クラウドとは(クラウドサービスとは)インターネットの先にある共用のコンピュータを借りて使う仕組み。iCloud・Googleドライブ・OneDriveの無料容量と、AIが「クラウドで動く」の意味【2026年10月版】
クラウドとは、手元のパソコンではなくインターネットの先にある共用のコンピュータの資源(サーバー・保存場所・ソフトウェア)を、必要な分だけ使う仕組みです。総務省は、従来は手元で使っていたデータやソフトをネットワーク経由でサービスとして提供するものと説明しています。iCloud・Googleドライブ・OneDriveの無料の保存容量(5GB・15GB・5GB)と、AIが「クラウドで動く」意味を、公的機関と各社の公式ページの原文で整理しました。筆者が2026年10月8日にログインせずに開いた公式ページの画面つきです。

目次
2026年10月8日・日本時間時点の情報です。 クラウド(クラウドサービス)とは、手元のパソコンやスマートフォンではなく、インターネットの先にある共用のコンピュータの資源を、必要な分だけ借りて使う仕組みです。iCloud・Googleドライブ・OneDriveのような保存サービスや、Gmailのようなメールが身近な例です。この3つの保存サービスは、どれも一定の容量(iCloud 5GB・Google 15GB・OneDrive 5GB)までは無料で、それを超えると有料プランになります。AIの分野で「クラウドで動く」というのは、AIの計算を手元の機器ではなく事業者のデータセンターで行うことで、Appleは大きなモデルを使う機能をこの形で処理すると説明しています。
3行まとめ
- 総務省は、クラウドサービスを「従来は利用者が手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で、サービスとして利用者に提供するもの」と説明している(2026年10月8日に取得)。
- 筆者が2026年10月8日に開いた公式ページでは、無料の保存容量はiCloudが5GB、Googleアカウントが最大15GB(Gmail・フォトと共有)、OneDriveが5GBだった。
- AIが「クラウドで動く」とは、AIの計算を事業者のデータセンターが行い、手元の機器は入力と結果のやり取りをすること(筆者の整理)。AppleはPrivate Cloud Computeでこの形を説明し、GoogleはGemini Nanoを「サーバーを呼ばずに手元で処理する」形として説明している。ChatGPTなど各アプリの計算の場所は、本記事では確かめていない。
クラウドとは何か。公的機関はどう説明しているか
最初に、公的な資料と各社の資料で、言い回しの違う定義を並べます。
総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」は、こう書いています。
クラウドサービスは、従来は利用者が手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で、サービスとして利用者に提供するものです。利用者側が最低限の環境(パソコンやスマートフォンなどのクライアント、その上で動くWebブラウザ、インターネット接続環境など)を用意することで、どの端末からでも、さまざまなサービスを利用することができます。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構。DX SQUAREは同機構のDXのポータルサイト)は、2025年4月21日掲載の記事で次のように書いています。
クラウドは、共用のリソースに、どこからでも、簡単に、必要に応じて、ネットワーク経由でアクセスできるようにする仕組みのことです。ここでいうリソースとは、ネットワークやサーバー、ストレージ、アプリケーションなどの、コンピュータの構成要素であるハードウェアやソフトウェアのことです。
米国の標準機関NIST(国立標準技術研究所)の文書SP 800-145(2011年9月)は、英語の原文で次のように定義しています。
Cloud computing is a model for enabling ubiquitous, convenient, on-demand network access to a shared pool of configurable computing resources (e.g., networks, servers, storage, applications, and services) that can be rapidly provisioned and released with minimal management effort or service provider interaction.
