Hugging Face(ハギングフェイス)とはAIのモデル・データ・デモアプリを共有するサイト。見るだけなら無料、有料は月$9のPRO〜【2026年10月版】
Hugging Face(ハギングフェイス)とは、AIのモデル・データセット・デモアプリ(Spaces)を公開・共有するサイトで、2026年10月8日午前4時25分に筆者がログインせず開いた画面ではモデル3,130,776件が並んでいた。モデルの検索とダウンロードは無料、Spacesの新規作成とAPI利用は条件つき(有料のPROは月$9)。2026年9月3日にはNVIDIAが約129億ドルでの買収合意を公式ブログで発表している。

目次
- Hugging Faceとは何か。ChatGPTとは別物なのか
- Hugging Faceで何ができるのか
- 無料で使えるのか。公式の料金ページとドキュメントの数字
- Spacesとは何か。デモを触る側と作る側で何が違うか
- 推論API(モデルをネット経由で呼び出す機能)は無料か
- Hugging Faceのモデルを自分のPCで動かすには
- どのモデルがよく使われているのか。ダウンロード数の上位を取った
- 買収の発表はあったのか。NVIDIAの公式ブログに書かれたこと
- 筆者がログインせずに開いた画面で分かったこと
- 危険はないのか。モデルを入れる前に見ること
- 筆者がまだ見ていないHugging Faceの画面と数字
- 本文で引いたHugging FaceとNVIDIAの公式ページ
- この記事でよく聞かれること
2026年10月8日・日本時間時点の情報です。 Hugging Face(ハギングフェイス)とは、AIのモデル(学習済みのAI本体)・データセット(学習に使うデータ)・Spaces(ブラウザで試せるデモアプリ)を公開して共有するサイトです。モデルを探して見るだけならアカウントを作らずに画面が開き、アカウント登録そのものも無料です。作る側の機能(Spacesの作成やAPIの利用)には条件があり、個人向けの有料プランPROは月$9です。
3行まとめ
- Hugging Faceは、AIのモデル・データ・デモアプリを共有する場所。筆者が2026年10月8日午前4時25分にログインせず開いたモデル一覧には3,130,776件が表示されていた
- 探す・見る・ダウンロードは無料。Gradio・DockerのSpacesを作るには有料プラン(PROは月$9)が必要で、無料アカウントが持てるのはZeroGPU上のGradio Space 2つまで
- 2026年9月3日、NVIDIAは公式ブログでHugging Faceを$12,930,300,000で買収することに合意したと発表した。同社のSECへの届け出(Form 8-K)では、完了は規制当局の承認などを条件に2027年前半の見込み
Hugging Faceとは何か。ChatGPTとは別物なのか
ChatGPTやClaudeは、会社が運営する「AIを使うサービス」です。Hugging Faceは、AIそのもの(モデル)を置いて、だれでも探して持ち帰れるようにした「置き場」です。プログラムの置き場のGitHubと同じく、中身はgitのリポジトリに保存されます(公式のSpaces Overviewは、Spacesもモデルやデータセットと同じくgitのリポジトリに保存されると書いています)。公式ドキュメントの定義は次のとおりです。
The Hugging Face Hub is the reference AI platform for open ML. It hosts over 2M models, 1.5M datasets, and 1.5M AI apps (Spaces), all open and publicly available.
