ChatGPT・Gemini・Claudeが重い/繋がらない時に見る場所3社のステータスページと原因の切り分け方
日刊AIニュース10月27日(火)号:前日のAIのニュース12本を短くまとめました(約8分)›
ChatGPT・Gemini・Claudeが重い、繋がらないと感じたら、まず見るのは各社の公式ステータスページ。OpenAIとAnthropicは1か所ずつ、Googleは製品ごとにGoogle Cloud・Google Workspace・Gemini APIの3か所に分かれている。2026年9月25日に各ページを開き、OpenAIのページに載っていた過去79件のインシデントを名称で数えると、「error」を含むものが54件、「down」「unavailable」は3件、遅延・性能低下を示す語は6件だった。

目次
2026年9月25日昼・日本時間時点の確認です。 ChatGPT・Gemini・Claudeのいずれかが重い、あるいは繋がらないと感じたとき、最初に見るべきはユーザー側の設定ではなく各社の公式ステータスページである。OpenAIはstatus.openai.com、Anthropic(Claude)はstatus.claude.com(status.anthropic.comを開くとここへ転送される)。Googleは製品の種類によってstatus.cloud.google.com、Google Workspace Status Dashboard、Google AI StudioとGemini APIのステータスページの3つに分かれる。この記事では各ページを実際に開いて確認した内容と、OpenAIのページに載っていた過去79件のインシデントを名称で数えた結果を、判断の順番で整理する。
3行まとめ
- 確認先はOpenAIとAnthropicが1か所ずつ、Googleは3か所。 OpenAI=status.openai.com、Claude=status.claude.com(status.anthropic.comは自動転送)、Google=status.cloud.google.com(Vertex AI・Gemini Enterpriseなど法人向け)、Google Workspace Status Dashboard(Workspaceの「Gemini」)、aistudio.google.com/status(Gemini APIとGoogle AI Studio)。
- OpenAIが公開していた過去79件のインシデント(UTCで2026年6月15日〜9月23日公開分、すべて解決済み)を名称で数えると、「error」を含むものが54件で最多だった。 「latency」「degraded」「delayed」など遅延・性能低下を示す語は6件、「down」「unavailable」は3件(うち2件は画像生成のみ)。名称の上では「全部止まる」でも「遅い」でもなく、「一部のリクエストがエラーになる」形の障害が多い。
- 地域を名指しした障害は実在する(OpenAIの2026年9月に3件)一方、「ピーク時間帯だから遅い」を裏付けるデータは今回確認できなかった。 ステータスページが「稼働中」ならまず自分のネットワーク・アプリのバージョン・利用上限を疑う番。
3社の公式ステータスページはここ
| サービス | URL | 運営方式・確認範囲 | 2026年9月25日昼時点の表示 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT / OpenAI API | https://status.openai.com/ | incident.io製。全体を1行で示すバナーの下に、APIs・ChatGPT・Codex・FedRAMP・Ads Platformの5グループ計33項目(Chat Completions・Responses・Conversations・Login・ChatGPT Workなど)の項目別ステータスと過去のインシデント履歴 | バナーに「We’re fully operational」。「We’re not aware of any issues affecting our systems.」の一文が添えられていた |
| Claude / Anthropic API | https://status.anthropic.com/ (開くと https://status.claude.com/ に転送) | Atlassian Statuspage製。claude.ai・Claude Console(platform.claude.com)・Claude API(api.anthropic.com)・Claude Code・Claude Cowork・Claude for Governmentの6項目 | 「All Systems Operational」 |
| Google Cloud(Vertex AI・Gemini Enterprise等) | https://status.cloud.google.com/ | Google独自の形式。上部に現在のインシデントの有無を示す欄と過去の履歴へのリンク(View incident history)、その下に175個の製品を地域別に「Available」等で示す表 | 上部の欄は「No broad severe incidents」。表で確認した「Gemini Enterprise」「Gemini Code Assist」「Gemini on Agent Platform」はいずれも「Available」 |
| Google Workspaceの「Gemini」 | https://www.google.com/appsstatus/dashboard/ | Google Workspace Status Dashboard。「Gemini」「Gemini Notebook」を含む35個の製品を日別グリッドで表示 | 「Gemini」「Gemini Notebook」はいずれも「Available」。直近のインシデント欄にはGmailの1件(Closed)が出ていた |
