0.60.0(拡張とツールの安全強化)。公式ドキュメントのモデル説明はGemini 3/2.5世代の記述のまま(更新日3〜6月)で、9月のGemini 3.8への言及が無い点も書く。

目次
2026年9月18日・日本時間時点の情報です。 GoogleのGemini CLIは、ターミナルからGeminiを呼んでコードの読み書きやシェル操作を任せるオープンソースのエージェントで、Claude CodeやCodex CLIと同じ立ち位置にある。「Gemini CLI 使い方」で来た人が知りたいのは、入れ方、ログインの選び方(無料でどこまで使えるか)、モデルの選び方、スクリプトからの呼び方、の4つだと思う。本記事はGitHubのREADMEと公式ドキュメント(geminicli.com)の記載だけでその4つに答え、末尾でドキュメントの更新日の問題に触れる。同じ用途のClaude Codeはこちらのガイド、CodexでのGPT-6 Astraは使い方の記事に。
3行まとめ
- 入れ方。
npx @google/gemini-cli(インストール不要)/npm install -g @google/gemini-cli/brew install gemini-cli。必要なのはNode.js 20以上、macOS 15・Windows 11 24H2・Ubuntu 20.04以降、RAMは軽い用途で4GB以上・長いセッションで16GB以上(公式の推奨)。安定版は毎週火曜に更新され、npmのlatestはv0.60.0(9月15日)。- ログインと1日の上限。 ①Googleアカウントでサインイン:無料枠で1日1,000リクエスト(READMEでは毎分60回も)、Google AI Proで1,500、AI Ultraで2,000。②Gemini APIキー:無料枠は1日250回でFlashのみ、有料は従量。③Vertex AI:Express Modeは90日間は課金設定なしで使え、正規モードは従量。Google Workspaceの組織アカウントはCode Assist Standardで1,500・Enterpriseで2,000。Google AI PlusとWorkspace AI Standard/Plusは対象外とドキュメントに明記。
- モデルと呼び方。
/modelでAuto(推奨)/Pro/Flash/Manualを選ぶ。-mで起動時指定、-p "..."で非対話、--output-format jsonで構造化、--output-format stream-jsonでイベントを逐次。上限に達すると下位モデルへの切り替えを提案される。
1. インストール
| 方法 | コマンド(READMEの記載) |
|---|---|
| 試すだけ | npx @google/gemini-cli |
| npm(推奨) | npm install -g @google/gemini-cli |
| Homebrew(macOS/Linux) | brew install gemini-cli |
| MacPorts | sudo port install gemini-cli |
| 制限環境(Anaconda) | conda環境にNode.jsを入れてからnpmで |
推奨環境は公式ドキュメントに、OS: macOS 15以上・Windows 11 24H2以上・Ubuntu 20.04以上、RAM: 短いセッションなら4GB以上・長いセッションや大きなコードベースなら16GB以上、Node.js 20.0.0以上、シェルはBash/Zsh/PowerShell、インターネット接続必須、と書かれている。Cloud ShellとCloud Workstationsにはプリインストール済み。
配信チャネルは3つ。stable(@latest・毎週火曜20:00 UTC・前週のpreviewを検証したもの)、preview(@preview・毎週火曜23:59 UTC・未検証で退行がありうる)、nightly(毎日00:00 UTC・mainブランチそのまま)。npmのレジストリでは、latestが0.60.0(2026年9月15日公開)、previewが0.61.0-preview.0、nightlyが0.62.0系。
2. ログイン3方式と上限
起動してgeminiと打つと認証方法の選択が出る。公式ドキュメントの「Quotas and pricing」の表を写す(1ユーザー・1日あたりの最大リクエスト数)。
| 認証方法 | 区分 | 1日の上限 | 補足(ドキュメントの記述) |
|---|---|---|---|
| Googleアカウント | Gemini Code Assist(個人・無料) | 1,000 | どのGeminiモデルに振るかはCLIが決める。READMEには「毎分60回・1日1,000回」「1Mトークンの文脈」とある |
| Googleアカウント | Google AI Pro | 1,500 | 個人向けの有料サブスク。個人アカウントかはGoogle Oneのページで確認 |
| Googleアカウント | Google AI Ultra | 2,000 | 同上 |
| Gemini APIキー | 無料枠 | 250(Flashのみ) | キーはAI Studioで取得。GEMINI_API_KEYを環境変数に |
| Gemini APIキー | 従量課金 | 変動 | 上限を使い切ったときの「途切れない」経路として推奨 |
| Vertex AI | Express Mode(無料) | 変動 | 課金設定なしで90日 |
| Vertex AI | 従量課金 | 変動 | GOOGLE_API_KEYとGOOGLE_GENAI_USE_VERTEXAI=true |
| Google Workspace | Code Assist Standard | 1,500 | 組織のライセンス。GOOGLE_CLOUD_PROJECTの設定が要る |
| Google Workspace | Code Assist Enterprise | 2,000 | 同上 |
| Google Workspace | Workspace AI Ultra | 2,000 | 同上 |
注意書きとして、個人向けでは「Google AI Plusを含む上記以外のティアは対象外」、組織向けでは「Workspace AI Standard/PlusとAI Expandedは対象外」と書かれている。つまりGoogle AI Plus(月$4.99)に入っていてもGemini CLIの上限は上がらない。「リクエストは1分あたりでも制限され、混雑時はサービスの空き次第」ともある。
READMEのAPIキーの項には「無料枠:Gemini 3で1日1,000リクエスト(flashとproの混合)」とあり、ドキュメントの「250回・Flashのみ」と数が合わない。どちらが現行かは、本記事では確かめられていない(後述)。
