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Adobe MAX 2026を先取り開催は11月10〜12日マイアミ、Firefly・Photoshop・Premiere ProのAI新機能は前回の発表と直前の動きからどこまで読めるか

執筆:約25分で読めます

Adobe公式サイトのFAQとアジェンダによると、Adobe MAX 2026は2026年11月10〜12日に米フロリダ州マイアミビーチで開催される(プレカンファレンス11月8〜9日、オンライン配信11月10〜11日)。MAX 2026でFirefly・Photoshop・Premiere Proの何を発表するかの予告は、本記事が確認した公式サイトとAdobe公式ブログには見当たらなかった。本稿は前回MAX 2025(2025年10月28日)の発表、2026年4月・6月の「クリエイティブエージェント」拡大、9月8日のAfter Effects AI Assistantパブリックベータなど直前の公式発表を並べ、何が読めるかを整理する。

Adobe MAXの公式ロゴと、暗い会場で光る照明・客席を映したAdobe公式OGP画像
目次

2026年9月25日・日本時間時点の情報です。 Adobe公式サイト(max.adobe.com)のFAQページとアジェンダページによると、Adobe MAX 2026は2026年11月10日から12日まで、米フロリダ州マイアミビーチのMiami Beach Convention Centerで開催される。プレカンファレンス(現地のみ・追加料金の集中講座)は11月8〜9日、オンライン配信は11月10〜11日の2日間。この2ページは2026年9月25日に開いて記載を確かめた。前回のMAX 2025では、Firefly・Photoshop・PremiereのAI新機能を、Adobeが同じ日付の発表文2本でまとめて発表している(Adobeはその発表文でMAXを「世界最大のクリエイティビティ・カンファレンス」と呼んでいる)。一方、MAX 2026で何を発表するかについては、本記事が確認したAdobe公式サイトとAdobe公式ブログに個別の予告は見当たらなかった。本稿は、公式サイトで確認できる開催概要、前回の発表、2026年に入ってから公式発表済みの「クリエイティブエージェント」の拡大と9月までの直前の発表を材料に、Firefly・Photoshop・Premiere Proについて何が読み取れるかを整理する。

3行まとめ

  1. Adobe MAX 2026の開催は2026年11月10〜12日、米マイアミビーチ(プレカンファレンス11月8〜9日、オンライン配信11月10〜11日)。Adobe公式サイトのFAQ・アジェンダで確認。公式アジェンダによるとSneaksの司会は俳優のTerry Crews。
  2. 前回MAX 2025の会期中(2025年10月28日・ロサンゼルス)、AdobeはFirefly Image Model 5・Generate Soundtrack・Generate Speech(いずれもパブリックベータ)、Firefly動画エディタ(プライベートベータ)、PhotoshopのGenerative Fillへのパートナーモデル追加、PremiereのAIマスク機能(パブリックベータ)などを同じ日に発表した(Adobe Newsroomの発表文2本)。
  3. AdobeはMAXを待たずに、2026年4月15日にFirefly AI Assistantを発表し、6月18日にはその基盤の「クリエイティブエージェント」を使うAI AssistantをPremiere・Photoshop・Illustrator・InDesign・Frame.ioでパブリックベータとして提供開始、9月8日にはAfter Effectsでもパブリックベータにした(Adobe Newsroom・Adobe公式ブログ)。MAX 2026本体で何が新しく出るかは、本記事の確認範囲では予告されていない。

開催概要(Adobe公式サイトで確認できる事実)

項目 内容
会期(現地カンファレンス) 2026年11月10日(火)〜12日(木)
プレカンファレンス 2026年11月8日(日)〜9日(月)・現地のみ・追加料金
オンライン配信 2026年11月10日(火)〜11日(水)の2日間・無料(FAQは「参加人数の上限なし」と記載)
会場 Miami Beach Convention Center(1901 Convention Center Drive, Miami Beach, Florida)
基調講演 Opening Keynote(11/10)、Inspiration Keynote(11/11)
Sneaks(Adobe Labsで開発中の技術のお披露目) 11月11日。同日、Sneaksに続いてMAX Bashを開催。司会は俳優のTerry Crews
セッション 現地はセッション・ラボ・フォトウォーク合わせて200以上、オンラインは50以上のセッション。7つあるトラックの1つが「Accelerating Creativity with AI」
現地フルカンファレンスパス 早期割引(〜7/31・1,595ドル)とAdvance(8/1〜9/15・1,795ドル)は期間終了。2026年9月16日〜当日は通常価格1,995ドル(3枚以上の同時購入は1枚1,495ドル。教育・政府・非営利団体の職員は1,295ドル、学生は399ドル)
登録料の返金規定 2026年10月1日より前の申請は50%返金、10月1日より後は返金なし(本記事の公開日には50%返金の期限を過ぎている)

出典: FAQ | Adobe MAX 2026、Agenda | Adobe MAX 2026(いずれも2026年9月25日に確認)

