DeepSeekの使い方【2026年9月版】──無料アプリ・Web版のログイン方法と機能、API(deepseek-flash/deepseek-v4-pro)の始め方とピーク・オフピーク料金、Claude Code・Codexから使う方法、データが中国のサーバーに置かれる点まで
DeepSeekは、無料で使えるチャットアプリ・Web版(chat.deepseek.com。電話番号・メール・Google・Appleでログイン。iOSアプリは無料でアプリ内課金なし)と、OpenAI/Anthropic互換の安いAPI(deepseek-flash=DeepSeek-V4.1-Flash、出力100万トークン0.6〜1.2ドル。deepseek-v4-pro=1.98〜3.96ドル)の2つの入口がある。この記事は、公式ドキュメント(Models & Pricing・Your First API Call・Thinking Mode)とApp Storeの掲載情報、当サイトの記事8本をもとに、ログインから最初のAPI呼び出し、思考モードの切り替え、ピーク時間(日本時間の平日10〜13時・15〜19時は倍額)、Claude Code・Codex・OpenCodeから使う方法、ローカル実行の現実、プライバシーポリシーの「中華人民共和国のサーバーに保存」までを整理する。

2026年9月18日・日本時間時点の情報です。 DeepSeekには「無料のチャットアプリ」と「安いAPI」の2つの入口があり、検索で来る人の目的も「アプリで試したい」「APIをコーディングツールにつなぎたい」「ローカルで動かしたい」に分かれる。この記事は、公式ドキュメントとApp Storeの掲載情報をもとに、その3つを順に整理する。DeepSeekが何者か(2025年1月の「DeepSeekショック」)は用語の記事に。用語の索引は/terms。
3行まとめ
- アプリ・Web版は無料。 chat.deepseek.com(日本語表示あり)とiOS/Androidアプリで、ログインは電話番号/メールアドレス・Google・Apple。iOSアプリはApp Storeで「無料・アプリ内課金なし」、販売元はHangzhou DeepSeek Artificial Intelligence Co., Ltd。9月中旬の更新(2.5.1)で「高速・エキスパート・画像認識モードが統合」された。
- APIはOpenAI/Anthropic互換で、モデルは2つ。
deepseek-flash(=DeepSeek-V4.1-Flash。コンテキスト100万・出力最大38万4,000・画像入力あり)とdeepseek-v4-pro(DeepSeek-V4-Pro-0813。9月14日以降も提供継続)。料金はピーク/オフピークの2段階で、Flashの出力は100万トークンあたりオフピーク$0.6/ピーク$1.2、Proは**$1.98/$3.96**。ピークは月〜金のUTC 1〜4時・6〜10時=日本時間の平日10〜13時・15〜19時。思考モードは既定でオン(effortはhigh)。- コーディングツールからそのまま使える。 公式ドキュメントは「Claude Code・GitHub Copilot・OpenCodeなどからDeepSeekをバックエンドに直接使える(コード不要)」と書き、Codex向けにはResponses APIにネイティブ対応。ただしプライバシーポリシーは「収集した情報を中華人民共和国にある安全なサーバーに保存」と明記しており、業務データを入れる前にここを読む。
1. アプリ・Web版の使い方
ログイン。 chat.deepseek.com を開くとログイン画面になる(筆者の環境では日本語で表示された)。入力欄は「電話番号/メールアドレス」と「パスワード」で、その下に「新規登録」「Googleでログイン」「Appleでログイン」がある。iOSアプリはApp Storeで「DeepSeek - AI アシスタント」(無料・アプリ内課金なし・iOS 15以降・60MB)。公式サイトの入口は「网页版(Web版)」「手机应用(モバイルアプリ)」「API 开放平台」「DeepSeek Harness」の4つ。
できること。 公式サイトのトップに掲げられているのは「深度思考(DeepThink=思考モード)」と「智能搜索(検索)」の2つ。App Storeの更新履歴(2.5.1)には「新モデルが登場、高速・エキスパート・画像認識モードが統合・アップグレード」「思考プロセスの自動折りたたみに対応」とある。アプリのモデル名は表示されないが、公式サイトのトップは「DeepSeek-V4.1-Flash 発布(公開)──テキストとエージェント性能を全面向上、ネイティブのマルチモーダル視覚理解を備える」と告知している。
課金。 2026年9月18日時点で、アプリ・Web版に有料プランは見当たらない(App Storeの「アプリ内課金 None」、公式サイトに料金ページはAPIのみ)。
2. APIの使い方
モデルと料金(公式「Models & Pricing」・2026年9月18日)
deepseek-flash |
deepseek-v4-pro |
|
|---|---|---|
| 実体 | DeepSeek-V4.1-Flash | DeepSeek-V4-Pro-0813 |
| コンテキスト/最大出力 | 100万/38万4,000 | 100万/38万4,000 |
| 思考モード | 非思考・思考(既定)両対応 | 同左 |
| 画像入力 | ○ | × |
| 入力(キャッシュヒット)オフピーク/ピーク | $0.003/$0.006 | $0.022/$0.044 |
| 入力(キャッシュミス)オフピーク/ピーク | $0.15/$0.3 | $0.66/$1.32 |
| 出力 オフピーク/ピーク | $0.6/$1.2 | $1.98/$3.96 |
| 同時接続の上限 | 2,500 | 500 |
- 旧名
deepseek-v4-flash・deepseek-v4-flash-vision-expはまだ受け付けるが、モデルは退役済みで、リクエストはV4.1-Flashが処理しFlash価格で課金 - V4 Proは「ユーザーの要望を受け、2026年9月14日以降もAPI提供を続ける。課金方法は変更なし」と脚注にある
- ピーク時間は月〜金のUTC 01:00〜04:00と06:00〜10:00(それ以外はすべてオフピーク=ピークの半額)。日本時間では平日10〜13時と15〜19時にあたる。値上げ予告からこの2段階制になった経緯は料金の記事に
- 支払いは前払いのチャージ残高から差し引き(付与残高があればそちらを先に消費)
最初の呼び出し
