Claude Code、Pro/Team StandardプランでOpus 5.5が既定モデルに──何も設定しなければSonnetでなくOpusが動く
Anthropicは2026年9月22日公開のClaude Code v2.1.280で、Claude Opus 5.5の追加とあわせてPro・Team Standardプランの既定モデルをSonnetからOpusへ切り替えた(公式CHANGELOG)。API価格ではOpus 5.5は100万トークンあたり入力4ドル・出力20ドルとSonnet 5のちょうど2倍。Anthropicのヘルプ記事はOpusについて「利用枠をかなり多く使う」と書き、Claude Code公式ドキュメントはAPI・クラウド契約で想定外に高額な請求が出る典型的な原因の一つに「既定モデルをOpusのままにしておくこと」を挙げている。

目次
Anthropicは2026年9月22日(協定世界時)、Claude Codeのバージョン2.1.280で、Pro・Team Standardプランの既定モデルをClaude SonnetからClaude Opusへ切り替えた。公式の変更履歴(CHANGELOG)はこの変更を一文でこう記している。
Changed the default model on Pro and Team Standard plans from Sonnet to Opus, matching Max, Team Premium, and Enterprise
(Pro・Team Standardプランの既定モデルをSonnetからOpusへ変更し、Max・Team Premium・Enterpriseと揃えた)
同じバージョンでClaude Opus 5.5が追加され、Opus系の新しい既定モデルになっている。Claude Code公式ドキュメント「Model configuration」も、v2.1.280より前はPro・Team Standardの既定がSonnet 5だったと記している。つまりPro・Team Standardの利用者は、v2.1.280以降に更新していて、/modelや/configで自分からモデルを選んでいなければ、これまでよりAPI単価の高いモデルでClaude Codeが動く状態になった。本記事の内容は2026年9月25日昼・日本時間時点で確認したものです。
3行まとめ
- Anthropicは2026年9月22日公開のClaude Code v2.1.280で、Pro・Team Standardプランの既定モデルをSonnetからOpusへ切り替えた。公式CHANGELOGの原文は「default model on Pro and Team Standard plans from Sonnet to Opus, matching Max, Team Premium, and Enterprise」
- 同じバージョンでClaude Opus 5.5が追加され、Opus系の既定モデルになった。API価格(100万トークンあたり)は入力4ドル・出力20ドルで、Sonnet 5(入力2ドル・出力10ドル)のちょうど2倍。キャッシュ読み込みはどちらも0.20ドルで同額
- Claude Code公式ドキュメント「Manage costs effectively」は、API・クラウドプロバイダ契約で想定外に高額な請求が出る原因として「整理されないまま続いた長いセッション」と並べて「既定モデルをOpusのままにしておくこと」を挙げている。定額のサブスクリプションについては、Anthropicのヘルプ記事がOpusは「利用枠をかなり多く使う」と書いている
何がいつ変わったか
公式に確認できた範囲を表にまとめる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 変更内容 | Claude CodeのPro・Team Standardプランの既定モデルをSonnetからOpusへ切替 |
| 公開バージョン | v2.1.280 |
| GitHub Releases公開時刻 | 2026年9月22日16:38:14(協定世界時)=日本時間9月23日1:38 |
| 揃えた対象 | Max・Team Premium・Enterprise(CHANGELOGの表記)と同じ既定に |
| 変更前の既定 | Sonnet 5(Claude Code公式ドキュメント「Model configuration」の記載) |
| 同時に追加 | Claude Opus 5.5(Opus系の新しい既定モデルに) |
| Opus 5.5のAPI価格(100万トークンあたり) | 入力4ドル・出力20ドル・キャッシュ読み0.20ドル |
| Sonnet 5のAPI価格(100万トークンあたり) | 入力2ドル・出力10ドル・キャッシュ読み0.20ドル |
| Claude CodeでのOpus 5.5の既定effort | medium(Opus 5はhigh。「Model configuration」の記載) |
| Pro月額 | 20ドル(月払い)/17ドル(年払い換算) |
| Team Standard(Standard seat)月額 | 25ドル(月払い)/20ドル(年払い換算) |
Opus 5.5の価格・既定effortは、9月22日のOpus 5.5公開そのものの内容で、本サイトは別記事で既に報じている。今回の変更点は、それとは別に「Pro・Team StandardのClaude Codeで、何も指定しなければどちらが動くか」という既定値そのものが切り替わったことにある。
なぜ気づきにくいのか
Claude Code公式ドキュメント「Model configuration」によると、利用者がモデルを選んでいない場合の既定(default)はアカウントの種類で決まり、v2.1.280以降はPro・Max・Team・EnterpriseのいずれでもOpus 5.5になる。例外として、管理者が組織の既定モデル(organization default model)を設定している場合はそちらが優先される。今回の変更はこのアカウント種別ごとの既定値を動かしたもので、利用者の側では何も操作していない。Claude Code公式ドキュメント「Manage costs effectively」は、モデル選びの基本方針をこう書いている。
Sonnet handles most coding tasks well and costs less than Opus. Reserve Opus for complex architectural decisions or multi-step reasoning. Use
/modelto switch models mid-session, or set a default in/config.(Sonnetはほとんどのコーディング作業をうまくこなし、Opusより安い。Opusは複雑なアーキテクチャ判断や複数ステップの推論のために取っておくとよい。セッション途中でモデルを切り替えるには