(訳:クラウドコンピューティングとは、設定変更できる共有のコンピューティング資源(ネットワーク、サーバー、ストレージ、アプリケーション、サービスなど)の集まりに、どこからでも・手軽に・必要に応じてネットワーク経由でアクセスできるようにするモデルで、最小限の管理の手間や事業者とのやり取りで、すばやく用意したり手放したりできるもの。)
AWS(Amazon Web Services)の日本語ページは、「クラウドとは、ニーズに応じて IT リソースをインターネット経由により従量制料金で提供することを指します」と書いています。
4つの言い方は違いますが、共通点は次の3つです。以下は筆者による整理で、出典の文言ではありません。
- 手元ではなく、ネットワークの先にある。
- 共用で、必要な分だけ使う。
- 持たずに借りる。機材の購入や管理は事業者が担う。
「cloud=雲」という名前の理由について、総務省は、利用者から見てインターネットの先にあるコンピュータの形態がどうなっているのか見えづらいことを、図で雲のかたまりのように表現したことから、と書いています(「といわれています」という書き方です)。IPAも、コンピュータが雲のように、利用者が直接は触れられないところにあることから、と説明しています。
身近な例は何か。iCloud・Googleドライブ・OneDrive・Gmail
IPAは、Gmail や Yahoo!メールも、クラウドサービスだと書いています。特別なアプリや専用のネットワークを持たなくても、インターネット上のメールにいつでもどこからでもアクセスできるからです。
保存サービスについて、各社の公式ページは次のように書いています(いずれも2026年10月8日に取得)。
- iCloud(アイクラウド)。Appleの「iCloudユーザガイド」は、「iCloudは、あなたの個人情報を安全に保管し、あなたのすべてのデバイス上で最新の状態に保ち、写真、ファイルなどを友人や家族と簡単に共有できるようにするAppleのサービスです」と書いています。
- Googleドライブ。Googleドライブのヘルプ「Google ドライブの使い方」は、「Google ドライブを使えば、すべてのファイルをまとめて管理できます。任意のデバイスからファイルをアップロードして共有できるほか、新しいファイルの作成、ファイルの整理、簡単な編集、他のユーザーとの共有が可能です」と書いています。
- OneDrive(ワンドライブ)。Microsoftの公式ページのよくある質問は、「OneDrive はクラウド ストレージ サービスです。ファイルのバックアップ、アクセス、編集、共有、同期を、お使いのすべてのデバイスで行えるほか、Microsoft 365 ドキュメントを扱う共同作業もリアルタイムで実行できます」と書いています。
IPAは、GoogleドライブやOneDriveなど、インターネット上のサーバーに書類を保存すれば、さまざまな端末で利用できると書いています。ファイルの実体は事業者のサーバーにあり、利用者は自分の機器からそこへ出し入れします。機種を替えても、別の機器から同じアカウントで開けば同じファイルが見えるのは、このためです。
クラウドは無料か。3サービスの無料の容量と有料の入口
クラウドという仕組み自体に決まった値段はなく、サービスごとに無料の範囲が違います。筆者が2026年10月8日に開いた公式ページから、無料の保存容量を表にします。
| サービス | 無料で使える容量 | 公式ページの書き方 | 有料の例 |
|---|---|---|---|
| iCloud(Apple) | 5GB | 「iCloud 5GB 無料」。初めてApple Accountでサインインすると5GBが手に入る | iCloud+ 50GBは月額180円、200GBは月額540円、2TBは月額1,800円(Appleのページの表記) |
| Googleドライブ(Google) | 最大15GB | 「Google アカウントには、最大 15 GB のクラウド ストレージが無料で付属しています」。ドライブ・Gmail・Googleフォトで共有 | Google One は「100 GB、またはそれ以上」(料金はこのページに無し) |
| OneDrive(Microsoft) | 5GB | 「無料の Microsoft アカウントには、5 GB の OneDrive 用ストレージが付属します」 | Microsoft 365 Basic(100GB)は年額2,440円、Microsoft 365 Personal(1TB)は年額21,300円(同じページの年払いの表示) |
注意する点が2つあります。
