gpt-3.5-turbo・gpt-4・o1が2026年10月23日に一斉停止──対象17系統の全リストと移行先
OpenAI公式のDeprecationsページ(2026年8月27日確認)によると、gpt-3.5-turbo・gpt-4・gpt-4-turbo・gpt-4.1-nano・o1・o1-pro・o3-mini・o4-miniなど本体12系統と、ファインチューン済み5系統の計17系統が2026年10月23日にAPIから一斉に停止する。推奨移行先はgpt-5.6-sol/terra/lunaとgpt-image-2に整理されている。対象モデルの全リストと、gpt-3.5-turbo前提のコードをどう書き換えるかをまとめた。

目次
OpenAI公式のDeprecations(提供終了)ページを2026年8月27日に直接開くと、gpt-3.5-turbo・gpt-4・gpt-4-turboを含む本体12系統のモデルIDと、それらをベースにしたファインチューン済み5系統、あわせて17系統が2026年10月23日にAPIから一斉に停止すると明記されている。対象にはo1・o1-pro・o3-mini・o4-miniという推論モデル勢も含まれる。実際にページの表を数えると、エイリアス(別名で呼べるモデルID)まで含めた対象IDの総数は29個にのぼる。gpt-3.5-turboやgpt-4を前提に書かれた記事やコードは、この日までに書き換えが必要になる。
3行まとめ
- OpenAI公式Deprecationsページ(2026年8月27日確認)で、gpt-3.5-turbo・gpt-4・gpt-4-turbo・gpt-4.1-nano・gpt-4o-2024-05-13・gpt-image-1・o1・o1-pro・o3-mini・o4-miniなど本体12系統+ファインチューン済み5系統の計17系統が2026年10月23日に一斉停止すると確認した
- 推奨移行先は
gpt-5.6-sol・gpt-5.6-terra・gpt-5.6-luna(画像系はgpt-image-2)の4系統に集約されている- 発表は2026年4月22日付。ページが掲げる「一般提供モデルは最低6ヶ月前に通知」という方針どおり、ほぼ6ヶ月の猶予期間になっている
何が起きて、いつまでに、何をすればいいか
- 何が起きるか: 下記12+5系統のモデルIDが、2026年10月23日をもってAPIから利用できなくなる。現時点(8月27日)ではまだ動くが、非推奨(deprecated)の状態にある
- いつまでに: 2026年10月23日より前。当日に慌てて直すのではなく、それまでにコードの
model=パラメータを書き換えて動作確認を済ませておく必要がある - 何をすればいいか: 自分のコード・自動化ワークフロー・過去に書いた記事の中から、下表左列のモデルIDを検索し、右列の推奨移行先に置き換える。o1-pro相当の挙動が必要な場合は、公式ページに
reasoning.mode: proという指定が明記されている
対象17系統の全リストと移行先
本体12系統(エイリアス込みで24個のモデルID)。
| 停止日 | 対象のモデルID(|の後はエイリアス) |
推奨移行先 |
|---|---|---|
| 2026-10-23 | gpt-3.5-turbo-0125 | gpt-3.5-turbo, gpt-3.5-turbo-completions |
gpt-5.6-terra |
| 2026-10-23 | gpt-4-0613 | gpt-4, gpt-4-0613-completions, gpt-4-completions |
gpt-5.6-sol |
| 2026-10-23 | gpt-4-1106-preview |
gpt-5.6-sol |
| 2026-10-23 | gpt-4-turbo | gpt-4-turbo-2024-04-09, gpt-4-turbo-completions |
gpt-5.6-sol |
| 2026-10-23 | gpt-4.1-nano | gpt-4.1-nano-2025-04-14 |
gpt-5.6-luna |
| 2026-10-23 | gpt-4o-2024-05-13 |
gpt-5.6-sol |
| 2026-10-23 | gpt-image-1 |
gpt-image-2 |
| 2026-10-23 | o1-2024-12-17 | o1 |
gpt-5.6-sol |
| 2026-10-23 | o1-pro-2025-03-19 | o1-pro |
gpt-5.6-sol(reasoning.mode: pro) |
| 2026-10-23 | o3-mini-2025-01-31 | o3-mini |
gpt-5.6-sol |
| 2026-10-23 | ft-o4-mini-2025-04-16 |
gpt-5.6-terra |
| 2026-10-23 | o4-mini-2025-04-16 | o4-mini |
gpt-5.6-terra |
