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GPT-6.1 Terra(テラ)登場入力$1・出力$5でGPT-6 Astraと同点、OpenAI公式の表6枚を点ごとに読む

執筆:約21分で読めます

日刊AIニュース10月25日(日)号:前日のAIのニュース2本を短くまとめました(約4分)›

OpenAIは2026年10月26日(米国時間)、GPT-6.1 Terraを公開した。API料金は100万トークンあたり入力$1・出力$5で、GPT-5.6 TerraとGPT-6.1 Solの半額。公式ブログの表では、仕事のソフトを使うテストAgents' Last Examで、effortがmediumの時にGPT-6 Astraと同じ57.6%だった。

GPT-6.1 Terra(テラ)登場──入力$1・出力$5でGPT-6 Astraと同点、OpenAI公式の表6枚を点ごとに読む
目次

OpenAIは2026年10月26日(米国時間)、新モデル「GPT-6.1 Terra(テラ)」を公開しました。公式Xでの発表は日本時間10月27日3時06分です。API料金は100万トークンあたり入力$1・出力$5で、公式ブログは「GPT-5.6 TerraとGPT-6.1 Solより50%安い」としています。公式ブログの表では、仕事のソフトを使うテスト「Agents' Last Exam」で、effortがmediumの時にGPT-6 Astraと同じ57.6%でした。ChatGPT WorkとCodex、APIで使えます。同じ内容を動画(【速報】GPT-6.1 Terra登場 ようやくTerraが来た)でも解説しています。

3行まとめ

  1. 料金は100万トークンあたり入力$1・出力$5。GPT-5.6 Terra($2/$12)とGPT-6.1 Sol($2/$10)の半額で、GPT-6 Astra($10/$50)の10分の1(OpenAI料金ページ)
  2. 公式の表では、Agents' Last Examのmediumで57.6%=GPT-6 Astraのmediumと同点。事実の誤りの割合はlowで53.6%→16.7%(どちらもGPT-5.6 Terra→GPT-6.1 Terra)
  3. ChatGPT WorkとCodexで提供(変更履歴ではPlus・Pro・Business・Enterprise・Edu、通常のChatは対象外)。一番難しいコーディングはSol・Astraの方がいい、とOpenAI自身が書いている

本記事は、日本時間2026年10月27日2時58分〜3時30分ごろに公式ページで確認した内容です。初版(2時台・公式ブログの公開前)から大きく書き足しました。

料金:GPT-5.6 TerraとGPT-6.1 Solの半額

OpenAIの料金ページの標準料金(100万トークンあたり・入力27万2000トークン以下)です。

モデル 入力 キャッシュ入力 出力
GPT-6.1 Terra $1.00 $0.05 $5.00
GPT-5.6 Terra(前のTerra) $2.00 $0.20 $12.00
GPT-6.1 Sol $2.00 $0.10 $10.00
GPT-6 Astra $10.00 $1.00 $50.00
GPT-6 Luna $0.10 $0.01 $0.50

モデルページには追加の条件があります。

  • BatchとFlexは標準の半額(入力$0.50・出力$2.50)、Fast modeは標準の2倍(入力$2.00・出力$10.00)
  • 27万2000トークンを超える入力のリクエストは、全体で入力・キャッシュが2倍、出力が1.5倍
  • キャッシュ書き込みは30分保持で$1.25、12時間保持で$2.50
  • リージョン処理(データ所在地の指定)は、可能な場合に10%の上乗せ

ChatGPT WorkとCodexで使う場合について、公式ブログは「同じ利用枠で、GPT-5.6 Terraより多くの作業ができ、GPT-6.1 SolやGPT-6 Astraよりかなり多くの作業ができる」と書いています。具体的な回数は書かれていません。

公式の表1:Agents' Last Exam(仕事のソフトを使う力)

OpenAI公式ブログのAgents' Last Exam v1の表。横軸が1問あたりの費用、縦軸が点数。黄緑のGPT-6.1 Terraの線が左上にあり、右上に灰色のClaude Opus 5.5の点がある

出典:OpenAI「Introducing GPT-6.1 Terra」の表(2026-10-26)

建築の図面から3Dモデルを作る、アニメの映像を1カットずつ見て修復チーム用の時刻つき記録を作る、といった仕事の作業を集めたテストです(OpenAI公式ブログの説明)。横が1問あたりの費用、縦が点数で、左上ほど安くて点が高いことになります。表の点の値(ページの図のデータから読み取り)は次のとおりです。

