生成AIパスポートとは──GUGAが年5回オンラインで行う「生成AIリスクを予防する」資格試験。受験料11,000円(学生5,500円)・60分60問・四肢択一・受験資格なし、合格は無期限で毎年の資格更新テスト(6,600円)は任意。G検定・PEP検定との違い
生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が実施する、生成AIの基礎知識・活用方法・情報漏洩や権利侵害などの注意点を問う資格試験で、GUGAは「生成AIリスクを予防する日本最大級(2025年11月時点の受験者数に基づく)の資格試験」と説明している。この記事は、GUGA公式の試験概要ページ(2026年9月18日取得)をもとに、試験の形式(オンラインIBT・60分・60問・四肢択一・受験資格なし・11,000円、学生5,500円)、年5回(2・4・6・8・10月)の受験期間と申込期間、必要な受験環境と禁止事項(AIツールや画像検索の使用禁止など)、合格後の証明(合格証書とオープンバッジ・無期限)、毎年2月のシラバス改訂と任意の資格更新テスト(6,600円)、公式テキスト(1,782円/1,980円)、そしてJDLAのG検定・E資格、PEP検定、終了したJDLA Generative AI Testとの違いを整理する。

目次
2026年9月18日・日本時間時点の情報です。 「生成AIパスポート」は、企業の研修や就職活動の文脈で名前を聞くことが増えた資格で、検索では「難易度」「合格率」「意味あるか」が並ぶ。この記事は、実施団体であるGUGAの公式ページの記載だけを材料に、試験の中身・費用・日程・合格後の扱いを整理し、JDLAのG検定などとの違いを並べる。AI資格全体の見取り図はAI資格まとめに。用語の索引は/terms。
3行まとめ
- 何の試験か。 一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が行う、生成AIの基礎知識・動向・活用方法に加え、情報漏洩や権利侵害などの注意点まで問う試験。GUGAは「生成AIリスクを予防する日本最大級(※2025年11月時点で発表されている生成AI関連の資格試験・検定の受験者数に基づく)の資格試験」で、「AI初心者が最低限押さえておきたいリテラシー」を対象と説明する。
- 形式と費用。 オンライン(IBT方式)・60分・60問・四肢択一(一部複数選択)・受験資格なし・11,000円(税込。学生は5,500円)。年5回(2・4・6・8・10月の各1か月が受験期間、申込はその前の2か月)。合格者には合格証書とオープンバッジ(ブロックチェーンを使うデジタル証明)が発行され、資格は無期限。
- 更新と他資格との違い。 シラバスは毎年2月を基本に年1回以上改訂され、改訂時に有資格者向けの資格更新テスト(動画2時間+10問・6,600円、学生3,300円)が開かれるが、受講しなくても資格は無期限のまま。JDLAのG検定(13,200円・AI全般)やE資格(33,000円・認定プログラム修了が条件)より入口が広く、JDLAのGenerative AI Testは2025年第1回を最後に「次回試験の開催はございません」と告知されている。
試験の基本情報(GUGA公式「試験について」)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 生成AIパスポート試験 |
| 実施団体 | 一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)。運営・実施と公式テキストの発行は株式会社DAILが担当 |
| 開催形式 | オンライン(IBT方式。PC・スマートフォン・タブレットから受験可) |
| 試験時間/問題数 | 60分/60問 |
| 出題方法 | 四肢択一式(一部複数選択を含む) |
| 出題範囲 | シラバスより出題(2026年2月試験以降の新シラバスをPDFで公開) |
| 受験資格 | 制限なし |
| 受験費用 | 11,000円(税込)。学生は5,500円(学生証明が必要) |
| 結果通知 | 受験期間終了後、1か月以内に会員ページで通知 |
| 合格後 | 合格証書とオープンバッジ(1EdTech Consortiumの「Open Badges」規格)。資格は無期限 |
年間スケジュール(全5回)
| 受験月 | 申込期間 | 受験期間 |
|---|---|---|
| 2月 | 10月1日〜1月31日 | 2月1日〜2月末日 |
| 4月 | 2月1日〜3月31日 | 4月1日〜4月30日 |
| 6月 | 4月1日〜5月31日 | 6月1日〜6月30日 |
| 8月 | 6月1日〜7月31日 | 8月1日〜8月31日 |
| 10月 | 8月1日〜9月30日 | 10月1日〜10月31日 |
受験期間中の好きな時間に受けられる(問い合わせ対応は平日10〜18時)。この記事の時点で直近の回は**10月試験(申込は9月30日まで)**である。
受験環境と禁止事項
IBT方式なので自宅で受けるが、条件は細かい。推奨環境はWindows 10/11またはmacOS 11以上、最新のブラウザ、5Mbps以上の回線、CPUはCore i5/Apple M1以上、メモリ8GB以上(推奨16GB)。デュアルディスプレイは使用不可、翻訳ツールは無効にする。受験環境は「試験中に自分以外の人が入り込まない」「机上に衛生用品など必要物以外を置かない(筆記具禁止)」「カフェ・公園・レストランなどの公共スペースは不可」。開始後の途中退出は不可。
