Codexの新機能Composer predictionsを実演次に送る一言を先に出す予測入力は、口調も言い回しも合わせてきた
OpenAIは2026年10月10日、Codexのデスクトップアプリで、次に送るメッセージを先に提案する「Composer predictions」をベータで出した。返事が終わると入力欄に灰色の一言が出て、Tabで入る。筆者の個人Proのアカウントで記録できた予測は10本。敬語・タメ口・英語では予測もそれぞれの口調になり、家計簿のスクリプト作りでは、こちらが送るつもりだった一手の先を出してきた。

目次
2026年10月10日夜・日本時間時点の記録だ。OpenAIは同日、**Codex(コーデックス)**のデスクトップアプリに **Composer predictions(コンポーザー プレディクションズ)**をベータで出した。Codexが返事を終えると、こちらが次に送りそうな一言が入力欄に灰色で出て、Tabキーで入力欄に入る。送るのは自分だ。筆者(AI時短ラボ)の個人ChatGPT Proのアカウントで実際に使い、出てきた予測を記録した。動画でも同じ流れを見せている。
3行まとめ
- OpenAIが10月10日、Codexのデスクトップアプリで次に送るメッセージを先に出す予測をベータで公開。対象は個人Pro・GPT-6 AstraとGPT-6.1 Sol
- 敬語・タメ口・英語で同じ頼みを送ると、予測もそれぞれの口調で出た。「コードだけ見せて」の頼み方も引き継いだ
- 家計簿のスクリプト作りでは、6回の返事のたびに予測が出て、予定していた一手の先を出す場面があった
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表 | OpenAI Developers のXの投稿(2026年10月10日 3時22分・日本時間) |
| 使える人 | 18歳以上・個人のChatGPT Pro(ベータ) |
| 使える場所 | Codexのデスクトップアプリの、自分のパソコンかSSHのスレッド |
| モデル | GPT-6 Astra・GPT-6.1 Sol |
| 受け入れ方 | Tabで入力欄に入る。自動では送らない |
| 料金・使用量 | ベータの間は追加料金なし・予測の分は使用量に数えない |
| 筆者の実演環境 | Codexのデスクトップアプリ 26.1007.21159・GPT-6.1 Sol(軽)・自分のパソコンのスレッド |
OpenAIは何を出したのか
OpenAI Developers は10月10日、Xにこう投稿した。
Now in beta: composer predictions in Codex for Pro users. Codex can now suggest your next message based on your conversation and how you talk to it. One of the most loved new features we've ever tested internally.
(ベータで公開:Pro利用者向けに、Codexでcomposer predictionsを。Codexは、会話の中身と、あなたの話し方をもとに、次のメッセージを提案できるようになった。これまで社内で試した新機能の中で、最も愛されたものの一つ)
OpenAIでCodexとChatGPTに携わるTiboも、同じ日に「Often leads to a double take with how on point they are. Included in the Pro plans without consuming usage.」(的確すぎて二度見することがよくある。Proプランに含まれていて、使用量を消費しない)と書いている。
ヘルプセンターの「Composer predictions in Codex」によると、Codexが返事を終えたあと、入力欄に提案が出ることがある。出さないこともある。Tabで受け入れると入力欄に文が入るだけで、送信まではしない。ベータの間は、打ちかけの文を一語ずつ補うのではなく、次のメッセージを丸ごと1本出す。
予測が出た瞬間:フィボナッチ数の関数
最初に新しいスレッドで「Pythonでフィボナッチ数列のn番目を返す関数を書いて。ファイルは作らず、コードを見せるだけでいいよ」と送った。Codexがコードを書き終えると、入力欄に次の灰色の文字が出た。

Tabを押すと、この一文が入力欄に入った。そのままEnterで送ると、Codexは a が2、b が3 のときを例にして、右側を先に計算してから入れ替える、という a, b = b, a + b の動きを説明した。自分で考えて打ったのは最初の1通だけだった。
返事が終わってから予測が出るまでは、操作の記録で測って約4〜9秒だった(ヘルプには「数秒、長い会話ではもっとかかる」とある)。待たずに自分で打ち始めてもいい。
口調は合わせてくるのか
OpenAIの投稿には「あなたの話し方から」とある。そこで、リストから重複を取り除くPythonの関数を、3つの言い方で別々のスレッドに送った。
- 敬語:「Pythonで、リストから重複を取り除く関数を書いていただけますか。コードだけ見せていただければ大丈夫です。」
- タメ口:「Pythonで、リストから重複を取り除く関数書いて。コードだけ見せて」
- 英語:「Write a Python function that removes duplicates from a list. Just show me the code.」

予測はそれぞれの口調で出た。口調だけでなく、「コードだけ」という頼み方も、3つとも引き継いでいた。
家計簿のスクリプト作りで出た6本
ふだんの作業に近い頼みとして、家計簿のサンプルCSVと、月ごとの合計を出すPythonのスクリプトを作ってもらった。送る文は撮影の前に6本決めて書き留め、毎回その文を送った。返事のたびに出た予測は次のとおり。
| 送った文 | その返事のあとに出た予測 |
|---|---|
| 1. 家計簿のサンプルCSV…月ごとの合計を出すPythonスクリプトを書いて。標準ライブラリだけで… | 月ごとの合計に加えて、月別・カテゴリ別の合計も出せるようにして。 |
| 2. 実行して、結果を見せて | 月ごとの合計に加えて、カテゴリごとの合計も出すようにして。実行結果も見せて |
| 3. カテゴリごとの合計も出して | 月ごとにカテゴリ別の合計も出して |
| 4. 月ごとの合計を棒グラフのSVGにして保存して。ライブラリは使わずに | 保存したSVGを開いて、グラフを見せて |
| 5. 使い方をREADMEにまとめて | CSVを変更してスクリプトを実行したら、SVGも更新されるようにして。外部ライブラリは使わずに |
| 6. テストを書いて、実行して | CSVを変更してスクリプトを実行したら、棒グラフのSVGも更新されるようにして。標準ライブラリだけで、テストとREADMEも更新して |
最初の返事で、Codexはスクリプトを書くだけでなく、実行して結果まで見せていた。筆者は次に「実行して、結果を見せて」と送るつもりだったが、予測はその一手を飛ばして、予定の次の一手(カテゴリ別の合計)を出してきた。