1つ目は、Googleの15GBは、Googleドライブだけの容量ではないことです。ヘルプは、ストレージはGoogleドライブ・Gmail・Googleフォトで共有される、と書いています。メールや写真が増えると、ドライブに置ける量が減ります。
2つ目は、容量を超えた時の扱いが、各社の別のヘルプに書かれていることです。この記事は無料の容量までを扱い、超過時の動きは確かめていません。OneDriveの無料容量と同期の止め方はOneDriveの記事、Googleの有料プランはGoogle Oneの記事に書いています。
クラウドとクラウドファンディングは同じ言葉か
違います。IPAのDX SQUAREは、こう書いています。
ちなみにインターネットを通じて資金を募る仕組みである「クラウドファンディング」のクラウドは「crowd(群衆)」で「cloud(雲)」ではありません。
コンピュータの借り方を指す「クラウド」は cloud、資金集めの「クラウドファンディング」は crowd と、英語の綴りが別の言葉です。カタカナにすると同じになるので、検索する時に混ざりやすい点です。
クラウド以前はどうだったか。オンプレミスとの違い
IPAは、クラウド以前は、企業がコンピューター(サーバーやホストコンピューター)とそこで使うソフトウェアを購入して自社に設置して使うのが一般的で、これを「オンプレミス(on-premises)」と呼ぶ、と説明しています。社員やデータが増えるとサーバーの増設や買い足しが必要で、時間も費用も手間もかかった、とも書いています。
総務省も、これまで利用者はコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを自分で保有・管理していたが、クラウドサービスを利用すれば、機材の購入やシステムの構築、管理にかかる手間や時間を削減でき、業務の効率化やコストダウンを図れる、と書いています。
個人が使うiCloudやGoogleドライブでいえば、昔はUSBメモリや外付けのハードディスクに保存して持ち歩いていたものを、事業者の保存場所に預ける形に置き換えたもの、と考えると近くなります(この例えは筆者のものです)。
クラウドには種類があるのか。SaaS・PaaS・IaaS
総務省は、クラウドサービスは主にSaaS(サース、サーズ:Software as a Service)、PaaS(パース:Platform as a Service)、IaaS(アイアース、イアース:Infrastructure as a Service)の3つに分類される、と書いています。総務省の同じサイトの用語集と、IPAの記事の説明を、原文のまま並べます。
| 種類 | 総務省(用語集) | IPA(DX SQUARE) |
|---|---|---|
| SaaS | 「インターネット経由で、電子メール、グループウェア、顧客管理などのソフトウェア機能の提供を行うサービス。」 | 「特定の業務アプリケーションがサービスとして提供されます。」例に「メール、オンラインストレージ、営業管理システム、会計システム、セキュリティツールなど」。「アプリケーションの機能自体のカスタマイズはできないことが多いです。」 |
| PaaS | 「インターネット経由で、仮想化されたアプリケーションサーバやデータベースなどアプリケーション実行用のプラットフォーム機能の提供を行うサービスのことを言います。」 | 「IaaSのサービスに加えて、OS、開発環境や運用管理環境などのミドルウェアもサービスとして提供されます。」 |
| IaaS | 「インターネット経由での、サーバ仮想化やデスクトップ仮想化、共有ディスクなど、ハードウェアやインフラ機能の提供を行うサービスのこと。」 | 「サーバー、ストレージ、ネットワークなどの、基礎的なシステム構築に必要なリソースがサービスとして提供されます。」 |
NIST SP 800-145も、同じ3つを「Service Models」として定義しています。各定義の最初の文は次のとおりです。
- SaaS:「The capability provided to the consumer is to use the provider’s applications running on a cloud infrastructure.」(訳:利用者に提供される機能は、クラウドの基盤の上で動く事業者のアプリケーションを使うこと。)
- PaaS:「The capability provided to the consumer is to deploy onto the cloud infrastructure consumer-created or acquired applications created using programming languages, libraries, services, and tools supported by the provider.」(訳:利用者に提供される機能は、事業者が対応するプログラミング言語・ライブラリ・サービス・ツールで作られた、利用者が作成または入手したアプリケーションを、クラウドの基盤の上に配置すること。)
