OpenAI、Codex CLI(コーデックス)0.163.0を公開/configの設定検索、応答中の追いメッセージ、リーダーキー、読み取りツールの並列実行を追加
OpenAIは2026年10月15日、Codex CLI 0.163.0を公開した。/configでの設定検索、応答中に送る追いメッセージ、/keymapのリーダーキー(既定Ctrl+X)、読み取り専用ツールの並列実行などを追加し、対象アカウントではDaybreakが既定で有効になる。

目次
OpenAIは2026年10月15日(現地の日付)、コーディングエージェントCodex(コーデックス)のコマンドライン版「Codex CLI 0.163.0」を公開しました。公式の「ChatGPT & Codex changelog」の新機能欄には、/config での設定検索、応答中に追いメッセージを送って方向を変える操作、/keymap のリーダーキー、/daemon からのバックグラウンドサーバー再起動、読み取り専用ツールの並列実行、対象アカウントでのDaybreak既定有効の6項目が載っています。ネットワークプロキシに関する修正や、Windowsの貼り付け操作の変更も含まれます。
3行まとめ
- OpenAIがCodex CLI 0.163.0を2026年10月15日に公開。新機能は6項目で、
/configの設定検索と、応答中に送る追いメッセージによる即時の方向修正が入った/keymapのリーダーキーは既定がCtrl+X、音声ミュートはF9へ移動。読み取り専用ツールは並列実行になり、対象アカウントではDaybreakが既定で有効- バグ修正では、ネットワークプロキシがDNS検索の前に権限を確認し、Hostヘッダーの重複を拒否するようになった(OpenAI changelog)
本記事の内容は、日本時間10月16日6時台に公式ページで確認したものです。
0.163.0で何が追加されたのか
changelogの「New Features」に書かれている6項目を、そのまま整理します。括弧内はchangelogが付けているプルリクエスト番号です。
| 機能 | changelogの記載内容 | 番号 |
|---|---|---|
/config |
カテゴリをまたいで設定を検索し、対応する設定はその場で変更できる。再起動が必要な変更も表示される | #52990, #53429 |
| 追いメッセージ | Codexの応答中にフォローアップを送ると、すぐに方向を変えられる。ターンを中断すると、動作中のCode Modeセルと、その中で呼ばれたツール呼び出しも止まる | #51812, #51835 |
/keymap のリーダーキー |
既定はCtrl+X。ショートカットのヒントは選ぶか取り消すまで開いたまま。音声ミュートはF9に移る | #52273 |
/daemon |
管理対象のバックグラウンドサーバーを再起動できる。再起動で中断されうる作業を警告し、その後自動で再接続する | #53173 |
| 並列実行 | 独立した読み取り専用ツール(スキル、メモリ、会話履歴の参照を含む)を並列で動かせる | #52245 |
| Daybreak | 対象アカウントでは既定で有効。サーバーが提供している場合、codex exec でもOpenAI APIキーで選べる |
#53701, #53717 |
追いメッセージで何が変わるのか
changelogの原文は次のとおりです。
Send a follow-up while Codex is responding to steer it immediately. Interrupting a turn also stops active Code Mode cells and their nested tool calls. (Codexが応答している最中にフォローアップを送ると、すぐに方向を変えられる。ターンを中断すると、動作中のCode Modeセルと、その入れ子のツール呼び出しも止まる。)
同じchangelogページには、デスクトップアプリ向けの「Codex app 26.1007」(10月8日付)で、サブのアプリウィンドウ(secondary app windows)の「Steer」を復元したという記述もあります。ただし、CLIの追いメッセージとデスクトップアプリのSteerが同じ仕組みかどうかは、今回取得したページからは分かりません。
Daybreakは何が変わったのか
0.163.0の記載は「Daybreak is enabled by default for eligible accounts.(対象アカウントでは既定で有効)」です。2つ前の0.161.0(10月7日付。間に0.162.0と0.162.1がある)では、Daybreakは --enable cli_daybreak または features.cli_daybreak=true で有効にするオプトイン方式で、既定では操作部や表示が隠れ、/daybreak も使えない、と書かれていました。0.163.0の変更一覧には「Enable CLI Daybreak by default and enforce background-turn eligibility(CLIのDaybreakを既定で有効にし、バックグラウンドターンの対象条件を強制する)」という項目(#53701)があります。
Daybreakそのものが何をする機能かは、今回の記事で使ったchangelogの該当箇所には説明がありません。同じサイトのナビゲーションには「Daybreak」という項目がありますが、そのページは今回取得していません。そのため、この記事ではDaybreakの機能説明は書きません。
バグ修正とセキュリティ周りの変更は
「Bug Fixes」には6項目あります。実際の利用で影響が出やすいものを挙げます。
- 保存したスレッドの再開: 権限とネットワーク承認を復元する。明示的な上書きと、現在の管理ポリシーは尊重する(#53150, #53419, #53424)
- ネットワークプロキシ: DNS検索の前に権限を確認する、重複したHostヘッダーを拒否する、認証情報のエイリアスが検査フックを迂回できないようにする(#51650, #52661, #53506)
- サイド会話: スレッドを切り替えたあとでも