開催日は「10月末」ではなく11月10〜12日だった

この記事の企画メモには「Adobe MAX 2026(2026年10月28〜30日・ロサンゼルス)」と書かれていた。実際にmax.adobe.com/faq/とmax.adobe.com/attend/agenda/を開くと、公式サイトが示す会期は2026年11月10〜12日、会場はマイアミビーチだった。FAQに出てくる10月の日付は、返金期限(10月1日)やホテル予約の期限(10月16日)といった手続きの締め切りだけで、FAQとアジェンダのどちらにも会期を10月とする記載は無かった(9月25日に「Oct」「October」で検索して確認)。ロサンゼルスと10月28日という組み合わせは、前回MAX 2025と重なる(Adobeは2025年10月28日付で、ロサンゼルスからMAX会期中の発表文を出している)。

もう1つ、企画メモが参照先に挙げていたmax.adobe.com/agenda/(/attend/が入らない古いURL)を開くと、ページのタイトルは「Adobe MAX 2022 Creativity Conference | October 18–20, 2022」、埋め込まれた構造化データのイベント名は「Adobe Max 2021」のままで、JavaScriptで/attend/agenda/へ転送するだけの中継ページだった。公式ドメインのURLでも、どの年のページかは本文を読まないと分からない。

前回2025年10月28日、MAXでFirefly・Photoshop・Premiereに何が起きたか

MAX 2026本体の発表内容はまだ分からない。ただ、前回のMAX 2025でFirefly・Photoshop・PremiereのAI新機能がまとめて発表されたことは、Adobe Newsroomが2025年10月28日付で出した2本の発表文で確認できる。確認できたのは1年分なので「例年そうだ」とまでは言えないが、前回の中身は次の通り。

Firefly(Adobe Newsroom「Adobe Firefly Delivers Groundbreaking AI Audio, Video and Imaging Innovations...」より)

  • Firefly Image Model 5(パブリックベータ): Adobe自社の画像生成・編集モデル。Adobeは発表時点で「これまでで最も高度」とし、アップスケールなしで4MPの画像を生成できると説明した
  • Generate Soundtrack・Generate Speech(いずれもパブリックベータ): 音楽生成・音声合成ツール
  • Firefly動画エディタ(プライベートベータ): Webで動くタイムライン形式の動画編集ツール
  • Project Moonlightのプレビュー(プライベートベータ): Adobeのアプリや利用者のSNSアカウントをまたいで動く会話型のAIアシスタント
  • Firefly Custom Models(プライベートベータ): 利用者が使用権を持つ画像をドラッグ&ドロップして、自分のスタイルで生成する専用モデルを作る機能。先に企業顧客向けに提供していたものを個人のクリエイターにも広げる

Photoshop・Premiere・Lightroom(Adobe Newsroom「Adobe Delivers New AI Innovations, Assistants and Models Across Creative Cloud...」より)

  • PhotoshopのGenerative FillにGoogle Gemini 2.5 Flash ImageやBlack Forest Labs FLUX.1 Kontextなどのパートナーモデルを追加
  • PhotoshopのGenerative UpscaleでTopaz LabsのAIを選べるように
  • PhotoshopのHarmonize(人物や物体を新しい場面に合成し、光・色・トーンを合わせる)
  • 以上3つは同日から一般提供。Web版PhotoshopのAI Assistant(Adobeは「agentic AI」で動くと説明)はプライベートベータの順番待ちで受付
  • PremiereのAI Object Mask・Rectangle/Ellipse/Pen Masking・Fast Vector Mask(いずれもパブリックベータ)
  • LightroomのAssisted Culling(パブリックベータ)

前回は、Firefly側の新モデル・新ツールと、Photoshop/Premiere側への機能追加が同日にまとめて発表される構成だった。この構成が2026年も踏襲されるかどうかは、本記事の確認範囲では分からない。なお、本記事が確認した2026年4月・6月のAdobe Newsroomの発表文と、8〜9月のAdobe公式ブログにはProject Moonlightの名前は出てこず、後述のFirefly AI Assistantとの関係は確認できていない。

2026年4月と6月、Adobeが先に出した「クリエイティブエージェント」

Adobeは2026年に入ってから、MAXを待たずにAIアシスタント機能の拡大を公式に発表している。MAXで初めて出る機能ではなく、MAXより前から段階的に広がっている機能だということが、次の2本の発表文から分かる。

  • 2026年4月15日(Adobe Newsroom「Adobe Ushers in a New Era of Creativity...」): Adobeの「クリエイティブエージェント(creative agent)」を基盤とするFirefly AI Assistantを発表。発表文は、利用者が望む結果を自分の言葉で説明すると、アシスタントがFirefly・Photoshop・Premiere・Lightroom・Express・Illustratorなどをまたぐ複数手順の作業を組み立てて実行すると説明し、提供は「数週間以内」にFireflyでパブリックベータとしていた。同じ発表で、Firefly動画エディタへの音声補正(Enhance Speech)・色調整・Adobe Stock連携、画像編集のPrecision Flow・AI Markup、パートナー動画モデルKling 3.0・Kling 3.0 Omniの追加も発表された。
  • 2026年6月18日(Adobe Newsroom「Adobe Unveils Major Expansion of Creative Agent...」): クリエイティブエージェントを使うAI Assistantを、Premiere・Photoshop・Illustrator・InDesign・Frame.ioにパブリックベータとして提供開始。After Effectsはこの時点ではプライベートベータだった。発表文はPhotoshop版について次のように書いている。

"Describe the desired outcome, such as swapping out a background, resizing assets for every platform or organizing layers, and the assistant executes across the entire composite, applying intelligent adjustments that can continue to be adjusted further."