- IaaS:「The capability provided to the consumer is to provision processing, storage, networks, and other fundamental computing resources where the consumer is able to deploy and run arbitrary software, which can include operating systems and applications.」(訳:利用者に提供される機能は、処理能力・ストレージ・ネットワークなどの基礎的なコンピューティング資源を用意し、OSやアプリケーションを含む任意のソフトウェアを配置して動かせること。)
この記事で例に挙げたiCloud・Googleドライブ・OneDriveは、利用者が完成したサービスをそのまま使う形です。IPAの説明に当てはめると、オンラインストレージを例に挙げているSaaSにあたると筆者は読みました(筆者の読みです。各社が自社をSaaSと名乗っているかは確かめていません)。IPAは、利用形態でパブリッククラウド(広く一般向けに提供され、他の企業や組織と共有利用するもの)とプライベートクラウド(特定の企業・組織専用に提供された環境を利用するもの)に分ける説明もしています。
AIが「クラウドで動く」とはどういう意味か
ここからは、AIの話です。「クラウド」という言葉には、一般の意味(ここまでの話)と、AIの文脈での使い方があります。AIの文脈でクラウドというときは、次の区別で使われることが多い、と筆者は整理しています。
- クラウドのAI: AIの計算を、事業者のデータセンターのコンピュータが行う。手元の機器は、入力を送り、結果を受け取る。
- 手元(ローカル・オンデバイス)のAI: AIの計算を、自分のパソコンやスマートフォンの中で行う。
この区別は、AppleとGoogleの公式資料にも出てきます。
AppleはApple Intelligenceについて、2024年6月10日掲載のブログで、こう書いています。
For advanced features that need to reason over complex data with larger foundation models, we created Private Cloud Compute (PCC), a groundbreaking cloud intelligence system designed specifically for private AI processing.
(訳:大きな基盤モデルで複雑なデータを推論する必要がある高度な機能のために、私たちはプライベートAI処理専用に設計した画期的なクラウドのインテリジェンスシステム、Private Cloud Compute(PCC)を作った。)
同じブログは、データセンターのAIについて、こう書いています。
Powerful AI hardware in the data center can fulfill a user’s request with large, complex machine learning models — but it requires unencrypted access to the user's request and accompanying personal data.
(訳:データセンターの強力なAI用ハードウェアは、大きく複雑な機械学習モデルでユーザーのリクエストに応えられる。ただしそのためには、ユーザーのリクエストと付随する個人データに、暗号化されていない状態でアクセスする必要がある。)
大きなモデルはデータセンターの機器で動かし、そのために入力がデータセンターへ送られる、という構図です(筆者の読み)。Appleはこの点について、PCCに送られた個人データにはApple自身もアクセスできない仕組みにした、とブログで説明しています。
一方、Googleは、AndroidのGemini Nanoについて、Android Developers Blog(2024年10月)でこう書いています。
on-device GenAI is a good choice as it processes prompts directly on your device without any server calls.
