Amazon Q DeveloperとはAWSのコーディング支援AIエージェント、Copilot/Cursorとの違いと無料枠
日刊AIニュース10月25日(日)号:前日のAIのニュース2本を短くまとめました(約4分)›
Amazon Q DeveloperはAWSが提供するコーディング支援AIエージェントで、Amazon Bedrock上に構築されている。無料のFree Tierは月50件のエージェント型リクエストと月1,000行のコード変換、有料のPro Tier(月19ドル/ユーザー)はJavaアップグレードのコード変換が月4,000行/ユーザーまで(AWS公式料金ページ、2026年9月25日確認)。AWSの製品ページには、IDEプラグインのサポートを2027年4月30日で終了し、同様の機能にはKiroを案内する通知がある。GitHub Copilot・Cursorとの違いも整理した。

目次
- 料金・無料枠の一覧(AWS公式料金ページ、2026年9月25日確認)
- Amazon Q Developerとは何か──Amazon Bedrock上に構築されたAWS公式のコーディングエージェント
- 何ができるか──コード生成・テストからAWS運用の診断まで
- 料金と無料枠──月50件のFreeと、月19ドルのProの境界線
- GitHub Copilot・Cursorとの違い──AWSコンソールの中にいるかどうか
- AWS環境での強み──コンソール診断・コスト参照・IAM連携
- IDEプラグインは2027年4月30日にサポート終了──AWSが案内する先はKiro
- 本記事で数字の意味を詰め切れなかった点
- 確認したページと方法
2026年9月25日昼(日本時間)時点で、AWS・GitHub・Cursorの公式ページを実際に開いて確認した内容です。 Amazon Q Developerは、AWSが提供する生成AI搭載のコーディング支援エージェントで、コードの実装・レビュー・テスト生成をIDEやコマンドラインから行えるほか、AWSマネジメントコンソール内でのコスト参照やエラー診断も担当する。AWSの製品ページはこれを「ソフトウェア開発のための、最も高性能な生成AIアシスタント(The most capable generative AI–powered assistant for software development)」と説明している。ただし同じページの見出し直後には、2027年4月30日にAmazon Q Developer IDEプラグインのサポートを終了し、同様の機能の利用先として「Kiro」を案内する終了通知が置かれている。無料のFree Tierは月50件のagentic request(エージェント型のやりとり)と月1,000行のコード変換、有料のPro Tierは月19ドル/ユーザーで上限が広がる。本記事は、AWS公式の概要・料金・機能の3ページと、比較対象のGitHub Copilot・Cursorの公式料金ページを実際に開いて突き合わせ、①Amazon Q Developerの正体、②できること、③料金・無料枠、④GitHub Copilot・Cursorとの違い、⑤AWS環境での強み、⑥IDEプラグイン終了の注記、の6点を整理する。用語の索引は/termsに。
3行まとめ
- Amazon Q Developerは、Amazon Bedrock上に構築されたAWS公式のコーディング支援AIエージェント。無料のFree Tierは月50件のagentic request+月1,000行のコード変換無料、有料のPro Tier(月19ドル/ユーザー)はJavaアップグレードのコード変換が月4,000行/ユーザー(支払いアカウント単位で合算)まで、超過は1行あたり0.003ドル(AWS公式料金ページ、2026年9月25日確認)。
- AWSの製品ページの見出し直後に、2027年4月30日でAmazon Q Developer IDEプラグインのサポートを終了し、同様の機能にはKiroを検討するよう案内する終了通知が置かれている。IDE内での利用を前提に導入を検討する場合、この期限を踏まえる必要がある。
