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OpenAI、ChatGPTの仕事利用を165の作業・約100か国で集計した「OpenAI Signals(シグナルズ)」データを公開74か国平均で上位10活動の占有率は56.0%から51.1%に

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日刊AIニュース10月25日(日)号:前日のAIのニュース2本を短くまとめました(約4分)›

OpenAIは2026年10月26日、ChatGPTを仕事にどう使うかを165の作業カテゴリ・約100か国で集計したOpenAI Signalsデータを研究者向けに公開した。74か国の平均では、上位10活動の占有率が2025年第1四半期の56.0%から2026年第3四半期の51.1%に下がったと説明している。日本も対象国に含まれる。

OpenAI、ChatGPTの仕事利用を165の作業・約100か国で集計した「OpenAI Signals(シグナルズ)」データを公開──74か国平均で上位10活動の占有率は56.0%から51.1%に
目次

OpenAIは2026年10月26日(現地)、ChatGPTを仕事にどう使っているかを165の作業カテゴリ・約100か国で集計した「OpenAI Signals(シグナルズ)」データを研究者向けに公開した。OpenAI Economic Research(経済研究チーム)の発表で、2025年第1四半期から2026年第3四半期までを四半期ごとに示す。公式ページの国の選択肢には日本(Japan)も入っている。

3行まとめ

  1. OpenAIは10月26日、ChatGPTの仕事利用を165の作業カテゴリ(IWA)・約100か国で集計したOpenAI Signalsデータを公開した。期間は2025年Q1〜2026年Q3の四半期別。
  2. 毎四半期データのある74か国では、上位10活動が仕事関連メッセージに占める割合が平均56.0%(2025年Q1)から51.1%(2026年Q3)に下がったと、OpenAIが説明している。
  3. データはCC BY 4.0。ただし個人向けプランのみで、Enterpriseとコーデックス(Codex)は含まれない。

本記事の内容は、日本時間10月27日3時台に公式ページで確認したものです。

何が公開されたのか

OpenAIの発表ページによると、今回のデータは、ChatGPTで人々が仕事のために持ち込む作業を、「Intermediate Work Activities(IWA)」と呼ぶ165のカテゴリに結び付けたものだ。IWAは、さまざまな職業に共通する仕事の種類をまとめた、よく使われる分類だと説明されている。分類の土台には、職業ごとの作業を共通の枠組みに整理する O*NET が使われている。

例として公式ページは「指導用の教材の準備」「マーケティング内容の作成」「プログラミング」「業務データの分析」を挙げている。共通の枠組みを使うことで、研究者がChatGPTの使われ方を他の職業・雇用データと比べやすくなる、というのがOpenAIの狙いだ。

項目 公式ページの記載
作業カテゴリ 165(Intermediate Work Activities)
対象国 約100か国(公式の説明は nearly 100 countries)
期間 2025年第1四半期〜2026年第3四半期(四半期別)
対象メッセージ 個人向けChatGPTプランの仕事関連メッセージ
含まれないもの Enterpriseのメッセージ、Codexの利用
ライセンス CC BY 4.0(出典の明記・引用が必要)
データの版 引用用の書式では「OpenAI Signals v3.0」

日本でも使われ方は見られるのか

公式の発表ページには、国を選んで「仕事関連メッセージの中の活動の構成」を時系列で見られるインタラクティブなグラフがある。国の選択肢の一覧に Japan が入っている。つまり、日本を選んで仕事関連の作業の内訳を表示できる作りになっている(日本の具体的な数値は、本記事では確認できていない)。

一方、対象外の国もある。国の選択肢は約100か国分で、同じSignalsの別ページ(個人向けデータの概況)にある国・地域の一覧より少ない。発表ページは、プライバシー保護のため小さなグループの結果は出さないと書いているが、それが国の絞り込みの理由かどうかは、今回確認した公式ページでは明示されていなかった。

「上位10活動の占有率が下がった」とはどういうことか

OpenAIは、仕事関連の利用が、最も多い活動に集中する度合いが下がったと説明している。数字は次のとおりだ。

Across 74 countries observed in every quarter, the ten most common activities represented an average of 51.1% of each country’s classified work messages in Q3 2026, down from 56.0% in Q1 2025.