(訳:Hugging Face Hubは、オープンな機械学習のための基準となるAIプラットフォーム。200万超のモデル、150万のデータセット、150万のAIアプリ(Spaces)を、すべて公開された形でホストしている)
出典:公式ドキュメント Hugging Face Hub documentation(2026年10月8日午前4時24分取得)
同じドキュメントは、Hubに置けるものを3つ挙げています。
| 置いてあるもの | 公式の説明(要約) | 初心者向けの言い換え |
|---|---|---|
| Models | LLM・文章・画像・音声などの最新モデル | AI本体のファイル |
| Datasets | さまざまな分野・形式のデータ | AIの学習や評価に使う資料 |
| Spaces | モデルをブラウザで試せる対話型アプリ | 触って試せるデモ |
「オープンウェイト」(AIの重みファイルを公開すること)の意味はオープンウェイトとは何かで説明しています。Hugging Faceのモデルのページからは、この重みのファイルをダウンロードできます(手順は後の節)。
Hugging Faceで何ができるのか
初心者が使う順に4つあります。
- モデルを探して見る。 モデルの一覧から、文章生成・画像生成・音声認識などの用途で絞り込めます
- Spacesのデモを触る。 他の人が作ったデモを、ブラウザの中で動かせます
- モデルをダウンロードして自分のPCで動かす。 手順は後の節に書きます
- 自分のモデルやアプリを公開する。 こちらはアカウント登録と、条件によっては有料プランが必要です
Hugging Face上のモデルを、会社のAPI(ChatGPTのAPIなど)の代わりにサーバー経由で呼び出す機能もあります。これは「推論」の機能で、無料の範囲が狭いので後の節で分けて書きます。
無料で使えるのか。公式の料金ページとドキュメントの数字
結論は、見る・探す・ダウンロードは無料で、作る・動かすには条件がつきます。公式の数字を並べます。
| やりたいこと | 無料アカウント | PRO(月$9) | 出典 |
|---|---|---|---|
| モデルを探す・ダウンロードする | 可能(ファイルの取得は5分あたり5,000回まで。ログインなしでも3,000回まで) | 可能(同12,000回まで) | Rate limits・筆者が開いた画面 |
| 公開リポジトリの保存容量 | best-effort(上限の数字なし。最初の数GB以降は価値のある内容に限るよう求める文言あり) | 最大10TB込み | Storage limits |
| 非公開リポジトリの保存容量 | 100GB | 1TB込み+従量課金 | Storage limits |
| Static Spacesを作る | 可能 | 可能 | Spaces Overview |
| Gradio・DockerのSpacesを作る | 原則不可。ZeroGPU上のGradioを2つまで可能 | 可能 | Spaces Overview |
| ZeroGPU(無料のGPU)の1日の枠 | 5分 | 40分(超過は前払いクレジットで延長) | Spaces ZeroGPU |
| Inference Providersの月間クレジット | None(購入して使う) | $2.00 | Pricing and Billing |
Hugging Faceの料金ページはPROを次のように載せています。
PRO Account / Boost your personal HF experience / $9 /month
加えて「10× private storage capacity」「$2 of included inference credits monthly」「8× ZeroGPU quota and highest queue priority」と書かれています(訳:非公開ストレージ10倍、毎月$2分の推論クレジット込み、ZeroGPUの枠8倍と最優先の順番)。チーム向けのTeamは1人あたり月$20、Enterpriseは1人あたり月$50と表示されていました(2026年10月8日午前4時24分取得)。
無料のまま使う時の注意
- 無料アカウントでGradio・DockerのSpacesを新しく作ることは、公式のSpaces Overviewによると原則できません。同ドキュメントは「Static Spaces are free for everyone. Gradio and Docker Spaces run on compute and require a paid plan to create」と書いています(訳:Static Spacesはだれでも無料。GradioとDockerのSpacesは計算資源で動くので、作成には有料プランが必要)
- 例外は「Free personal accounts in good standing can still host up to 2 Gradio Spaces running on ZeroGPU」(訳:問題のない無料の個人アカウントは、ZeroGPU上で動くGradio Spacesを2つまで持てる)です。ZeroGPUのページは、この条件を「verified email, account older than 30 days」(メール確認済みで、作成から30日以上)としています
- 無料のハードウェアで動くSpaceは、使われない期間が続くと自動で停止します。公式のSpaces GPU Upgradesは「e.g. two days」(例:2日)と書いています
無料の範囲が変わった時期
