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ダークウェブ(dark web)とは警察庁の定義は「一般的な検索エンジンでは見つけることができず、特殊なソフトウェアを用いてのみアクセスできるインターネット深層の匿名サイト群」。総務省・国家サイバー統括室の説明の違い、盗まれた情報の売買についての公的機関の記述、漏れたか確かめる方法と、漏れていた時の手順【2026年10月版】

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日刊AIニュース10月19日(月)号:前日のAIのニュース3本を短くまとめました(約5分)›

ダークウェブ(dark web)とは、警察庁の定義では「一般的な検索エンジンでは見つけることができず、特殊なソフトウェアを用いてのみアクセスできるインターネット深層の匿名サイト群」です。警察庁は、ランサムウェアで盗まれた事業者の個人情報等がダークウェブ上のリークサイトに掲載される事例が多数確認されていると書き、IPAは窃取された個人情報が複数の犯罪者間で共有・売買されると書いています。Googleのヘルプによると、同社の「ダークウェブ レポート」は2026年2月16日に利用できなくなりました。筆者は2026年10月13日に警察庁・総務省・IPA・国家サイバー統括室・Google・Apple・Microsoftなどの公式ページを取得して原文を確かめました(ダークウェブそのものにはアクセスしていません)。

ダークウェブ(dark web)とは──警察庁の定義は「一般的な検索エンジンでは見つけることができず、特殊なソフトウェアを用いてのみアクセスできるインターネット深層の匿名サイト群」。総務省・国家サイバー統括室の説明の違い、盗まれた情報の売買についての公的機関の記述、漏れたか確かめる方法と、漏れていた時の手順【2026年10月版】
目次

2026年10月13日・日本時間時点の情報です。 ダークウェブ(dark web)とは、警察庁の定義では「一般的な検索エンジンでは見つけることができず、特殊なソフトウェアを用いてのみアクセスできるインターネット深層の匿名サイト群」です。公的機関の資料には、盗まれた情報や攻撃の道具が取引される場として出てきますが、自分の情報を確かめる手順として書かれているのは、ダークウェブを見に行くことではなく、自分のパスワードやカードの利用履歴を調べることです(本記事が取得した資料の範囲)。

3行まとめ

  1. 警察庁は、ダークウェブを「一般的な検索エンジンでは見つけることができず、特殊なソフトウェアを用いてのみアクセスできるインターネット深層の匿名サイト群」と定義する(令和8年上半期の情勢資料・2026年9月)。総務省と国家サイバー統括室(NCO)は言い回しが違う。
  2. IPAの個人向け資料は、窃取された個人情報やカード情報が「複数の犯罪者間で共有・売買される」と書く。警察庁は、事業者の個人情報等がダークウェブ上のリークサイトに掲載される事例が「多数確認されている」と書く。
  3. Googleのヘルプによると、同社の「ダークウェブ レポート」は2026年2月16日に利用できなくなった。今は、Google・Apple・Microsoftのパスワード確認機能やカードの利用履歴で確かめ、漏れていたらパスワードの変更・多要素認証・カード会社への連絡などで対応する(IPA・NCO・総務省の案内)。

この記事は、ダークウェブへのアクセスの方法、使うソフトウェアの名前、どこを見ればよいかは書きません。 筆者もダークウェブには一切アクセスしていません。ランサムウェアそのものはランサムウェアの記事、偽メールの見分け方はフィッシング詐欺の記事に任せます。

ダークウェブとは何か。警察庁・総務省・国家サイバー統括室は、少しずつ違う言い方で説明している

警察庁が2026年9月に公表した「令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」は、ランサムウェアの節の脚注で、ダークウェブを次のように定義しています(PDFの18ページ目)。

