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Claude Haiku 5.5が登場値段はGPT-6 Lunaと1セント単位で同じ、公式の表ではLunaが載る6項目すべてで上回る

執筆:約17分で読めます

Anthropicが2026年10月7日(日本時間8日午前3時)にClaude Haiku 5.5を公開した。値段は入力10万トークン以下で入力0.10ドル・出力0.50ドル(100万トークンあたり)とHaiku 4.5の10分の1で、OpenAIのGPT-6 Lunaと同じ。公式の表では、Lunaの値が載っている6項目すべてでHaiku 5.5が上回り、OSWorld 2.1はHaiku 4.5の15.7%から72.4%になった。

Claude Haiku 5.5が登場──値段はGPT-6 Lunaと1セント単位で同じ、公式の表ではLunaが載る6項目すべてで上回る
目次

Anthropicが現地2026年10月7日(日本時間8日午前3時)、Claude Haiku 5.5(クロード ハイク 5.5)を公開しました。値段は100万トークンあたり入力0.10ドル・出力0.50ドル(1回の入力が10万トークン以下の場合)で、Haiku 4.5の10分の1です。この値段は、OpenAIの小型モデルGPT-6 Lunaと同じです。Anthropicの公式ページの表では、GPT-6 Lunaの値が載っている6項目すべてでHaiku 5.5が上回りました。モデルIDは claude-haiku-5-5 で、Claude Platform・AWS・Google Cloud・Microsoft Azureで公開と同時に使えます。動画でも、公式の表と値段を通しで読んでいます。

3行まとめ

  1. Claude Haiku 5.5は入力0.10ドル・出力0.50ドル(10万トークン以下)でHaiku 4.5の10分の1。GPT-6 Lunaとは入力・キャッシュ読み込み・キャッシュ書き込み・出力の4つとも同じ値段。
  2. 公式の表でLunaの値が載っている6項目すべてでHaiku 5.5が上。OSWorld 2.1は72.4%(Lunaは48.9%)、Terminal-Bench 4.0は39.2%(Lunaは16.4%)。
  3. Haiku 4.5からはOSWorld 2.1が15.7%から72.4%、Terminal-Bench 4.0が0.0%から39.2%。同時にSonnet 5.5のキャッシュ読み込みが半額になり、MaxとTeamのプランに毎月のAPIクレジットが付いた。

本記事の数値は、2026年10月8日午前4時台・日本時間に公式ページと両社の料金ページで確認したものです。

公式の紹介は「一番安くて、一番速くて、一番賢い小型モデル」

発表は、Anthropicの公式Xアカウント @claudeai の2026年10月7日18時01分(協定世界時)のポストと、公式ページです。公式ページの1行目はこうです。

Introducing Claude Haiku 5.5: the cheapest, fastest, and most capable small model we've ever released.

(Claude Haiku 5.5を紹介します。これまでに出した中で、最も安く、最も速く、最も賢い小型モデルです)

用途として挙げているのは、要約・会話の圧縮・データベースへの問い合わせ・分類のような、短くて繰り返しの多い作業です。コーディングでは、Opus 5.5やSonnet 5.5の下で動くサブエージェントとして組み合わせる使い方を勧めています。また、Anthropicのモデルで一番速いため、カスタマーサポートやブラウザ操作のような速さが要る仕事にも向く、としています。脚注によると「一番速い」は各モデルの標準の速さどうしの比較で、FastモードのOpusよりは遅いそうです。

9月22日のOpus 5.5、9月28日のSonnet 5.5に続く公開で、Opus 5.5の発表時に「数週間以内に続く」とされていたものです。これでOpus・Sonnet・Haikuの3つがそろって5.5になりました。

値段:Haiku 4.5の10分の1、GPT-6 Lunaと4項目とも同じ

AnthropicとOpenAIの料金ページを並べました(100万トークンあたり)。

項目 Haiku 5.5(入力10万以下) Haiku 5.5(入力10万超) Haiku 4.5 GPT-6 Luna(入力27万2000以下) Sonnet 5.5
入力 $0.10 $0.50 $1.00 $0.10 $2.00
キャッシュ読み込み $0.01 $0.05 $0.10 $0.01 $0.10
キャッシュ書き込み $0.125 $0.625 $1.25 $0.125 $2.50
出力 $0.50 $2.50 $5.00 $0.50 $10.00

