Kimi K2.5・moonshot-v1シリーズが8月31日に提供終了──対象7モデルと切り替え手順
Moonshot AI公式ドキュメントによると、kimi-k2.5とmoonshot-v1シリーズ(8k/32k/128kの通常版・vision版、計7モデル)は2026年8月31日に全プラットフォームで提供終了します。新規登録者は既に選択できず、この記事の確認時点(8月27日)でも告知が出ています。API利用者はmodelパラメータの書き換えだけで移行できます。

目次
2026年8月31日、Moonshot AIのAPIプラットフォーム(platform.kimi.ai)でkimi-k2.5とmoonshot-v1シリーズ(計7モデル)が全面的に提供終了します。この記事を書いている8月27日時点で、公式のモデル一覧ページには「新規登録者は既に選択できない」との告知が出ています。該当モデルをAPIで呼んでいる場合、やることは基本的に1つだけです。リクエストのmodelパラメータを別モデル(kimi-k3など)に書き換えること。エンドポイント(https://api.moonshot.ai/v1)や認証方式は変わりません。
- 対象はkimi-k2.5とmoonshot-v1シリーズ6モデル(8k/32k/128kの通常版・vision版)の計7モデル。2026年8月31日に全プラットフォームで提供終了し、新規登録者は確認時点(8月27日)で既に利用できない
- 移行はAPIリクエストの
modelパラメータを書き換えるだけ。エンドポイントはhttps://api.moonshot.ai/v1のまま。用途別の移行先は汎用・長文コンテキストならkimi-k3、コーディング特化ならkimi-k2.7-code、視覚理解込みの汎用ならkimi-k2.6- 8月31日以降に対象モデルを実際に呼び出したときの挙動(エラーメッセージの具体的な文言など)は公式ドキュメントに明記が無く、この記事では未確認
対象は7モデル──kimi-k2.5とmoonshot-v1シリーズ全部
公式の「Model List」ページに掲載されている告知の原文はこうです。
Following the Kimi K3 launch,
kimi-k2.5and themoonshot-v1series are no longer available to newly registered users (full platform sunset on August 31). Please switch to a newer model as soon as possible.(訳:Kimi K3のローンチに伴い、
kimi-k2.5とmoonshot-v1シリーズは新規登録ユーザーには提供されなくなりました〈8月31日に全プラットフォームで提供終了予定〉。できるだけ早く新しいモデルへの切り替えをお願いします)
対象モデルの全リストは以下の7つです。一部だけ挙げて「等」で済ませず、公式ページに載っている全モデルを載せます。
| モデル名 | 種別 | コンテキスト長 | 提供終了日 |
|---|---|---|---|
kimi-k2.5 |
マルチモーダル(テキスト・画像・動画、思考/非思考モード両対応) | 262,144トークン | 2026年8月31日 |
moonshot-v1-8k |
テキスト生成 | 8,192トークン | 2026年8月31日 |
moonshot-v1-32k |
テキスト生成 | 32,768トークン | 2026年8月31日 |
moonshot-v1-128k |
テキスト生成 | 131,072トークン | 2026年8月31日 |
moonshot-v1-8k-vision-preview |
画像理解(vision) | 8,192トークン | 2026年8月31日 |
moonshot-v1-32k-vision-preview |
画像理解(vision) | 32,768トークン | 2026年8月31日 |
moonshot-v1-128k-vision-preview |
画像理解(vision) | 131,072トークン | 2026年8月31日 |
moonshot-v1シリーズの3グレード(8k/32k/128k)は、公式ドキュメントいわく「最大コンテキスト長が違うだけで、性能自体に差はない」モデルです。用途に応じて短い方から選ぶ設計だったので、切り替え先を考えるときも「自分がどのグレードを使っていたか」より「どれくらいのコンテキスト長が必要か」で考えた方が早いです。
すでに止まっているモデルもある──今回の対象と混同しないための一覧
同じModel Listページには、8月31日を待たずにもう廃止済みのモデルも載っています。今回の対象(kimi-k2.5・moonshot-v1シリーズ)と別物なので、切り分けておきます。
| モデル名 | 廃止日 | 状態 |
|---|---|---|
kimi-k2-0905-preview / kimi-k2-0711-preview / kimi-k2-turbo-preview / kimi-k2-thinking / kimi-k2-thinking-turbo(計5モデル) |
2026年5月25日 | 既に廃止済み・非対応 |
kimi-latest |
2026年1月28日 | 既に廃止済み・非対応 |
kimi-thinking-preview |
2025年11月11日 | 既に廃止済み・非対応 |
これらは古いkimi-k2系のプレビューモデルで、8月31日に廃止されるkimi-k2.5(K2.5=K2系の後継のマルチモーダルモデル)とは別グループです。名前が似ているので、自分が使っているモデル名を一度リストと突き合わせておくのが確実です。
切り替え手順──APIを叩いている場合
Moonshot AIのAPIはOpenAI SDK互換なので、切り替えの実体は「modelの文字列を変えるだけ」です。エンドポイントとクライアント初期化は変わりません。
from openai import OpenAI