「「ダークウェブ」とは、一般的な検索エンジンでは見つけることができず、特殊なソフトウェアを用いてのみアクセスできるインターネット深層の匿名サイト群をいう。」

総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」の用語集と、国家サイバー統括室(NCO)の「インターネットの安全・安心ハンドブック」Ver 5.10(令和7年3月11日)の用語集(184ページ)にも項目があります。3つを並べます。

資料 検索エンジンで見つかるか 開き方 性格の書き方
警察庁(2026年9月) 「一般的な検索エンジンでは見つけることができず」 「特殊なソフトウェアを用いてのみアクセスでき」 「インターネット深層の匿名サイト群」
総務省(用語集) 書かれていない 「専用のウェブブラウザなどを利用しないとアクセスできないウェブを指します」 違法サイトの拡大で発展し、「サイバー犯罪の温床にもなっていると言われています」
国家サイバー統括室(ハンドブック用語集) 「Google や Yahoo! などの検索エンジンでは見つけられず」 原文は「特別な条件でアクセスできる URL やアクセス方法が紹介される」 「主として犯罪や国家間の争いに利用されるウェブサイトの総称」

個人情報保護委員会のQ&A(令和7年7月1日版)も、ダークウェブを括弧で「専用のウェブブラウザ等を利用しないとアクセスできないウェブ」と説明しています。同じ言葉の説明は機関ごとに違い、どれか一つが唯一の正式な定義という形ではありません。

サーフェスウェブ・ディープウェブとの違い。ログインして開く画面は、IPAの海外報告とHC3の分け方ではディープウェブ側に入る

警察庁の定義には「インターネット深層」という言い方がありますが、「ディープウェブ」「サーフェスウェブ」という層の名前は、警察庁・総務省・NCOの資料には出てきません(探した資料は末尾の節に書きます)。日本の公的機関の資料で3つの層を分けていたのは、本記事が探した範囲では、IPAのサイトに載っている海外の動向の報告「ニューヨークだより 2020年1月 ダークウェブに関する現状」(JETRO/IPA New York)でした。

「インターネット上のウェブページは、①Google、Bing、Yahoo を含む標準ウェブ検索エンジンで検索・アクセス可能なページ(サーフェス(又はパブリック)ウェブ)と、②それができないページ(ディープウェブ)に大別され、ダークウェブのページは②の一部に分類されるが、アクセスには専用のツール(ウェブブラウザ)が必要であり、ユーザーの高い匿名性が保証されている点で、ディープウェブとは区別される」

この報告は、ディープウェブの例に「Facebook 等の SNS サイトや Dropbox 等のファイル共有サービスサイト、購読形式の有料ニュースサイト、個人の医療データ、企業の組織内ネットワークのページ」を挙げ、アクセス条件を「アクセスに認証が必要」と書いています。報告は、この区分の出典に民間の解説記事を挙げています。

英語の公的資料では、米国のHHS(保健福祉省)のHC3(スライドの表記は Healthcare Sector Cybersecurity Coordination Center)が2020年7月23日付けで作り、cisa.govで公開しているスライド「The Dark Web and Cybercrime」が、同じ3つの層を説明しています。どちらも2020年の資料なので、言葉の分け方にだけ使います。

“Surface web: indexed by Google, does not require special software or credentials to access”

(訳)サーフェスウェブ:Googleに索引され、アクセスに特別なソフトウェアも認証情報も要らない。

“Deep web: not indexed by Google, requires special software or credentials to access”

(訳)ディープウェブ:Googleに索引されず、アクセスに特別なソフトウェアまたは認証情報が要る。

認証情報は、IDとパスワードのような、本人だと示すための情報です。スライドは例として、サーフェスウェブにHHSの公式サイト、ディープウェブに「HHS’s internal SharePoint, a bank account portal」(HHSの内部のSharePoint、銀行口座の画面)を挙げ、ダークウェブは「Technically, overlay networks that use the Internet and require specific software or credentials to access.」(技術的には、インターネットを使いつつ、アクセスに特定のソフトウェアまたは認証情報を要する、重ね合わせのネットワーク)と書いています。