モデル effort 1問の費用 点数
GPT-6.1 Terra low / medium / high / xhigh / max $0.16 / $0.29 / $0.39 / $0.66 / $1.01 55.9% / 57.6% / 57.2% / 58.5% / 60.0%
GPT-5.6 Terra medium / max $0.84 / $3.58 42.6% / 50.7%
GPT-6.1 Sol medium / max $1.31 / $2.00 53.8% / 58.6%
GPT-6 Astra medium / max $4.82 / $7.24 57.6% / 59.3%
GPT-6 Luna max $0.14 50.9%
Claude Opus 5.5 max $8.82 63.2%

公式ブログの主張は次の4つです。

  • mediumで、GPT-5.6 Terraより15ポイント高く、費用は約3分の1(57.6%と42.6%、$0.29と$0.84)
  • トークンあたりの値段がGPT-6 Astraの10分の1で、Astraと同等(mediumはどちらも57.6%)
  • maxでは、Claude Opus 5.5より3倍以上少ないトークンで済み、トークンあたりの値段は4分の1。1問あたりの費用は約9分の1($1.01と$8.82)
  • 作業を終えるまでの時間が、GPT-6 AstraやGPT-6.1 Solより平均で3倍以上速い

点数の一番上はClaude Opus 5.5(63.2%)で、Terraのmax(60.0%)はそれより3.2ポイント下です。

公式の表2:MMMU-Pro(画像を見て考える力)

OpenAI公式ブログのMMMU-Pro (Vision)の表。GPT-6.1 Terraの点はGPT-6.1 Solのすぐ左に並び、GPT-5.6 Terraの線は下にある

出典:OpenAI「Introducing GPT-6.1 Terra」の表(2026-10-26)

Terraはlowで83.7%(1問$0.0038)、maxで85.5%($0.012)でした。GPT-5.6 Terraの一番高い点はmaxの81.7%($0.079)で、Terraはlowの時点でそれを上回っています。上のモデルの最高はGPT-6 Astraが86.7%、GPT-6.1 Solが86.3%で、公式ブログは「ずっと安い費用で、この2つにほぼ並ぶ」と書いています。

公式の表3:OSWorld 2.1(デスクトップのアプリ操作)

OpenAI公式ブログのOSWorld 2.1, offline setの表。GPT-6.1 Terraの線は左上でGPT-6.1 Solに並び、灰色のClaude Sonnet 5.5の線とGPT-6 Astraの線が右に伸びている

出典:OpenAI「Introducing GPT-6.1 Terra」の表(2026-10-26)

デスクトップのアプリで、何手順もある作業をこなすテストです。Terraのmediumは66.7%(1問$0.50)で、GPT-5.6 Terraの一番高い点(maxの57.1%・$4.76)を約10分の1の費用で超えています。Terraのmaxは74.2%($1.19)。上はGPT-6.1 Solの最高78.0%、GPT-6 Astraの80.9%、Claude Sonnet 5.5の83.9%($5.74)で、この表の一番上はSonnet 5.5です。

公式の表4:事実の誤りの割合(低いほど良い)

OpenAI公式ブログのFactual error rate on difficult promptsの表。縦軸は事実の誤りを含む答えの割合。GPT-5.6 Terraの線は上の方から始まり、GPT-6.1 Terraの線は下の方にある

出典:OpenAI「Introducing GPT-6.1 Terra」の表(2026-10-26)

間違いを誘う難しい質問(OpenAIの社内のテスト)で、答えに事実の誤りが1つでも入った割合です。lowではGPT-5.6 Terraの53.6%からGPT-6.1 Terraの16.7%へ、約37ポイント下がりました。maxでは22.3%から4.3%です。GPT-6 Astraのmaxは4.2%、GPT-6.1 Solのmaxは4.4%で、公式ブログは「この2つにほぼ並ぶ」としています。

公式の表5:Terminal-Bench 4.0(コーディング)

OpenAI公式ブログのTerminal-Bench 4.0の表。GPT-6.1 Terraの線は左にあり、GPT-5.6 Terraは1点だけ下の方にある。灰色のClaude Sonnet 5.5の線が一番上まで伸びている

出典:OpenAI「Introducing GPT-6.1 Terra」の表(2026-10-26)

コマンドラインで問題を解くテストです。Terraのmaxは50.3%($1.84)で、GPT-5.6 Terraの公表済みの点21.5%($5.25)の2倍以上です。ただ、GPT-6.1 Solの最高は55.9%、GPT-6 Astraは58.2%、Claude Sonnet 5.5は70.6%で、OpenAI自身も「一番難しいコーディングでは、GPT-6.1 SolとGPT-6 Astraの方がいい」と書いています。