/modelを、既定値を設定するには/configを使う)
この段落は、Internet Archiveが保存した2026年9月9日時点の同じページにも載っており、今回の変更より前からある。変わったのは、この「安いほう」とされるSonnetが、Pro・Team Standardでもv2.1.280以降は何もしなければ使われなくなったという点である。
Opus 5.5とSonnet 5、値段はどれだけ違うのか
Anthropic公式の価格表(platform.claude.com/docs/en/about-claude/pricing)で、Claude Opus 5.5とClaude Sonnet 5のAPI価格を100万トークンあたりで比べると次のようになる。
| 項目 | Claude Opus 5.5 | Claude Sonnet 5 | 差 |
|---|---|---|---|
| 入力 | $4 | $2 | 2倍 |
| 出力 | $20 | $10 | 2倍 |
| キャッシュ書き込み(5分) | $5 | $2.50 | 2倍 |
| キャッシュ読み込み | $0.20 | $0.20 | 同額 |
入力・出力・キャッシュ書き込みはちょうど2倍で、キャッシュ読み込みだけは両モデルとも0.20ドルで同額になっている。Anthropicは9月22日の発表で「Cache reads(キャッシュ読み込み)はエージェントとコーディング作業のコストの大半を占める」と書いており、この部分に限れば今回の切り替えによる単価差は生じない。Claude Code公式ドキュメントは、API・クラウドプロバイダ契約の請求について次のように書いている。
Unexpectedly high spend on an API or cloud-provider plan: usually traces back to long sessions that were never cleared or to Opus left as the default model.
(API・クラウドプロバイダ経由の契約で想定外に高額な請求が出た場合、原因はたいてい、整理されないまま続いた長いセッションか、既定モデルをOpusのままにしておいたことのどちらかに行き着く)
これはAPI・クラウドプロバイダ経由で従量課金している利用者向けの記述で、Pro・Team Standardのような定額のサブスクリプションにそのまま当てはまるものではない。サブスクリプションで使う場合については、Anthropicのヘルプセンター記事「Models, usage, and limits in Claude Code」が、モデル選びの項でOpusについてこう書いている。
It uses meaningfully more of your quota, so consider switching to Sonnet for routine work.
(Opusは利用枠をかなり多く使うので、定型的な作業ではSonnetへの切り替えを検討するとよい)
同じ記事は「Opus costs several times more per turn than Sonnet」(Opusは1ターンあたりSonnetの数倍かかる)とも書いているが、数値としての倍率は示していない。また、この記事の「How usage is metered」の表が挙げているのはEnterpriseの席とAPIキーの2通りで、Pro・Team Standardを名指ししたものではない。本記事が確認したAnthropicのページ(このヘルプ記事と、Claude Code公式ドキュメントのcosts・errors・model-config)には、利用上限の計算式や「Opusだと何倍速く上限に達するか」という具体的な数値は載っていなかった。
5時間上限・週間上限との関係
Anthropicは9月22日のOpus 5.5発表で、価格の話と並べて利用上限にも触れている。
In addition to the price drop, we’re increasing five-hour usage limits on Pro, Max, Team, and seat-based Enterprise plans. We’re also providing subscription users a rate limit reset, which you can now save and use whenever you choose.
(価格引き下げに加えて、Pro・Max・Team・シート制Enterpriseプランの5時間利用上限を引き上げる。またサブスクリプション利用者には、好きなタイミングで使えるレート制限リセットを1回分提供する)
Claude Code公式ドキュメントには、セッション単位の上限(session limit)とは別に、週単位の上限(weekly limit)も載っている。標準の週間上限が2026年9月14日から恒久的に25%引き上げられたこと(Anthropicの開発者向け公式アカウント@ClaudeDevsの発表)は、本サイトが別記事で既に報じている。Claude Code公式ドキュメント「Manage costs effectively」は、この上限の仕組みについてこう説明している。
"You've hit your session limit" or "You've hit your weekly limit": a seat-based usage window on a subscription plan, shared across all models, so the developer can't restore access by switching models with
/model. [...] After the model-specific "You've hit your Opus limit" or "You've hit your Sonnet limit" message, switching to a model outside that family with/modeldoes keep the developer working.(「セッション上限に達しました」「週間上限に達しました」は、サブスクリプションプランのシート単位の利用枠で、全モデル共通のため
/modelでモデルを切り替えても復帰できない。〔中略〕一方、モデル別の「Opus上限に達しました」「Sonnet上限に達しました」というメッセージのあとであれば、そのモデル系列の外へ/modelで切り替えれば作業を続けられる)