筆者は、公式ドキュメントの過去の版をInternet Archive(ウェブページを保存して公開しているサービス)の保存版で読み比べました。比べた範囲では、2026年に無料の範囲が2回狭くなっています。
| 時期 | 何が変わったか | 比べたページ |
|---|---|---|
| 2026年7月19日〜8月11日の間 | Gradio・DockerのSpacesの新規作成に有料プランが必要になった。7月19日の版は無料のハードウェアを「free of charge」(無料)と書き、8月11日の版から「require a paid plan to create」が入った | Spaces Overview |
| 2026年9月30日〜10月8日の間 | Inference Providersの無料ユーザーの月間クレジットが「$0.10, subject to change」($0.10、変更の可能性あり)から「None」になった | Pricing and Billing |
時期は保存版の日付から絞った幅です。本記事が確認した範囲では、Hugging Faceのブログの記事一覧とSpacesの変更履歴(Spaces Changelog・2026年の項は3月18日まで)に、この2つの変更の告知は見つかっていません。
Spacesとは何か。デモを触る側と作る側で何が違うか
Spacesは、AIのデモをブラウザで触れる形で公開する場所です。公開されているデモは、ログインなしでも一覧から開けます。 筆者が2026年10月8日午前4時25分にSpacesの一覧(ログインなし)を開くと、「The AI App Directory」の見出しの下に、画像生成・文章生成・音声合成・OCRなどの分類が並び、一覧の下部に「1,492,895 Spaces」と表示されていました。
作る側の条件は先の表のとおりです。公式のSpaces Overviewは、SDK(作り方の種類)を「Gradio, Docker and static HTML」の3つとして書いています。Streamlitの案内ページも残っていますが、その冒頭は「The option to use Streamlit as the default built-in SDK for Spaces is deprecated.」(訳:Streamlitを組み込みのSDKとして使う方法は非推奨)で、Streamlitで作る場合はDockerを選んでStreamlitのテンプレートを使うよう案内しています。
GPUを使うデモの料金
料金ページのSpacesの価格表から、時間あたりの料金の例を抜き出します(2026年10月8日取得)。
| ハードウェア | 時間あたり |
|---|---|
| CPU Basic(2 vCPU・16GB) | 無料 |
| ZeroGPU(NVIDIA RTX Pro 6000 Blackwell・最大96GB) | 無料(1日の枠あり) |
| NVIDIA T4 small | $0.40 |
| NVIDIA A10G small | $1.00 |
| NVIDIA A100 large | $2.50 |
ZeroGPUは、使う瞬間だけGPUを割り当てる共有の仕組みです。公式ドキュメントは「ZeroGPU Spaces are available to use for free to all users」(訳:ZeroGPUのSpacesは、すべてのユーザーが無料で使える)と書いています。1日の枠はログインなしでも2分あります(無料アカウントとPROの枠は先の表)。
推論API(モデルをネット経由で呼び出す機能)は無料か
Hugging Faceのモデルは、自分のPCにダウンロードしなくても、プログラムからネット経由で呼び出せます。公式は「Inference Providers」と呼んでいます。無料アカウントには月間クレジットがありません。 公式のPricing and Billingの表は、月間クレジットをFree Usersが「None」、PRO Usersが「$2.00」、Team・Enterpriseの組織が席あたり「$2.00」としています。表の上には「Free users can use Inference Providers by purchasing credits, or by upgrading to PRO」(訳:無料ユーザーは、クレジットを買うかPROに上げればInference Providersを使える)とあります。9月30日の保存版までは無料ユーザーにも月$0.10がありました(前の節の表)。
公式は料金の仕組みを「Hugging Face charges you the same rates as the provider, with no additional fees.」(訳:Hugging Faceは提供元と同じ料金を請求し、上乗せはしない)と書いています。2026年10月8日に取得したInference Providersの概要ページの表には、Groq・Together・Fireworks・Replicate・Cerebrasなど18の提供元(Hugging Face自身のHF Inferenceを含む)が並んでいました。
HF Inference(旧・無料のserverless API)はどうなったか
HF Inferenceのページは、次のように書いています。
HF Inference is the serverless Inference API powered by Hugging Face. This service used to be called “Inference API (serverless)” prior to Inference Providers.
