GitHub Copilot(コパイロット)、JetBrains IDEでAutoに代わる「Copilot Fusion」を提供開始ローカルサンドボックスと次の編集提案(NES)は一般提供に
日刊AIニュース10月27日(火)号:前日のAIのニュース12本を短くまとめました(約8分)›
GitHubは2026年10月28日、JetBrains IDE向けGitHub Copilotの更新を発表した。Autoに代わるCopilot Fusionは最初の30日間30%割引で、ローカルサンドボックスと次の編集提案(NES)は一般提供になった。Fusion Maxは外部指標で60点と同社は説明している。

目次
GitHubは2026年10月28日(米国時間・日本時間では29日0時台)、JetBrains IDE向けのGitHub Copilot(コパイロット)の更新を発表しました。モデルを自動で選ぶ現在のAutoに代わる「GitHub Copilot Fusion(フュージョン)」が加わり、ローカルサンドボックスと次の編集提案(NES)は一般提供になったと、GitHubは公式changelogで説明しています。
3行まとめ
- GitHubは10月28日、JetBrains IDE向けCopilotにCopilot Fusionを追加。Standard・High・Maxの3段階で、現在のAutoを置き換え、全ユーザーに順次提供する。
- Fusionは最初の30日間30%割引。ローカルサンドボックスと次の編集提案(NES)は一般提供になった。
- GitHubは、Fusion Maxが外部指標のArtificial Analysis Coding Agent Indexで60点、Claude Code with Opus 5.5 Maxの2点差以内と説明している(同社の記載)。
本記事の内容は、日本時間10月29日1時台に公式ページで確認したものです。
何が新しくなったのか
JetBrains向けの発表(日本時間10月29日0時30分ごろ公開)が挙げた主な項目は次のとおりです。
| 項目 | GitHubの説明 |
|---|---|
| Copilot Fusion | Standard・High・Maxから選ぶ。Copilotが単一モデルか複数モデルの組み合わせかを、品質・速度・コストを見て決める。Autoに代わり、全ユーザーに順次提供 |
| ローカルサンドボックス | 一般提供。Copilotが起動するツールやコマンドを、ファイルシステム・ネットワーク・認証情報などへの制限付きアクセスで動かす |
| 次の編集提案(NES) | 一般提供。提案の質と文脈の把握を改善し、インラインで確認・適用しやすくした |
| エージェントハーネス | Microsoft Copilot agent harnessが、利用可能な場合の全ユーザーの既定に |
| セッションのサイドバー | 個別のセッションから、セッションを横に並べて開ける |
| 既定の権限モード | 新しいセッションの既定の権限モードを設定画面で選べる |
細かな使い勝手の変更も並んでいます。設定画面の最上位階層にGitHub Copilotが出る、両方を有効にしているとエージェントの選択欄でLocalよりCopilotが前に来る、補完を受け入れた後に続きの提案が出る、エージェントのターンにカーソルを重ねると完了時間・生成時間・モデル別のトークン使用量が見える、といった内容です。
Copilot Fusionは何をするのか
Fusionの個別ページによると、モデルピッカーでCopilot Fusionを選ぶと、特定のモデルではなく「モデルをルーティングして組み合わせる仕組み」を選ぶことになります。ユーザーが決めるのは作業の重さに応じた段階だけです。
- Fusion Standard: 日常のコーディング向けに、汎用的なモデルを優先
- Fusion High: 難しいタスクや深い推論向けに、高性能なモデルを優先
- Fusion Max: 最も要求の高いタスクや複雑な推論向けに、最も高性能なモデルを優先
必要に応じて、次の3つの流れでモデルを組み合わせるとGitHubは説明しています。
- Single: 1つのモデルが直接解く
- Cascade: 効率のよいモデルが下書きを作り、品質チェックで採用するか、より強いモデルに引き上げるかを決める
- Critique: 1つのモデルが下書きを書き、別のモデルがレビューし、元のモデルが修正する
GitHubによると、FusionはProject HydraFusionの複数モデルの組み合わせと、Copilotのauto model selectionの調整されたモデル選択を一緒にしたものです。直近のHydraFusionの記事はGitHub Copilot(コパイロット)のHydraFusion(ハイドラフュージョン)に上位版「Max」にまとめています。
性能の数字は誰の測定か
GitHubは、Artificial Analysis Coding Agent IndexでCopilot Fusion Maxが60点を取り、Claude Code with Opus 5.5 Maxとの差は2点以内だったと書いています。同じ結果をタスクあたりの平均API費用が約半分、使用トークンが約半分、所要時間が約40%短い状態で出したとも説明しています。いずれもGitHubの発表に書かれた数字で、第三者による再現は今回確認していません。
誰が使えるのか──管理者の設定も
Fusionの個別ページは、Copilot FusionがVisual Studio Code、GitHub Copilot app、GitHub Copilot CLI、JetBrains IDEsで、すべてのCopilotプランで使えると書いています。そのほかのクライアントは「近日対応」とのことです。一方、JetBrains向けの発表は「全ユーザーに順次提供」としており、手元の更新にすぐ出るとは限りません。
管理者向けには次の仕組みがあります。
- FusionはEnterpriseと組織のモデルポリシーで有効なモデルだけを使う
- Enterprise管理者は、Fusionが選ぶ候補を確認でき、モデルごとの有効なポリシー状態を個別に設定できる。あるモデルを全員に対して無効にせず、Fusionの候補からだけ外すことも可能
- Enterprise managed settingsで、どの段階でもFusionを既定モデルにできる
AT&TのHari Pokhrelさん(Principal Software Engineer)のコメントも、GitHubのページに載っています。Standardが適切なモデルを自動で選ぶことでトークン効率が上がり、不要な支出が減ったという内容です。これは導入企業の声としてGitHubが掲載したものです。
料金は?