(訳:オンデバイスの生成AIは、サーバーを呼び出すことなく、プロンプトを手元の機器で直接処理するので、良い選択肢になる。)
つまり、「サーバー呼び出しなしで手元で処理する」という形が、別の選択肢として説明されています。
では、ChatGPT・Gemini・Claudeのアプリで文章を打つときはどうか。入力した内容が事業者に届くことは、各社のプライバシーポリシーに書かれています。
- OpenAIのプライバシーポリシー(2026年2月6日更新)は、「当社は、お客様が本サービスを利用する際にお客様の入力によって提供される個人情報(以下「コンテンツ情報」といいます)を取得します」と書いています。同じポリシーは、「OpenAI は、本ポリシーに記載されている目的のために、さまざまな法域に所在するサーバーにおいてお客様の個人情報を取り扱います。これには、米国にある当社の施設及びサーバーでの取扱い及び保有」などが含まれる、とも書いています。
- Googleの「Gemini アプリのプライバシー ハブ」は、収集されるデータの種類に「ユーザーが Gemini アプリに伝えた内容(送信または発話したプロンプト、Gemini にリクエストしたタスクなど)」を挙げています。
- AnthropicのPrivacy Policy(2026年9月10日発効)は、「The content you submit to the Services through these interactions, including via third-party applications, services, and content you choose to upload, integrate or interact with using our Services, are your “Inputs”.」(訳:こうしたやり取りを通じてサービスに送る内容は、外部のアプリやサービス経由のもの、アップロードしたり連携したりした内容も含めて、利用者の「Inputs(入力)」である)と書いています。データの移転の節では、「when you access our Services, your personal data is transferred to our servers in the US, or to other countries outside the European Economic Area (“EEA”) and the UK」(訳:サービスにアクセスすると、個人データは米国にある当社のサーバー、または欧州経済領域(EEA)と英国の外のほかの国へ移される)と書いています。
OpenAIとAnthropicは、個人情報を米国などのサーバーで扱うことまで書いています。ただし、これらは個人情報の扱いについての文書で、AIの計算をどのコンピュータで行うか(どのデータセンターか、手元の機器で処理する部分があるか)を説明したものではありません。ChatGPT・Gemini・Claudeのアプリの計算の場所は、本記事では、それを説明した公式の原文では確かめていません。上のAppleとGoogleの説明も、両社が自社の機能について書いたもので、ほかのAIサービスがすべて同じ形だという意味ではありません。
手元で動かすAIの話は、ローカルLLMの記事と、クラウドとローカルの費用を比べた記事に詳しく書いています。
IPAは、クラウドのメリットのひとつに「技術革新への対応しやすさ」を挙げ、新しい機能の例に生成AI、機械学習・深層学習などを書いています。AWSの日本語ページも、クラウドの利点として機械学習などの技術に必要に応じてすばやくリソースを用意できると書いています。AIの機能がクラウドの上で提供されることがある、という点は、IPAとAWSの説明からも読み取れます(筆者の読み)。
筆者が開いた画面でわかったこと
2026年10月8日の4時26分から4時27分(日本時間)に、アカウントを作らず、ログインもせず、筆者のMacで公式ページを開きました。ブラウザは画面を出さない設定(ヘッドレス)で、1280×800と390×844の2つの大きさで撮影しています。
- OneDrive(4時26分)。Microsoftの公式ページには「サインイン」と「無料アカウントを作成」の2つのボタンがあり、プランの表の「無料」の欄には「5 GB のクラウド ストレージ」「メールボックス容量 15 GB」と書かれていました。有料の欄には「Microsoft 365 Basic」が「¥2,440 /年」で「100 GB の安全なクラウド ストレージ」、「Microsoft 365 Personal」が「¥21,300 /年」で「1 TB (1000 GB) の安全なクラウド ストレージ」と並んでいました。
- iCloud(4時26分)。Appleの「iCloud+」のページに、プランの表(iCloud 5GB 無料、iCloud+ 50GB 月額180円、200GB 月額540円、2TB 月額1,800円、6TB 月額5,500円、12TB 月額11,000円)が出ました。