キャッシュ書き込みはAnthropic側が5分保持の値です。筆者が動画を作る時に、両社の料金ページを10月8日午前4時台に開いて1行ずつ照らしたところ、Haiku 5.5の10万トークン以下とGPT-6 Lunaの短い入力の値段は、4項目とも1セント単位まで同じでした。値段が上がる境目は違い、Haiku 5.5は10万トークン、GPT-6 Lunaは27万2000トークンです。

Anthropicの料金ページは、Haiku 5.5だけが入力の長さで値段が変わるモデルだと書いています。公式ページの脚注によると、10万トークン以下ではHaiku 4.5より90%安く、10万トークンを超えると50%安くなります。Haiku 4.5に来ていたリクエストの約9割は10万トークン以下だったそうです。

一方で、Haiku 5.5は新しいトークナイザー(文章をトークンに区切る仕組み)を使います。移行ガイドによると、同じ文章でもHaiku 4.5より約30%多くトークンが数えられます。公式はこれも含めて計算し、平均すると約75%安く動かせるとしています。まとめて後から処理するBatchでは、さらに半額(10万トークン以下で入力0.05ドル・出力0.25ドル)です。

公式ベンチ:GPT-6 Lunaが載っている6項目すべてで上

公式ページの表をそのまま写しました。Sonnet 5.5は参考として載っている値です。

ベンチマーク Haiku 5.5 Haiku 4.5 GPT-6 Luna Sonnet 5.5(参考)
GDPval-AA v2.1(知識労働・Elo) 1620 735 1437 1840
AA-Briefcase v1.1(知識労働) 1578 614 1336 1824
OSWorld 2.1(パソコン操作・オフライン版) 72.4% 15.7% 48.9% 83.9%
Humanity's Last Exam(ツールなし) 45.9% 10.2% — 56.9%
Humanity's Last Exam(ツールあり) 57.4% 18.7% — 64.5%
Terminal-Bench 4.0(エージェント型コーディング) 39.2% 0.0% 16.4% 70.6%
FrontierCode 1.1(Main) 46.4% — 42.4% 52.1%
Chartography(図表の読み取り・ツールなし) 46.4% 6.4% 29.1% 61.6%

GPT-6 Lunaの値がある6項目の差は、GDPval-AAが183点、AA-Briefcaseが242点、OSWorld 2.1が23.5ポイント、Terminal-Bench 4.0が22.8ポイント、FrontierCode 1.1が4.0ポイント、Chartographyが17.3ポイントで、すべてHaiku 5.5が上です。Terminal-Bench 4.0は2倍以上の差でした。

Haiku 4.5からの伸びも大きく、OSWorld 2.1は15.7%から72.4%、Chartographyは6.4%から46.4%(7倍以上)です。Terminal-Bench 4.0では、Haiku 4.5は0.0%で1問も解けておらず、Haiku 5.5で39.2%になりました。Humanity's Last Examはツールなしで10.2%から45.9%、ツールありで18.7%から57.4%です。

公式が勧める分担:難しいコーディングはSonnetとOpus、量をこなす作業はHaiku

Sonnet 5.5との差が大きいのはTerminal-Bench 4.0(39.2%と70.6%)です。公式ページもこの点をはっきり書いています。

Sonnet 5.5 and Opus 5.5 remain better choices for complex agentic coding tasks like those measured by Terminal-Bench 4.0. By contrast, Haiku 5.5 is best suited to more narrowly scoped tasks that might otherwise have been cost-prohibitive with previous versions of Claude—like compaction, summarization, or subagent work.