層 検索エンジンに載るか 開くのに必要なもの 資料が挙げる例
サーフェスウェブ 載る 特別なものは要らない HHSの公式サイト(HC3)
ディープウェブ 載らない 認証(IPAの海外報告)、特別なソフトウェアまたは認証情報(HC3) SNS、ファイル共有サービス、有料ニュースサイト(IPAの海外報告)、組織内部のSharePoint、銀行口座の画面(HC3)
ダークウェブ 警察庁とNCOは、検索エンジンでは見つけられないと書く 専用のツール(IPAの海外報告)、特定のソフトウェアまたは認証情報(HC3) 本記事では扱わない

読者にとって大事なのは、ログインしてから見る自分の銀行口座やSNSの画面は、IPAの海外報告とHC3の分け方ではダークウェブではなくディープウェブ側の例だという点です。ログインが要る=ダークウェブ、ではありません。同じスライドは「Many people use the dark web for totally legitimate reasons – political dissidence, private communication, etc」(多くの人が、政治的な異議申し立てや私的な通信など、まったく正当な理由でダークウェブを使っている)とも書き、直後に、犯罪者のコミュニティが栄えているために使う人も多い、と続けています。

公的機関は、ダークウェブで何が行われていると書いているか

資料ごとに範囲が違うので、分けて読みます。

  • 警察庁(2026年9月)。 ランサムウェアの二重恐喝(データを暗号化したうえ、盗んだデータの公開をちらつかせて金銭を要求する手口)について、「実際に事業者の財務情報や個人情報等が、ダークウェブ上のリークサイトに掲載される事例が多数確認されている」(脚注の番号は省略)と書いています。件数や手口はランサムウェアの記事にあります。
  • IPA「10大脅威 2026」解説書(組織編)。 「匿名性が非常に高いネットワークであるダークウェブ等のマーケットでは」、「ランサムウェアの売買や攻撃代行、各種認証情報やアクセス情報等の提供が行われており」と書き、2025年11月に東海ソフト開発で起きたランサムウェア被害の事例を、「その一部と思われる情報がダークウェブ上で公開されていると公表した」と書いています。
  • IPA「10大脅威 2026」個人編ハンドブック。 個人向けの脅威「インターネット上のサービスからの個人情報の窃取」(7年連続10回目)の被害として、「窃取された個人情報が複数の犯罪者間で共有・売買される」「窃取された自分のメールアドレスにフィッシング等の詐欺メールが送付される」「窃取されたクレジットカード情報などが悪用され金銭被害が発生する」を挙げます(P.3。カード情報の項のP.11にも「共有・売買される」とあります)。この資料は売買の場所を「ダークウェブ」とは書いていません(資料内の検索で0件)。
  • 国家サイバー統括室のハンドブック(127ページ)。 ウェブサービスなどから流出したメールアドレスは、攻撃メールの送り先に使われるだけでなく、「インターネットの闇サイト」で「名簿として売買されることもあります」と書いています。
  • 総務省の用語集。 「一般的に売買することがはばかられる商品や、専門的な知識をもたなくともサイバー攻撃を可能にするためのツールキット」が取り引きされていて、「サイバー犯罪の温床にもなっていると言われています」と書いています。
  • HC3のスライド(2020年)。 「Stolen data tends to filter down through communities, eventually landing in open forums or large marketplaces」(盗まれたデータは、コミュニティの間を下っていき、最終的に公開のフォーラムや大きなマーケットにたどり着く傾向がある)と書いています。
  • 個人情報保護委員会のQ&A(Q4-5・令和5年3月追加)。 事業者向けの答えで、「ダークウェブ上で掲載・取引されている個人情報は、掲載した者が偽りその他不正の手段により取得した個人情報である蓋然性が高く」と書き、事業者がそれをダウンロード等で取得することは個人情報保護法第20条第1項に違反するおそれがあると答えています。個人がダークウェブを見ることの可否は書かれていません。