| Gemini API / Google AI Studio | https://aistudio.google.com/status | 「Google AI Studio and the Gemini API Status」。API・Multimodal Live API・Google AI Studioの3項目と過去のインシデント。無料枠(Free Tier)と課金枠(Billed / Paid Tier)で表示を切り替えるフィルタがある | 「All Systems Operational」 |
この記事を書くために、上の各ページを実際に開いて内容を確認した。OpenAIのページには過去のインシデント名・公開日時・解決状況がページの内部データとして埋め込まれており、UTCで2026年6月15日から9月23日までに公開された79件(すべて解決済み)を数えることができた。この79件の内訳は、次の「まず自分でやること」の後の章で扱う。
まず自分でやること
「重い」「繋がらない」と感じたら、次の順番で確認するとどこに原因があるか切り分けやすい。
- 使っているサービスのステータスページを開く(上の表のURL)。バナーまたは全体行が「Operational」以外(Degraded Performance・Partial Outage・Major Outage等)なら、まず障害の可能性が高い。ページ内で影響が出ている項目(ChatGPTなのかAPIなのか、ConversationsなのかChatGPT Workなのか)も確認する。
- 稼働中の表示なのに重い場合は、自分側を疑う。 ネットワーク回線、VPN・プロキシ経由でのアクセス、ブラウザの拡張機能、アプリのバージョンが古くないか、無料/有料プランの利用上限に達していないかの順で確認する。
- 地域名を含むインシデントが無いか本文を読む。 後述の通り、OpenAIは「APAC」「Europe」のようにインシデントの影響範囲を地域名で明記することがある。自分がいる地域が対象かどうかで、待てば直るか・迂回が必要かが変わる。
OpenAIの79件は「遅い」より「一部がエラーになる」が多かった
OpenAIのステータスページに埋め込まれていた過去のインシデント履歴(UTCで2026年6月15日〜9月23日に公開・解決済みの79件)を、名称に含まれる英単語で機械的に数えた。1件が複数の行に当てはまることがある。日付はUTC。
| 名称に含まれる語 | 件数(79件中) | 該当例 |
|---|---|---|
| error(エラー率の上昇など) | 54件(68%) | 「Elevated errors affecting ChatGPT」(2026年7月14日・7月19日)、「Increased error rate for Plus and Pro users.」(2026年9月22日) |
| latency / degraded / delayed(遅延・性能低下) | 6件(うち2件はerrorも含む) | 「Elevated latency in the Responses API」(2026年8月31日)、「We’re seeing elevated latency, timeouts, and interrupted streaming across gpt 5.1 mini model and gpt 4.1 mini」(2026年7月27日) |
| down / outage / unavailable | 3件(outageは0件。うち2件は画像生成のみ) | 「Chatgpt.com is down - all signups and logins are down as of right now」(2026年8月20日)、「Image generation unavailable in ChatGPT」(2026年7月21日・7月27日) |
| 地域名(APAC / Europe) | 3件 | 「Users in APAC region may face increased error in ChatGPT, Work, image generation, file upload, Voice, and Codex Cloud」(2026年9月4日)、「Elevated errors for ChatGPT users in Europe」(2026年9月11日・9月13日の2件) |
| 上のどれにも当たらない | 18件 | 「Users unable to login to ads manager」「Unexpected logouts for some ChatGPT web users」など、ログインや特定機能の不具合 |
分類は名称に含まれる英単語による機械的な仕分けで、実際の技術的な深刻度や、利用者がどう感じたかと一致するとは限らない点は割り引いて読んでほしい。そのうえで名称を見る限り、この期間のOpenAIのインシデントで多いのは「全体が止まった」でも「遅くなった」でもなく、「エラーになるリクエストの割合が上がった」という型だった。「Chatgpt.com is down」のように全面的な停止を名称で示したものは1件だけである。エラー率の上昇は、利用者から見ると「重い」にも「繋がらない」にも見えうる(筆者の解釈)。件数そのものは、ページを開いて数え直せば誰でも確認できる。
Claude側は同じ形での長期集計をしていない(status.claude.comのトップページに出ていたのは直近15日分、2026年9月11日〜25日。過去分は「Incident History」ページにある)。その15日分に載っていたインシデントは5件で、ページの内部の分類(タイトルの色分け)で影響度が「major」のものが4件、「none」のものが1件だった。
| 日付(UTC) | インシデント名 | 影響時間 | 原因(公式の記述) |
|---|---|---|---|
| 9月22日 | Elevated errors for multiple models | 00:50〜02:10(約1時間20分) | Claude Mythos 5.1・Claude Fable 5.1・Claude Opus 5へのリクエストでエラー率が上昇。原因は「identified」と書かれているが、中身の記載はない |
| 9月16日 | Issues with Google Play subscriptions(影響度none) | 記載なし | Google Play経由のサブスクリプション(Android端末での新規登録など)に問題。「Google has confirmed an issue with Google Play」と記載 |
