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OpenAI、Decisions(ディシジョンズ)APIをgpt-6-lunaで一般提供に1リクエストの質問数は200から400件、入力は100万トークン$0.10で出力は課金なし

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日刊AIニュース10月22日(木)号:前日のAIのニュース26本を短くまとめました(約13分)›

OpenAIは2026年10月22日付のAPI変更履歴で、10月6日にベータで始めたDecisions APIをgpt-6-lunaで一般提供にしたと記した。1リクエストの質問数は200から400件になり、共有入力のキャッシュ割引、質問ごとの画像、input_jsonが加わった。ガイドによると入力は100万トークン$0.10で、出力トークンは課金されない。

OpenAI、Decisions(ディシジョンズ)APIをgpt-6-lunaで一般提供に──1リクエストの質問数は200から400件、入力は100万トークン$0.10で出力は課金なし
目次

OpenAIは2026年10月22日付のAPI変更履歴で、10月6日にベータで始めたDecisions(ディシジョンズ)APIを、gpt-6-lunaで一般提供にしたと記載しました。1リクエストで聞ける質問数は公開ベータの200問から400問に増え、共有入力のプロンプトキャッシュ割引、質問ごとの画像、input_jsonによるJSONの直接受け渡しが加わっています。変更履歴の項目には日付だけで時刻やタイムゾーンが書かれていないため、日本時間で何時の掲載かは特定できません。

3行まとめ

  1. OpenAIがDecisions APIをgpt-6-lunaで一般提供に(変更履歴は10月22日付)。1リクエストの質問数は200から400問に。
  2. 共有入力のプロンプトキャッシュ割引、質問ごとの画像、input_jsonが追加。入力は100万トークン$0.10で、出力は課金なしと公式ガイドが説明。
  3. 「Responses APIより約10倍速い」はOpenAI自身の説明。今回確認したページには測定条件の記載は見当たらなかった。

本記事の内容は、日本時間10月23日3時台に公式ページで確認したものです(変更履歴3:47、Decisionsガイド3:47、料金ページ3:47に取得)。

Decisions APIは何をするAPIか

OpenAIのガイドによると、Decisions APIはテキスト・画像・JSONを評価し、型付きの答えを返します。文章を生成するのではなく、アプリが分岐に使える値を返す設計です。同ガイドは、Responses APIより約10倍速いと説明しています。送信先は POST /v1/decisions で、モデルは現時点で gpt-6-luna だけです。

リクエストは3つの要素でできています。

フィールド 役割
model 評価するモデル。現在は gpt-6-luna のみ
input 質問が共有する材料。文字列、またはメッセージ・ツール呼び出し・ツール出力の配列
questions 何を評価するか。質問の種類、指示、選択肢や点数の段階を含む

答えは answers 配列で返り、各質問につけた一意の name がそのまま戻ります。質問の種類は3つです。

種類 使いどころ(ガイドの例) 返る値
predicate 目に見える破損、文章の関連性など、条件の確認 条件が真である確率(0〜1)
choice 部署やコンテンツの分類など、1つ選ぶ 指定した値のうち1つと、各選択肢の確率
score 問題の深刻度など、順序のある段階での評価 各段階の添字の確率加重平均

scoreは2〜10段階で基準を決めます。ガイドの例では、確率が0.1・0.7・0.2のとき1.1という値になり、段階の間の値が出ます。choiceとscoreは確率の分布と別に confidence も返します。

文章を作らせたい場合の使い分けも、ガイドに書かれています。自分のJSONスキーマに沿ったオブジェクト(抜き出した項目や説明文など)が必要ならResponses APIのStructured Outputs、モデルにツール呼び出しを頼むなら関数呼び出し、という整理です。

ベータから何が増えたのか

変更履歴によると、一般提供の発表で明記されたのは次の4点です。

  • 共有入力をリクエスト間でキャッシュし、プロンプトキャッシュの割引を受けられる
  • 質問ごとの指示に画像を含められる
  • input_json で構造化データを直接渡せる
  • 1リクエストの質問数が200から400に