As of July 2025, hf-inference focuses mostly on CPU inference (e.g. embedding, text-ranking, text-classification, or smaller LLMs that have historical importance like BERT or GPT-2).
(訳:HF InferenceはHugging Faceが提供するserverless推論API。Inference Providersの前は「Inference API (serverless)」と呼ばれていた。/2025年7月時点で、hf-inferenceは主にCPU推論(埋め込み、ランキング、分類、BERTやGPT-2のような歴史的に重要な小型LLMなど)に焦点を当てている)
大きな言語モデルをAPIで動かしたい場合は、Inference Providers経由の従量課金か、専用機を借りるInference Endpointsになります。Inference Endpointsは、料金ページに「Dedicated inference, starting at $0.033/hour.」(訳:専用の推論、時間あたり$0.033から)とあります。
Hugging Faceのモデルを自分のPCで動かすには
公式のLocal Appsのページは、手元で動かす利点を4つ挙げています。
Privacy: You won’t be sending your data to a remote server. / Speed: Your hardware is the limiting factor... / Control: You can configure models to your liking. / Cost: You can run models locally without paying for an API provider.
(訳:プライバシー=データを外部のサーバーに送らない。速度=限界は自分の機材。制御=設定を自分で変えられる。費用=API提供元に払わずに動かせる)
手順は、公式ドキュメントによると次の4段階です。
- Local Appsの設定で、使うアプリ(llama.cppなど)を有効にする
- Hubでモデルを探す(モデル一覧の左の「Apps」欄で、llama.cpp・LM Studio・Ollamaなどのアプリで絞り込める)
- モデルのページの「Use this model」から、使うアプリを選ぶ
- 表示されたコマンドをコピーして、ターミナルで実行する
コマンドでモデルのファイルだけを持ってくるなら、公式のDownloading modelsのページは、hf download HuggingFaceH4/zephyr-7b-beta の形を例に挙げています。PCの必要スペックや、ローカルで動かす利点と限界は、ローカルLLMとは何かで解説しています。ソフトの使い方はLM Studioの解説、モデルの選び方はローカルLLMのおすすめモデルに分けました。
どのモデルがよく使われているのか。ダウンロード数の上位を取った
筆者は、Hugging Faceの公開API(ログイン不要)で、直近30日のダウンロード数の多い順に10件を取りました(2026年10月8日午前4時26分)。
| 順位 | モデル | 用途(タグ) | 直近30日のダウンロード数 |
|---|---|---|---|
| 1 | sentence-transformers/all-MiniLM-L6-v2 | 文の類似度 | 234,015,516 |
| 2 | cross-encoder/ms-marco-MiniLM-L6-v2 | 検索結果の並べ替え | 83,236,540 |
| 3 | BAAI/bge-small-en-v1.5 | 特徴抽出 | 62,278,766 |
| 4 | sentence-transformers/paraphrase-multilingual-MiniLM-L12-v2 | 文の類似度 | 50,332,290 |
| 5 | google/electra-base-discriminator | (タグなし) | 46,039,671 |
| 6 | google-bert/bert-base-uncased | 穴埋め | 38,484,646 |
| 7 | BAAI/bge-m3 | 文の類似度 | 33,835,381 |
| 8 | Qwen/Qwen3-0.6B | 文章生成 | 31,121,660 |
| 9 | google-t5/t5-small | 翻訳 | 24,542,652 |
| 10 | Comfy-Org/MiniMax-H3 | (タグなし) | 23,394,103 |
話題のチャットAIの名前は上位に並びませんでした。上位は、検索や分類に使う小さなモデルが中心です。数字はAPIの「downloads」の値で、公式のhuggingface_hubのリファレンスは「Number of downloads of the model over the last 30 days」(直近30日のダウンロード数)と説明しています。累計ではなく、人気や性能の順位でもありません。
日本語に絞る場合は、モデル一覧の「Languages」欄で「Japanese」を選びます。筆者が開いた画面では、日本語のタグが付いたモデルは19,884件と表示されていました。
買収の発表はあったのか。NVIDIAの公式ブログに書かれたこと
2026年9月3日、NVIDIAの公式ブログに、Jensen Huang CEOの名前で「NVIDIA to Acquire Hugging Face」が掲載されました。冒頭の一文は次のとおりです。
I’m excited to announce that NVIDIA has agreed to acquire Hugging Face for $12,930,300,000.