- GitHub Copilot(個人向けFree/Pro 10ドル/Pro+ 39ドル/Max 100ドル、組織向けBusiness 19ドル/Enterprise 39ドル/ユーザー・GitHub公式)とCursor(Hobby無料/Individual Pro 20ドル/Teams 40ドル/ユーザー・Cursor公式)と比べたとき、Amazon Q Developerの公式ページが挙げる機能で違いが出るのは、AWSマネジメントコンソール内でのコスト参照・エラー診断や、IAM Identity Centerの権限に沿った動作といった、AWS上の運用に関わる部分だ。
料金・無料枠の一覧(AWS公式料金ページ、2026年9月25日確認)
| 項目 | Free Tier | Pro Tier |
|---|---|---|
| 月額 | 0ドル | 19ドル/ユーザー |
| Q&Aチャット・エージェント型コーディングのリクエスト(IDE・CLI) | 月50件 | 上限あり(件数は料金ページに記載なし。下記参照) |
| Javaアップグレードのコード変換 | 月1,000行 | 月4,000行/ユーザー(支払いアカウント単位で合算)、超過は1行0.003ドル |
| IP補償 | なし | あり |
| 管理ダッシュボード(ユーザー・ポリシー管理) | なし | あり |
| データ収集(Data collection) | オプトアウト可 | 自動的にオプトアウト |
| 参照元の追跡・公開コード類似の提案の抑制 | あり | あり |
| AWSコンソールでの一般的なQ&A・よくあるエラーの診断 | あり | あり |
料金表のPro欄は"Included (with limits)"、ページ上部の要約は"Increased limits of agentic requests"(拡大された上限)とだけ書かれ、Free Tierの「50 agentic requests per month」のような具体的な件数は、料金ページには載っていなかった。料金ページが「service limits」としてリンクするAWSのサービスクォータのページでは、Pro(IDE・CLI)の「Agentic requests (Q&A chat, agentic coding)」の欄に「1,000 lines of code per month」と書かれている。単位が「行」になっており、これがリクエスト件数の上限を指すのかは、このページからは読み取れない。なお、Javaアップグレード以外の変換について、料金ページの要約はProの項目に「Increased limits for Java and .NET app transformation」と書いている。
Amazon Q Developerとは何か──Amazon Bedrock上に構築されたAWS公式のコーディングエージェント
AWSの製品ページによると、Amazon Q Developerは「実装、ドキュメント作成、テスト、レビュー、リファクタリング、ソフトウェアのアップグレードまで」を自律的に行うエージェント機能を持ち、ソフトウェア開発ライフサイクル全体を対象にする。提供形態はIDEプラグイン(JetBrains・VS Code・Visual Studio・Eclipseはプレビュー)、コマンドライン、AWSマネジメントコンソール(iOS/Android向けのAWS Console Mobile Applicationも含む)、Microsoft TeamsとSlack、GitLab Duo with Amazon Q、そしてGitHub.com・GitHub Enterprise Cloud内(プレビュー)と幅広い。
機能面の土台について、AWSの機能ページは次のように説明している。
Amazon Q is built on Amazon Bedrock, a fully managed service for building generative AI applications that offers a choice of high-performing foundation models (FMs) from Amazon and leading AI companies. Amazon Q uses multiple FMs to complete its tasks and uses logic to route tasks to the FM that is the best fit for the job.