ガイドの「What's new」には、さらに5点が並んでいます。公開されたHTTP/HTTPSの画像URLの受け付け(インラインのbase64に加えて)、メッセージと関数呼び出し・カスタムツール呼び出しとその出力を合わせた会話履歴の評価、組織単位のトークン使用量とリクエスト数の確認、GPT-Liveとの標準連携、Private Linkです。

GPT-Liveとの連携は、10月15日の変更履歴で先に出ていました。当サイトの記事は OpenAI、GPT-LiveにDecisions API連携を追加 にあります。今回は、Decisions本体が一般提供になった位置づけです。

質問ごとの画像とJSON入力

ガイドの説明では、全質問に共通する材料は input に置き、質問ごとに違う画像を使いたいときは、その質問の instructions を input_text と input_image の配列にします。predicate・choice・scoreのどれでも使えます。例として、共有の基準画像Aに対して候補画像Bが派生か別物かを聞く、という使い方が載っています。質問内の画像は、input 内の画像と同じ画像上限を共有します。

input_json は、data にJSONオブジェクトか配列を入れる形式です。ガイドの例は、サポートチケットの本文と注文記録を渡して「二重請求の訴えが注文記録と合うか」を聞くものです。data の中の role や image_url というキーは単なるデータとして扱われ、メッセージの作成や画像取得は起きない、と書かれています。メッセージの中で input_json を使えるのはuserロールだけ、とも明記されています。

料金はいくらか

ガイドの「Pricing and availability」によると、gpt-6-lunaのキャッシュなし入力は100万トークンあたり$0.10です。出力トークンは課金されません。キャッシュ読み出しとキャッシュ書き込みの料金は、gpt-6-lunaの標準のプロンプトキャッシュ料金と同じとされています。

料金ページの標準(Standard)の表で、gpt-6-lunaの行は次のとおりです(100万トークンあたり)。

項目 料金
入力 $0.10
キャッシュ済み入力 $0.01
30分キャッシュの書き込み $0.125
12時間キャッシュの書き込み $0.25

同じ行の「出力」は$0.50ですが、これはDecisions以外のgpt-6-lunaのリクエスト向けです。ガイドは「/v1/decisions にだけこの料金が適用され、gpt-6-lunaを使うほかのリクエストはモデルと処理ティアの料金に従う」と説明しています。リージョン処理の上乗せ料金と、長文脈の入力料金の倍率は適用されます。

キャッシュの仕組み

ガイドによると、既定では共有入力の末尾に暗黙のキャッシュ境界が置かれるため、既存のリクエストも本文を変えずに恩恵を受けられます。条件は次のとおりです。

  • 再利用される先頭部分は1,024トークン以上必要。質問の内容はこのしきい値に数えない
  • questions の中の内容(質問ごとの画像を含む)はキャッシュの対象外
  • prompt_cache_key で、呼び出し側のキーごとにキャッシュを分けられる
  • 境界を自分で決めるなら、共有入力のテキストや画像に prompt_cache_breakpoint: {"mode": "explicit"} を付ける。prompt_cache_options.mode を "explicit" にすると、印をつけた境界だけを使い、印のないリクエストはキャッシュされない
  • 質問の指示の中には境界を置けない
  • キャッシュ読み出しは usage.input_tokens_details.cached_tokens、書き込みは usage.input_tokens_details.cache_write_tokens で確認できる。どちらも usage.input_tokens に含まれていて、足し合わせてはいけない

12時間キャッシュは10月20日にAPIへ加わった機能です(書き込みは入力価格の2.5倍)。詳しくは OpenAI、APIで「12時間プロンプトキャッシュ」を選べるように にまとめています。

誰がどこで使えるのか

ガイドの記載をそのまま整理します。

  • 認証は通常のAPIキー。SDK例はcurl、JavaScript、Python、Go、Java、Rubyで掲載されている
  • 使用量は GET /v1/organization/usage/decisions で取得できる。管理者のAPIキーと api.usage.read 権限が必要。num_model_requests は質問数ではなくリクエスト数を数える
  • ZDR(Zero Data Retention)とHIPAA利用に、対象となる顧客向けに対応している
  • データレジデンシーは、対応するすべてのAPIリージョンで使える。リージョン処理の対応は米国と欧州(EEA+スイス)
  • Private Linkでの接続に対応