禁止事項には、AI時代の試験らしい項目が並ぶ。試験問題を外部サービス・AIツール・検索サービスに送信して解答を得る行為、Googleレンズなどの画像検索・OCR解析、別端末(スマートフォン・タブレット・スマートウォッチ)での検索やAI利用、イヤホン・骨伝導デバイスでの外部との音声通信が明記され、ログ・映像・操作履歴から不正と判断されると失格になる。試験後にSNSや掲示板へ問題内容を投稿することも禁止。
シラバスの改訂と資格更新テスト
GUGAは「毎年2月を基本として年1回以上の頻度」でシラバスを改訂し、改訂時に有資格者向けの資格更新テストを開く。内容は「シラバスの改訂内容と重要復習内容をまとめた動画(2時間程度)の視聴+チェックテスト10問(15分)」で、受講費用6,600円(学生3,300円)、受講IDの発行から30日間有効。2026年分は受講開始2026年2月1日、申込期間2025年11月1日〜2026年5月31日。合格者には新しいオープンバッジが発行される。受講の有無を問わず、一度取得した資格は無期限とページに明記されている。
学習の材料(公式)
- 公式テキスト 第4版(2026年2・4・6・8・10月試験向け):電子書籍版1,782円、製本版1,980円(税込)。GUGA監修で出題範囲を網羅
- サンプル問題(PDF)を公式ページで公開
- LINE公式アカウントの「AIクイズアプリ」:公式テキストをAIに学習させて○×クイズを生成する学習ツール。本番は四肢択一で形式が違い、シラバス網羅は保証しないと注記
- 団体受験:会員は人数下限なしで受験料・テキスト20%割引、非会員は2名以上(10名以上で10%割引)。請求書払い対応
合格率は、当サイトが確認した範囲では公式の試験概要ページに載っていない(「書かれていないこと」参照)。
他の資格との違い
| 資格 | 実施団体 | 対象 | 受験料 | 形式 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 生成AIパスポート | GUGA | 生成AIの基礎・活用・リスク(初心者向け) | 11,000円(学生5,500円) | オンラインIBT・60分60問 | 資格は無期限。更新テストは任意 |
| G検定 | JDLA | AI・ディープラーニング全般の基礎とビジネス活用 | 13,200円(学生5,500円) | オンライン | 2026年第4回は9,241名受験・合格率83.1%(記事) |
| E資格 | JDLA | エンジニア向け(実装) | 33,000円(学生22,000円) | 指定試験会場・120分・100問程度 | JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることが受験条件 |
| PEP検定 | 日本プロンプトエンジニアリング協会 | プロンプトエンジニアリング(AIエージェント・コンテキストエンジニアリングを追加) | 公式の記載を未確認 | 全国のCBTテストセンター | 記事 |
| Generative AI Test | JDLA | 生成AIのミニテスト | 2,200円 | オンライン20分 | 2025年第1回(合格率78.29%)を最後に「次回試験の開催はございません」 |
JDLA自身は「G検定は生成AIも含めたAI全般を体系的に、Generative AI Testは生成AIに特化したミニテスト」と位置づけていたが、そのミニテストは終了した。生成AI「だけ」を対象にした一般向けの資格として、9月18日時点で継続して開かれているのは生成AIパスポートで、これがGUGAの「日本最大級」の主張の背景にもなっている。
取る意味があるか(公式の記載から言えること)
この試験が測るのは、GUGAの説明のとおり「情報漏洩や権利侵害などの注意点」を含むリテラシーで、生成AIを業務で使う人の事故を減らす側の知識である。生成物の著作権や無断学習の論点は2026年の著作権の地図に。実務スキルの証明としてどこまで通用するかは、非エンジニアはAI資格を取るべきかで整理した「資格と実務スキルの境界線」の議論がそのまま当てはまる。
筆者が確かめた点
この記事の下調べで、筆者はGUGAの試験概要ページとJDLAのGenerative AI Testのページを9月18日に取得し、上の表の数字・日程・禁止事項・「次回試験の開催はございません」の文言がその原文にあることを確認した。筆者は生成AIパスポート・G検定のいずれも受験しておらず、問題の難易度や当日の運営については書けない。
書かれていないこと
- 合格率と受験者数(GUGAの試験概要ページには載っていない。「日本最大級」の根拠となる受験者数の比較表も同ページには無い)
- 合格基準(何問正解で合格か)
- 2026年2月以降の新シラバスで何が変わったか(PDFは公開されているが、この記事では旧版との差分を確認していない)
出典はGUGAとJDLAの公式ページ
- GUGA「生成AIパスポート」試験概要(試験について・年間スケジュール・受験環境・禁止事項・資格の証明・団体受験・公式テキスト・シラバス改訂と資格更新テスト)
- JDLA「Generative AI Test」(試験概要・過去5回の受験者数と合格率・終了の告知)
- G検定・E資格の数字は当サイトの非エンジニアはAI資格を取るべきか(JDLA公式を出典)
- 本記事は受験料・日程・シラバス改訂・更新テストの条件が変わったら更新する
出典・参照資料
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