(訳: Amazon QはAmazon Bedrock上に構築されている。Bedrockは、Amazonおよび主要AI企業の高性能な基盤モデル(FM)を選んで使える、生成AIアプリケーション構築のためのフルマネージドサービスだ。Amazon Qは複数のFMを使ってタスクをこなし、タスクに最も適したFMへ振り分けるロジックを持つ。)
どのタスクにどのFMを使うかの内訳は、本記事が確認した3ページ(概要・料金・機能)には書かれていなかった。一方で、料金ページのFree Tier要約には「Access latest Claude models(最新のClaudeモデルにアクセス)」という項目があり、使えるモデルにAnthropicのClaudeが含まれることはこの一文で確認できる。Amazon BedrockでClaudeを呼び出す仕組み自体は「Amazon Bedrockとは」で別途整理している。
何ができるか──コード生成・テストからAWS運用の診断まで
機能ページは、「プライバシーとセキュリティ」「設計・実装」「テスト・セキュリティ」「レビュー・デプロイ」「助言・ガイダンス」「クラウド資源の管理・最適化」「診断・トラブルシューティング」「ワークロードの変換」「データの分析・統合」「MLモデルの構築」「データ・AI活用」「セキュリティ・ID・コンプライアンス」の12の分類で機能を並べている。主な機能は次の通り。
- コード補完・チャット: コメントや既存コードから、Java・Python・JavaScriptなど25以上の言語でスニペットから関数単位までのコード候補を提示。IDE内のインラインチャットにも対応
- 自律的なコーディング(agentic coding): 自然言語の指示から、ワークスペース構造を理解したうえで実装計画を段階的に分解し、コード・テスト・API連携までを生成する
- 社内コードベースへのカスタマイズ: プライベートリポジトリに接続し、社内のライブラリやAPIの使われ方を踏まえた提案を返す
- 自動ドキュメント生成: データフロー図を含むドキュメントの生成、READMEの更新
- テスト生成・脆弱性スキャン: 露出した認証情報やログインジェクションなどを検出し、修正案をワンクリックで提示
- 自動コードレビュー: 論理エラー・アンチパターン・重複・脆弱性を検出
- IaC生成: AWS CloudFormation、AWS CDK、Terraform向けのデプロイ可能なコードを生成
- アプリケーションの変換: Javaアプリケーションのアップグレード(ホームページはJava 8から17への例を挙げる)、Javaアプリ内の埋め込みSQLのOracleからPostgreSQLへの変換、.NET Frameworkアプリのクロスプラットフォーム.NETへの移植(機能ページはWeb体験とVisual Studio IDEの両方で使えると説明)
コード提案の採用率について、機能ページは次のように述べている。
Amazon Q Developer has the highest reported code acceptance rates in the industry for assistants that perform multiline code suggestions, with BT Group recently reporting they accepted 37% of Amazon Q Developer's code suggestions and National Australia Bank reporting a 50% acceptance rate.
(訳: Amazon Q Developerは、複数行にまたがるコード提案を行うアシスタントの中で、業界で報告されている中で最も高い採用率を持つ。BT Groupは最近、Amazon Q Developerのコード提案の37%を採用したと報告し、National Australia Bankは50%の採用率を報告している。)
AWSのホームページは、37%という数字の根拠としてBT Groupのニュースルーム記事にリンクしている。リンク先は2024年2月20日付の発表で、製品名は前身の「Amazon CodeWhisperer」だった。本文には「The solution is already providing 15-20 suggestions of code per active user per day for BT Group, with an acceptance rate of 37% by its software engineers who are using the platform.」(BT Groupではアクティブユーザー1人あたり1日15〜20件のコード提案があり、使っているソフトウェアエンジニアの採用率は37%)とある。AWSのページが「recently」と書くこの数字は、2024年2月の発表のものだ。National Australia Bankの50%については、機能ページ上に出典へのリンクが無く、本記事では元の発表を確認していない。また、ホームページのエージェント機能の説明には次の一文もある。
Amazon Q Developer agentic capabilities have achieved the highest scores on the SWE-Bench Leaderboard and Leaderboard Lite.
(訳: Amazon Q Developerのエージェント機能は、SWE-BenchのリーダーボードとLeaderboard Liteで最高スコアを達成した。)
この「最高スコア」がいつ時点のリーダーボード順位を指すかの記載はページ上になく、本記事ではSWE-Benchのリーダーボード自体は確認していない。
料金と無料枠──月50件のFreeと、月19ドルのProの境界線
料金ページによると、Free Tierは、AWS Identity and Access Management(IAM)ユーザーまたはAWS Builder IDユーザーとしてログインしていれば、恒久的に(perpetualと明記)無料で使える。ただし同じページは「Free Tier limits in the IDE are available only to Builder ID users.」(IDEでのFree Tier枠はBuilder IDユーザーだけが使える)とも書いている。ホームページは「Amazon Q Developer perpetual Free Tierは月50件のagentic chat interactionsを提供する。月1,000行までのコード変換もできる」と説明しており、料金ページの表もこれと同じ「月50件」「月1,000行」という数字を使っている。
Pro Tierは月19ドル/ユーザーで、契約した最初の月は残り日数に応じた日割り(pro-rated)になる。課金が発生するタイミングについて、料金FAQは次のように説明している。
Signing in to Amazon Q chat in the console or other AWS pages, signing in to Amazon Q chat in an IDE, or downloading the toolkit will not incur the subscription fee.