自分の情報が漏れたかどうかは、どう確かめられるか

Googleの「ダークウェブ レポート」は2026年2月16日に終わった

Googleのヘルプには、「ダークウェブ レポート(自分の個人情報がダークウェブに漏洩していないかスキャンできるツール)の廃止についてお知らせいたします。」という告知が出ています。日程は2つで、「2026 年 1 月 15 日: ダークウェブへの新たな情報漏洩のスキャンが終了します。」「2026 年 2 月 16 日: ダークウェブ レポートをご利用いただけなくなります。」です。理由は「このレポートには一般的な情報がまとめられていましたが、効果的な対処法を提示できていないというフィードバックが届いていました。」と書かれ、代わりのツールとして、セキュリティ診断、パスキー、Googleパスワード マネージャー、パスワード チェックアップなどが挙がっています。

パスワードが既知の漏えいに含まれていないかを調べる、各社の機能

どれも、保存したパスワードを既知の漏えいと照らす機能です(各社の公式ヘルプ)。

機能(公式の名前) 場所(公式ヘルプの文面) 公式ヘルプの説明
Google「パスワード チェックアップ」 Chromeで、その他アイコン>「パスワードと自動入力」>「Google パスワード マネージャー」>「チェックアップ」。Chromeを使わない場合は passwords.google.com で「パスワード チェックアップに移動」>「パスワードを確認」 「Google アカウントのパスワードが次の状態になっているかどうかを確認できます。」として「漏洩している」「脆弱である」「複数のアカウントで使用されている」の3つを挙げる
Apple「パスワードの監視」 iPhoneで「パスワード」アプリ>「セキュリティ」。「設定」>「アプリ」>「パスワード」の「漏洩の危険があるパスワードを検出」で切り替え 「iPhoneでは、パスワードを安全に監視して、既知の漏洩データの中にそのパスワードが存在する場合に警告することもできます。」(iPhoneユーザガイド)
Microsoft Edge「パスワード モニター」 edge://settings/autofill/passwords/checkup(WindowsとmacOSのみ)。有効にするには、Edgeにサインインして「パスワードとオートフィル」>「Microsoft Password Manager」>「パスワード セキュリティ チェック」で「設定で漏洩したパスワード スキャンを有効にする」をオン 「Microsoft Edge は、ブラウザーに保存したパスワードを、既知の侵害された資格情報のデータベースと自動的にチェックします。」結果が出たアカウントごとに「変更」を選ぶ

Googleのヘルプは「不正使用されたパスワードとユーザー名の組み合わせは、オンラインで公開されているため安全ではありません。」と書き、早急な変更をすすめています。

Appleが照合に使うと書くのは、「さまざまなオンライン組織からの漏えいで公開されたことが分かっているパスワード」のリストです。リストに載っていない漏えいは、この機能では見つかりません。何も表示されなくても漏れていないと言い切れない、というのは筆者の読みです。IPAの個人向け資料は、別の確かめ方として、ログインアラート機能の利用、ログイン履歴の確認、クレジットカードやポイント等の利用履歴の定期的な確認を挙げ、「被害に遭っていないかを確認することが大事」と書いています(P.4・P.6)。

漏えい確認の民間サイトと、「漏れた」という通知メール

NCOのハンドブック(109ページ)は、流出したIDとパスワードを調べられる民間のサイトの名前を挙げ、「あくまでも民間のサービスなので、その点を理解して必要に応じて利用することも一案です」と書き、同じ箇所に「信頼できるサイトでない場合には、かえってパスワードの流出を招く恐れもあります」とも書いています。挙げられたサービスの2026年10月現在の提供状況は、本記事では確かめていません(ハンドブックは2025年3月の版)。筆者はこれらのサイトを試しておらず、本記事では勧めていません。