同じ日、これらをベースにファインチューンしたモデルも合わせて5系統が使えなくなる。
| 停止日 | ファインチューン済みモデルID | 推奨移行先(ベースモデル) |
|---|---|---|
| 2026-10-23 | ft-gpt-3.5-turbo |
gpt-5.6-terra |
| 2026-10-23 | ft-gpt-4 |
gpt-5.6-sol |
| 2026-10-23 | ft-gpt-4.1-nano-2025-04-14 |
gpt-5.6-luna |
| 2026-10-23 | ft-babbage-002 |
gpt-5.6-terra |
| 2026-10-23 | ft-davinci-002 |
gpt-5.6-terra |
移行先のgpt-5.6-sol・terra・lunaとは
公式Modelsページによると、3系統とも文脈窓(コンテキストウィンドウ)1.05M、知識のカットオフは2026年2月16日で、推論の強さをnone/low/medium/high/xhigh/maxの6段階から指定できる。用途の使い分けは「複雑な推論・コーディングにはSol、コストと性能のバランスにはTerra、コスト重視の大量処理にはLuna」と公式ページに書かれている。素のgpt-5.6というエイリアスもあり、これはgpt-5.6-solを指す。
料金(Standard、100万トークンあたり、短文脈)は次のとおり。
| モデル | 入力 | キャッシュ入力 | 出力 |
|---|---|---|---|
gpt-5.6-sol |
$4.00 | $0.40 | $20.00 |
gpt-5.6-terra |
$2.00 | $0.20 | $12.00 |
gpt-5.6-luna |
$0.20 | $0.02 | $1.20 |
gpt-image-2(画像) |
$8.00 | $2.00 | $30.00 |
公式Pricingページには「GPT-5.6 Sol’s promotional pricing is available at least through November 21, 2026.」(GPT-5.6 Solの値下げ価格は、少なくとも2026年11月21日までは有効)という注記がある。今回の停止日である10月23日時点では、まだこの値下げ価格が続いている計算になる。
gpt-3.5-turbo前提のコードは何を書き換えればいいか
model="gpt-3.5-turbo"のようにモデル名を直書きしているコードや、過去に書いた技術記事のサンプルコードは、上の表の左列を検索して右列に読み替える作業になる。代表的な書き換えは次のとおり。
model="gpt-3.5-turbo"→model="gpt-5.6-terra"model="gpt-4"/model="gpt-4-turbo"→model="gpt-5.6-sol"model="gpt-4.1-nano"→model="gpt-5.6-luna"model="o1"/model="o3-mini"→model="gpt-5.6-sol"model="o1-pro"→model="gpt-5.6-sol"+reasoning.mode: pro指定model="o4-mini"→model="gpt-5.6-terra"model="gpt-image-1"→model="gpt-image-2"
対象表のgpt-4-0613-completionsやgpt-4-completionsのように末尾に-completionsが付いたIDは、Chat Completions API向けに固定されたスナップショットを指す。これらも同じ推奨移行先(例:gpt-4-completions→gpt-5.6-sol)が明記されており、ページ上ではエンドポイント自体を切り替える必要があるとは書かれていない。
ただし、単純な文字列置換だけで済ませるのは危険だ。sol/terra/lunaは推論効果(reasoning effort)というパラメータを持つ新しい設計で、旧モデルと同じ入力に対して出力や課金トークン数が変わりうる。書き換えたら、実際のプロンプトで出力とコストを一度テストすることを勧める。
エイリアスも「自動転送」はされない──他社の実務者向け解説から
TheRouter.ai(AIモデルのルーティングを扱う開発者向けメディア)が2026年に公開した解説記事は、この一斉停止を「2026年で最も影響の大きいモデルライフサイクルイベント」と位置づけ、実務上の注意点を整理している。中でも見落としやすいのが次の指摘だ。
"Teams using pinned snapshot IDs (e.g., gpt-4-0613) get a hard error on shutdown. Teams using aliases (e.g., gpt-4) also get a hard error — the alias is being removed, not redirected. Neither approach provides automatic continuity."