| 9月15日 | Intermittent error spikes for Claude Mythos 5.1 and Claude Fable 5.1 | 記載なし(修正デプロイで解決) | 断続的なエラー急増 |
| 9月14日 | Degraded functionality for Claude Cowork on Windows | 9月8日のWindows更新以降〜9月14日(告知は9月10日) | 9月8日配信のWindows更新により、Windows版Claude Coworkがローカルのコマンドを実行できなくなっていた。9月14日にMicrosoftが出したWindows更新(KB5129195)で解消 |
| 9月11日 | Elevated errors for Claude Mythos 5.1 and Claude Fable 5.1 | 13:57〜14:20 UTC(約23分) | エラー率上昇 |
15日分の5件のうち2件は、原因がAnthropicの外にあったと公式記録に書かれている。9月14日に解決したCoworkの件について、Anthropicは9月10日の告知で次のように書いている。
A Windows update released September 8 has left Claude Cowork on Windows unable to run local commands, because its workspace can no longer reach your computer's drive. For most users, chat and file reading and editing still work. (訳:9月8日に配信されたWindowsアップデートにより、Windows版Claude Coworkはローカルのコマンドを実行できなくなった。作業領域からPCのドライブに届かなくなったためだ。大半の利用者では、チャットとファイルの読み取り・編集は引き続き使える。)
9月16日の件は、Android端末でのサブスクリプション登録などGoogle Play経由の操作の問題で、Anthropicは「Google has confirmed an issue with Google Play, and we are awaiting their further updates.」(訳:GoogleがGoogle Play側の問題を確認しており、続報を待っている)と書いている。「Claudeがおかしい」と感じても、原因がOSのアップデートやアプリストア側という場合もある、という実例である。
地域による差はあるが、ピーク時間帯の裏付けは今回取れなかった
「よくある原因」として地域差とピーク時間帯の2つがよく語られる。今回確認できた範囲での整理は次の通り。
地域による差は実在する。 上表の通り、OpenAIは2026年9月だけで「APAC地域」「Europe」を名指ししたインシデントを3件公開している。また、OpenAIは開発者向けドキュメントに対象の国と地域の一覧を載せており、原文には次のようにある。
Accessing or offering access to our services outside of the countries and territories listed below may result in your account being blocked or suspended. (訳:以下に記載のない国・地域からのアクセス、またはそうした地域へのアクセス提供は、アカウントの停止・凍結につながる可能性がある。)
この一覧に日本は含まれ、中国本土は含まれていない。AnthropicもSupported countries and regionsでAPIとClaude.aiそれぞれの提供国・地域を列挙しており(日本は両方に含まれる)、GoogleはGemini Appsヘルプに「Gemini web app」の対象国・地域の一覧を載せている(同ページは「over 230 countries and territories」と書き、中国本土は「Mainland China (Workspace only)」と注記している)。地域そのものでサービス提供対象外になっているケースと、対象地域内での一時的な障害(上記のAPAC・Europeの例)は別物なので、切り分けて考える必要がある。
「利用者が集中する時間帯だから重い」を裏付けるデータは、今回の確認範囲では見つからなかった。 OpenAIの79件の公開時刻を日本時間に直して数えると、偏りはあった。日本時間23時台〜翌4時台の6時間に38件(48%)が集まり、日本時間10時台〜15時台の6時間は3件だけだった。ただしこれはインシデントを告知した時刻で、障害が起きた時刻や、まして利用者が多い時間帯を直接示すものではない。告知する側の体制の影響も切り分けられないので、この偏りは「日本の利用者が集中する時間帯に重くなる」ことの裏付けにはならない。ピーク時間帯説を否定はできないが、本記事はこれを裏付ける一次データを持っていない。
無料枠の扱いを公式に書いている例はある。 GoogleはGemini APIのステータスページで次のように書いている。
Free-tier requests use sheddable capacity, while billed-tier requests are protected by critical priority. (訳:無料枠のリクエストは切り捨て可能な容量を使い、課金枠のリクエストは最優先で保護される。)
負荷が高いときには無料枠のリクエストから先に処理を打ち切られうる、という意味に読める(筆者の解釈)。これはGemini APIについての記述で、ChatGPT・Claude・Geminiアプリの無料プランに同じ仕組みがあるかは、今回読んだ各社のページには書かれていなかった。「重い」と感じたら、まずステータスページで実際に障害が出ているかを確認する方が早い。
待つべきか、自分の設定を疑うべきかの分かれ目
| ステータスページの表示 | 取るべき対応 |