公式の表6:Terminal-Bench-Science 0.1(科学の研究の作業)

OpenAI公式ブログのTerminal-Bench-Science 0.1の表。GPT-6.1 Terraの線の最後の点がGPT-6.1 Solの最高点より上にあり、右にGPT-6 Astraの線と灰色のClaude Opus 5.5の点がある

出典:OpenAI「Introducing GPT-6.1 Terra」の表(2026-10-26)

コードを使って、タイムラプス映像の細胞の分裂を追うような研究の作業をするテストです。Terraのmaxは58.3%($4.15)で、GPT-6.1 Solのmax(57.0%・$5.47)を上回りました。フォールバックありのClaude Opus 5.5は63.3%($23.21)で、差は5ポイント、Terraの費用は5分の1以下です。この表の一番上はGPT-6 Astraのmax(68.1%・$23.80)です。

同じeffortどうしで比べると、一番伸びたのはデスクトップ操作

公式の表の点を使って、GPT-5.6 TerraとGPT-6.1 Terraを同じeffortどうしで引き算しました(計算は筆者)。

表 low medium high xhigh max
OSWorld 2.1 +29.7 +39.3 +31.0 +22.9 +17.1
事実の誤り(下がった幅) −36.9 −41.4 −33.4 −28.9 −18.0
Agents' Last Exam +15.7 +15.0 +10.6 +10.0 +9.3
MMMU-Pro +8.8 +8.2 +7.5 +6.7 +3.8
Terminal-Bench 4.0 − − − − +28.8

(単位はポイント。Terminal-Bench 4.0はGPT-5.6 Terraの点がmaxしか無い)

一番大きいのはOSWorld 2.1のmedium(27.4%→66.7%、約2.4倍)と、事実の誤りのmedium(51.5%→10.1%)でした。公式ブログの見出し「From visual understanding to action(見て、操作する)」と同じところが一番伸びています。逆に、effortを上げるほど差は縮み、maxどうしでは小さくなります。

ChatGPTではどのプランで使えるか

ChatGPT & Codexの変更履歴(2026-10-26)には、次のように書かれています。

GPT-6.1 Terra is now available in ChatGPT Work and Codex on Plus, Pro, Business, Enterprise, and Edu plans.

(GPT-6.1 Terraは、Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduの各プランで、ChatGPT WorkとCodexで使えるようになった)

同じ項目には、ChatGPTデスクトップアプリかWeb版のChatGPT Workで「Advanced」のモデル一覧から選ぶこと、通常のChatでは使えないこと、UAEの推論居住地には対応しないことも書かれています(詳しくはChatGPT WorkとCodexでの提供の記事)。

一方、公式ブログと公式Xの告知は「Plus, Pro, Enterprise, and Edu」の4つで、Businessが入っていません。どちらもOpenAIの公式の文書で、日本時間10月27日3時台の時点でこの違いがありました。

できること・ツール・レート制限

モデルページによると、入力はテキストと画像、出力はテキストで、音声と動画は扱いません。文脈は105万トークン(入力の上限は92万2000トークン)、最大出力は12万8000トークン、知識は2026年6月1日までです。effortは none・low・medium(既定)・high・xhigh・max の6段階から選べます。

Responses APIで使えるツールは、Web検索、ファイル検索、画像生成、Code interpreter、Hosted shell、Apply patch、Skills、Computer use、MCP、Tool searchです。ツール呼び出しにはResponses APIが要り、Chat Completionsでツールを呼ぶアプリは移行が案内されています。

階層 RPM TPM バッチキュー上限
Build 5,000 1,000,000 3,000,000
Launch 10,000 4,000,000 200,000,000
Grow 15,000 40,000,000 15,000,000,000

GPT-6シリーズの中での位置

OpenAIのモデル一覧の説明と、料金ページの標準料金です。

モデル OpenAIの説明 入力 / 出力
GPT-6 Astra 最も高い能力。一番難しい仕事向け $10 / $50
GPT-6.1 Sol Astraに近い性能を、より低い費用で $2 / $10
GPT-6.1 Terra 速くて効率的。画像の読み取り、正確なコンピューター操作、自然な文章 $1 / $5
GPT-6 Luna 最も効率的。絞った大量処理向け $0.10 / $0.50

前のGPT-5.6 Terraについて、モデルページは「以前のGPT-5ファミリーのminiにあたる位置」と説明しています。GPT-6ガイドは、GPT-5.6 Terraから移る時は「同じeffortで、代表的な画像と作業を使って両方を比べる」ことを勧めています。

