Anthropicが科学者向けに1万席を開放「Claude team plan for scientists」は標準席が1年無料、5倍枠のプレミアム席が月$15。AI for Scienceの助成は1プロジェクト最大5万ドル、生物・化学以外にも拡大。生物・化学はOpus級まで、Mythos級は米政府と協議中(→9月17日にLSVPで実現)
日刊AIニュース11月7日(土)号:前日のAIのニュース3本を短くまとめました(約5分)›
Anthropicは2026年8月27日、科学者向けの支援を拡大した。学術・非営利の研究機関の主任研究者(PI)相当が本人確認を通ると、研究室のメンバーを追加できる「Claude team plan for scientists」に1万席を開放し、標準席は1年間無料、5倍の利用上限を持つプレミアム席は月$15。今後数か月で1万席を大きく超えて広げる予定。あわせて、これまで主に生物科学向けだったAI for Scienceプログラム(無料クレジット)を他分野にも広げ、リーマンゼータ関数の進展やタンパク質設計のような計算量の大きい研究にも、1プロジェクト最大5万ドルのクレジットを出す。ただし生物・化学の研究者はOpus級のモデルまでで、Fable系は職業的な生物学・創薬の問い合わせを二重用途の懸念から遮断し続ける。Mythos級は「米政府と協力して生命科学の専門家向けのアクセス制度を作っており、最初の参加者を登録済み」と予告し、これは9月17日のLife Sciences Verification Programとして実現した。

2026年9月18日・日本時間時点の情報です。 Anthropicの8月27日の発表を読んだ。9月17日の生命科学向けLSVPの3週間前に出ていたもので、「科学者は誰が・いくらで・どのモデルを使えるか」の条件がここに書かれている。
3行まとめ
- 1万席の科学者向けチームプラン。 学術機関または非営利研究機関の主任研究者(PI)相当が本人確認フォームを通すと、研究室のメンバーを自分のプランに追加できる。標準席は1年間無料、5倍の利用上限のプレミアム席は月$15。まず1万席、今後数か月で「大きく超えて」広げる予定。
- 助成の拡大。 AI for Scienceプログラム(高インパクトの研究への無料クレジット)は、これまで主に生物科学向けだったが、他分野にも広げる。特に計算量の大きい研究(リーマンゼータ関数の進展、タンパク質設計のような成果につながった種類)を対象に、プランの枠を超えたら1プロジェクト最大5万ドルのクレジットに申請できる。研究者なら誰でも申請可。
- モデルの制限。 生物・化学の研究者は当面Opus級まで。Claude Fable系は「職業的な生物学と創薬の問い合わせ」を二重用途のリスクから遮断し続ける。Mythos級は「米政府と協力して生命科学の専門家向けのアクセス制度を構築中で、最初の参加者を登録済み。まもなく拡大」と予告し、これが9月17日のLSVP(審査を通った組織にMythos 5.1・Opus 5・Sonnet 5を生物学向けに緩めた安全装置で提供。個人プランは今後)として実現した。
3つの入口(発表の整理)
| 入口 | 対象 | 条件 |
|---|---|---|
| Claude team plan for scientists | 研究室(PIが登録しメンバーを追加) | 標準席1年無料、プレミアム席(5倍枠)月$15。1万席から |
| AI for Scienceプログラム | 個々の研究プロジェクト | 1プロジェクト最大5万ドルのクレジット。分野を拡大 |
| Claude Science(6月ベータ) | 研究者 | 研究で使うツールの統合・監査可能な成果物・柔軟な計算資源(記事) |
無料の席と制限付きモデルの組み合わせ
- 「席」は無料、モデルは制限つきという組み合わせ。生物・化学でMythos級を使うにはLSVPの審査(組織単位・30日のデータ保持)が別に要る。Mythosの位置づけはMythosとはに
- 同じ日のModel Hardware Standard(機器の規格)と合わせ、8月27日は「科学者の入口」を2本同時に開いた日になる
- 日本の大学・研究機関のPIも「学術または非営利の研究機関」に含まれる書き方だが、日本語の案内は無い。一般のプランとの違いはClaudeの使い方に
席数や価格は原文で確認、PI未申請
この記事の下調べで、筆者は9月18日にAnthropicの発表文を取得し、席数・価格・助成額・モデルの制限・Mythos級の予告の文言がその原文にあることを確認した。筆者は研究機関のPIではなく、本人確認フォームは提出していない。
配分基準・審査基準・5倍の根拠は不明
- 1万席の配分(国・分野)と、日本の研究機関の扱い
- プレミアム席の「5倍」の基準(Proの上限か、標準席の上限か)
- 助成の審査基準
出典はAnthropicの発表文
- Anthropic「Expanding our support for scientists」(2026年8月27日)
- 本記事は席数の拡大や日本向けの案内が出たら追記する
出典・参照資料
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