client = OpenAI(
api_key=os.environ["MOONSHOT_API_KEY"],
base_url="https://api.moonshot.ai/v1", # ここは変更不要
)
completion = client.chat.completions.create(
model="kimi-k3", # ← ここを moonshot-v1-32k や kimi-k2.5 から書き換える
messages=[{"role": "user", "content": "..."}],
)
移行先は用途で選びます。公式ドキュメントに明記されている現行モデルは4つです。
kimi-k3:フラッグシップ。長時間のコーディングや知識労働、深い推論向け。コンテキストは1,048,576トークン(1M)で、moonshot-v1のような「8k/32k/128kでグレード分け」はなく、コンテキスト長にかかわらず価格は一律(公式FAQいわく「flat pay-as-you-go pricing — there is no tiering by context length」=コンテキスト長による段階課金は無い)kimi-k2.7-code/kimi-k2.7-code-highspeed:コーディング特化。ハイスピード版は出力速度が約180トークン/秒(短いコンテキストでは最大260トークン/秒)kimi-k2.6:視覚・テキスト対応の汎用モデル。コンテキストは262,144トークン(256k)
ここで2つ、実際にコードを書き換える人が引っかかりそうな点があります。
1つ目:K3は常に思考する。 moonshot-v1やkimi-k2.5は思考モード(chain-of-thought)を挟まない普通の生成モデルとしても使えましたが、kimi-k3は常時思考モードで、オフにはできません。処理を軽くしたい場合はreasoning_effortをlow/high/max(デフォルトはmax)で調整します。単純な短文生成だけをしていた用途では、応答時間やコストが変わる可能性があります。
2つ目:サンプリングパラメータが固定される。 kimi-k3とkimi-k2.7-codeはどちらも、temperature(1.0固定)・top_p(0.95固定)・n(1固定)・presence_penalty/frequency_penalty(0固定)で、これ以外の値を指定するとエラーになると公式ドキュメントに明記されています。moonshot-v1やkimi-k2.5でtemperature=0.3のように独自の値を設定していたコードは、そのままだと弾かれます。パラメータをリクエストから削除するのが公式の推奨です。
kimi-k2.7-codeに切り替える場合はもう1点あります。thinkingパラメータの明示指定が必要で、デフォルトの{"type": "enabled"}のまま送らないと400エラー(invalid thinking)になります。
Claude CodeやKimi Code CLIでKimiを使っている場合
Claude CodeをKimi API経由で動かしている人は、環境変数に古いモデル名を直接書いていないか確認してください。公式ガイドが示す設定例はANTHROPIC_MODEL・ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL・ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODELなどにkimi-k3[1m]を指定する形で、デフォルトの案内自体は既にkimi-k3が前提になっています。ただし、過去にkimi-k2.5などを手動で指定した設定を使い回している場合は、そこが今回の対象です。あわせてCLAUDE_CODE_AUTO_COMPACT_WINDOW(自動要約が走るコンテキストサイズ)もモデルごとに値が異なり、kimi-k3なら1,048,576、kimi-k2.7-codeなら262,144が公式の推奨値です。モデル名だけ変えてこの値を古いまま残すと、コンテキストの使い方がずれます。
料金はどう変わるか
1Mトークンあたりの価格です(税別、USD)。
廃止予定(〜8月31日)
| モデル | コンテキスト長 | 入力(キャッシュヒット) | 入力(キャッシュミス) | 出力 |
|---|---|---|---|---|
kimi-k2.5 |
262,144 | $0.10 | $0.60 | $3.00 |
moonshot-v1-8k |
8,192 | ― | $0.20 | $2.00 |
moonshot-v1-32k |
32,768 | ― | $1.00 | $3.00 |
moonshot-v1-128k |
131,072 | ― | $2.00 | $5.00 |
(vision版3モデルは、対応する通常版と同額)
移行先候補(現行)
| モデル | コンテキスト長 | 入力(キャッシュヒット) | 入力(キャッシュミス) | 出力 |
|---|---|---|---|---|
kimi-k3 |
1,048,576 | $0.30 | $3.00 | $15.00 |
kimi-k2.7-code |
262,144 | $0.19 | $0.95 | $4.00 |
kimi-k2.7-code-highspeed |
262,144 | $0.38 | $1.90 | $8.00 |
kimi-k2.6 |
262,144 | $0.16 | $0.95 | $4.00 |
moonshot-v1にはキャッシュヒット/ミスの区分が無く、単一の入力単価でした。単純比較すると、kimi-k3はkimi-k2.5より出力単価が5倍($3.00→$15.00)です。1Mコンテキストと常時思考のぶん高くなっており、軽い用途ならkimi-k2.6やkimi-k2.7-codeの方がkimi-k2.5に単価が近くなります。
切り替えないとどうなるか