公式ドキュメントのエラー一覧(Error reference)も、セッション・週間の上限は全モデル共通で、OpusとSonnetの上限はそれぞれのモデル系列へのリクエストにだけかかる、と説明している。ただし、どのプランにどの系列別の上限があるかは、本記事が確認したページには書かれていなかった。系列別の上限がかかるプランでは、何も設定していない作業がこれまでのSonnet側ではなくOpus側の上限を消費することになる。これは公式の記述を組み合わせた本記事の読みで、Anthropicが今回の変更についてそう説明しているわけではない。上限に到達するまでの日数が実際に何日縮まるかは、本記事の時点では確認できていない。
Sonnetに戻す・費用を抑えるには
公式ドキュメント(Manage costs effectively)の案内どおり、既定をSonnetに戻す・作業ごとにモデルを選ぶには次の操作がある。
- セッション途中でモデルを切り替える:
/model - 既定モデルを設定する:
/config - 深い推論が要らない作業ではeffortを下げる:
/effort(/modelからも変更可)
なお同じv2.1.280のCHANGELOGには、effort設定についてもう一つの変更点が記されている。
Changed an effort level saved before
/effortbecame per-model to no longer apply to newly released models such as Opus 5.5; they start at their default until you pick a level(
/effortがモデルごとの設定になる前に保存されていたeffortレベルは、Opus 5.5のような新しく出たモデルには適用されなくなった。新モデルは、自分でレベルを選ぶまでそのモデル自身の既定値で始まる)
Claude Code公式ドキュメント「Model configuration」によると、Opus 5.5の既定effortはmediumで、effortに対応するほかのモデルはhigh(Opus 4.7のみxhigh)。Opus 5もhighになる。同ドキュメントは、ユーザー設定ファイルのトップレベルにあるeffortLevel(/effortがモデルごとに保存するようになる前の形式)はOpus 5.5には適用されず、Opus 5.5はmediumから始まると書いている。一方で、プロジェクト・ローカル・管理設定のトップレベルeffortLevelや--settingsで渡した値は全モデルに適用される。組織が既定モデル用の既定effortを決めている場合も、そちらが使われる。
この記事を書いている手元の環境で確認したこと
ここは筆者が実際に確認した範囲に限定して書く。2026年9月25日12時44分(日本時間)に手元のClaude Code CLIでclaude --versionを実行すると2.1.282が返り、今回の変更を含むv2.1.280より後のバージョンが実際に配布されていることを確認した。一方で、この環境の~/.claude/settings.jsonにはすでに"model": "opus[1m]"という指定が明示的に入っており、これは利用者側が個別に設定した値である。そのため、この環境からは「Pro・Team Standardで本当に何も設定していない場合にOpusが動くか」という無指定の挙動そのものは再現・確認できていない。確認できたのは、公式CHANGELOGとドキュメントの記載、およびバージョンが実際に配布されていることまでである。
本記事で確かめられなかったこと
- Pro・Team Standardの新規アカウント、または既定値を一度も変更していないアカウントで、実際に
/modelの表示がOpusになっていることを筆者自身では確認していない(上記の理由により手元の環境では再現できなかった) - Opusを既定にした場合、Sonnetを既定にしていた場合と比べて5時間・週間の利用上限に何日早く到達するかという具体的な日数や、数値としての倍率は、本記事が確認したAnthropicのページには載っておらず算出できない(ヘルプ記事は「several times」とだけ書いている)
- Standard seatとPremium seat(claude.comの料金ページではStandardの5倍の利用量)が混在するTeamで、席ごとの既定モデルと利用枠の減り方がどう変わるかは確認していない。なお「Model configuration」によると、Max・Team Premiumはv2.1.280より前から既定がOpus(Opus 5)だった
参照したページと確認の範囲
本記事の数値と引用は、Claude Code公式CHANGELOG(GitHub)、code.claude.com上の公式ドキュメント4ページ(Changelog・Model configuration・Manage costs effectively・Error reference)、Anthropicのヘルプセンター記事、Anthropic公式発表ページ、platform.claude.comの公式価格表・モデルページ、claude.com公式の料金ページに掲載されていたものを原文で確認して書いている。「Manage costs effectively」の段落が以前からあったことは、Internet Archiveの2026年9月9日の保存版で確かめた。GitHub Releasesの公開時刻はページ上のdatetime表示によるもので、Anthropic社内での変更適用時刻そのものではない可能性がある。価格・利用上限の条件は今後変更されうる。続報があれば本記事を更新する。
出典・参照資料
- 一次資料Claude Code CHANGELOG v2.1.280 — GitHub公式リポジトリ ↗
- 一次資料Changelog — Claude Code公式ドキュメント ↗
- 一次資料Model configuration — Claude Code公式ドキュメント(既定モデル・既定effort) ↗
- 一次資料Manage costs effectively — Claude Code公式ドキュメント ↗
- 一次資料Error reference — Claude Code公式ドキュメント(利用上限のメッセージ) ↗
- 一次資料Models, usage, and limits in Claude Code — Anthropicヘルプセンター ↗
- 一次資料Introducing Claude Opus 5.5 — Anthropic公式 ↗
- 一次資料Pricing — Anthropic公式ドキュメント(モデル別価格表) ↗
- 一次資料Claude Opus 5.5(モデルページ)— Anthropic公式ドキュメント ↗
- 一次資料Pricing — claude.com公式(Pro/Teamプランの月額) ↗
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