GitHub Copilot(コパイロット)、Visual Studio 2026の9月アップデートを公開プルリクエストの要約、BYOMのプレビュー、NuGet脆弱性のAI修正。BYOMは旧Ask・Agentでは使えなくなる
日刊AIニュース10月23日(金)号:前日のAIのニュース19本を短くまとめました(約13分)›
GitHubは2026年10月22日(米太平洋時間)、Visual Studio 2026向けGitHub Copilotの9月アップデートを変更履歴で公開した。GitエージェントによるPR要約、BYOM(自分のモデル持ち込み)のプレビュー、NuGet Auditの警告をCopilotに直させる機能の3点で、Free・Student・Pro・Pro+・Max・Business・Enterpriseの全プランが対象。BYOMは新しいAgent (Preview)でのみ動き、Ollamaモデルは再登録が必要になる。

目次
GitHubは2026年10月22日(米太平洋時間)、Visual Studio 2026向けのGitHub Copilot(コパイロット)の9月アップデートを変更履歴で公開した。日本時間では10月23日午前9時台にあたる。内容は、Gitエージェントによるプルリクエストの探索、BYOM(Bring Your Own Model、自分のモデル持ち込み)のプレビュー、NuGetの脆弱性をエラー一覧からCopilotに直させる機能の3点。GitHubによると、Copilot Free・Student・Pro・Pro+・Max・Business・Enterpriseの全プランが対象。
3行まとめ
- GitHubは10月22日(米太平洋時間)、Visual Studio 2026のCopilot 9月アップデートを公開した。目玉はGitエージェントのPR探索、BYOMのプレビュー、NuGet脆弱性の修正の3つ
- BYOMは新しいAgent (Preview)専用になった。従来のAsk・AgentモードはBYOM非対応で、Ollamaのモデルは再登録が必要(GitHubが「破壊的変更」と明記)
- 対象はFreeからEnterpriseまでの7プラン。ただしGitHubのページに料金の記載は見つからず、日本での提供状況にも触れていない
本記事の内容は、日本時間10月23日9時台に公式ページで確認したものです。
何が追加されたのか
GitHubの変更履歴は、3つの機能をハイライトとして挙げている。
| 機能 | 概要(GitHub・Microsoftの説明) | 使うために必要なもの |
|---|---|---|
| Gitエージェントでプルリクエストを探索 | Copilot Chatでgitエージェントを選び、Gitリポジトリウィンドウからプルリクエストをコンテキストとして添付すると、コメントやファイルへ移動できるリンク付きの要約が返る | Gitプロバイダー側のMCPサーバーへの接続(GitHubとAzure DevOpsに対応) |
| BYOM(プレビュー) | チームが選んだモデルを、GitHub Copilot経由または自前のモデル配備で使える。GitHubにサインインしていなくてもよい | 新しいAgent (Preview)。Community・Professional・Enterpriseの各エディションで初期設定は有効 |
| エラー一覧からのNuGet脆弱性修正 | NuGet Auditの警告に、Copilot Chatをエージェントモードで開く修正アクションが付く | GitHub Copilotへのサインインと、Copilot Chatのツールメニューで有効にするNuGetのMCPサーバー |
プルリクエストの探索
Visual Studioブログは、プルリクエストのレビューを「議論のスレッド、変更されたファイル、何が重要かをつなぎ合わせる作業」と説明し、その下ごしらえをGitエージェントが担うとしている。応答には、IDE内のプルリクエスト表示でコメントやファイルを直接開けるリンクが付き、深掘りしたいときは追加の質問もできる。接続しているモデルで動くとも書かれている。
BYOM(自分のモデル持ち込み)
ブログによる始め方は、Chatを開き、モデルピッカーで「Add a model」か「Manage Models」を選び、プロバイダーに接続して、エージェントモードで作業する、という流れ。対応プロバイダーはMicrosoft Foundry、OpenAI、Anthropic、Ollamaで、OpenAIとOllamaにはカスタムエンドポイントも使える。
Microsoftは、これが「初期のプレビュー」で、すべてのモデルがエージェントモードの全機能に対応しているわけではないと書いている。対応していない機能は、静かに失敗するのではなく明示される、という説明も付いている。
NuGet脆弱性の修正
Visual Studioブログによると、復元の結果としてNU1901、NU1902、NU1903、NU1904のいずれかの警告が出たら、エラー一覧(表示→エラー一覧)のFixer列にあるキラキラのアクションを選ぶ。するとCopilot Chatがエージェントモードで開き、NuGetのMCPサーバーを使って脆弱なパッケージを直すよう依頼する。Copilotが提案した変更は、利用者が確認してから適用する流れだ。
前と何が違うのか──BYOMの破壊的変更
利用者に影響が大きいのは、BYOMの扱いだと感じた。GitHubの変更履歴は、次のように書いている。
Breaking change: BYOM now requires the new Agent (Preview), built on the GitHub Copilot SDK-powered harness. The previous Ask and Agent modes no longer support BYOM, and you'll need to re-add previously configured Ollama models after updating.