ここは推測が入ります。公式のエラーコード一覧には、存在しない・権限のないモデル名を指定した場合の一般的な挙動として「404 resource_not_found_error(Model not found, or this account does not have permission to access the model)」が載っています。8月31日以降にkimi-k2.5やmoonshot-v1-*を呼び出した場合もこのパターンに沿う可能性はありますが、「提供終了後のモデルを呼んだときに具体的にどのエラーが返るか」を明記した記述は見つかりませんでした。確実なのは「切り替えないと8月31日以降は動かなくなる」という一次ソースの告知そのものであって、その先の挙動は本記事執筆時点では未確認です。
『2026年』という数字は原文になく、推定で補った
- 告知が出た正確な日付:Model Listページの告知文には発表日の記載が無く、公式のPlatform Changelogページ(最終更新は2025年4月時点の内容までしか掲載されていない)にもKimi K3のローンチやこの提供終了告知に関する項目は見当たりませんでした。いつからこの告知が出ているかは特定できていません。
- 「8月31日」の年:原文の告知文(Model Listページ)は「full platform sunset on August 31」とだけ書かれており、年号(2026)そのものは記載がありません。本記事の日付表記は、確認時点が2026年8月27日であること、告知が「Kimi K3のローンチに伴い」発生していること(K3のモデル重みは2026年7月27日までに公開予定と別ページに明記)、この告知がその後も出続けていることから2026年8月31日と判断した推定です。原文に「2026」という数字そのものは登場しません。
- タイムゾーン:「8月31日」がどのタイムゾーン基準かは原文に記載がありません。
- Kimiアプリ・Kimi会員など非API製品への影響:今回参照したのはAPIプラットフォーム(platform.kimi.ai)のドキュメントのみです。コンシューマー向けのKimiアプリやKimi会員(Kimi Membership、Kimi Code)で同名モデルが使われている場合に同じスケジュールで止まるかどうかは、この記事の出典では確認していません。
- モデルごとの推奨移行先の公式マッピング:Moonshot AI側は「新しいモデルに切り替えてください」としか案内しておらず、「moonshot-v1-8kの後継はこれ」という1対1の対応表は公開されていません。本記事の用途別の振り分け(汎用はK3、コーディングはK2.7 Code、軽い汎用はK2.6)は各モデルのドキュメントの説明文からこちらで整理したものです。
公式ページを2つ読み比べていて気づいたのは、告知の範囲の書き方が微妙にズレていることです。モデル一覧ページの注記は「kimi-k2.5とmoonshot-v1シリーズ」を並べて8月31日の全廃止を告知していますが、料金ページのモデル別カードでは、moonshot-v1のカードにだけ「full platform sunset expected on August 31」の一文が付き、kimi-k2.5のカードには同様の一文がありません。実質的な対象はモデル一覧ページの記述どおり7モデルのはずですが、ページによって書き方の粒度が揃っていないのは、両方を開いて突き合わせないと気づかない部分でした。
platform.kimi.aiのモデル一覧・料金ページを直接取得
本記事はplatform.kimi.aiの公式ドキュメントを2026年8月27日に直接取得して書いています。モデル一覧・各モデルのQuickstart・料金ページ・エラーコード一覧・Claude Code連携ガイドを個別に確認済みです(詳細はfrontmatterのsourcesを参照)。価格・コンテキスト長・モデル名は原文の表と突き合わせてあり、記憶から補った数値はありません。
関連記事もあわせてどうぞ。Kimi K3自体の発表内容とベンチマークはKimi K3正式発表の記事、重み公開時の詳細はKimi K3の重みを開けた記事、Moonshot AIとKimiの全体像はKimi(Moonshot AI)とは何かの記事、他社を含めたAPI料金の読み方はClaude・GPT・Gemini API料金の記事にまとめています。実際に切り替え作業をして気づいた点があれば、コメントで教えてください。次回以降の記事で反映します。
出典・参照資料
- 一次資料Kimi公式APIドキュメント: Model List ↗
- 一次資料Kimi公式APIドキュメント: Kimi K3 Quickstart ↗
- 一次資料Kimi公式APIドキュメント: Kimi K2.7 Code Quickstart ↗
- 一次資料Kimi公式APIドキュメント: Model Inference Pricing Explanation ↗
- 一次資料Kimi公式APIドキュメント: Kimi K3 Pricing ↗
- 一次資料Kimi公式APIドキュメント: Kimi K2.5 Pricing ↗
- 一次資料Kimi公式APIドキュメント: Moonshot V1 Pricing ↗
- 一次資料Kimi公式APIドキュメント: Kimi K2.7 Code Pricing ↗
- 一次資料Kimi公式APIドキュメント: Kimi K2.6 Pricing ↗
- 一次資料Kimi公式APIドキュメント: Common Error Codes ↗
- 一次資料Kimi公式APIドキュメント: Use Kimi API Platform with Claude Code ↗
- 一次資料Kimi公式APIドキュメント: Recharge and Rate Limiting ↗
- 一次資料Kimi公式APIドキュメント: Platform Changelog ↗
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