GitHub Enterprise、全ライセンスユーザーにGitHub Copilot(コパイロット)を含める新モデルまず営業経由の企業から、ライセンスのないユーザーはCopilot Standaloneで月額10ドル
日刊AIニュース10月27日(火)号:前日のAIのニュース12本を短くまとめました(約8分)›
GitHubは2026年10月28日、GitHub Enterpriseの全ライセンスユーザーにCopilotを含める提供形態を発表した。Enterpriseのライセンスを持たないユーザーはCopilot Standaloneで月額10ドル。GitHubまたはMicrosoftの担当チーム経由の企業はGitHub Enterprise Cloudで今すぐ利用でき、自分で契約している顧客は未提供。

目次
GitHubは2026年10月28日(米国時間)、GitHub Enterpriseの全ライセンスユーザーにGitHub Copilot(コパイロット)を含める新しい提供形態を発表した。公式の変更履歴(Changelog)によると、GitHubまたはMicrosoftのアカウントチームと取引している企業は、GitHub Enterprise Cloudで今すぐ利用できる。ページの公開時刻は米国太平洋時間の10月28日午前8時50分で、日本時間では10月29日午前0時50分にあたる。GitHub Enterpriseのライセンスを持たないユーザーには、同じCopilotアクセスをCopilot Standaloneとして月額10ドルで提供するという。
3行まとめ
- GitHubは10月28日、GitHub Enterpriseの全ライセンスユーザーにCopilotを含める新モデルを発表。GitHubまたはMicrosoftの担当チーム経由の企業は、GitHub Enterprise Cloudで今すぐ利用できる
- Enterpriseのライセンスを持たないユーザーはCopilot Standaloneで1ユーザー月額10ドル。機能とモデルはCopilot Enterpriseと同じで、席ごとの月次AIクレジットは付かない
- 自分で契約している顧客は現時点で利用不可。段階的に開放し、日程は「今後数週間」で案内するとGitHubは説明している
本記事の内容は、日本時間10月29日1時台に公式ページで確認したものです。
何が変わるのか:「席数」と「利用量」の2つ管理が、予算1つに
GitHubの発表によると、これまでは「Copilotの席を何人分買っているか」と「そのユーザーがAIをどれだけ使ったか」の2つを管理する必要があった。新しい形では、Copilotがプラットフォームに含まれるため、エンタープライズの予算に対する利用量が管理の中心になる、という説明だ。
仕組みの要点は発表では次のとおり。
- AI利用は、最初のリクエストからエンタープライズの予算に対して計測される。ポリシー・アラート・帰属(誰の利用か)の仕組みは既存のものを使う
- 含まれる利用枠はなく、残量を確認したり追加したりする必要はない
- 予算がなくなっても席は外れず、予算を必要としない機能は使い続けられる
予算が尽きたときの挙動は、機能ごとに分かれている。
| 機能 | 予算がない場合(GitHub発表) |
|---|---|
| コード補完(code completion) | 使える |
| 次の編集提案(next edit suggestions) | 使える |
| Copilot Chat | 利用可能な予算が必要 |
| Copilot code review | 利用可能な予算が必要 |
| Copilot in the cloud | 利用可能な予算が必要 |
誰がいつから使えるのか
GitHubの発表では、契約の入口によって状況が分かれている。
| 契約の形 | 状況(GitHub発表) |
|---|---|
| GitHubまたはMicrosoftのアカウントチームと取引している | GitHub Enterprise Cloudで今すぐ利用可。新規のエンタープライズアカウントの設定や既存アカウントの移行は営業チームに相談 |
| 自分でサブスクリプションを管理している | 現在は利用不可。段階的に開放し、日程は今後数週間で案内。現在の契約は影響を受けない |
| Copilot Business/Copilot Enterprise | 新規・既存のエンタープライズとも、引き続き購入可能 |
つまり今回の新モデルは、GitHubまたはMicrosoftのアカウントチーム経由の企業に先に開く形で、自分でサブスクリプションを管理している組織はまだ対象外だ。発表には、現在のセルフサーブの契約は影響を受けず、Copilot BusinessとCopilot Enterpriseも引き続き購入できる、と書かれている。
料金は:Copilot Standaloneは1ユーザー月額10ドル
数字として公式ページに出ている料金は、Copilot Standaloneの「1ユーザー月額10ドル」の1点だ。対象は、同じエンタープライズアカウントの中でGitHub Enterpriseのライセンスを持たないユーザー。たとえば、Enterpriseのライセンスを持つ開発者と同じ組織に、ライセンスを持たない関係者がいる場合に、後者もCopilotを使えるようにするための枠と読める(この読み方は筆者の整理で、発表の文言そのものではない)。
注意したいのは、含まれるものだ。GitHubによると、GitHub EnterpriseおよびCopilot Standaloneで得られるCopilotは、Copilot Enterpriseと機能・モデルが同じで、席ごとの月次AIクレジットは含まれない。発表の「AI利用は最初のリクエストからエンタープライズの予算に対して計測される」という説明と合わせると、月額10ドルは席の料金で、AIの利用分は別にエンタープライズの予算から引かれる構図と読める(この読み方も筆者の整理)。
前と何が違うのか
