GPT-5.6 Solの値下げ価格は2026年11月21日まで──通常価格に戻ると入力25%・出力50%上がる
OpenAIはAPIモデル「GPT-5.6 Sol」の値下げ価格(入力$4.00・出力$20.00/100万トークン)について、公式changelogで「少なくとも2026年11月21日まで」の期限つきと明記しています。値下げ前の価格から逆算すると、期限後に通常価格へ戻れば入力25%・出力50%の値上げになります。

目次
2026年8月29日時点の情報です。 OpenAIのAPIモデル「GPT-5.6 Sol」は現在、入力$4.00・出力$20.00(いずれも100万トークンあたり)というプロモーション価格で提供されています。公式API changelogの2026年8月21日の項には、この価格が「少なくとも2026年11月21日までは有効」と明記されています。11月22日以降に何が起きるかは公式に書かれていませんが、changelog自身が示す値下げ幅(入力20%・出力33%)から逆算すると、元の価格に戻った場合は入力$5.00・出力$30.00となり、現在の価格から入力25%・出力50%の値上げになります。
3行まとめ
- GPT-5.6 Solの値下げ価格(入力$4.00・出力$20.00/100万トークン)は、公式changelogで「少なくとも2026年11月21日まで」と明記されている
- 値下げ幅(入力20%減・出力33%減)から逆算すると通常価格は入力$5.00・出力$30.00。期限後に戻れば入力25%・出力50%の値上げ
- 対象はSolのみ。Terra・Lunaの値下げ(2026年7月30日実施)には公式ページ上で期限の記載がない
2026年11月21日までにやること
期限が来た瞬間に「値上げされた」と気づくのではなく、期限までに次の2つを確認しておくと安心です。
- 11月21日以降に価格ページを再確認する。OpenAIは「少なくとも11月21日まで」としか書いておらず、延長・別価格への変更・期限どおりの終了のどれになるかは公式にまだ記載がありません。
- 月間のAPI利用量が大きい場合は、値上げ後の請求額を先に試算しておく。後述の表のとおり、入力・出力の比率によって増加率は25〜50%の間で変わります。
促進価格と通常価格の差──単価表
changelogの原文は次のとおりです。
GPT-5.6 Sol now costs $4 per million input tokens and $20 per million output tokens, representing 20% lower input pricing and 33% lower output pricing. GPT-5.6 Sol’s promotional pricing is available at least through November 21, 2026. (GPT-5.6 Solは現在、100万入力トークンあたり$4、100万出力トークンあたり$20となり、これは入力価格で20%減、出力価格で33%減にあたる。GPT-5.6 Solのプロモーション価格は、少なくとも2026年11月21日までは有効である。)
この「20%減」「33%減」という比率から通常価格を逆算した表が以下です(短文脈・272Kトークン以下のリクエストが対象)。
| 区分 | プロモーション価格(〜2026/11/21) | 通常価格(値下げ幅からの逆算) | 差額 | 増加率 | |---|---|---|---| | 入力(100万トークンあたり) | $4.00 | $5.00 | +$1.00 | +25% | | 出力(100万トークンあたり) | $20.00 | $30.00 | +$10.00 | +50% |
「通常価格」の列は公式ページに明記された数値ではなく、changelogが自ら示した割引率から逆算した参考値です。OpenAI公式のGPT-5.6一般提供時(2026年7月9日)の価格も入力$5・出力$30だったことを、当サイトのGA記事で確認しており、この逆算値と一致します。
いくら変わるか──月間利用量別の試算
入力と出力のトークン数が同じ量だった場合の月額を試算すると、次のようになります(入力:出力=1:1という仮定つきの試算です。実際の比率は用途によって変わります)。
| 月間トークン数(入力+出力) | プロモ価格での月額 | 通常価格に戻った場合の月額 | 差額 | 増加率 | |---|---|---|---| | 入力1,000万+出力1,000万 | $240 | $350 | +$110 | +45.8% | | 入力5,000万+出力5,000万 | $1,200 | $1,750 | +$550 | +45.8% | | 入力1億+出力1億 | $2,400 | $3,500 | +$1,100 | +45.8% |
入力:出力の比率が変わると増加率も変わります。入力トークンの割合が多い使い方(長い資料を読ませて短い回答を得る、など)ほど+25%に近づき、出力トークンの割合が多い使い方(長文を生成させる、コード全体を書かせる、など)ほど+50%に近づきます。1:1の場合に+45.8%になるのは、出力単価がもともと入力単価の5倍あり、値上げ額も出力側(+$10)が入力側(+$1)よりずっと大きいためです。
金額はすべて米ドル建てで記載しています。円換算は為替レートで変動するため、当サイトのAPI料金台帳と同様に、この記事でも円建ての金額は載せていません。利用量に応じた実額は、上の差額に自分の月間トークン数を当てはめて計算してください。
そもそも何が値下げされたのか
OpenAIはGPT-5.6ファミリー(Sol・Terra・Luna)を2026年6月26日に発表し、7月9日に一般提供を開始しました。Solは「フロンティア級の能力」向けの最上位モデルと位置づけられています。
その後、2026年7月30日にはTerraが20%、Lunaが80%値下げされたと公式changelogに記載されています。8月21日には、Solについても入力20%・出力33%の値下げが行われました。GPT-5.6ファミリー3モデルの現在の単価と、値下げに期限が明記されているかどうかをまとめると次のとおりです。
| モデル | 入力$/1M | 出力$/1M | 値下げ実施日 | 値下げに期限の記載 |
|---|---|---|---|---|
| gpt-5.6-sol | $4.00 | $20.00 | 2026-08-21 | あり(少なくとも2026年11月21日まで) |
| gpt-5.6-terra | $2.00 | $12.00 | 2026-07-30 | 公式ページに記載なし |