公式「Your First API Call」の設定値はこの4つ。OpenAI SDKでもAnthropic SDKでも、base_urlとキーを差し替えるだけで動く。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| base_url(OpenAI形式) | https://api.deepseek.com |
| base_url(Anthropic形式) | https://api.deepseek.com/anthropic |
| api_key | DeepSeek Platformで発行 |
| model | deepseek-flash または deepseek-v4-pro |
Pythonの公式例(OpenAI SDK)は次の形で、思考モードはextra_bodyで渡す。
from openai import OpenAI
client = OpenAI(api_key=os.environ.get("DEEPSEEK_API_KEY"), base_url="https://api.deepseek.com")
response = client.chat.completions.create(
model="deepseek-flash",
messages=[{"role": "system", "content": "You are a helpful assistant"},
{"role": "user", "content": "Hello"}],
reasoning_effort="high",
extra_body={"thinking": {"type": "enabled"}},
)
思考モードとeffort(公式「Thinking Mode」)
- 思考モードは既定でオン、effortの既定はhigh。OpenAI形式では
{"thinking": {"type": "enabled/disabled"}}とreasoning_effort: low/high/max、Anthropic形式ではoutput_config.effort、Responses APIではreasoning.effort: none/low/high/max(noneでオフ) - 指定したeffortは実際にはlow/high/maxの3段階に丸められる(minimal→low、medium→high、xhigh→high、ultra→max)
- 思考モードでは
temperature・presence_penalty・frequency_penaltyは無視され(エラーにはならない)、top_pは0.95が下限 - 思考の中身は
reasoning_contentとしてcontentと同じ階層で返る
コーディングツールから使う
公式ドキュメントは「Claude Code・GitHub Copilot・OpenCodeのようなツールを使っているなら、DeepSeekをバックエンドのモデルとして直接使える。コードは不要」と書き、Agent Integrationsガイドを案内している。Codexについては、DeepSeek APIがOpenAIのResponses APIにネイティブ対応しており、何が対応済みで何が非対応か(previous_response_id・store・backgroundなど)は互換表を全項目確認した記事に。DeepSeek自身のエージェント基盤「DeepSeek Harness」は開発者プレビュー中で、その土台は4年前からある別プロジェクトだった。同社のCLI「dsh」はnpmレジストリで確認した限りリリース候補段階。
3. ローカルで動かす
「DeepSeekをローカルで」と検索する人が想定しているものは2種類に分かれる。本体(V3・R1・V4系)は重みが数百GB規模で、判定の記事のとおりV3-0324のFP8重みで約641GB、1.78bit量子化でも約173GB必要になる。一方で「DeepSeek-R1-Distill」(1.5B〜32B)は他のモデルに蒸留した軽量版で、家庭用のマシンでも現実的に動く。V4.1-Flash(552BのMoE)はMITライセンスで重みが公開されているが(公開時の記事)、サイズの桁は本体側である。「M5 UltraのMac Studioで284BのDeepSeekが動く」という話は誰も実測していない。
4. データの扱い
DeepSeekのプライバシーポリシーは「収集した情報を中華人民共和国にある安全なサーバーに保存します」と明記し、法執行機関・公的機関・その他の第三者と情報を共有しうる条件も本文に書いている(規約を原文で読んだ記事。KimiやMiniMaxの国際版が米国のデータセンターと別法人で運営しているのと対照的)。App Storeの販売元表記もHangzhou DeepSeek Artificial Intelligence Co., Ltdである。業務の文書や顧客情報を入れる前に、所属組織の規程とこのポリシーを照らし合わせる。APIを自分のツールにつなぐ場合も同じで、安さと引き換えに何が向こうに渡るかを先に決めておく。
筆者が確かめた点
この記事の下調べで、筆者は9月18日にchat.deepseek.comを開き、ログイン画面が日本語で「電話番号/メールアドレス」「パスワード」「新規登録」「Googleでログイン」「Appleでログイン」の構成であることを確認した(アカウントは作っていないので、ログイン後の画面はこの記事では扱わない)。App Storeの掲載(無料・アプリ内課金None・2.5.1の更新履歴)と、公式ドキュメントの「Models & Pricing」「Your First API Call」「Thinking Mode」の3ページは同日に取得し、表の数字はそこから写している。
書かれていないこと
- アプリ・Web版でどのモデルが動いているか(公式サイトはV4.1-Flashの公開を告知しているが、アプリの画面にモデル名は出ない)
- アプリ・Web版の1日あたりの利用上限(公式ドキュメントに記載を見つけられなかった)
- V4 Proの提供継続の期限(脚注は「変更があれば改めて知らせる」とだけ書く)
出典はDeepSeekの公式ドキュメント3ページとApp Store
- 料金・モデル・ピーク時間は「Models & Pricing」、呼び出し方は「Your First API Call」、思考モードは「Thinking Mode」(いずれも2026年9月18日取得)
- アプリの価格と販売元はApp Storeの掲載情報(同日)
- 経緯とプライバシーは当サイトの各記事(それぞれ一次ソースへのリンクあり)
- 本記事は料金・モデル名・ログイン方法が変わったら更新する
出典・参照資料
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