(Terminal-Bench 4.0が測るような複雑なエージェント型コーディングには、引き続きSonnet 5.5とOpus 5.5の方が向く。対してHaiku 5.5は、会話の圧縮・要約・サブエージェントの仕事のような、範囲の狭い作業に最も向く。これまでのClaudeでは費用がかかりすぎた作業だ)

公式ページには、先行して試した会社の声も載っています。

  • Cognition(Devinの開発元):Opus 5.5を指揮役にしたDevin Fusionの補佐役にHaiku 5.5を入れ、FrontierCodeで66.2を保ったまま費用と待ち時間を減らせた
  • AlphaSense:週に約800万回呼ぶ「Ask in Document」で400問を比べ、Haiku 4.5の0.76から0.84に上がった
  • Box:Haiku 4.5より11ポイント高く、待ち時間は約半分
  • HubSpot:CRMの作業を模した評価で、3回平均92.8%と、これまで試した中で最高
  • Asana:今使っているモデルと比べ、タスク完了までの待ち時間が30%以上短く、1ターンあたりの推論は最大2.5倍速い

effortを選べる初めてのHaiku、文脈は100万トークン

Haiku 5.5は、考える量(effort)を選べる初めてのHaikuです。公式ページのグラフは、Low・Med・High・Xhigh・Maxの5段階ごとに点数と費用を並べています。APIでの既定値は medium です。

公式ドキュメントによると、扱える文脈は100万トークン、出力は最大12万8000トークンで、Haiku 4.5の20万トークン・6万4000トークンから増えました。Opus 5.5・Sonnet 5.5と同じ大きさです。知識は2026年6月までです。

Haiku 4.5から乗り換える時に壊れるところ

移行ガイドと「What's new」のページが、Haiku 4.5のコードで400エラーになる変更を挙げています。

  1. temperature・top_p・top_k:既定以外の値を送るとエラー。temperatureは1、top_pは0.99以外を受け付けず、top_kは値を問わずエラー
  2. プリフィル(アシスタント側の書き出しを先に入れておくこと):思考をオフにしていてもエラー。最後のメッセージはユーザー側にする
  3. budget_tokensによる思考量の指定:エラー。適応型の思考(adaptive)とeffortに置き換える
  4. パソコン操作のツール:Claude APIとGoogle Cloudでは computer_toolset_20260801 に移す必要がある
  5. 思考ブロックを返す会話で、前のターンを書き換える:エラー。会話は追記だけにする

ほかに、安全の仕組みが止めた時は stop_reason: "refusal" で返り、別のモデルに回すフォールバックはありません。Priority TierもHaiku 5.5では使えません。書き換えは、Claude Codeで /claude-api migrate を使うと手伝ってくれると移行ガイドは書いています。

安全:ほぼ全部の評価でHaiku 4.5より改善、サイバーの制限は少し強めに

公式ページによると、整合性(アラインメント)の評価はほぼすべてでHaiku 4.5から大きく改善し、不適切な振る舞いや悪用への協力が減りました。サイバーセキュリティの制限はHaiku 4.5より厳しく、最近の他のモデルよりは少し緩い設定です。防御側の作業はSonnet 5.5より広く通す一方、侵入テストなど攻撃に使われやすい手法は止めます。生物学の制限はSonnet 5・Sonnet 5.5・Opus 5と同じです。

同時発表:Sonnet 5.5のキャッシュ半額、MaxとTeamに毎月のAPIクレジット

Haiku 5.5と同じ日に、ほかにも3つの発表がありました。

Sonnet 5.5のキャッシュ読み込みが半額に。 100万トークンあたり0.20ドルから0.10ドルになりました。公式は、キャッシュ読み込みがトークン消費の大きな割合を占めるため、エージェントの仕事の多くで約20%安くなるとしています。これでSonnet 5.5は入力2ドル・キャッシュ読み込み0.10ドル・出力10ドルとなり、OpenAIの料金ページにあるGPT-6.1 Solの短い入力の値段と3つとも同じになりました。

MaxとTeamのプランに、毎月のAPIクレジット。 ヘルプセンターの記載をまとめました。

プラン 毎月のクレジット
Max 5x 100ドル
Max 20x 200ドル
Team(Standard席) 1席20ドル
Team(Premium席) 1席100ドル

Teamは全席分を合算し、上限は月500ドルです。使えるのはClaude API・Message Batches API・ConsoleのPlayground・Claude Managed Agents・Claude Agent SDKで、対話で使うClaude Codeや、Amazon Bedrock・Google Cloud Vertex AI・Microsoft Foundry経由のClaudeには使えません。Free・Pro・Enterpriseは対象外です。プランに入って7日たつと、claude.aiの「設定」→「請求」からClaude Consoleの組織をつないで受け取れます。余った分は翌月に繰り越せず、配布は数日かけて順番に進むと書かれています。