(訳: コンソールや他のAWSページでAmazon Q チャットにサインインすること、IDEでAmazon Q チャットにサインインすること、ツールキットをダウンロードすることは、いずれもサブスクリプション料金の発生を引き起こさない。)
課金は、エージェント型コーディングに実行計画を作らせる・変換エージェントに変換計画を作らせる・Amazon Q Developerのコード補完を使う、といった実際の利用行為によって始まる(料金FAQ)。逆に、月の途中で解約しても当月分は満額請求される(「If you choose to cancel a user's Amazon Q Developer subscription before the end of the month, you will be charged the full month's subscription fee.」)。
変換エージェント(Amazon Q Developer agents for transformation)の割り当て(4,000行/ユーザー/月)を超えた場合の超過料金は、FAQに具体例が載っている。
For example, if you have 10 Amazon Q Developer Pro subscriptions, you get 40,000 LOC (10 x 4,000) included per month. If your total usage is 50,000 LOC, you'll be charged for 10,000 LOC at $0.003/LOC, which is $30.
(訳: たとえば、Amazon Q Developer Proのサブスクリプションが10件あれば、月40,000行(10×4,000)が上限に含まれる。合計利用が50,000行なら、超過分の10,000行に対して1行0.003ドルが課金され、合計30ドルになる。)
GitHub Copilot・Cursorとの違い──AWSコンソールの中にいるかどうか
GitHub Copilotの公式プラン・料金ページ(2026年9月25日確認)では、個人向けにFree(0ドル)・Pro(10ドル/月、月15ドル分のAIクレジット付き)・Pro+(39ドル/月、月70ドル分のAIクレジット付き)・Max(100ドル/月、月200ドル分のAIクレジット付き)の4段階があり、同じページの組織向けタブにはCopilot Business(19ドル/ユーザー/月)・Copilot Enterprise(39ドル/ユーザー/月)が並ぶ。Amazon Q Developer Proの月19ドル/ユーザーは、Copilot Businessと同じ額だ。同ページのFAQは「個人向けプランと組織向けプランの主な違いはライセンス管理・ポリシー管理・IP補償」と説明しており、IP補償が個人向けには付かず組織向けにのみ付く構図は、Amazon Q DeveloperのFree/Proの違い(IP補償はProのみ)と同じ形をしている。同ページのFAQは拡張機能の提供先としてVisual Studio Code・Visual Studio・Vim・Neovim・JetBrains系IDE・Azure Data Studioを挙げ、同じページの「Getting started」欄にはXcode・Eclipse・Zedなども並ぶ。組織のコードベースをインデックスしてより的確な提案に使う機能は、同FAQではCopilot Enterpriseの説明として書かれている。
Cursorの公式料金ページ(同日確認)では、Hobby(無料、Agentリクエストは制限あり)・Individual(Pro/Pro+/Ultraの切り替えがあり、Proは20ドル/月)・Teams(Standard/Premiumの切り替えがあり、既定表示は40ドル/ユーザー/月)・Enterprise(価格は「Custom」)という構成だった。Cursorの公式ドキュメントは「Cursor is based upon the VS Code codebase」(CursorはVS Codeのコードベースをもとにしている)と説明しており、既存エディタに入れる拡張ではなく、エディタそのものとして配布されている点がGitHub Copilotとの違いになる。
Amazon Q Developerは、対応IDE(JetBrains・VS Code・Visual Studio・Eclipseはプレビュー)とCLIで使うという点ではCopilotに近い「エディタへの追加」型の製品だ。違いがはっきり出るのは、AWSマネジメントコンソール自体に組み込まれている点(コンソール内でチャット・エラー診断ができる)で、これはクラウド事業者であるAWS自身が提供する製品ならではの提供面になる。一方、エディタの外で使える点はAmazon Q Developerだけの特徴ではない。Amazon Q DeveloperはMicrosoft Teams・Slack・GitLab Duo・GitHub.com(プレビュー)で使えるが、GitHub Copilotも料金ページのFAQで「With the GitHub Copilot Enterprise plan, GitHub Copilot is natively integrated into GitHub.com.」と説明しており、Slackでの利用については当サイトの「SlackでGitHub Copilotが動く」で扱った。GitHub CopilotやCursorの比較・料金は、当サイトの「AIコーディングアシスタント比較」「GitHub Copilotとは」「Cursorとは」でも扱っている(各記事の確認日はそれぞれの記事内に明記)。
