2026年9月11日 金曜日
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xAI、コスト効率型『Grok 4.3』と専用コーディングモデル『Grok Build 0.1』を投入

xAIが5月にフラッグシップ『Grok 4.3』とコーディング専用『Grok Build 0.1』を相次いで投入。100万トークン文脈と$1.25/100万トークンの入力価格でコスト効率を前面に出した。数値はまとめ記事(Basenor)経由の情報。

xAI、コスト効率型『Grok 4.3』と専用コーディングモデル『Grok Build 0.1』を投入
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目次

3行まとめ

  1. xAIが5月、フラッグシップ「Grok 4.3」とコーディング専用「Grok Build 0.1」を相次ぎ投入
  2. Grok 4.3は100万トークン文脈と入力$1.25/100万トークンでコスト効率を前面に
  3. 数値はまとめ記事(Basenor)経由で一次確認は未了、導入時は公式の最新情報の確認を推奨

2026年8月14日追記: 価格とコンテキスト長は xAI 公式ドキュメントで一次確認できた(下記)。ベンチマーク数値・モダリティ・提供チャネルは公式に該当する記載が無く、未確認のままである。

何が起きたか

xAIは2026年5月4日、フラッグシップモデル「Grok 4.3」を公開した。出典のまとめ記事によれば、100万トークンのコンテキストウィンドウ、ネイティブな動画入力、内蔵の推論機能を備える。性能指標では、Intelligence Indexで53を記録した(同記事によると各モデルの中央値は35)。また、GDPval-AAでは前世代のGrok 4.20と比べて300 Elo超の向上を示したとされる。入力価格は100万トークンあたり$1.25と案内されている。

続いて5月14日、xAIはコーディング専用モデル「Grok Build 0.1」を早期アクセスとして提供開始した。エージェント型ワークフロー向けに訓練されたモデルで、コンテキストウィンドウは256,000トークン。入力はテキストと画像に対応し、出力はテキスト。価格は入力が100万トークンあたり$1、出力が同$2とされている。出典によると、5月21日時点でSuperGrokおよびX Premium加入者がOpenCode経由で利用できるとされる。

なぜ重要か

今回の発表で目を引くのは、xAIが「性能」だけでなく「コスト効率」を前面に出した点だ。入力$1.25/100万トークンという価格帯と100万トークンの長文脈を組み合わせる構成は、大量のドキュメントやコードを扱う用途でのランニングコストに直結する。さらにコーディング専用モデルを別建てで投入することで、汎用フラッグシップとエージェント開発用途を切り分ける構成を示した。これは特定タスクに最適化したモデルを並列で出す、近年の各社の流れに沿うものと言える。

xAI公式の価格表では$1.25は「20万トークン未満」の単価だった

本記事の初出時点では xAI 公式ニュースページを開けず、数値はまとめ記事経由だった。2026年8月14日、xAI 公式APIドキュメントの「Models」価格表(docs.x.ai/docs/models)を直接開いて確認した。同ページの Text API 価格表には、両モデルが次のように記載されている。

モデル プロンプト長 コンテキスト 入力/100万トークン キャッシュ入力/100万 出力/100万
grok-4.3 20万トークン未満 100万 $1.25 $0.20 $2.50
grok-4.3 20万トークン以上 100万 $2.50 $0.40 $5.00
grok-build-0.1 20万トークン未満 25.6万 $1.00 $0.20 $2.00
grok-build-0.1 20万トークン以上 25.6万 $2.00 $0.40 $4.00

(xAI公式ドキュメント「Models」Text API 価格表、2026年8月14日確認)

まとめ記事経由で本記事に書いた「コンテキスト100万トークン」「入力$1.25/100万トークン」、および Grok Build 0.1 の「256,000トークン」「入力$1・出力$2」は、いずれも公式ドキュメントの記載と一致していた。この4点について訂正は不要である。

一方、公式ドキュメントを開いて初めて分かった条件が一つある。$1.25 は定額ではない。同ページは long context pricing として、プロンプトが表の閾値(20万トークン)に達したリクエストは、そのリクエスト内の全トークンが高い方のレートで課金されると説明している。つまり100万トークンの文脈を実際に埋めて使う場合、入力は$2.50/100万トークン、出力は$5.00/100万トークンで見積もる必要がある。「100万トークンの文脈」と「入力$1.25」を同時に成り立つ条件として計算すると、単価はちょうど2倍ずれる。キャッシュ入力も$0.20から$0.40へ同じ倍率で切り替わる。

同じ価格表には grok-4.20-0309-reasoning、grok-4.20-0309-non-reasoning、grok-4.20-multi-agent-0309 も残っており、コンテキスト100万トークン・入力$1.25・出力$2.50と、grok-4.3 と同一の単価・文脈長で並んでいた。少なくとも2026年8月14日時点の価格表を見る限り、この価格帯を Grok 4.3 に固有の特徴として読むことはできない。表の上位にある grok-4.5 と grok-4.6 はいずれもコンテキスト50万トークン、20万トークン未満で入力$2.00・出力$6.00と記載されており、grok-4.3 と比べると文脈長は半分、単価は入力で1.6倍・出力で2.4倍にあたる。他社APIとの単価の並べ方はClaude・GPT・GeminiのAPI料金を公式ページで確認した早見表にまとめている。

公式ドキュメントに記載が無かった項目

今回の一次確認で裏が取れたのは価格とコンテキスト長だけである。

  • ベンチマーク数値(Intelligence Index 53、GDPval-AAで前世代比+300 Elo超):価格表にベンチマークの欄は無い。xAI の発表ページ(x.ai/news)は2026年8月14日に再取得を試みたが HTTP 403 で読めず、一次確認は依然として未了である。
  • モダリティ(Grok 4.3 のネイティブ動画入力、Grok Build 0.1 のテキスト・画像入力):価格表にモダリティの列は存在せず、コンテキスト長と入力・キャッシュ入力・出力の単価しか載っていない。裏付けは取れなかった。
  • 提供チャネルと提供開始日(5月21日時点で SuperGrok および X Premium 加入者が OpenCode 経由で利用可能):価格表にリリース日・提供チャネル・エイリアスの欄は無い。

上記はすべて2026年8月14日に確認した時点の記載である。

受け止め方

ベンチマーク数値(Intelligence Index 53、GDPval-AAで+300 Elo超)は、本記事ではxAIの一次発表を直接確認できておらず、出典のまとめ記事(Basenor)を経由した情報である点に留意したい。ベンチマークの数値は測定条件やバージョン差で変動するため、実利用での体感は別途検証が必要だ。Grok Build 0.1は「0.1」というバージョン番号が示す通り早期アクセス段階であり、安定性や対応範囲は今後の更新を見て判断するのが妥当だろう。価格・仕様は変更され得るため、導入検討時は公式の最新情報を確認することを勧めたい。

(本記事の数値・固有名詞は出典記事で確認できた範囲に基づく。xAI公式ニュースページは取得時にアクセスできなかったため、一次確認は未了である。)

更新・訂正履歴

  • 2026-08-14: 「価格も仕様も変更され得る」「この2つの数値はまとめ記事(Basenor)経由の情報のまま扱ってほしい」「本記事の残りの記述については、公式ドキュメントの価格表に該当する記載が無かった」の3文を削除。いずれも直後・直後の段落で同じ内容が既に述べられており、削っても情報は減らない
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