- Googleドライブのヘルプ(4時26分)。「Google アカウントには、最大 15 GB のクラウド ストレージが無料で付属しています」と出ました。
- drive.google.com(4時27分)。ログインしていない状態で開くと、ファイル一覧ではなくGoogle Workspaceの製品紹介ページ(workspace.google.com)に移りました。自分のファイルを見るには、ログインが要るということです。
クラウドを使う時の注意点は何か
総務省は、クラウドサービスを使う場合、データがクラウドサービス事業者側のサーバに保管されていること、インターネットを介してデータなどがやりとりされることを理解した上で、十分なサイバーセキュリティ対策が施されたサービスを選ぶことが大切、と書いています。
IPAは、リスクとして次の3つを挙げています。
- インターネットを使うため、外部からの攻撃を受けやすい。
- リソースを多数で共用するため、1つの問題が多数に影響する。
- 1つのサービスが複数の事業者で構成されることがあり、すべての対策を把握することが難しい。
さらにIPAは、クラウドのセキュリティは事業者と利用者の両方が役割・責任を分担すると書き、「クラウドサービスを利用するためのID・パスワードは利用者自身がしっかり管理する必要があります」と続けています。
総務省の同じサイトには、職場での被害事例の1つとして「クラウドサービスに預けていた重要データが消えた」という題の事例があります(事例の本文は、本記事では読んでいません)。大事なファイルは、クラウドのほかにも手元や別の場所に控えを持つのが無難です。これは筆者の提案です。
ログイン後の画面とAIの処理場所は未確認です
- ログイン後の画面は見ていません。iCloud・Googleドライブ・OneDriveの容量の超過時の動き、アップグレードの手順は確かめていません。
- Google Oneの料金は、今回開いたGoogleドライブのヘルプには書かれておらず、確かめていません(料金はGoogle Oneの記事に書いています)。
- ChatGPT・Gemini・Claudeの各アプリで、AIの計算がどこ(事業者のデータセンターか、手元の機器か)で行われているかは、公式の原文で確かめていません。確認できたのは、3社のプライバシーの文書が入力を受け取ると書いていること(OpenAIとAnthropicは、個人情報を米国などのサーバーで扱うとも書いている)、AppleのPrivate Cloud Computeの説明、GoogleのGemini Nanoの説明までです。
- 総務省の「クラウドサービスの仕組み」のページは、PaaSとIaaSには説明文がありますが、SaaSの項目は名前と読み方だけでした。SaaSの総務省の説明は、同じサイトの用語集から引いています。
出典の公的資料と公式ページ
本文で名指しした出典は、総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」(クラウドサービスの仕組みと用語集)、IPA DX SQUARE、NIST SP 800-145、AWS、Appleの2つのページ(iCloudユーザガイドとiCloud+)、Googleドライブヘルプ(3ページ)、Microsoft OneDrive、Appleのセキュリティ研究ブログ、Android Developers Blog、OpenAI・Google(Gemini アプリ)・Anthropicのプライバシーの文書です。URLと取得日は記事冒頭の出典欄にあります。取得した原文と撮影は、筆者の作業フォルダに保存しています。
この記事でよく聞かれること
- クラウドとは何ですか?簡単に教えてください
- クラウドとは、手元のパソコンではなく、インターネットの先にある共用のコンピュータの資源を、必要な分だけ借りて使う仕組みです。IPA(情報処理推進機構)のDX SQUAREは、ネットワークやサーバー、ストレージ、アプリケーションなどの共有のリソースに、どこからでも簡単に、必要に応じてネットワーク経由でアクセスできるようにする仕組み、と説明しています(2026年10月8日に取得した版)。
- クラウドサービスとクラウドは同じ意味ですか?
- ほぼ同じ意味で使われます。IPAのDX SQUAREは、クラウドとはクラウドコンピューティングやクラウドコンピューティングサービスのことで、それをサービスとして提供するものがクラウドサービスだと書いています。同じ記事は、GmailやYahoo!メールもクラウドサービスだと書いています。
- iCloud・Googleドライブ・OneDriveは無料で使えますか?
- 一定の容量までは無料です。2026年10月8日に筆者が開いた公式ページでは、iCloudは5GB、Googleアカウントは最大15GB(ドライブ・Gmail・Googleフォトで共有)、無料のMicrosoftアカウントのOneDriveは5GBでした。容量を超えると有料プランが必要です。iCloud+は50GBが月額180円と書かれています。
- クラウドとクラウドファンディングのクラウドは同じですか?