ガイドは、コードを書く前にPlaygroundで質問と入力を試せる、とも案内しています。

一人称の観測:料金ページの表にDecisionsの行は無かった

日本時間10月23日3時台に3ページを順に取得して照らし合わせると、変更履歴の10月22日の項目とガイド冒頭の「一般提供になった」という文は一致していました。一方、料金ページの表には、今回のDecisionsに専用の行や注記は見つかりませんでした(Decisionsの語が出るのは左のナビゲーション2か所だけでした)。キャッシュ書き込みの料金は表にあるものの、30分と12時間のどちらがDecisionsの既定になるかは、今回確認したガイドからは読み取れませんでした。実際の請求額を見積もるときは、cache_write_tokens の実測で確かめる必要がありそうです。筆者はこのAPIを実際に呼んではいません。

確認できていないこと・読むときの注意

  • 「約10倍速い」の条件:変更履歴(ベータ告知)とガイドの両方に書かれた数字ですが、今回確認した範囲では、何と比べ、どの入力サイズで測ったのかの記載は見当たりませんでした。OpenAIの説明として受け取るのが安全です。
  • 日本での提供:今回取得した3ページには、日本での提供や日本語での精度について触れた記載は見当たりませんでした。対応国は変更履歴のナビにある「Supported countries」ページで確認する必要がありますが、本記事ではそのページは取得していません。
  • 対応モデルが1つだけ:ガイドは、現時点で対応するのはgpt-6-lunaのみ、と明記しています。
  • 確率の読み方:ガイドによれば、predicateの確率は「モデルの見積もり」です。閾値は自分のラベル付きデータで決め、誤検出と見逃しのコストで選ぶよう勧めています。自分で閾値を決めて使う前提であることは、ガイド自身が書いています。
  • 拒否の答え:コード例では、答えの type が refusal になるケースの処理が書かれています。モデルが質問に答えない場合があるため、受け側で分岐を作っておく必要があります。
  • 例の数字:ガイドにある0.92、0.95などの確率は「illustrative(説明用)」と明記された例で、性能の実測値ではありません。

出典と確認時刻

本記事は続報があり次第更新します。

この記事でよく聞かれること

OpenAIのDecisions APIとは何ですか?
OpenAIの公式ガイドによると、テキスト・画像・JSONを評価して型付きの答えを返すAPIです。条件が真である確率(predicate)、決まった選択肢からの選択(choice)、基準に対する点数(score)の3種類の答えを返します。同ガイドはResponses APIより約10倍速いと説明しています。送信先はPOST /v1/decisionsで、対応モデルは現時点でgpt-6-lunaのみです。
Decisions APIは1回のリクエストで何問まで聞けますか?
OpenAIの変更履歴とガイドによると、1リクエストあたり最大400問です。10月6日に始まった公開ベータでは200問でした。質問は1問以上400問以下で、質問ごとに種類を変えられます。
Decisions APIの料金はいくらですか?
OpenAIのガイドによると、gpt-6-lunaでのキャッシュなし入力は100万トークンあたり$0.10で、出力トークンは課金されません。キャッシュ読み出しとキャッシュ書き込みの料金は、gpt-6-lunaの標準のプロンプトキャッシュ料金と同じと書かれています。地域処理の上乗せ料金と長文脈の入力料金の倍率は適用されます。
Decisions APIのベータからの変更点は何ですか?
OpenAIの公式ガイドは、プロンプトキャッシュ、質問ごとの画像、input_jsonによるJSON入力、1リクエストあたり最大400問への増加、公開URLの画像入力、会話履歴の評価、組織単位の使用量レポート、GPT-Liveとの連携、Private Linkを挙げています。
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出典・参照資料

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