AWS環境での強み──コンソール診断・コスト参照・IAM連携
Amazon Q Developerの機能ページには、AWSのサービスやコンソールと直接つながる機能が複数並ぶ。GitHub CopilotとCursorの料金ページには、これに相当する項目は挙がっていなかった。
- コンソールのエラー診断: 機能ページは「Amazon Q helps diagnose common errors in the console in seconds with expert guidance and actionable step-by-step solutions.」(コンソール内のよくあるエラーを数秒で診断し、専門的なガイダンスと実行可能な手順を提示する)と説明する
- コスト参照: AWS Cost Explorerのデータを取得し、クラウド利用料を理解する助けになる
- EC2インスタンスの提案: コンソールでの操作の文脈を使い、ワークロードに合ったEC2インスタンスタイプを提案する
- ネットワーク疎通の調査: VPC Reachability Analyzerと連携し、接続性の問題を診断する
- ChatOps: Microsoft TeamsとSlackから、AWSリソースの監視・操作・トラブルシューティングができる
- 運用インシデントの調査(プレビュー): 「investigate and remediate operational issues」機能は、機能ページ上で「(preview)」と明記されている
これらの機能の権限まわりについて、ホームページは次のように説明している。
Amazon Q provides familiar security and access controls and can understand and respect your existing AWS IAM Identity Center governance identities, roles, and permissions to personalize its interactions.
(訳: Amazon Qは使い慣れたセキュリティ・アクセス制御を提供し、既存のAWS IAM Identity Centerのガバナンス上のID・ロール・権限を理解・尊重したうえで、やり取りをパーソナライズできる。)
機能ページには「Users of Amazon Q Developer have the same access to account and bill information as their existing AWS role permissions. If they can't access it without Amazon Q, they can't access it with Amazon Q either.」(Amazon Q Developerのユーザーがアカウント・請求情報にアクセスできる範囲は、既存のAWSロール権限と同じ。Amazon Qが無くてもアクセスできない情報には、Amazon Qがあってもアクセスできない)とも書かれている。
Java 8から17へのアップグレードについては、ホームページに次の3つの数字が並んでいた。「1,000+」(Upgraded production applications=アップグレードした本番アプリケーション)、「10 minutes」(Average per application=1アプリケーションあたりの平均)、「2 days」(To upgrade)。ただし、後半2つの数字がそれぞれ何を指す時間なのか(Amazon Q Developerを使った場合の所要時間なのか、従来の目安との対比なのか)の説明はページ上になく、本記事では意味を確定できていない。
IDEプラグインは2027年4月30日にサポート終了──AWSが案内する先はKiro
Amazon Q Developerの製品ページを開くと、見出しの直後、ダウンロードボタンより前の位置に、次の終了通知が置かれている。2026年9月25日昼(日本時間)に撮った製品ページのスクリーンショット(本記事のサムネイル)でも、製品名とキャッチコピーのすぐ下、ページの最初の画面の中に「End of support notice」の見出しが入っている。
End of support notice
On April 30, 2027, AWS will discontinue support for Amazon Q Developer IDE plugins. For capabilities similar to Amazon Q Developer IDE plugins, explore Kiro to access the latest models and features, including agentic coding, chat and MCP support.
