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OpenRouterとは使い方・料金・無料モデルの上限【2026年10月版】。手数料はクレジット購入時の5.5%、無料モデルは1日50回($10以上購入で1,000回)

執筆:約23分で読めます

OpenRouterは、1つのAPIキーとOpenAI互換のbase URL(https://openrouter.ai/api/v1)で数百のAIモデルを呼べる仲介サービス。公式のFAQと料金ページによると、推論の単価はプロバイダの定価のままで、手数料はクレジットを買うときだけ5.5%(Businessは8%)かかる。無料モデルは1分20回・1日50回まで、累計$10以上のクレジットを買うと1日1,000回になる。公開のモデル一覧APIを10月2日11時台に数えると、既定の一覧(テキストを出力するモデル)は464件、全種類を指定すると645件だった。

OpenRouterとは──使い方・料金・無料モデルの上限【2026年10月版】。手数料はクレジット購入時の5.5%、無料モデルは1日50回($10以上購入で1,000回)
目次

2026年10月2日・日本時間時点の情報です。 OpenRouter(オープンルーター)は、1つのAPIキーで複数社のAIモデルを呼び出せる仲介サービスだ。公式トップページは自らを「The Unified Interface For Every Model」(あらゆるモデルのための統一インターフェース)と呼び、「Better prices, better uptime, no subscriptions.」(より良い価格、より良い稼働、サブスクなし)と書く。以下、公式のFAQ・料金ページ・ドキュメントと、キー不要の公開モデル一覧APIだけを材料に整理する。

3行まとめ

  1. OpenRouterは「1つのAPIでAIモデルを呼べる仲介」。 OpenAI互換のbase URLは https://openrouter.ai/api/v1、APIキーは公式が案内する https://openrouter.ai/settings/keys で作る。サブスクはなく、前払いのクレジットから使った分が引かれる。
  2. 手数料はクレジットを買うときの5.5%(Business契約は8%)。 公式の料金FAQは、推論はプロバイダの定価で請求すると書く。無料モデルは1分20回・1日50回まで、累計$10以上のクレジットを買うと1日1,000回になる。
  3. 無料モデルはIDの末尾が :free。 公開APIの既定の一覧(テキストを出力するモデル)は10月2日11時23分の取得で464件、うち :free は17件だった。Claude Codeは環境変数でつなげるが、公式が動作を保証するのはAnthropic自身の提供経路だけだ。

OpenRouterとは何か。どんな会社のサービスか

公式FAQは「OpenRouter provides a unified API to access all the major LLM models on the market.」(市場の主要なLLMすべてに使える統一APIを提供する)と説明し、請求を1か所にまとめて利用状況を追えるとも書く。OpenAI・Anthropic・Googleなどと個別に契約してキーを管理する代わりに、モデル名の文字列を変えるだけで別社のモデルを呼べる。公式トップページの表示(10月2日11時23分ごろ)は「500+ Models」「80+ Providers」「10M+ Global Users」。いずれも自己申告で、モデル数は後の節で公開APIの件数と比べた。

2026年8月19日、OpenRouterは公式ブログ「OpenRouter is Joining Stripe」でStripeへの合流を発表し、「OpenRouter will continue to operate as it is: same mission, same name, same product, same roadmap.」(同じミッション、名前、製品、ロードマップで今まで通り運営を続ける)と書いた(筆者が10月2日11時24分ごろ原文を確認)。Stripe側の日本語の発表は「OpenRouter の買収に合意したことを発表しました」と書く。取引は「customary closing conditions」(慣例的な完了条件)に従い、数週間で完了する見込みとも書くが、完了したかどうかと統合後の変化は、この記事では確かめていない。経緯はOpenRouterがStripe傘下にに詳しい。

料金はいくらか。手数料と推論単価の関係

公式の料金ページのFAQ「Do you mark up provider pricing?」の答えはこうだ。

No. Inference is billed at the provider's list price on every plan. OpenRouter's fee is charged when you buy credits, 5.5% on Standard and 8% on Business, never on individual requests.