(背景の差し替え、各プラットフォーム向けのアセットのリサイズ、レイヤーの整理といった望む結果を説明すると、アシスタントがコンポジット全体に対して実行し、あとからさらに調整できる形で反映する)

Premiere版については、素材のビンへの仕分け、クリップの一括リネーム、インタビューの質問箇所の特定、マーカーの追加といった下準備を任せられると説明している。

7〜9月、MAXの直前に出た発表

6月の後も、Adobeは公式ブログでFirefly・Photoshop・Premiere・After Effectsの更新を続けて出している。本記事が開いたものは次の通り。

  • 8月20日(Firefly): Generate Music・Generate Speech・Generate Sound Effectsの3つの音声ツールを一般提供(generally available)に。Firefly AI Assistantに1日ごとの生成枠がある無料の利用枠を設けたほか、パートナーモデルにGemini Omni Flashを追加した。
  • 8月27日(Photoshop): Firefly Image 5を使う「Instruct Edit with Masks」、画像に直接描き込んで指示する「Markup」、非破壊の「Light Adjustment Layer」などを追加。プロンプトで編集する専用画面「AI Assisted Editor」をベータで用意した。
  • 9月8日(Premiere・After Effects): Premiereのタイムライン上で動画や効果音を生成する「Generative Media Tool」を発表。モデルはFireflyのほか、Google Veo・Kling・Runway・Lumaなどのパートナーモデルから選べるとしている。音声のEnhance Audio・Separate Crosstalk・Dynamic Auto Duckingはパブリックベータ。After EffectsのAI Assistantもこの日にパブリックベータになった(6月時点ではプライベートベータ)。
  • 9月23日: AdobeがTopaz Labsの買収を完了したと発表。Topaz Labsのブランドとアプリは単体製品として続けるとしている。前回MAX 2025でPhotoshopのGenerative Upscaleに入ったのが、このTopaz LabsのAIだった。

ここまでで、Photoshop・Premiere・After EffectsへのAI Assistantの組み込みは、MAX 2026の前にパブリックベータの段階まで来ている。筆者の推測としては、MAX 2026ではこれらのベータ機能の正式提供(GA)や、AI Assistantの対応アプリ追加が話題になる可能性がある。ただし、Adobeが予告した内容ではない。

当サイトのFirefly・生成AI記事とのつながり

Firefly自体の料金体系はAdobe Fireflyの料金と使い方【2026年9月版】で整理済みで、そこで扱ったNano Banana Pro・Veo 3.1・Kling 3.0といったパートナーモデルのうちKling 3.0は、上で見た2026年4月の発表で追加されたものだ。動画生成の参照画像としての使い方はNano Banana Proを動画生成の参照画像に使う、競合の画像生成AIについてはMidjourney 使い方・料金・始め方【2026年版】を参照してほしい。MAX 2026で新モデル・新機能が発表された場合は、これらの記事も合わせて見直す。

MAX 2026の中身はまだ読めない

タイトルには「先取り」と書いたが、予告されていない内容を言い当てるという意味ではない。本記事が確認できたのは、(1)開催日程と参加条件、(2)前回2025年10月のMAXで実際に発表された内容、(3)2026年4月〜9月に公式発表済みの途中経過、の3点だ。MAX 2026本体でFirefly・Photoshop・Premiere Proに何が新しく発表されるかは、2026年9月25日時点で、本記事が確認したAdobe公式サイトとAdobe公式ブログには個別の予告が見当たらなかった。Adobeが9月21日に公式ブログで出したMAXのAIセッション案内は、「Accelerating Creativity with AI」トラックに25のセッションがあるとし、Photoshop・Firefly・InDesign・After Effectsを使うセッションを紹介しているが、これは新機能の予告ではない。具体的なモデル名・機能名を予想するだけの材料は、本記事の調査範囲では見つからなかった。

開いた一次ソース11本と、開いていないもの

事実の根拠にしたのは、Adobe公式サイト・Adobe Newsroom・Adobe公式ブログの次の11ページで、いずれも2026年9月25日にURLと本文を確認した。

開いていないもの・本記事の射程外にあるものは次の通り。第一に、7〜9月の動きは、Adobe公式ブログの記事一覧(サイトマップ)からFirefly・Photoshop・Premiere・After Effects・MAXに関する記事を選んで開いた範囲で、各アプリのリリースノートやヘルプページの更新までは見ていない。第二に、MAX 2026のセッションカタログとスピーカーカタログは個別には開いていない。FAQは、セッションの予定は会期直前まで変わりうるとしている。第三に、Adobe以外のメディアによる「MAX 2026予想」記事は、事実の根拠には使っていない。

新しい発表が出次第、この記事は更新する。

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出典・参照資料

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