(毎四半期データのある74か国で、上位10活動は2026年第3四半期に各国の分類済み仕事メッセージの平均51.1%を占め、2025年第1四半期の56.0%から下がった。)

差は4.9ポイントになる。OpenAIはこの結果を、国ごとに仕事の「得意分野」が分かれていく傾向(specialize)と読んでいる。そのうえで、違いは国ごとの仕事の種類の差か、AIツールを使える度合いの差を反映している可能性がある、と書いている。どちらが理由かは、OpenAI自身が研究者に調べてほしい問いとして残している。

米国の実際の仕事とはどう比べているのか

発表ページには、ChatGPTの使われ方と、米国の職業で実際に行われている作業を並べて比べる図もある。OpenAIによると、2つの分布は大きく異なる。その主な理由は、対応づけた米国の職業の、雇用で重み付けした作業構成の約43%が「Other IWAs」、つまり個別に報告されるカテゴリの外にあるためだ。例として、物の移動、乗り物の運転、医療記録の維持などが挙げられている。これらは、米国のChatGPTの元サンプルで「一貫して現れる」基準を満たさなかったカテゴリだという。

つまり、図の差をそのまま「AIがまだ使われていない仕事の量」と読むことはできない。公式ページの説明に沿えば、分類の対象外にした作業が大きな部分を占めている。

プライバシーはどう扱われているのか

OpenAIは、次の方針を発表ページに書いている。

  • 研究者は個々の会話を読まない
  • 識別につながる情報を取り除いたうえで、自動のシステムがメッセージを分類する
  • 公開するのは集計した統計で、小さなグループの結果は出さない
  • 個々のメッセージを守るため、統計的なノイズを加える

ノイズを加えた集計であることは、数字の細かい差を読むときに前提になる。

前からあったSignalsと何が違うのか

今回の発表は、OpenAI Signals(人々のAIの使い方についての証拠を共有する継続的な取り組み、とOpenAIは説明)の一部だ。別のSignalsのページ(個人向けデータ)には、2024年7月から2026年9月までのメッセージのサンプルに基づく、利用の広がり・地域・仕事と仕事以外の使い分けなどが載っている。そのページには、仕事関連メッセージのIWAごとの月別シェアはページ上に表示されておらず、ダウンロード用のページから取得すると案内されている。

OpenAIの発表ページによれば、今回の公開はこのSignalsの上に、IWAという職業研究で使われる物差しを加え、国別・四半期別に示したものだ。

関連して、OpenAIはEUのChatGPT Enterpriseでの利用を集計した報告も出している。企業向けの利用はこちらの記事で扱った。今回の個人向けデータとは対象が別で、数字を並べて比べることはできない。

筆者が公式ページで確認したこと

日本時間10月27日3時台に、発表ページと2つのデータページを取得して読んだ。取得できた本文は文字情報で、インタラクティブなグラフの中身(国ごとの数値)は文字として入っていなかった。国の一覧には Japan があったが、日本の各活動のシェアは、今回の取得では読めていない。CSVとデータ辞書は、ダウンロードページにリンクが置かれていることまでを確認しており、ファイルは開いていない。

したがって、本記事に書いた数字は、OpenAIが発表ページの本文で述べたものに限る。「日本では〜が多い」といった記述は、現時点の確認範囲では書けない。

このデータを読むときの限界

  • 個人向けプランだけ: OpenAIは、データがFree・Go・Plus・Proなど個人が管理するアカウントのメッセージに限られ、Enterpriseとコーデックスの利用を含まないと書いている。ビジネス用途や技術用途は、実際より少なく見える可能性が高いとも書いている。
  • 分類の枠が決めた結果: 米国の職業の約43%がOther IWAsに入る、というOpenAIの説明のとおり、165カテゴリに入らない作業がある。
  • 国の違いの理由は未確定: 国ごとの得意分野の違いが、仕事の違いかAIの使いやすさの違いかは、OpenAIも研究者に委ねている。
  • OpenAIの自己集計: 今回確認した公式ページには、外部の第三者による検証の記載はなかった。数字はOpenAIが自社のデータから出したものとして読む必要がある。
  • 日本語での提供: 確認した3ページは英語で、日本語版の記載は見当たらなかった。

出典と確認時刻

発表ページの日付は2026年10月26日。本記事は続報があり次第更新します。

ChatGPTの最近の変更

ChatGPTのいま(稼働状況・料金と上限・変わったことの一覧)

この記事でよく聞かれること

OpenAI Signalsの新データには何が入っていますか?
OpenAIの発表によると、ChatGPTの仕事関連メッセージを、O*NETに基づく165の作業カテゴリ(Intermediate Work Activities、IWA)に結び付けた集計データです。約100か国を対象に、2025年第1四半期から2026年第3四半期までを四半期ごとに示しています。
このデータは誰でも使えますか?
OpenAIの公開ページによると、Signalsのデータは Creative Commons の CC BY 4.0 で提供されています。利用・共有・改変ができ、出典の明記または引用が条件です。CSVとデータ辞書は公式のダウンロードページから入手できると案内されています。
企業向けのChatGPTやCodexの利用も含まれますか?
含まれません。OpenAIによると、対象は個人向けプラン(Free・Go・Plus・Proなど)の仕事関連メッセージで、Enterpriseのメッセージとコーデックス(Codex)の利用は含まれません。OpenAI自身も、ビジネス用途や技術用途は過小に出る可能性が高いと書いています。
日本のデータも見られますか?
公式ページの国の選択肢に Japan が含まれています。ただし本記事は公式ページの文字情報を確認したもので、日本の具体的な数値までは確認していません。
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