(いいえ。推論はどのプランでもプロバイダの定価で請求されます。OpenRouterの手数料はクレジットを買うときに、Standardは5.5%、Businessは8%かかり、個々のリクエストにはかかりません)

Free Standard Business Enterprise
プラットフォーム手数料 N/A 5.5% 8% 割引の相談可
使えるモデル 25+ free models 500+ models 500+ models 500+ models
使えるプロバイダ 4 free providers 80+ 80+ 80+
レート制限 50 requests/day プロバイダ側の制限をそのまま通す 同左 より高い枠を相談可
支払い なし カード・暗号資産など 同左 請求書払い

(料金ページの比較表から抜粋)

FAQのMarkdown版は、手数料を「5.5% ($0.80 minimum)」(5.5%、最低$0.80)とし、暗号資産払いは5%とする(curl で取ったHTMLでは、この数字の部分が空欄だった)。筆者の計算では、5.5%が$0.80を下回るのは購入額がおよそ$14.55未満のときで(0.80÷0.055)、$10の購入なら$0.55ではなく最低額の$0.80が当たるはずだ。文面からの計算で、購入画面では確かめていない(課金を伴うため購入していない)。手数料が購入額に上乗せされるか差し引かれるかも、筆者が確認した範囲のFAQには書かれていない。

料金FAQには、ほかに次の条件がある。

  • 失敗した試行は、モデルのトークン分を請求されない。ストリーミングでも単価は同じ、税は別、StandardとBusinessに最低利用額や縛りはない。
  • 支払いはカード・AliPay・暗号資産(USDC)。FAQによると、返金は購入処理から24時間以内の未使用分だけで手数料は返らず、未使用のクレジットは購入から1年で失効させうる。
  • **BYOK(自前のキーの持ち込み)**では、推論代はプロバイダから直接請求される。StandardとBusinessは定価換算で月$25,000分までOpenRouterの手数料がなく、超えた分は、OpenRouterの定価で払った場合の5%がクレジットから引かれる。

100万トークンあたりの単価の読み方はAI API料金の読み方にある。

無料モデルはあるか。1日に何回まで使えるか

ある。料金ページのFAQ「Do you enforce rate limits?」の答えに、回数の上限がまとまっている。

Free models are capped at 20 requests per minute and 50 per day, rising to 1,000 per day once your account has bought at least $10 of credits. Failed attempts count toward that daily cap, and a negative balance blocks free models until you add credits.

(無料モデルは1分20リクエスト・1日50リクエストが上限で、アカウントが$10以上のクレジットを買うと1日1,000リクエストに上がります。失敗した試行も1日の上限に数えられ、残高がマイナスのときはクレジットを足すまで無料モデルは使えません)

FAQのMarkdown版も1日の回数を同じ値で書き、レート制限のドキュメント(Credit Limits and Rate Limits)のMarkdown版は1分20回を含む表を定数で組む(curl で取ったHTMLでは、この表の数字が空欄だった)。同じドキュメントは、端数や手数料を吸収するため、1,000回の上限を閾値の1クレジット手前から付与するとも書く(定数から計算すると9クレジット)。筆者は無料モデルを呼んでおらず、上限はすべて公式の記載だ。

残りの回数は GET /api/v1/key の free_model_daily_requests で確かめられ、1日の区切りは「UTC day」(協定世界時の1日)だと同じドキュメントは書く。日本時間では午前9時が区切りになる計算だが、これは筆者の換算で、ドキュメントにその記載はない。

無料版のモデルIDは、末尾に :free が付く。公式の「Free Variant」ページは「Append :free to the ID of a model that has a free entry.」(無料の項目があるモデルのIDの末尾に :free を付ける)と書き、FAQは無料のモデルを自動で選ぶ openrouter/free も紹介している。筆者が10月2日11時23分に公開APIを引くと、:free で終わるIDは google/gemma-4-31b-it:free や qwen/qwen3.8-27b:free など17件。Free Variantページが例に挙げる meta-llama/llama-3.2-3b-instruct:free は一覧になく、:free の付かない版が有料の単価で載っていた。例のIDが今も使えるとは限らないので、使う前に一覧で確かめる。stealth/space-bunny-alpha の2026-10-05のように、提供期限(expiration_date)の付いた項目もあった。