/sideで既存のサイド会話に戻れる。保留中のプロンプトへの回答は、質問したスレッドに返る(#52184, #53436) - Windows: Ctrl+VとShift+Insertで、画像に加えてテキストも貼り付けられる。WSLでは繰り返しの貼り付けでクリップボードリーダーを再利用し、コピーは固まらずタイムアウトする(#53224, #52967, #53453)
- コマンド終了: 子プロセスが出力パイプを開いたままでも、ローカルコマンドはすぐ終わる。リモートコマンドは遅れて届いた出力を保持する(#52652, #53331, #53622)
codex exec: 無関係なコマンドのあとに、同じファイル差分を再表示しなくなった(#53444)
プロキシの項目はいずれもOpenAIの説明です。本記事ではこれらを実際に再現して確かめてはいません。
設定や環境に影響する変更は
「Chores」には、環境によって移行が必要になりうる変更があります。
- Codexは標準のシェル実行機構を使うようになり、パッチを当てたzshを同梱しなくなった。廃止されたシェル関連フラグを使う設定には、移行の通知が出る(#52160, #52213)
- LinuxとmacOSのリリースパッケージで、配布バイナリのシンボルを取り除いてサイズを縮小した。元のビルド成果物にはシンボルを残している(#52178)
「Documentation」では、同梱のOpenAI Docsのガイダンスを更新し、GPT-6ファミリーへの移行について、モデルごとの推論、ツール利用、データレジデンシーの考慮点を加えたとあります(#51768)。Linuxサンドボックスが、ファイルシステムの分離にbubblewrap、システムコールのフィルタリングにseccompを使うことを明確にした項目もあります(#52610)。
どう入れる? 日本での扱いは
changelogが示す導入コマンドは次の1行です。
npm install -g @openai/codex@0.163.0
料金については、今回確認したchangelogの0.163.0の項目に記載がありません。日本での提供に関する記述も、0.163.0の項目を通読した範囲では見当たりませんでした。
筆者の観測
日本時間2026年10月16日6時54分に公式のchangelogページを取得して0.163.0の項目を読んだ時点では、公開日は2026年10月15日と表示され、「View details」と「Full release on Github」へのリンクが付いていました。ページ全体は取得できましたが、取得テキストに含まれていたのは文字情報だけです。リリースを実際にインストールして動かしてはいません。上の内容はすべて、公式changelogの記載を読んで整理したものです。
Daybreakの対象条件など、changelogから読み取れない点
- Daybreakの対象アカウント: 「eligible accounts(対象アカウント)」の条件は、0.163.0の項目には書かれていません。0.161.0の項目には、オプトイン時の振り分けの条件として「対象のChatGPTサインイン、OpenAIプロバイダー、モデル/プログラム側の対応」が挙がっていますが、ChatGPTのどのプランに当たるのかは取得したページからは分かりません
- 動作の実測: 追いメッセージ、並列実行、プロキシの変更が実際にどう動くかは、確かめていません。changelogの記述を引いただけです
- 0.162.0以前との差分の全体像: changelogには「Full Changelog: rust-v0.162.0...rust-v0.163.0」のリンクがあり、プルリクエストの一覧が続きますが、本記事で扱ったのは「New Features」「Bug Fixes」「Documentation」「Chores」の4つの節に限ります
- 前バージョンとの関係: 0.161.0(GPT-6.1 Solが既定になったリリース)は 別記事 で扱っています。0.162.0と0.162.1の内容は本記事では詳しく扱っていません
読んだページとリダイレクト先
- ChatGPT & Codex changelog(OpenAI公式、Codex CLI 0.163.0の項目): https://developers.openai.com/codex/changelog/#github-release-414286110
- 取得時にリダイレクトされた先は https://learn.chatgpt.com/docs/changelog (HTTP 200)
- 確認した時刻: 日本時間2026年10月16日6時54分
本記事は続報があり次第更新します。
この記事でよく聞かれること
- Codex CLI 0.163.0はどうやって入れますか?
- 公式changelogには、インストール用のコマンドとして npm install -g @openai/codex@0.163.0 が載っています。バージョンは0.163.0で、公開日は2026年10月15日と記載されています。
- Codex CLI 0.163.0の新機能は何ですか?
- 公式changelogの新機能欄には6項目あります。/configで設定を検索して変更できること、Codexの応答中に追いメッセージを送って方向修正できること、/keymapでリーダーキーを設定できること(既定はCtrl+X)、/daemonから管理対象のバックグラウンドサーバーを再起動できること、独立した読み取り専用ツールの並列実行、対象アカウントでDaybreakが既定で有効になることです。
- Codex CLI 0.163.0でDaybreakはオンになりますか?
- changelogは「対象アカウントでは既定で有効」と書いています。あわせて、サーバーがアクセスを提供している場合は、codex exec でOpenAI APIキーを使ってDaybreakを選べるとも書いています。どのアカウントが対象かは、今回取得したchangelogのこの項目には書かれていません。
- リーダーキーの既定はどのキーですか?
- 公式changelogによると、/keymapで設定するリーダーキーの既定はCtrl+Xです。ショートカットのヒントは選ぶか取り消すまで開いたままになり、音声のミュートはF9に移ります。
出典・参照資料
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