2本目の予測は、筆者が次に送ると決めていた「カテゴリごとの合計も出して」とほぼ同じだった。5本目と6本目は、予定に無かった改良(CSVを変えたらSVGも更新されるように)で、6本目には「テストとREADMEも更新して」まで付いていた。言い回しでは、1通目の「標準ライブラリだけで」と4通目の「ライブラリは使わずに」が、5本目・6本目の予測に「外部ライブラリは使わずに」「標準ライブラリだけで」として入ってきた。
記録できた予測は全部で10本(フィボナッチ1本・口調3本・家計簿6本)。中身を筆者が分けると、説明や使い方を聞く(3本)、足す・直す(4本)、動かして確かめる(2本)、仕上げる(1本)になった。
出なかった回と、見えなかったこと
予測は毎回出たわけではない。タメ口で送った1回目は、返事のあと60秒待っても出なかった。新しいスレッドで同じ文を送り直した2回目で出たので、上の画像のタメ口はその回のものだ。フィボナッチ数のスレッドでも、2回目の返事のあとには60秒待っても出なかった。ヘルプも「予測は返事のたびに出るわけではなく、出ないこと自体は不具合ではない」と書いている。
本記事が確認したヘルプと2つの投稿の範囲では、予測を作る仕組みや、予測を作っているモデルの説明は見当たらなかった(ヘルプにあるのは、予測が出る条件としての対応モデル GPT-6 Astra と GPT-6.1 Sol)。材料について書かれているのは、材料が今のスレッドの会話であること、メモリや連携アプリを予測のために自分から見に行かないこと、メモリの内容がすでにスレッドに入っていれば予測を自分向けにするのに使われること、の3点だ。
使い始めるには
ヘルプの手順はこうだ。Codexのデスクトップアプリを最新版にして、個人のChatGPT Proでサインインし、自分のパソコンかSSHのスレッドでGPT-6 AstraかGPT-6.1 Solを選んで送る。返事が終わったら入力欄を見て、灰色の提案が出ていればTabで入れる。対象の人は最初からオンで、止めたいときは設定のGeneral(一般)→Composer→Show predictionsをオフにする。
筆者の環境では、更新前のアプリ(26.928)にはこの設定の文言が入っておらず、日本時間10月9日に配信された26.1007.21159(配信元の更新情報では10月8日 21時59分 UTC)に上げてから出た。予測を後で使いたいときは、Tabで入れてからコピーしておけばいい(入れただけでは送られない)。
Claude Codeには、2025年12月の2.0.70の時点で「プロンプトの提案」として似た機能がある(更新履歴)。Codexでは今回が初めてで、ベータの間は予測の分を使用量に数えないと明記されている。
この記事のもとにしたもの
- Composer predictions in Codex — OpenAI ヘルプセンター(使える条件・料金・設定・FAQ)
- OpenAI Developers の投稿(発表の文)
- Tibo の投稿
- 実演は2026年10月10日21〜22時台、筆者の個人ChatGPT Proのアカウントで行った。予測の文はすべて画面の入力欄に出たものをそのまま写している。家計簿で送った6本の文は、撮影の前に書き留めたもの
- 予測が出るまでの「約4〜9秒」は、返事の終わりを検知した時刻と予測が出た時刻の差(操作の記録)。分け方(説明・足す・確かめる・仕上げる)は筆者の分類
この記事でよく聞かれること
- CodexのComposer predictionsとは何ですか?
- OpenAIのヘルプによると、Codexのデスクトップアプリで、今のスレッドの会話をもとに、次に送りそうなメッセージを入力欄に提案するベータ機能です。返事が終わったあとに提案が出ることがあり、Tabで入力欄に入れられます。入れても自動では送られず、直してから送ることも、無視して自分で打つこともできます。
- 誰が使えますか?
- ヘルプによると、ベータの間は18歳以上で個人のChatGPT Proに入っている人が、Codexのデスクトップアプリで使えます。スレッドは自分のパソコンで動かすものかSSHでつないだもので、モデルはGPT-6 AstraかGPT-6.1 Solのときに出ます。Web版やChatGPTのチャットでは出ません。
- 予測を出すとお金や使用量はかかりますか?
- ヘルプによると、ベータの間は対象のPro利用者に追加料金なしで含まれていて、予測を作る分はCodexの使用量にも数えず、クレジットも消費しません。予測を受け入れて送ったメッセージには、普段どおり使用量と料金がかかります。
- 予測を出さないようにするには?
- 対象の人は最初からオンです。ヘルプによると、Codexのデスクトップアプリの設定で、General(一般)のComposerにあるShow predictionsをオフにすると止まり、同じ場所でオンに戻せます。
出典・参照資料
この記事の解説動画
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