(破壊的変更:BYOMには、GitHub Copilot SDKを土台にした新しいAgent (Preview)が必須になった。従来のAskモードとAgentモードはBYOMに対応しなくなり、以前に設定したOllamaのモデルはアップデート後に登録し直す必要がある。)
Visual Studioブログは、Ollamaの再登録が必要な理由を「プロバイダーのバックエンドの更新のため」と説明している。すでにBYOMで社内のモデルやローカルのモデルを使っているチームは、アップデートの前にこの点を共有しておくとよさそうだ。
誰が、いつから使えるのか
GitHubの変更履歴は、Copilot Free、Student、Pro、Pro+、Max、Business、Enterpriseのすべてのプランが対象だと書き、「今日からVisual Studio 2026をダウンロードして試せる」としている。
ただし、機能ごとに使うための条件が違う。GitHubの変更履歴の記載は次のとおり。
- NuGet脆弱性の修正は、GitHub Copilotへのサインインが必要
- BYOMは、GitHubにサインインしていなくても使える、と書かれている
- プルリクエストの探索は、GitプロバイダーのMCPサーバーへの接続が必要(GitHubとAzure DevOpsに対応)
3つのページで日付と呼び名が違う
今回は3つの公式ページを読み比べたが、同じアップデートでも日付と呼び名が揃っていなかった。
| ページ | 日付 | 呼び名 |
|---|---|---|
| GitHub Changelog | 2026年10月22日 | BYOM |
| Visual Studioブログ | 2026年9月29日 | BYOM |
| Microsoft Learnのリリースノート(September Update 18.10.0) | 2026年9月8日に公開と記載 | BYOK(Bring Your Own Key) |
日本時間10月23日9時台に3ページを取得して並べた時点では、リリースノートの18.10.0の節だけが「BYOK」表記で、「Insiders」版を前提にした記述だった。ブログとGitHubの変更履歴は「BYOM」で、日付はどちらもリリースノートにある18.10.0の公開日より後だ。同じ機能の呼び名がページごとに違うので、検索するときは「BYOM」と「BYOK」の両方で探したほうが見つかりやすい。なお、リリースノートには18.10の修正版として18.10.1〜18.10.4が載っており、18.10.4は10月13日公開と記載されていた。
同じリリースノートには、すでに次の「October Update 18.11.0」(10月13日公開と記載)と18.11.1(10月20日公開と記載)も載っていた。GitHubの変更履歴が10月22日付なのは、Visual Studio側の9月の公開から数週間後にまとめられたものだ、と筆者は読んだ。ただしGitHubの発表には、日付がずれた理由は書かれていない。
Copilot以外に載っていた変更
Visual Studioブログには、AIとは別のデバッグ関連の改善も2つ載っている。
- C#のif文で
&&や||を使った複合条件をデバッグ中に止めると、結果を決めたオペランドを赤と緑でハイライトする。右クリックで無効にでき、色は「ツール→オプション→環境→フォントと色」で変えられる - 「プロセスにアタッチ」がPodmanコンテナに対応した。接続の種類をPodmanにして「検索」を押すと一覧に出る。.NETとC++の両方のコンテナをデバッグできると書かれている
料金・日本での提供・BYOMの対応範囲はまだわからない
- 料金:GitHubの変更履歴とVisual Studioブログには料金の記載が無かった。リリースノートには、6月・7月の更新の節に「GitHub Copilotは使用量ベースの課金に移り、リクエスト単位でなくトークン消費量で計算される」という記載がある。ただし、今回取得した3ページには、9月アップデートの機能ごとの追加料金や、BYOMで自前のモデルを使った場合の課金の扱いの記載は見つけられなかった
- 日本での提供:今回取得した3ページには、日本での提供状況や日本語のUIについての記載は見つからなかった。取得したページはいずれも英語版
- 動作:筆者はVisual Studioで機能を試していない。本記事は公式ページの記述を整理したもので、動作の確認ではない
- プレビューの範囲:BYOMは「プレビュー」で、Microsoftが「すべてのモデルが全機能に対応しているわけではない」と書いている。どのモデルでどの機能が動かないかの一覧は、取得したページには載っていなかった