公式の数字と公開APIの件数はどう対応するか

「結局いくつあるのか」を確かめるため、公開API https://openrouter.ai/api/v1/models(キー不要)を10月2日11時23分44秒に curl で取り、返ってきた data の要素を数えた。11時30分には条件を変えて取り直した。

数え方 件数 出どころ
公開API(既定)の総件数 464 筆者が集計(11時23分)
うち入力・出力の単価が両方 "0" 21 同上
うちIDが :free で終わる 17 同上
公開API(output_modalities=all)の総件数 645 筆者が集計(11時30分)
うちIDが :free で終わる 25 同上
トップページ/料金ページの表示 500+/25+ free models 公式
8月19日の公式ブログ 400+ models 公式ブログ

464件と645件の差は、APIの仕様による。公式のAPIリファレンス「List all models and their properties」は、出力の種類で絞る output_modalities について「or "all" to include all models. Defaults to "text".」("all" で全モデルを含める。既定は "text")と書く。既定の464件は、テキストのみの出力が449件、画像とテキストが11件、音声とテキストが4件で、すべて出力にテキストを含んでいた。all を付けると、出力が画像のみ・埋め込み・動画などのモデルが加わって645件、:free も埋め込みや音声合成など8件が加わって25件になった(同じ11時30分の既定の一覧は、11時23分と同じ464件だった)。トップの「500+」と料金ページの「25+」がこの数え方かどうかは、本記事が確認した範囲では公式の説明がない。言えるのは、全種類の件数がこの表示と食い違わないことまでだ。

単価0の21件と :free の17件の差の4件は、openrouter/free、stealth/space-bunny-alpha、google/lyria-3-pro-preview、google/lyria-3-clip-preview。Lyriaの2件はトークン単価の欄が0だが、一覧の説明文に「Full-length songs are priced at $0.08 per song」「30 second duration clips are priced at $0.04 per clip」とあり、無料ではない。単価の欄が0でも、無料かどうかは別に確かめる必要がある。

使い方:アカウントからAPIで呼ぶまで

トップページが示す手順は、「Signup」(アカウント作成)、「Buy credits」(クレジット購入)、「Get your API key」(APIキーの作成。「Fully OpenAI compatible」)の3つ。APIキーは、公式ドキュメントが管理画面として案内する https://openrouter.ai/settings/keys で作る。今回の取材では、アカウント作成・購入・キーの発行はしていない。次のコードは公式Quickstartの例をそのまま写したもので、筆者は実行していない。

curl https://openrouter.ai/api/v1/chat/completions \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -H "Authorization: Bearer $OPENROUTER_API_KEY" \
  -d '{
  "model": "~openai/gpt-sol-latest",
  "messages": [
    {
      "role": "user",
      "content": "What is the meaning of life?"
    }
  ]
}'
  • OpenAIのSDKからは、base URLを差し替えて使う。 Quickstartの例は base_url="https://openrouter.ai/api/v1" を指定する。FAQは「OpenRouter is a drop-in replacement for OpenAI」(OpenAIの差し替えとして使える)と書く。
  • ~openai/gpt-sol-latest は、Quickstartが「latest alias」と呼ぶ別名で、そのファミリーの最新に自動で解決される。固定したいときは具体的なIDを書く。
  • 公式SDK(TypeScriptの @openrouter/sdk、Pythonの openrouter)もある。

お金に関わるエラーは402(残高やキーの上限の不足)と429(回数の上限)だ。レート制限のドキュメントによると、同時に走らせたリクエストが多いと、残高がプラスでも402になることがあり、そのときは Retry-After ヘッダに従って待ってから再試行する。

Claude Codeなど既存のツールで使えるか

Claude Codeについては、公式ドキュメントのCookbookに接続手順のページ「Claude Code」があり、冒頭に次の警告がある。

Claude Code with OpenRouter is only guaranteed to work with the Anthropic first-party provider. For maximum compatibility, we recommend setting Anthropic 1P as top priority provider when using Claude Code.