サービス側からパスワードの再設定を案内する通知が来た場合について、同じハンドブックの103ページは、「サービス側を装ったパスワードリセットの通知は、流出事故に便乗したフィッシング詐欺などのよくある攻撃パターンです。」と書き、「通知のメールにパスワードリセットのリンクなどが貼られていても、うかつにクリックしたりせず、リセットする場合も直接公式サイトやアプリから」するよう案内しています。見分け方はフィッシング詐欺の記事にあります。

漏れていた時にすること。公的機関の案内を、筆者が順に並べた

  1. 通知が本物かを先に確かめる。 メールのリンクからではなく、公式サイトやアプリから開きます(上のNCOのハンドブック103ページ)。
  2. 該当のサービスのパスワードを変える。 ハンドブック103ページは、サービス側からパスワード流出が起きた場合は「速やかにパスワードを変更の上、流出の原因となった点の対策が行われたかを確認」するよう書き、109ページは「特にパスワードを使いまわしている場合には、すぐにでも対応する必要があります。」と書きます。iPhoneの手順は、Appleのヘルプによると、「パスワード」アプリ>「セキュリティ」>アカウントをタップ>「パスワードを変更」です。
  3. 使い回しをやめ、長く複雑にする。 IPAは「できるだけ長く」「複雑で」「使い回さない」ものを推奨しています(不正ログイン対策特集ページ)。個人編は、使い回していると「それら全てのサービスに不正ログインされるおそれがある」と書いています(P.7)。
  4. 多要素認証を設定する。 IPA個人編は、個人情報の窃取への対策として「多要素認証を利用する」「パスキーが利用可能な場合は、極力利用する」を挙げています(P.4)。設定の入口は二段階認証の記事とパスキーの記事にあります。
  5. ログイン履歴と、カード・ポイントの利用履歴を見る。 見るものは、IPAが挙げる上の3つ(ログインアラート・ログイン履歴・利用履歴)です。
  6. カード情報が関わる時は、カード会社へ連絡する。 総務省の事例6は、身に覚えのない買い物があるときは請求書や明細書をよく確認し、「カード会社に連絡して、不正利用の疑いがあることを報告します。」と書き、「不正利用であれば、カード会社はカードを停止したり、新しいカードを発行したりします。」と続けます。そのうえで「さらに、警察に届け出をします。」とあります。予防として、IPA個人編(P.12)は、3Dセキュア(カード会社の本人認証)の利用、利用限度額を抑えること、使っていないカードの契約解除を挙げています。
  7. メールアドレスだけが漏れた時。 Microsoftのヘルプは、そのアドレスをユーザー名にしているアカウントを確かめ、強力で一意のパスワードと多要素認証を確認するよう案内しています。

困った時の相談先

窓口(公式の名前) 内容 連絡先・受付(公式ページの表記)
IPA「情報セキュリティ安心相談窓口」 https://www.ipa.go.jp/security/anshin/about.html 国民向けの、情報セキュリティの技術的な相談 電話03-5978-7509、10時00分から17時00分、土日祝日・年末年始は除く。夜間・休日は選択肢式のチャットボット
警察庁「サイバー事案に関する相談窓口」 https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/soudan.html 「サイバー事案に関する通報等のオンライン受付窓口」と「都道府県警察の連絡先、警察署一覧」 被害届は最寄りの警察署等へ(警察庁)
消費生活センター・消費者ホットライン(国民生活センター「全国の消費生活センター等」 https://www.kokusen.go.jp/map/index.html) 商品やサービス等、消費生活全般の相談 188(警察庁の相談窓口のページの案内)
警察相談専用電話 脅迫や金銭要求のメールなどの相談(IPA個人編P.29) #9110

筆者が確かめたこと:開いた公式ページの時刻、画面、パスワード照合の算術(2026年10月13日)