| gpt-5.6-luna | $0.20 | $1.20 | 2026-07-30 | 公式ページに記載なし |
期限が明記されているのはSolの値下げだけです。Terra・Lunaの価格については、公式料金ページ・changelogのどちらにも終了日の記載が見当たりませんでした。
長文脈(272Kトークン超)の価格
Solには、272Kトークンを超える長文脈リクエスト向けの別単価もあります。公式料金ページで確認できた数値は次のとおりです。
| 区分 | 入力$/1M | 出力$/1M |
|---|---|---|
| 短文脈(272Kトークン以下) | $4.00 | $20.00 |
| 長文脈(272Kトークン超) | $8.00 | $30.00 |
この長文脈の数値は、短文脈の数値と同じ「Standard pricing」の表に列として掲載されています。「少なくとも2026年11月21日まで」という注記はこの表全体(短文脈・長文脈の両方の列を含む)の直下に置かれた注記の一つであり、長文脈側だけを除外する記載はありません。ただし、changelog本文が明示的に「20%減・33%減」と述べているのは短文脈の$4.00/$20.00についてであり、長文脈側の数値がまったく同じ割引率で計算されたものかどうかは、公式の文章では明言されていません。
Fast mode・Batch・長文脈は「標準価格の倍数」で決まっている
Sol専用の公式モデルページ(developers.openai.com/api/docs/models/gpt-5.6-sol)を直接確認すると、長文脈側の価格について明確な式が書かれていた。
"Prompts with >272K input tokens are priced at 2x input and 1.5x output for the full request." (27万2千トークンを超える入力を含むプロンプトは、リクエスト全体が入力2倍・出力1.5倍の価格になる)
短文脈の$4.00/$20.00に対し、2倍・1.5倍を当てはめると$8.00/$30.00となり、公式料金ページの長文脈欄の数値と一致する。つまり長文脈側は独立した価格ではなく、短文脈(プロモーション適用後)の価格に決まった倍率をかけたものだと確認できた。同様に、公式ガイド「Fast mode」ページと料金ページを突き合わせると、Fast modeはSol・Terra・Lunaいずれも「標準価格のちょうど2倍」、Batch・Flexは「標準価格のちょうど0.5倍」になっている(Sol短文脈の場合:標準$4.00/$20.00 → Fast $8.00/$40.00 → Batch $2.00/$10.00)。
| ティア | Sol短文脈・入力 | Sol短文脈・出力 | 標準価格との倍率 |
|---|---|---|---|
| Standard(今回の値下げ後) | $4.00 | $20.00 | 1倍 |
| Fast mode(旧Priority processing) | $8.00 | $40.00 | 2倍 |
| Batch | $2.00 | $10.00 | 0.5倍 |
| Flex | $2.00 | $10.00 | 0.5倍 |
| 長文脈(272K超・Standard) | $8.00 | $30.00 | 入力2倍・出力1.5倍 |
この倍率関係が確認できたことで、「Fast mode・Batchが11月21日までの値下げの対象かどうか」という問いには、間接的には「対象になっている」と言える。値下げ後の$4.00/$20.00を基準にFast mode・Batchの数値が計算されているためだ。ただし、OpenAIが公式に「この倍率関係も11月21日までの期限付きだ」と明言しているわけではなく、11月22日以降にStandard価格が変わった場合に、Fast mode・Batchが同じ倍率で追従するとは公式には書かれていない。
Ultrafast modeは現時点で価格が存在しない
changelogにはもう1つ、今回の記事本文では触れていない情報があった。GPT-5.6 Sol向けに「Ultrafast mode」という新しいサービスティアが発表されており、Standard処理比で最大14倍速いとされている。ただし公式changelogの原文は次の通りだ。
"Announced Ultrafast mode, a new API service tier for GPT-5.6 Sol that runs up to 14x faster than Standard processing. Available in limited preview to select customers."
「一部の顧客向けの限定プレビューとして提供」とあり、料金ページ(pricing)にはUltrafast modeの行自体が存在しない。つまりUltrafast modeは現時点で一般提供されておらず、公開されている価格も無い。
分かっていないこと
この記事で確認できなかった点、公式にまだ書かれていない点を記録しておきます。
- 11月22日以降の実際の価格は公式に明記されていません。「少なくとも11月21日まで」という表現は、期限で終了する・延長される・別の価格に変わる、いずれの可能性も残した書き方です。この記事の「通常価格$5.00/$30.00」はあくまで値下げ幅からの逆算であり、公式が確定させた将来価格ではありません。
- Fast mode・Batchの倍率関係が11月22日以降も維持されるかは、前述のとおり公式に明言されていません。倍率だけが確認できた事実で、その先の継続性は推測です。
- Ultrafast modeの一般提供時期・価格は、限定プレビューという段階以上の情報が公式ページに見当たりませんでした。
検証作業でも単価差は無視できない
AI時短ラボでは記事の裏取りや台本チェックのために複数社のAPIを日常的に呼び出しており、モデルの単価が変わるたびに料金台帳の記事を更新している。GPT-5.6 Solのように「値下げに終了日が決まっている」ケースは、他の値下げ(Terra・Lunaのように期限の記載がないもの)と違って、後から請求書を見て驚くよりも先にカレンダーへ入れておくほうが安全だと感じている。
価格は改定されることがあるため、実際の利用前には必ずOpenAI API Changelog・OpenAI API Pricingで最新の数値を確認してください(本記事は2026年8月29日にこれらのページとFast modeガイド・Solモデルページを直接取得して書いています)。
出典・参照資料
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