(訳:NVIDIAがHugging Faceを$12,930,300,000で買収することに合意したと発表できて光栄です)
買収はまだ完了していません。 NVIDIAが同じ9月3日付で米証券取引委員会(SEC)に出した書類(Form 8-K)は、契約と完了の見込みを次のように書いています。
On September 2, 2026, NVIDIA Corporation (“NVIDIA”) entered into a definitive agreement to acquire Hugging Face, Inc. (“Hugging Face”).
The transaction is expected to close in the first half of 2027, subject to the satisfaction or waiver of customary closing conditions, including receipt of required regulatory approvals.
(訳:2026年9月2日、NVIDIAはHugging Faceを買収する最終契約を結んだ。/取引は、規制当局の承認を含む通常の完了条件が満たされるか免除されることを条件に、2027年前半に完了する見込み)
同じ書類は金額を、株主に払う約119億ドル(調整あり)と、NVIDIAに移る社員向けの株式による引き留め策の最大約10億ドルに分けて書いています。Hugging Face側の公式ブログには、筆者が10月8日午前4時29分に取得した記事一覧(2026年10月7日分まで)の範囲で、この件の記事はありませんでした。
利用者にいちばん関係する部分は、次の2文です。
Hugging Face will remain an open platform for the entire AI ecosystem. NVIDIA compute will not be required to build on or deploy through Hugging Face.
(訳:Hugging Faceは、AI業界全体に開かれたプラットフォームであり続ける。/Hugging Face上で作る・展開するのにNVIDIAの計算資源は必須にならない)
同じブログは、利用者数を「More than 18 million developers, researchers and creators」(1,800万人超)、公開物を「more than 3 million models, 500,000 datasets and 1 million applications」(300万超のモデル、50万超のデータセット、100万超のアプリ)と書いています(件数が文書ごとに違う点は次の節)。買収の経緯はNVIDIAのHugging Face買収の記事に分けました。料金や無料の範囲を変えるという記載は、筆者が取得したブログと8-Kにはありませんでした。
筆者がログインせずに開いた画面で分かったこと
2026年10月8日午前4時25分、筆者はPlaywrightのヘッドレスのブラウザで、アカウントを作らず、ログインもせずに、Hugging Faceの一覧ページを開きました。画面の撮影は1280×800と390×844の2種類です。
- モデル一覧(huggingface.co/models):見出しの横に「3,130,776」と表示された。並び順は「Trending」で、左の欄にTasks・Parameters・Libraries・Appsの絞り込みがあった
- 一覧の上に「Run 15,000+ Models Instantly」というポップアップが出ていた。説明文は「Filter models and display only those with inference enabled via Inference Providers.」(訳:Inference Providers経由で推論できるモデルだけに絞って表示する)。下にGroq・Novita・Cerebras・Together AIなどの提供元が並んでいた
- Spaces一覧:「The AI App Directory」の見出しと、一覧の下部に「1,492,895 Spaces」の表示があった
- データセット一覧:件数の欄に「1,081,104」と表示された。公式ドキュメント(1.5M)、NVIDIAのブログ(500,000)、一覧ページ(約108万)で数字が3通りになっている。数え方(公開のみか、フィルタの条件か)の違いは、筆者は確認できていない
- 画面上部の右には「Log In」「Sign Up」のボタンがあり、ログインなしでも一覧と各ページは表示された
撮影した画像と取得した画面のテキストは、記事の作業フォルダに保存してあります。
危険はないのか。モデルを入れる前に見ること
Hugging Faceには、だれでもモデルを公開できます。ファイルの中身は投稿者次第です。公式のPickle Scanningは、リスクを次のように書いています。
There are dangerous arbitrary code execution attacks that can be perpetrated when you load a pickle file. We suggest loading models from users and organizations you trust...