(訳: サポート終了のお知らせ。2027年4月30日をもって、AWSはAmazon Q Developer IDEプラグインのサポートを終了する。Amazon Q Developer IDEプラグインと同様の機能については、最新のモデルや機能(エージェント型コーディング、チャット、MCP対応を含む)にアクセスできるKiroを検討してほしい。)
この通知が対象にしているのは「IDEプラグイン」で、文言上はコマンドライン・AWSコンソール・Slack/Teams・GitLab連携までを終了するとは書かれていない。ただし、GitHub CopilotやCursorのようにエディタでの利用を主目的に導入を検討する場合、2027年4月30日という期限と、AWS自身が同様の機能の利用先としてKiroを名指ししている事実は、比較検討の前提として踏まえる必要がある。Kiro自体の機能・料金は本記事の対象外で、公式サイト(kiro.dev)が応答し、トップページに「Built and operated by AWS」とあることのみ確認した。
本記事で数字の意味を詰め切れなかった点
- Pro Tierのagentic requestの上限: 料金ページは「上限あり」「拡大された上限」とだけ書き、件数は無かった。リンク先のサービスクォータのページには「1,000 lines of code per month」とあるが、単位が「行」で、リクエスト件数の上限としてどう読むかは確定できていない
- National Australia Bankの50%という採用率: 機能ページに出典リンクが無く、元の発表は確認していない。BT Groupの37%(2024年2月の発表、CodeWhisperer時代)と同じ条件・期間で計測したかどうかも、AWSのページには書かれていない
- Java 8→17アップグレードの「10分」「2日」: 何を基準にした時間なのか(自動化前後の比較か、単純な所要時間か)の説明がページ上に無く、本記事では確定できていない
- SWE-BenchでのAmazon Q Developerの順位: AWSの「最高スコアを達成した」という記述はホームページにあった(機能ページには同じ記述は無かった)が、いつ時点の順位かは書かれておらず、リーダーボード自体も本記事では確認していない
確認したページと方法
本記事は、2026年9月25日昼(日本時間)に、Amazon Q Developerの概要ページ(aws.amazon.com/q/developer/)・料金ページ(同/pricing/)・機能ページ(同/features/)、GitHub Copilotのプラン・料金ページ(github.com/features/copilot/plans)、Cursorの料金ページ(cursor.com/pricing)をそれぞれ開いて本文を読み、本記事中の引用は該当ページの本文と突き合わせた。あわせて、AWSのサービスクォータのページ、BT Groupのニュースルーム記事(2024年2月20日)、CursorのVS Code移行ドキュメントも開き、該当箇所を確認した。GitHubの組織向けプランの金額は、料金ページの組織向けタブを表示して確認した。Kiroについては、AWSの終了通知が案内していた公式サイト(kiro.dev)が応答し、トップページに「Built and operated by AWS」とあることのみを確認し、機能・料金の検証は行っていない。Amazon Q Developer・GitHub Copilot・Cursorのいずれも料金・機能は変更されうる前提で書いており、最新の数字は各社公式ページで確認してほしい。
出典・参照資料
- 一次資料Amazon Q Developer(AWS公式) ↗
- 一次資料Amazon Q Developer pricing(AWS公式) ↗
- 一次資料Amazon Q Developer features(AWS公式) ↗
- 一次資料GitHub Copilot Plans & Pricing(GitHub公式) ↗
- 一次資料Cursor Pricing(Cursor公式) ↗
- 一次資料Kiro(kiro.dev。トップページに「Built and operated by AWS」。Amazon Q DeveloperのIDEプラグイン終了通知が案内する先) ↗
- 一次資料Amazon Q Developer endpoints and quotas(AWS General Reference。料金ページが「service limits」としてリンク) ↗
- 一次資料BT Group advances AI-enhanced product development with Amazon CodeWhisperer(BT Group Newsroom、2024年2月20日) ↗
- 一次資料Migrate from VS Code(Cursor Docs) ↗
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