  • 7時48分から8時1分。 各機関と各社のページ・資料を、ログインせずに取得しました。警察庁のPDF(187ページ)で「ダークウェブ」の語は、18ページ目(本文1か所と脚注)だけに出ていました。
  • 7時58分。 Googleの「ダークウェブ レポートの更新について」を、ブラウザを画面に出さない設定で開き、1280×800と390×844で撮影しました。ログインしていない状態で、「2026 年 1 月 15 日」と「2026 年 2 月 16 日」の2行が表示されました。7時51分に取得したGoogleの古いヘルプのURL3つは、どれも同じ告知のページへ転送されました。7時59分には、総務省・IPA・Appleのページも撮影しました。
  • 7時54分。 NISTのCSRCのサイト内検索で「"dark web"」を用語集を含む全項目で検索すると、「No results were found」(該当なし)と表示されました。
  • 8時0分。 Appleの「パスワードの監視」のページは、文書の執筆時点で約15億のパスワードを含んでいたリストを、SHA-256ハッシュ値(元の文字列から計算する、元に戻せない短い値)の最初の15ビットで2の15乗個の組分け(バケット)に分けると書き、「ユーザのパスワードについては、この情報は暗号学的ハッシュの15ビットプレフィックスに限定されます」と書いています。この算術を筆者が openssl dgst -sha256 で確かめました。作り話の見本の文字列3つ(実在のパスワードではありません)の最初の15ビットは、バケット番号で15986、19373、32213でした。2の15乗は32,768個で、均等に分かれたと仮定すると1つのバケットに約45,776件です。バケット番号と1つあたりの件数は筆者の計算で、Appleの文書には載っておらず、Appleの実装の再現でもありません。

ダークウェブそのものと、漏えいの有無は、この記事で確かめていない

  • ダークウェブへのアクセスと、中身の確認。 筆者は行っていません。
  • ログイン後の画面。 Google・Apple・Microsoftの確認機能は、ログインが要る画面を開いていません。
  • 「ディープウェブ」「サーフェスウェブ」の日本の公的な説明。 見つかったのは、IPAのサイトにある2020年1月の海外報告(JETRO/IPA New York)だけでした。取得した警察庁のPDF、総務省の用語集(日本語の10ページ)、IPAの10大脅威の解説書・個人編・不正ログイン対策のページ、NCOのハンドブック(イントロダクション・第1〜6章・付録・おわりに・用語集)、警察庁の相談窓口のページには、この語も「深層ウェブ」「表層ウェブ」もありませんでした。警察白書や情報通信白書などは探していません。
  • 民間の漏えい確認・監視サービス。 有料のものを含め、取得した公的資料に比較がないので扱っていません。
  • 法的な判断。 個人がダークウェブを見ることが違法かどうかは扱っていません。

ダークウェブの説明に使った公式資料と、取得した時刻

資料とページは、すべて2026年10月13日の7時48分から8時16分に取得しました。ページ名とURLは記事末尾の出典欄に並べています。文面、各社の機能の場所、窓口の受付時間は変わることがあるので、使う前に公式の最新の案内を見てください。