(訳:pickleファイルを読み込む時に、任意のコードを実行させる危険な攻撃が可能になる。信頼できるユーザーや組織のモデルを読み込むよう勧める)
pickleはPyTorch(AI開発の定番ライブラリ)のモデルで標準的に使われる保存形式です。同じページは、pickleの代わりになる新しい保存形式としてsafetensorsを試していると書いています。確認する点は3つです。
- モデルのページに説明(モデルカード)があるか。公式のModel Cardsのページは、モデルカードに想定用途・制限・学習データ・評価結果を書くものとしています
- 投稿者が信頼できる個人・会社か
- ライセンス欄を読んだか。商用で使うなら、この欄は必ず読んでください
AIを仕事で使う場合の一般的な危険は、AIのセキュリティリスクの解説に分けました。
筆者がまだ見ていないHugging Faceの画面と数字
- ログイン後の画面。 アカウントを作っていないので、Spacesの新規作成フォーム、PROの購入画面、設定画面の中身は見ていません。これらは公式ドキュメントと料金ページの原文によります
- 無料アカウントのInference Providersの利用可否の詳細。 公式の表は「Free Users:None」と「クレジットの購入が必要」までです。購入せずに呼び出せる範囲があるかは、本記事では確認していません
- 買収の行方。 8-Kの「2027年前半」は見込みで、規制当局の承認が条件です。Hugging Face側からの説明は、本記事が確認した範囲では出ていません
- 日本円の料金。 料金ページはドルで表示されていました。為替による円換算は載せていません
本文で引いたHugging FaceとNVIDIAの公式ページ
- Hugging Face Hub documentation(Hubの定義と規模)
- Pricing - Hugging Face(PRO・Team・Enterprise、Spacesとエンドポイントの価格表)
- Spaces Overview・Spaces ZeroGPU・Spaces GPU Upgrades(Spacesの作成条件・ZeroGPU・停止の条件)
- Pricing and Billing(Inference Providers)・HF Inference(推論APIの料金と現在の位置づけ)
- Storage limits(保存容量)
- Use AI Models Locally(手元のPCで動かす手順)
- Pickle Scanning(pickle形式の危険)
- NVIDIA to Acquire Hugging Face(2026年9月3日の発表)・NVIDIAのForm 8-K(契約日と完了の見込み)
- Models - Hugging Face(筆者が開いた一覧ページ)
取得日時はいずれも2026年10月8日午前4時24分〜36分(日本時間)です。過去の版と比べたInternet Archiveの保存版は、ページ末尾の出典一覧に載せています。料金とプランの内容は変わることがあるので、利用の前に公式ページを開いて確かめてください。
この記事でよく聞かれること
- Hugging Faceとは何ですか。
- AIのモデル・データセット・デモアプリ(Spaces)を公開して共有するサイトです。公式ドキュメントは「The Hugging Face Hub is the reference AI platform for open ML.」と書いています(訳:Hugging Face Hubは、オープンな機械学習のための基準となるAIプラットフォーム)。読み方は「ハギングフェイス」です。
- Hugging Faceは無料で使えますか。
- モデルを探して見る・ダウンロードするだけなら無料です。筆者が開いた一覧はログインなしで表示され、公式のRate limitsのページもログインなしの利用者のダウンロードに5分あたり3,000回の上限を設けています。アカウント登録は無料ですが、Gradio・DockerのSpacesを作るには有料プラン(個人はPRO・月$9)が要り、例外は2026年10月8日時点で無料アカウントが持てるZeroGPU上のGradio Space 2つまでです(公式のSpaces Overviewによる)。
- Hugging FaceのPROはいくらですか。
- 公式の料金ページによると月$9です。非公開ストレージが10倍、毎月$2分の推論クレジット、ZeroGPUの利用枠が8倍などが付きます。Teamは1人あたり月$20、Enterpriseは1人あたり月$50と表示されていました(2026年10月8日取得)。
- Hugging Faceのモデルは商用で使えますか。