| 従来(GitHub発表の説明) | 新モデル | |
|---|---|---|
| 管理するもの | Copilotの席数と、AI利用量の2つ | エンタープライズ予算に対する利用量が中心 |
| 利用枠 | (発表に記載なし) | 含まれる利用枠なし。最初のリクエストから予算で計測 |
| 席 | Copilotの席を購入 | GitHub Enterpriseの全ライセンスユーザーに含まれる |
| 月次AIクレジット | (発表に記載なし) | 席ごとの付与なし |
従来の席ごとのAIクレジットの有無や額は、今回取得したページに書かれていないため、表では空欄に近い扱いにしている。
筆者が公式ページで確認したこと
日本時間10月29日1時46分にChangelogのページを取得した時点で、確認できたことは次のとおり。
- ページは英語のみで、日本語の記載や日本向けの案内は本文中に見当たらなかった。取得したページ全体を「Japan」「Tokyo」「region」などで検索しても該当がなかった(今回取得した公式ページに限った話で、GitHubの他のページは確認していない)
- GitHub Enterprise本体の価格は、このページに書かれていなかった。数字として出ているのはCopilot Standaloneの月額10ドルだけだ
- ページ末尾の関連記事欄には、同じ10月28日付で「GitHub Copilot Fusion」「Security extension for the GitHub Copilot app」「Generate and edit images directly in Copilot」などの更新が並んでいた。いずれも同日付の「Release」として掲載されている
筆者は今回の新モデルを自分で契約・設定して試してはいない。以上はすべて公式ページの記載にもとづく。
関連する同日前後のCopilotの更新は、当サイトでも別に取り上げている。Copilot Fusionの全プラン一般提供、Copilotでの画像生成・編集のパブリックプレビュー、Copilotアプリのsecurity extensionも参照してほしい。
日本の企業にとって未確認なこと
今回の発表だけでは判断できない点が複数ある。
- 日本での提供:ページには提供地域の記述がなかった。GitHubまたはMicrosoftのアカウントチームがある企業は営業に相談する、という手順のみが書かれている
- GitHub Enterprise本体の料金への影響:ページにはGitHub Enterprise側の価格や、新モデルでの契約金額の例が載っていない
- 自分で契約している顧客の日程:「今後数週間で案内」とあるだけで、具体的な日付は出ていない
- 予算の設定方法や上限の扱い:詳細は「Copilot billing for enterprises」というドキュメントに案内されているが、今回はそのページ本文を取得していない。また、「Copilot access」という更新済みドキュメントも案内されているが、こちらも確認していない
- 月次AIクレジットがない分の実質的な費用:利用量は最初のリクエストから予算に計上されるため、実際の費用は利用の仕方で変わる。発表には費用の試算は載っていない
導入を検討する場合は、GitHubの公式ドキュメントと営業窓口で最新の条件を確認する必要がある。
参照したGitHub Changelogのページ
- GitHub Changelog「GitHub Enterprise now includes access to GitHub Copilot」(2026年10月28日付): https://github.blog/changelog/2026-10-28-github-enterprise-now-includes-access-to-github-copilot
上記ページを日本時間2026年10月29日1時46分に取得して確認した。本記事は続報があり次第更新します。
この記事でよく聞かれること
- GitHub EnterpriseにGitHub Copilotが含まれるとはどういうことですか?
- GitHubの2026年10月28日付の発表によると、GitHubまたはMicrosoftのアカウントチームと取引している企業は、GitHub Enterpriseの全ライセンスユーザー分のCopilotを含める形で契約できます。以前はCopilotの席数とAI利用量の2つを管理する必要がありましたが、新しい形ではエンタープライズの予算に対する利用量が主な管理対象になる、とGitHubは説明しています。
- GitHub Enterpriseのライセンスを持たないユーザーはCopilotを使えますか?
- GitHubの発表によると、同じエンタープライズアカウント内でGitHub Enterpriseのライセンスを持たないユーザーは、Copilot Standaloneで同じCopilotアクセスを得られます。料金は1ユーザー月額10ドルです。
- 新しい提供形態にはAIクレジットが付きますか?
- 付きません。GitHubの発表によると、GitHub EnterpriseとCopilot Standaloneで得られるCopilotは、機能とモデルはCopilot Enterpriseと同じですが、席ごとの月次AIクレジットは含まれません。AI利用は最初のリクエストからエンタープライズの予算に対して計測されます。
- 自分で契約しているGitHubの顧客もすぐに使えますか?
- 発表の時点では使えません。GitHubは、自分でサブスクリプションを管理している顧客には現在提供しておらず、段階的に開放して日程は今後数週間のうちに案内するとしています。現在の契約は影響を受けず、Copilot BusinessとCopilot Enterpriseも引き続き購入できるとのことです。
出典・参照資料
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