この記事でよく聞かれること

ダークウェブとは何ですか
警察庁は「一般的な検索エンジンでは見つけることができず、特殊なソフトウェアを用いてのみアクセスできるインターネット深層の匿名サイト群」と定義しています(令和8年上半期の情勢資料の脚注、2026年10月13日取得)。総務省の用語集は「専用のウェブブラウザなどを利用しないとアクセスできないウェブ」と書き、国家サイバー統括室のハンドブックは「主として犯罪や国家間の争いに利用されるウェブサイトの総称」と書きます。同じ言葉を3つの機関が別々の言い回しで説明していて、どれか一つが正式な定義という形ではありません。
ダークウェブとディープウェブ、サーフェスウェブは何が違いますか
IPAのサイトにある2020年1月の海外報告「ニューヨークだより」(JETRO/IPA New York)は、標準の検索エンジンで検索・アクセスできるページをサーフェス(又はパブリック)ウェブ、できないページをディープウェブとし、ダークウェブはディープウェブの一部だが、専用のツールが要り匿名性が高い点で区別されると書きます。ディープウェブの例はSNSやファイル共有サービス、有料ニュースサイトなどです。米国保健福祉省(HHS)のHC3が2020年7月23日付けで作り、cisa.govで公開しているスライドも、ディープウェブの例に組織内部のSharePointと銀行口座の画面を挙げます。この分け方では、ログインして開く自分の口座やSNSの画面はダークウェブではありません。警察庁の資料・総務省の用語集・国家サイバー統括室のハンドブックには、この2つの語はありませんでした(2026年10月13日確認)。
ダークウェブでは何が売買されていますか
公的機関の記述は資料ごとに範囲が違います。警察庁は、ランサムウェアで盗まれた事業者の財務情報や個人情報等がダークウェブ上のリークサイトに掲載される事例が多数確認されていると書きます。IPAの解説書(組織編)は、ダークウェブ等のマーケットでランサムウェアの売買や攻撃代行、各種認証情報やアクセス情報等の提供が行われていると書き、国家サイバー統括室のハンドブックは、流出したメールアドレスが闇サイトで名簿として売買されることもあると書きます(2026年10月13日取得)。
自分の情報がダークウェブに流出していないか、確かめられますか
Googleの「ダークウェブ レポート」は2026年2月16日に利用できなくなりました(Googleのヘルプ)。公式ヘルプにある確認方法は、Googleのパスワード チェックアップ、iPhoneの「パスワード」アプリの「セキュリティ」、Edgeのパスワード モニターなど、保存したパスワードが既知の漏えいに含まれていないかを調べる機能です。IPAの個人向け資料は、ログインアラート・ログイン履歴・カードの利用明細の確認を挙げます。何も表示されなくても漏れていないと言い切れるわけではない、というのが筆者の読みです。
漏れていたと分かったら、まず何をしますか
国家サイバー統括室のハンドブックは、サービス側からパスワード流出が起きた場合は速やかにパスワードを変更するように書き、パスワードを使いまわしている場合はすぐにでも対応する必要があると書きます。IPAは、多要素認証の利用、パスキーが使えるなら極力利用、ログイン履歴とカード利用履歴の確認を挙げます。カード情報が関わるときは、総務省の説明では、カード会社に連絡して不正利用の疑いを報告し、警察にも届け出ます(2026年10月13日取得)。
パスワードは定期的に変えないと危ないのですか
国家サイバー統括室のハンドブックは、パスワードを破られて乗っ取られたり、サービス側から流出したりした事実がないのなら、基本的にパスワードを変更する必要はないと書いています。アカウントが乗っ取られたり、流出の事実を知ったりした場合は速やかに変更するよう書いています(Ver 5.10の103ページ、2026年10月13日取得)。
ダークウェブへのアクセス方法は書いてありますか
本記事は、アクセスの方法・使うソフトウェアの名前・どこを見るかを書きません。本記事が取得した警察庁・総務省・IPA・国家サイバー統括室の資料には、個人がダークウェブへ見に行って自分の情報を確かめる手順は見当たりませんでした。個人情報保護委員会のQ&Aは、個人情報取扱事業者がダークウェブ上の個人情報をダウンロード等で取得することは個人情報保護法に違反するおそれがあると答えています(対象は事業者です)。
ダークウェブは犯罪にしか使われないのですか
資料によって書き方が違います。総務省の用語集は、匿名通信ツールを悪用した違法サイトの出現と拡大でダークウェブが発展し、サイバー犯罪の温床にもなっていると言われていると書きます。HC3の2020年のスライドは、政治的な異議申し立てや私的な通信など、まったく正当な理由で使う人が多いと書く一方、犯罪者のコミュニティが栄えているために使う人も多いと書いています。
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出典・参照資料

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