- モデルごとにライセンスが違うため、一律には言えません。公式ドキュメントは、ライセンスをモデルカードのメタデータに書くとモデルのページに表示されると説明しています。使う前にそのモデルのページでライセンス欄を読み、商用利用の可否を確認してください。
- Hugging Faceのモデルは安全ですか。
- 投稿者によって安全性が違います。公式のPickle Scanningは、PyTorchのモデルで広く使われるpickle形式は読み込み時に任意のコードが実行される危険があると書き、信頼できる投稿者のモデルを読み込むよう勧めています。
- Hugging FaceはNVIDIAに買収されるのですか。
- NVIDIAは2026年9月3日の公式ブログで、Hugging Faceを$12,930,300,000で買収することに合意したと発表しました。同じブログは、HFは全AI業界に開かれたプラットフォームのままで、NVIDIAの計算資源は必須にならないと書いています。まだ完了はしていません。NVIDIAが米証券取引委員会に出した書類(Form 8-K)によると、最終契約は9月2日に結ばれ、規制当局の承認などを条件に2027年前半に完了する見込みです。
- Hugging Faceのモデルを自分のPCで動かせますか。
- 動かせます。公式のLocal Appsのページは、llama.cppなどのアプリでHubのモデルを手元のマシンで動かせると説明しています。必要なスペックや始め方はローカルLLMの解説記事にまとめています。
出典・参照資料
- 一次資料Hugging Face Hub documentation(Hubとは何か・モデル/データセット/Spacesの規模・2026-10-08 04:24取得) ↗
- 一次資料Pricing - Hugging Face(PRO月$9・Team月$20・Enterprise月$50・Spacesのハードウェア価格表・2026-10-08 04:24取得) ↗
- 一次資料Spaces Overview(Staticは無料・Gradio/Dockerは有料プラン・無料はZeroGPU上のGradio 2つまで・2026-10-08 04:24取得) ↗
- 一次資料Spaces ZeroGPU(無料のGPU・1日の枠・2026-10-08 04:24取得) ↗
- 一次資料Spaces GPU Upgrades(無料CPU・2日使われないと停止・2026-10-08 04:24取得) ↗
- 一次資料Pricing and Billing(Inference Providers・無料ユーザーの月間クレジットはNone・2026-10-08 04:24取得) ↗
- 一次資料HF Inference(旧Inference API serverless・CPU中心・2026-10-08 04:25取得) ↗
- 一次資料Storage limits(無料の公開は best-effort・非公開100GB・2026-10-08 04:24取得) ↗
- 一次資料Use AI Models Locally(Hubのモデルを手元のPCで動かす手順・2026-10-08 04:25取得) ↗
- 一次資料Pickle Scanning(pickle形式のリスクとsafetensors・2026-10-08 04:24取得) ↗
- 一次資料NVIDIA to Acquire Hugging Face(NVIDIA公式ブログ・2026-09-03公開・2026-10-08 04:25取得) ↗
- 一次資料NVIDIA Corporation Form 8-K(米証券取引委員会への届け出・2026-09-03提出・9月2日に買収の最終契約、完了は2027年前半の見込み・2026-10-08 04:31取得) ↗
- 一次資料Inference Providers(提供元の一覧表・18社・2026-10-08 04:25取得) ↗
- 一次資料Streamlit Spaces(Streamlitを組み込みSDKとして使う方法は非推奨・2026-10-08 04:25取得) ↗
- 一次資料Spaces Changelog(2025-04-30 Deprecate Streamlit SDK・2026年の項は3月18日まで・2026-10-08 04:25取得) ↗
- 一次資料Rate limits(ログインなし・無料・PROのダウンロード上限・2026-10-08 04:25取得) ↗
- 一次資料HfApi Client(APIのdownloadsは直近30日のダウンロード数・2026-10-08 04:36取得) ↗
- 一次資料Spaces Overview(Internet Archive 2026-07-19保存版・無料のハードウェアをfree of chargeと記載) ↗