(OpenRouter経由のClaude Codeは、Anthropic自身が提供する経路でのみ動作が保証されます。互換性を最大にするには、Anthropic第一者のプロバイダを最優先に設定することを勧めます)

設定は環境変数で行う。ドキュメントのシェル設定の例から、export の行をそのまま写す(5行目は任意)。

export OPENROUTER_API_KEY="<your-openrouter-api-key>"
export ANTHROPIC_BASE_URL="https://openrouter.ai/api"
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN="$OPENROUTER_API_KEY"
export ANTHROPIC_API_KEY="" # Important: Must be explicitly empty
export CLAUDE_CODE_ENABLE_GATEWAY_MODEL_DISCOVERY=1 # Optional: enables the gateway model picker

ドキュメントによると、base URLは /v1 の付かない https://openrouter.ai/api。キーは ANTHROPIC_AUTH_TOKEN に入れ、ANTHROPIC_API_KEY は空にする。以前Anthropicのアカウントでログインしていたら一度 /logout して起動し直し、/status に Anthropic base URL: https://openrouter.ai/api が出るかで確かめる。書く場所はシェルのプロファイルかプロジェクトの .claude/settings.local.json で、ネイティブ版のClaude Codeはプロジェクトの .env を読まない。モデルは ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL などに ~anthropic/claude-opus-latest[1m] のような値を入れて割り当てる。

筆者はこの設定を自分の環境に入れていない(OpenRouterのキーを使わない方針で取材したため)。筆者の注記として、シェルのプロファイルに書くと、そのシェルから起動するClaude Codeすべての向き先が変わる。Claude Code以外では、OpenAIに対応したSDKはOpenRouterにも対応する、というのがFAQの説明だ。Claude Code自体の料金はClaude Codeの料金と機能に。

入力した内容は保存されるか。学習に使われるか

公式の「Data Collection」ページは冒頭で「Any prompt retention on OpenRouter is always opt-in.」(OpenRouterでのプロンプトの保存は常にオプトイン)と書き、第三者にプロンプトのデータを共有・販売・ライセンスしたことはないとする。同じページによると、OpenRouterがプロンプトと応答を保存するのは、自分のログに残す設定か、製品の改善への利用を許す設定(見返りに利用料が1%引き)を有効にしたときだけで、どちらも既定はオフ。トークン数や遅延などのメタデータは保存される。

転送先の各AIプロバイダの扱いは別だ。「Provider Logging」ページは「If you opt out of training in your account settings, OpenRouter will not route to providers that train.」(アカウント設定で学習をオプトアウトすると、OpenRouterは学習に使うプロバイダへは振り分けません)と書き、この設定は有料モデルと無料モデルで別々にある。データの保存期間の方針では振り分けを変えず、要件に合わないプロバイダは利用者が自分で外せる、とも書く。料金FAQは「Do you train on customer data?」に「No. We do not train on your data.」と答え、保存ゼロ(Zero Data Retention)の経路は全プランで使えるとする。機密を送る前に、学習の許可を有料と無料の両方で見ておく。

公式が答えていないこと、確かめられなかったこと

  • 手数料の乗り方。 実際の請求額と残高は、課金しない方針のため確かめていない。
  • 無料モデルの実際の上限。 公式の記載で、筆者は無料モデルを呼んでいない。
  • 「500+」「25+」の数え方。 全種類の件数と食い違わないが、公式がどう数えたかは分からない。
  • コード例が動くか。 写しただけで実行していない。
  • Stripeとの取引の完了と影響。 発表文以外に確かめる材料を持っていない。
  • 日本円での請求。 FAQは基本通貨を米ドルとする(「the base currency is US dollars」)。消費税の扱いや円建ての表示は、筆者が確認した範囲では見つけていない。

OpenRouterのdocs・料金ページ・モデル一覧API

2026年10月2日11時23分から11時38分にかけて、筆者が curl で取得した原文を確かめた。トップページ、Pricing(比較表と料金FAQ)、Docs(FAQ、Quickstart、Credit Limits and Rate Limits、Free Variant、Claude Code、Data Collection、Provider Logging、APIリファレンスのモデル一覧の項)、公開API /api/v1/models、公式ブログ「OpenRouter is Joining Stripe」、Stripeのニュースルーム。モデル数や無料モデルは時間とともに変わる。英語の引用は原文のまま載せ、訳は筆者による。

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出典・参照資料

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