- Agent (Preview)の詳細:9月アップデートの説明では、新しいAgent (Preview)については「GitHub Copilot SDKを土台にしている」以上の説明がなかった。なおリリースノートの10月アップデート(18.11.0)の節は、Agent (Preview)を「SDKで作られた最初のVisual Studioの機能」と位置づけ、同じSDKがCopilot CLIやGitHub Copilotアプリの土台でもあると書いている。18.11.0では、AskモードとAgentモードを含むチャット全体をSDKで作り直した「新しいCopilotチャット」を、設定から有効にして試せるとしている。これがBYOMの扱いを変えるかどうかは、取得したページには書かれていなかった
読んだ3つの公式ページ
- GitHub Changelog「GitHub Copilot in Visual Studio — September update」(2026年10月22日): https://github.blog/changelog/2026-10-22-github-copilot-in-visual-studio-september-update-2
- Visual Studio Blog「Visual Studio September Update – Power Your Workflow with Your Model」(2026年9月29日): https://devblogs.microsoft.com/visualstudio/visual-studio-september-update-power-your-workflow-with-your-model
- Microsoft Learn「Visual Studio 2026 Release Notes」: https://learn.microsoft.com/visualstudio/releases/2026/release-notes
3ページとも、日本時間2026年10月23日9時27分に取得して確認しました。本記事は続報があり次第更新します。
関連記事:GitHub Copilot、Gemini 4 ArgonをCopilotで一般提供、GitHub、コードスキャンの警告をCopilotに任せるAgentic autofixを一般提供
この記事でよく聞かれること
- Visual Studio 2026のGitHub Copilot 9月アップデートで何が変わりましたか?
- GitHubの変更履歴(2026年10月22日付)によると、主な変更は3つです。1つ目は、Gitエージェントがプルリクエストを調べ、コメントやファイルへのリンク付きで要約を返す機能。2つ目は、BYOM(Bring Your Own Model、自分のモデル持ち込み)のプレビュー。3つ目は、エラー一覧のNuGet Audit警告からCopilotに脆弱なパッケージを修正させる機能です。
- Visual Studio 2026のBYOMを使うと、これまでの設定に影響はありますか?
- あります。GitHubの変更履歴には「破壊的変更」と書かれています。BYOMは新しいAgent (Preview)でのみ使え、以前のAskモードとAgentモードではBYOMに対応しなくなりました。以前に設定したOllamaのモデルは、アップデート後に登録し直す必要があります。対応プロバイダーはMicrosoft Foundry、OpenAI、Anthropic、Ollamaです。
- 9月アップデートはどのGitHub Copilotプランで使えますか?
- GitHubの変更履歴によると、Copilot Free、Student、Pro、Pro+、Max、Business、Enterpriseの全プランが対象です。ただしNuGet脆弱性の修正はGitHub Copilotへのサインインが必要で、BYOMはGitHubにサインインしていなくても使えると書かれています。
- NuGet脆弱性をCopilotで直すには何が必要ですか?
- Visual Studioブログによると、復元後にNU1901〜NU1904のいずれかの警告が出たら、エラー一覧のFixer列にあるキラキラのアイコンを選びます。GitHub Copilotへのサインインと、Copilot Chatのツールメニューから有効にするNuGet MCPサーバーが必要です。Copilotが提案した変更は、自分で確認してから適用します。
出典・参照資料
大きいニュースはYouTubeでも解説しています。Xでは新着記事をお知らせしています。
コメント
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?
AIについて聞きたいことはありますか?
質問箱で無料で受け付けています。回答は公開され、他の方の参考にもなります。
質問箱を見る →