- 違います。IPAのDX SQUAREによると、クラウドは cloud(雲)で、クラウドファンディングのクラウドは crowd(群衆)です。インターネットを通じて資金を募る仕組みがクラウドファンディングで、コンピュータの借り方を指すクラウドとは別の言葉です。
- ChatGPTやGeminiはクラウドで動いているのですか?
- 入力した文が事業者に届くことは各社の文書に書かれていますが、計算がどこで行われるかは、本記事では公式の原文で確かめていません。OpenAIのプライバシーポリシーは入力によって提供される個人情報(コンテンツ情報)を取得し、個人情報を米国などのサーバーで扱うと書き、Googleの「Gemini アプリのプライバシー ハブ」は送信したプロンプトを収集するデータに挙げています。Appleは大きなモデルを使う機能を、データセンターに置いた専用のサーバー(Private Cloud Compute)で処理すると説明し、GoogleはGemini Nanoを「without any server calls」(サーバーを呼ばずに)手元で処理すると説明しています。
- クラウドに保存したデータは安全ですか?
- 安全かどうかは事業者の対策と利用者の管理の両方で決まります。総務省は、データが事業者側のサーバに保管され、インターネットを介してやりとりされるため、十分なサイバーセキュリティ対策が施されたサービスを選ぶことが大切と書いています。IPAは、ID・パスワードは利用者自身が管理する必要があると書いています。
- インターネットにつながっていないとクラウドは使えませんか?
- クラウドはネットワーク経由で使うのが前提で、NISTの定義も「Broad network access」(幅広いネットワーク経由のアクセス)を基本の特徴に挙げています。ただし、事前に手元へ保存しておけば使える場合があります。Googleドライブのヘルプによると、オフラインで使えるように設定したGoogle ドキュメント・スプレッドシート・スライドは、インターネットに接続していない場合でも表示・編集でき、変更はオンラインに戻ったときに反映されます。設定の手順はGoogleドライブのヘルプ「オフラインで Google ドライブのファイルを使用する」にあります。
出典・参照資料
- 一次資料総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト「クラウドサービスの仕組み」(2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト「用語集英字」(SaaS・PaaS・IaaSの説明。2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料IPA DX SQUARE「クラウドとは? 今さら聞けないDX関連用語をわかりやすく解説」(2025年4月21日掲載・2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料NIST SP 800-145「The NIST Definition of Cloud Computing」(2011年9月・2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料NIST SP 800-145 本文PDF(定義の全文とService Models。2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料AWS「クラウドコンピューティングとは」(2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料Apple「iCloudユーザガイド」の「iCloudとは」(2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料Apple「iCloud+」(無料5GBと月額料金。2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料Google ドライブ ヘルプ「Google のストレージを追加購入する」(無料15GB。2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料Google ドライブ ヘルプ「Google ドライブの使い方」(2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料Google ドライブ ヘルプ「オフラインで Google ドライブのファイルを使用する」(2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料Microsoft「OneDrive 個人用ファイル共有とクラウド ストレージ」(無料5GB。2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料Apple Security Research「Private Cloud Compute: A new frontier for AI privacy in the cloud」(2024年6月10日掲載・2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料Android Developers Blog「An introduction to privacy and safety for Gemini Nano」(2024年10月1日・2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料OpenAI「プライバシーポリシー」(2026年2月6日更新・2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料Gemini アプリ ヘルプ「Gemini アプリのプライバシー ハブ」(2026年10月8日取得) ↗
- 一次資料Anthropic「Privacy Policy」(2026年9月10日発効・2026年10月8日取得) ↗
大きいニュースはYouTubeでも解説しています。Xでは新着記事をお知らせしています。
コメント
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?
AIについて聞きたいことはありますか?
質問箱で無料で受け付けています。回答は公開され、他の方の参考にもなります。
質問箱を見る →