SDKにブラウザ操作とパソコン操作の部品。 PythonとTypeScriptのSDKに、ブラウザ操作とパソコン操作のツールのクラスがベータで入りました。公式ページは、速さ・能力・値段の組み合わせから、Haiku 5.5がこの用途に特に向くとしています。

公式ページだけでは確かめられなかったこと

  • Claudeのアプリ(claude.ai)のモデル選択に出るか。 公式ページは「すべてのプラットフォームで使える」と書き、例にAWS・Google Cloud・Microsoft Azureを挙げていますが、アプリでの扱いを書いた一文は、本記事が読んだ範囲(公式ページ・アプリのリリースノート・開発者向けリリースノート)には見つかりませんでした。
  • effortごとの点数。 公式ページのグラフはeffortごとの点を描いていますが、本文に数値は書かれておらず、本記事では読み取っていません。
  • ベンチマークの値の出どころ。 GPT-6 Lunaの値を含め、本記事のベンチマークはすべてAnthropicの公式ページの表に載っている値です。

この記事が読んだ資料と時点

  • 公式ページ・公式ドキュメント・ヘルプセンター・OpenAIの料金ページは、2026年10月8日午前4時台(日本時間)に取得しました。
  • 発表時刻は @claudeai のポストの投稿時刻(2026年10月7日18時01分・協定世界時)です。
  • 値段はすべて100万トークンあたりの標準の値段です。OSWorld 2.1はオフライン版の値です。
  • 本記事は続報があり次第更新します。

動画では、ここにある表とGPT-6 Lunaとの比較を順番に読み上げています。感想や「ここも比べてほしい」という項目があれば、次の検証の題材にします。

この記事でよく聞かれること

Claude Haiku 5.5の値段はいくらですか?
Anthropicの料金ページによると、1回に送る入力が10万トークン以下なら、100万トークンあたり入力0.10ドル・出力0.50ドル・キャッシュ読み込み0.01ドルです。10万トークンを超えると入力0.50ドル・出力2.50ドル・キャッシュ読み込み0.05ドルになります。Haiku 4.5は入力1ドル・出力5ドルだったので、10万トークン以下では10分の1です。
Claude Haiku 5.5とGPT-6 Lunaはどちらが上ですか?
Anthropicの公式ページの表では、GPT-6 Lunaの値が載っている6項目(GDPval-AA v2.1・AA-Briefcase v1.1・OSWorld 2.1・Terminal-Bench 4.0・FrontierCode 1.1・Chartography)のすべてでHaiku 5.5が上です。差が一番大きいのはOSWorld 2.1(72.4%と48.9%)、一番小さいのはFrontierCode 1.1(46.4%と42.4%)です。値段は、Haiku 5.5の10万トークン以下とLunaの27万2000トークン以下で、入力・キャッシュ読み込み・キャッシュ書き込み・出力の4つとも同じです。
Claude Haiku 5.5のモデルIDは何ですか?どこで使えますか?
Claude APIのモデルIDは claude-haiku-5-5 で、日付の付かない固定のIDです。公式ページは、Amazon Web Services・Google Cloud・Microsoft Azureを含むすべてのプラットフォームで公開と同時に使えると書いています。Amazon Bedrockでは anthropic.claude-haiku-5-5 です。
Haiku 4.5からHaiku 5.5に乗り換えるとコードは動きますか?
そのままでは動かない場合があります。移行ガイドによると、temperature・top_p・top_kの既定以外の値、アシスタント側の書き出しを決めておくプリフィル、budget_tokensによる思考量の指定は、どれも400エラーになります。同じ文章でもトークン数が約30%多く数えられるので、max_tokensと費用の見積もりも見直しが要ります。
MaxプランやTeamプランに付くAPIクレジットとは何ですか?
Haiku 5.5と同時に発表された、Claude Platform(API)で使える毎月のクレジットです。ヘルプセンターによると、Max 5xは毎月100ドル、Max 20xは毎月200ドル、Teamは席ごとの額を合算して最大500ドルです。Free・Pro・Enterpriseは対象外で、対話で使うClaude Codeには使えず、翌月への繰り越しもありません。プランに入って7日たつと、claude.aiの設定からClaude Consoleの組織をつないで受け取れます。
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