(訳:
gpt-4-0613のような固定スナップショットIDを使っているチームは、停止時にエラーになる。gpt-4のようなエイリアスを使っているチームも同様にエラーになる──エイリアスは新モデルへ自動転送されるのではなく、削除される。どちらの書き方でも、自動的に処理が継続することはない)
つまり「エイリアス(gpt-4のような短い呼び名)を使っておけば、停止後は裏側で自動的に新モデルに切り替わるのでは」という期待は成立しない。固定IDでもエイリアスでも、10月23日を過ぎればどちらも同じようにエラーになる。
同記事はさらに、見落とされがちな運用上のリスクとして「フォールバック(主モデルがエラーの時に切り替える予備のモデル)」の設定を挙げている。主に使うモデルをすでにgpt-5.6系に移行していても、レート制限時などのフォールバック先が今回対象のgpt-4などのままになっている構成は、普段は気づかれず、10月23日に突然動かなくなるリスクがあるという。ルーティング設定・フォールバックチェーンの両方を棚卸しする必要がある、という指摘は今回のOpenAI公式ページには無い実務上の視点だ。
なお、同記事はo1・o3-mini・o4-miniの移行先として「gpt-5.5」を挙げているが、本記事がOpenAI公式Deprecationsページで直接確認した移行先は「gpt-5.6-sol」「gpt-5.6-terra」であり、バージョンが一致しない。これは同記事の執筆時点とOpenAI公式ページの現在の記載日(gpt-5.6系がgpt-5.5系の後継として投入された後)にズレがある可能性が高く、本記事では公式Deprecationsページの記載(gpt-5.6系)を優先する。移行先モデル名を実装する際は、必ずOpenAI公式Deprecationsページの最新版を確認してほしい。
なぜ10月23日なのか、混同しやすい別の便
この便は「2026-04-22: Legacy GPT model snapshots」という見出しでDeprecationsページに掲載されている。同ページには「一般提供(GA)モデルは最低6ヶ月前に通知する」という方針が明記されており、4月22日の告知から10月23日の停止まではおよそ6ヶ月なので、この方針どおりの猶予期間になっている。
紛らわしいのは、似た名前・似た日付の別の便がいくつも同じページに並んでいる点だ。
gpt-3.5-turbo-instruct・babbage-002・davinci-002・gpt-3.5-turbo-1106は、2026年9月28日という別の日に停止する(今回の10月23日便とは別)gpt-5-2025-08-07・gpt-5-mini・gpt-5-nano・gpt-5-pro・o3-2025-04-16・o3-proは、2026年6月11日告知・2026年12月11日停止という、今回よりさらに先の別便に含まれる
表からは読み取れない部分
- gpt-3.5-turbo・gpt-4・gpt-4-turboの旧価格は、現行のPricingページにはすでに掲載がなく、今回は確認できなかった。そのため移行前後の具体的なコスト差は本記事では算出していない
reasoning.mode: proという指定について、Deprecationsページの表に付記された文字列以上の仕様(他のAPIエンドポイントでの挙動や正確なリクエスト形式)は確認できていない- 各モデルの実際の利用者数や、移行がどこまで進んでいるかを示すデータは、今回確認した公式ページのどこにも記載がなく、確認しようがない
- TheRouter.aiの記事にある「gpt-5.5への移行」という記載と、OpenAI公式ページの「gpt-5.6-sol/terra」という記載のどちらが最新かは、両ページの更新日時を突き合わせて特定したわけではない。本記事は公式Deprecationsページを優先しているが、この食い違い自体が「移行先の表記は変わりうる」ことを示している
一つ書いておくと、Deprecationsページ自体がやや紛らわしい構造になっている。今回取り上げた「2026-04-22」という見出しの告知(10月23日停止)とは別に、Past deprecations側にも同じ「2026-04-22」の日付を冠した告知(computer-use-previewやgpt-5-codexなどが対象、7月23日にすでに停止済み)が存在する。日付だけでページ内検索すると、意図しない方の便を掴む可能性がある。
関連記事
出典・参照資料
AIニュースの解説を動画でも
YouTubeでは注目ニュースの背景を解説し、Xでは新着記事をお知らせしています。
コメント
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?
AIについて聞きたいことはありますか?
質問箱で無料で受け付けています。回答は公開され、他の方の参考にもなります。
質問箱を見る →新しい記事をメールで受け取る
AIの新しい発表を、出典付きで整理して届けます。