|---|---|
| Degraded Performance / Partial Outage / Major Outage / Elevated errors 等が出ている | 各社が対応中。待つ。ページ内のUpdateを定期的に見る(上表のClaudeの例では、影響時間が書かれていた2件は約23分と約1時間20分。Windows更新が原因だったCoworkの件は数日続いた) |
| All Systems Operational / We’re fully operational / Available だが、自分だけ重い・繋がらない | 自分側を疑う。 ネットワーク切り替え、VPN/プロキシの無効化、ブラウザキャッシュの削除、アプリの再起動・更新、無料プランの利用上限、地域制限(上記の対象国一覧)の順に確認する |
| ステータスページ自体が開けない | OpenAIのページはincident.io、ClaudeのページはAtlassian Statuspageという外部サービスで公開されている(各ページの「Powered by」表記)。サービス本体と一緒にステータスページまで開けないなら、まず自分の回線・DNS・VPN側を疑うのが順当(筆者の判断) |
Googleは「Gemini」の確認先が製品ごとに3つある
Google関連で紛らわしいのはここである。status.cloud.google.comはGoogle Cloudの法人向けサービスの稼働状況ページで、実際に確認したところ175個の製品が並んでいた。この中にGemini関連として載っているのは「Gemini Enterprise」「Gemini Code Assist」「Financial Research agent in Gemini Enterprise」「Gemini on Agent Platform」の4つで、いずれも企業向け・開発者向けの製品名である。ブラウザやアプリから使う「Gemini」(gemini.google.com)という名前の項目は、status.cloud.google.comには無かった。
「Gemini」という項目があるのはGoogle Workspace Status Dashboardの方で、「Gemini」「Gemini Notebook」として載っている。Googleの管理者向けヘルプは、このダッシュボードの役割を次のように説明している。
You can use the Google Workspace Status Dashboard to check the current and past status of core Google Workspace services, such as Gemini, Gmail, Google Calendar, and Google Meet. (訳:Google Workspace Status Dashboardでは、Gemini、Gmail、Googleカレンダー、Google MeetなどGoogle Workspaceの中核サービスの現在と過去の状態を確認できる。)
つまりここはGoogle Workspace(仕事・学校向け)のサービスとしてのGeminiの確認先である。個人のGoogleアカウントで使うGeminiアプリもこのダッシュボードの対象に入るのかは、このヘルプにもダッシュボードにも書かれていなかった。個人向けGeminiアプリ専用の公式ステータスページも、本記事の確認範囲(Gemini Appsヘルプのトップページ、Workspaceダッシュボードとその説明ページ)では見つけられなかった。
開発者がAPI経由でGeminiを使っている場合の確認先は、さらに別のaistudio.google.com/status(「Google AI Studio and the Gemini API Status」)である。ChatGPT・Claudeがそれぞれ1つのステータスページで消費者向けと開発者向けを両方カバーしているのに対し、Googleだけ確認先が製品の種類によって3つに分かれる、という構造の違いが今回の確認で分かった点である。
確認できた範囲と、できなかったこと
- 各ページの表示は2026年9月25日昼(日本時間)に取得した1回分にもとづく。ステータスページの表示は常に変わるため、読んでいる時点の状態は各自でリンク先を開いて確認してほしい。
- OpenAIの79件の分類は名称の英単語による機械的な仕分けで、公式が「重い」「繋がらない」を区別して分類したものではない。
- Claude側はトップページに出ていた直近15日分(9月11日〜25日)の5件のみを確認した。「Incident History」ページの過去分は集計しておらず、この期間より前に同種の傾向があったかは分からない。
- Google Cloudのページには過去の履歴へのリンク(View incident history)があるが、今回確認したのは製品ごとの現在の稼働状況のみで、Googleの過去のインシデント頻度は集計していない。Gemini APIのページも、現在の表示と上に引用した一文のみを使った。
関連記事
出典・参照資料
- 一次資料OpenAI Status ↗
- 一次資料Claude Status(旧 status.anthropic.com はここへ転送) ↗
- 一次資料Google Cloud Service Health ↗
- 一次資料Google Workspace Status Dashboard ↗
- 一次資料Check the status of a Google Workspace service — Google Workspace Admin Help ↗
- 一次資料Google AI Studio and the Gemini API Status ↗
- 一次資料Supported countries and territories — OpenAI ↗
- 一次資料Supported countries and regions — Anthropic ↗
- 一次資料Where you can use the Gemini web app — Gemini Apps Help ↗
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