- 一次資料Spaces Overview(Internet Archive 2026-08-11保存版・Gradio/Dockerの作成に有料プランが必要と記載) ↗
- 一次資料Pricing and Billing(Internet Archive 2026-09-30保存版・Free Usersの月間クレジットは$0.10, subject to change) ↗
- 一次資料Models - Hugging Face(一覧ページ・筆者がログインせず開いた画面・2026-10-08 04:25) ↗
更新・訂正履歴
- 本文2箇所にあった「ダウンロード数上位50モデルがHub全体の約80%を占める」「ダウンロード数の92%が1Bパラメータ未満」「モダリティ別内訳はNLP58.1%・コンピュータビジョン21.2%・音声15.1%」という数値を、出典として明記していたPresenc AI記事の全文で確認したところ一切記載がなく、他の出典(KDnuggets、metacto、Hugging Face Hub公式ドキュメント)にも該当箇所が無かったため削除した。数字を新たに創作せず、Presenc AI記事に実際に記載されている確認済みの事実(sentence-transformers/all-MiniLM-L6-v2が全モデル中最多DL数であること、テキスト生成LLM上位20のうち11個がQwen系であること等)に置き換えた。また、「無料クレジット月$0.10/PRO月$2.00」という数値が『1. Serverless Inference API』の項目に記載されていたが、Hugging Face公式のPricing and Billingドキュメントで確認したところ、この金額は実際には『3. Inference Providers』の月次無料クレジットであり、Serverless Inference APIの無料枠は金額ではなくレート制限(1時間あたり数百リクエスト、約100億パラメータ未満のモデルが対象)だった。記載箇所を訂正した。
- (1) 旧版は、Spacesの作成手順で「SDK(Gradio / Streamlit / Static / Docker)を選択」と書き、StreamlitをGradioと並ぶ選択肢として扱っていた。公式のSpaces Changelogは「2025-04-30 - Deprecate Streamlit SDK」の項で「Streamlit is no longer provided as a default built-in SDK option.」と書いており、記事を公開した2026年7月より前に変わっていた。公式のStreamlit Spacesのページ(Internet Archive 2026-07-01保存版)も「The option to use Streamlit as the default built-in SDK for Spaces is deprecated.」と書き、Dockerを選んでStreamlitのテンプレートを使うよう案内していた。Spaces Overview(同2026-07-08保存版)もSDKを「Gradio, Docker and static HTML」の3つとしていた。本文を現在の公式の説明に直した。
- (承前)(2) 旧版は、Serverless Inference APIの無料枠を「1時間あたり数百リクエスト程度(約100億パラメータ未満のモデルが対象)」のレート制限と書き、2026-08-14の訂正注記も同じ内容を書いていた。当時の公式Pricing and Billing(Internet Archive 2026-07-08・2026-08-05保存版)は、旧称Inference API (serverless)のHF Inferenceについて「Past the free-tier credits, you get charged for every inference request based on the compute time x price of the underlying hardware.」と書き、無料の範囲を月間クレジット(無料ユーザー$0.10)としており、この2つの保存版にレート制限の数字は見当たらなかった。該当の記述を外し、HF Inferenceの説明を公式の原文に置き換えた。なお、無料ユーザーの月間クレジット$0.10と、GradioのSpacesを無料で作れたことは、旧版を書いた当時の公式の記載どおりで、その後に公式の条件が変わった(本文の「無料の範囲が変わった時期」の表)。
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