| 項目 | 内容(GitHubの記載) |
|---|---|
| 課金の仕組み | Fusionが使った各モデルを、それぞれの標準料金で請求 |
| 割引 | JetBrains向け発表: 最初の30日間は30%割引。Fusion個別ページ: 有料プランのユーザーに期間限定で、モデル費用の30%割引 |
2つのページで割引の書き方が違います。JetBrains向けは「最初の30日」、Fusion個別ページは「期間限定」です。30日の起算点(Fusionを初めて使った日か、提供開始日か)は、今回確認したページには書かれていません。割引の対象も、Fusion個別ページは「有料のCopilotプランのユーザー」と書く一方、JetBrains向けの発表には対象プランの記載がありません。
前と何が違うのか
JetBrainsでは、Fusionは現在のAutoのモデル選択を置き換えます。Fusionの個別ページには、リサーチプレビューでauto、HydraFusion、HydraFusion Maxを有効にしていた人の選択は、対応するFusionの段階に自動で移ると書かれています。
ローカルモデル対応は別の発表です。「GitHub Copilot Fusion now supports selection of local models」は、端末上のモデルとクラウドのモデルをFusionが選び分ける機能を、実験的プレビューとしてCopilot CLI、Copilot app、Visual Studio Codeに出したという内容で、JetBrainsは対象に挙がっていません。オプトインで、Windowsでは対応端末にMAI Code 1.1 FlashをWindows ML経由でダウンロード・設定できます。手動設定のローカルモデルなら、Copilot CLIでWindows・macOS・Linuxにも対応します。「ローカル推論でもセッションがオフラインになるわけではない」「ルーティングの判断はクラウドで行う」と明記されています。
取得したページで気づいたこと
日本時間1時12分に3つのページを取得して読み比べたところ、2つの点に気づきました。
- JetBrains向けの発表は「全ユーザーに順次提供」と書き、Fusionの個別ページは冒頭で「generally available」と書いています。同じ日の発表ですが、手元で使えるようになる時期の書き方は揃っていません。
- 取得した3ページはいずれも英語で、JetBrains向けの発表にはプラグインの対応バージョン番号や、対応するIDEの範囲の記載が見つかりませんでした(ページ内でバージョンを検索して確認)。
確認できていないこと
- 日本を含む国・地域ごとの提供状況: 今回確認した3ページには記載がありません
- Fusionの割引の起算点と、割引後の具体的な金額: ページに書かれていません
- ベンチマークの60点や費用・時間の削減幅: GitHubの記載のみで、条件の詳細は確認していません
- ローカルサンドボックスの具体的なポリシーの書き方: 今回の発表には手順がありません
- 筆者は実際に製品を動かしていません。上記はすべて公式ページの記載です
参照した公式ページ
- GitHub Copilot in JetBrains Universe releases(日本時間10月29日1時12分に確認)
- Route and orchestrate models with GitHub Copilot Fusion(同1時12分に確認)
- GitHub Copilot Fusion now supports selection of local models(同1時12分に確認)
本記事は続報があり次第更新します。
この記事でよく聞かれること
- JetBrains IDEのGitHub Copilotで、Copilot Fusionとは何ですか?
- GitHubの説明では、タスクごとにモデルを選ぶ代わりにCopilot Fusionを選ぶと、Copilotが1つのモデルで解くか複数のモデルを組み合わせるかを判断する仕組みです。作業の重さに応じてStandard・High・Maxから選びます。JetBrains IDEでは現在のAutoのモデル選択を置き換え、全ユーザーに順次提供されています。
- Copilot Fusionの料金はどうなりますか?
- GitHubによると、Fusionでは使った各モデルの標準料金がそれぞれ請求されます。JetBrains向けの発表では、最初の30日間は30%割引です。Fusionの発表ページでは、有料プランのユーザーに期間限定で30%割引と書かれています。
- JetBrains版のローカルサンドボックスとNESは使えますか?
- GitHubは2026年10月28日、JetBrains向けGitHub Copilotのローカルサンドボックスと次の編集提案(NES)を一般提供にしたと発表しました。サンドボックスではCopilotが起動するツールやコマンドが、開発者や組織の定めたポリシーに沿ってファイルシステム・ネットワーク・認証情報などへの制限付きアクセスで動きます。
- 日本でも使えますか?
- 今回確認した公式ページ3件には、国や地域ごとの提供状況の記載がありませんでした。日本での提供時期は、この発表からは分かりません。
出典・参照資料
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