安全の評価

公式ブログによると、GPT-6.1 Terraは、OpenAIの安全の枠組み(Preparedness Framework)でサイバーセキュリティの能力が「Critical」の基準に達しており、GPT-6 Astra向けに作った守りの仕組みをそのまま使っています。GPT-5.6 Terraと比べて、頼まれた範囲から出ず、できないことや詰まっていることを正直に伝えやすくなったとされ、作業をそらそうとする悪い指示(プロンプトインジェクション)のテストでも強く抵抗したと書かれています。詳しくはシステムカードにあるとされていますが、本記事では読んでいません。

監視と動画づくりの中で見たこと

当サイトでは新モデルの公式発表を常時監視しています。今回の順番は、日本時間2時56分に監視がOpenAIのAPIの変更履歴・料金表・モデル一覧に gpt-6.1-terra が載ったのを拾い(載った正確な時刻は分かりません)、3時06分27秒に公式Xが発表、その13秒後に監視が投稿を拾った、という流れでした。公式ブログのページは、公式Xより先にopenai.comのサイトマップに載っていて、OpenAI NewsのRSSにはその時点で出ていませんでした。

表の点の値は、公式ブログの図に入っている点ごとのデータ(モデル・effort・費用・点数)から読み取ったもので、目盛りからの目読みではありません。

もう1つ、公式Xの紹介動画(31秒)の最後の画面には「GPT-6.1 Terra. Available on all paid plans.」(すべての有料プランで利用可能)と出ます。公式ブログの4プラン、変更履歴の5プランと並べると、OpenAIの3つの公式の文書で書き方が少しずつ違います。

確かめられていないこと

  • 点数と費用はOpenAIの測定:表の点数と1問あたりの費用は、すべてOpenAIが自分で測ったものです。当サイトでは試していません
  • システムカード:公式ブログが参照しているシステムカードは読んでいません
  • 日本での利用可否:APIの対応国の一覧は確認していません
  • GPT-5.6 Terraのこれから:廃止の予定などは確認していません

この記事で読んだ公式ページ(日本時間10月27日)

本記事は続報があり次第更新します。

この記事でよく聞かれること

GPT-6.1 Terraとは何ですか?
OpenAIが2026年10月26日(米国時間)に公開したモデルです(モデルID: gpt-6.1-terra)。OpenAIは公式ブログで「速くて効率のいいモデルで、細かい画像の読み取りと正確なコンピューター操作、より明快で自然な文章を組み合わせた」と説明しています。GPT-6シリーズの中では、Astra・Solの下、Lunaの上に置かれています。
GPT-6.1 Terraの料金はいくらですか?
OpenAIの料金ページによると、標準料金は100万トークンあたり入力$1.00、キャッシュ入力$0.05、出力$5.00です。公式ブログは、GPT-5.6 Terra(入力$2・出力$12)とGPT-6.1 Sol(入力$2・出力$10)より50%安いとしています。BatchとFlexは標準の半額、Fast modeは標準の2倍です。
GPT-6.1 TerraはChatGPTで使えますか?
使えます。ChatGPT & Codexの変更履歴(2026-10-26)によると、ChatGPT WorkとCodexで、Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduの各プランが対象です。通常のChatでは使えません。公式ブログと公式Xの告知は、Plus・Pro・Enterprise・Eduの4つを挙げています。
GPT-6.1 Terraの性能はどれくらいですか?
OpenAIの公式ブログの表によると、仕事のソフトを使うテストAgents' Last Examで、effortがmediumの時に57.6%で、GPT-6 Astraのmediumと同じ点でした。事実の誤りの割合はlowで53.6%(GPT-5.6 Terra)から16.7%に下がっています。一方で、一番難しいコーディングはGPT-6.1 SolとGPT-6 Astraの方がいい、とOpenAI自身が書いています。
Chat Completions APIでツール呼び出しは使えますか?
OpenAIのモデルページとGPT-6ガイドによると、GPT-6.1 Terraのツール呼び出しにはResponses APIが必要です。Chat Completionsでツールを呼んでいるアプリは、Responses APIへの移行が案内されています。
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出典・参照資料

更新・訂正履歴

  • 初版では「今回取得したページにGPT-5.6 Terraの現在の単価が載っていなかった」と書いていましたが、誤りでした。同じ料金ページの標準料金の表に gpt-5.6-terra(入力$2.00・出力$12.00・キャッシュ入力$0.20)が載っています。料金の比較を本文に加えました。あわせて、初版の時点では無かった公式ブログ(ベンチマークの表6枚)とChatGPTでの提供の情報を反映しました。
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