3. モデルの選び方
/modelコマンドで選択ダイアログが開く(ドキュメントの記載)。
| 選択肢 | 中身 |
|---|---|
| Auto(Gemini 3) | 課題に応じてGemini 3系のモデルをCLIが選ぶ。単純な指示はFlash、複雑な指示はPro |
| Auto(Gemini 2.5) | 同じくGemini 2.5系で |
| Pro | 最も能力の高いモデルを優先(複雑なデバッグなど) |
| Flash/Flash-Lite | 速さ優先(JSONをYAMLに変換するような単純作業) |
| Manual | 使えるモデルから個別に指定 |
起動時にgemini -m <モデル名>で指定でき、優先順位は--modelフラグ>環境変数GEMINI_MODEL>settings.jsonのmodel.name>既定(auto)。/modelの指定はサブエージェントには及ばず、利用レポートに別のモデルが載ることがある、と注記がある。Proの1日上限に達すると、下位のProへ切り替える・上位プランに上げる・止める、の選択肢が出て、リセット時刻も表示される。混雑時は「再試行を続ける(指数バックオフ)」か「切り替える」かを聞かれる。実験機能として、ローカルのGemmaモデルにルーティングの判断だけを任せるgemini gemmaもある。
4. スクリプトから呼ぶ
| 目的 | 書き方(READMEの記載) |
|---|---|
| 今のディレクトリで対話 | gemini |
| 複数ディレクトリを文脈に | gemini --include-directories ../lib,../docs |
| 非対話で1回答える | gemini -p "Explain the architecture of this codebase" |
| JSONで受け取る(エラー処理向け) | gemini -p "..." --output-format json |
| 進行をイベントで受け取る | gemini -p "Run tests and deploy" --output-format stream-json(改行区切りJSON) |
READMEにはこのほか、MCPサーバーの接続、GitHub Actionsでの利用(PRレビューやissueのトリアージ)、拡張機能(extensions)、GEMINI.mdによるプロジェクトの文脈指定が挙がっている。
5. 直近の更新──9月は安全強化が中心
公式リリースノートの9月分は、v0.58.0(9月1日)がシンボリックリンクの扱いとmacOSのSeatbeltサンドボックスでのコンテナ隔離、v0.59.0(9月8日)がMCPのOAuth検出でのSSRF対策とワークスペース信頼のフェイルクローズ、v0.60.0(9月15日)が環境変数の変更時にユーザーの同意を求める・実行時に影響する環境変数を無害化する・信頼できないツール出力の出所メタデータを強制するという拡張とツールの安全強化、サンドボックス内の設定と一時ディレクトリの隔離。機能追加より、エージェントに勝手をさせないための締め付けが3週続いている。
筆者が読んで引っかかった点──ドキュメントの更新日
筆者はClaude CodeとCodexを日常で使っており、Gemini CLIは本記事のために公式資料を読んだ段階で、手元で試していない。読んで気になったのは更新日で、モデル選択のページは2026年3月19日、ルーティングのページは4月29日、上限のページは6月18日、認証のページは8月17日と表示されている。モデル選択の説明は「Auto(Gemini 3)=gemini-3-pro-preview/gemini-3-flash-preview」「Auto(Gemini 2.5)」で、9月2日に出たGemini 3.8 Flashへの言及は、本記事が読んだ範囲のドキュメントには無い。READMEの例はgemini -m gemini-2.5-flashのまま。CLI本体は毎週更新されているので、/modelのManualで実際に何が選べるかは、手元で起動して確かめるのが確実である。上限の数字(READMEの「1,000回・Gemini 3」とドキュメントの「250回・Flashのみ」の食い違いを含む)も同じで、本記事は両方を併記するにとどめた。
読んでいない資料と、確かめていないこと
- 利用規約とプライバシー(認証方法で変わる、とドキュメントにある)は本記事では読んでいない。個人のGoogleアカウントでのログインは「Gemini Code Assist for individuals」の規約が適用される
- 有料サブスク(Google AI Pro/Ultra)の価格はGoogle側のプランページで、本記事では確認していない
- Windows・Linuxでの動作、拡張機能の一覧、GitHub Actionsの設定は、READMEの見出しを写しただけで中身は読んでいない
出典はREADMEと公式ドキュメント6ページ
- インストール・認証の3方式・基本コマンドはGitHubのREADME(2026年9月18日取得)
- 推奨環境は「installation」、上限の表は「Quotas and pricing」(更新日6月18日)、モデル選択は「Select your Gemini CLI model」(3月19日)とルーティング(4月29日)、認証の区分は「authentication setup」(8月17日)、更新履歴は「release notes」、版数はnpmレジストリ(いずれも9月18日取得)
- 本記事は続報があれば更新する。手元で起動したときのモデル一覧、上限の数字の食い違いの解消、Gemini 3.8世代への対応を追記する
出典・参照資料
- 一次資料google-gemini/gemini-cli README — GitHub(インストール・認証・基本操作・2026-09-18取得) ↗
- 一次資料Gemini CLI installation, execution, and releases — 公式ドキュメント(推奨環境) ↗
- 一次資料Gemini CLI authentication setup — 公式ドキュメント(更新日 2026-08-17) ↗
- 一次資料Gemini CLI: Quotas and pricing — 公式ドキュメント(更新日 2026-06-18) ↗
- 一次資料Select your Gemini CLI model — 公式ドキュメント(更新日 2026-03-19) ↗
- 一次資料Gemini CLI release notes — 公式ドキュメント(v0.60.0 2026-09-15) ↗
- 一次資料@google/gemini-cli — npm(latest 0.60.0・2026-09-15公開) ↗
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