ChatGPT Workに「Data」エージェント──Redshift・BigQuery・Snowflake・Databricksなどに接続して質問だけで分析とダッシュボード、Tableau・Power BIにも書き出し。NTTデータは「非エンジニアが自分でダッシュボードを作れるようになった」
OpenAIは2026年9月10日、ChatGPT Workに「Data」エージェントを追加した。Amazon Redshift・Google BigQuery・Snowflake・Databricks・ClickHouse・MongoDB・Datadogなど承認済みのデータソースに接続し、Google DriveやSharePointの文書も取り込んで、質問だけで原因調査・対話型ダッシュボード・次の一手の提案までを行う。指標定義や業務用語はdbt・Snowflake Horizon・Databricks Genie Ontologyなどから読み、権限は接続アカウントの表・行・列の制限をそのまま適用。Tableau・Power BI・Sigmaなどのダッシュボードも操作できる。OpenAI社内では製品チームのほぼ全員が使い、Alpha参加のNTTデータは「営業と管理部門の非エンジニアが自分でダッシュボードを作れるようになった」と語る。導入はWorkspace設定>Pluginsから。

2026年9月17日・日本時間時点の情報です。 OpenAIが9月10日、法人向けのChatGPT Workに「Data」エージェントを加えた。「なぜ売上が鈍ったのか」「どこで支出が増えているのか」といった問いに、レポートを待ったり分析担当に頼んだりせずに自分で答えを出す、という触れ込みである。9月16日に出た管理者向けの分析機能の解説と対をなす「使う側」の機能で、日本企業のNTTデータがAlpha参加者として登場するので、公式ブログの記述を接続先・権限・出力・導入手順の順に整理する。
3行まとめ
- 何につながるか。 Amazon Redshift・Datadog・Google BigQuery・ClickHouse・Databricks・MongoDB・Snowflake「など」の承認済みデータソースと、Google Drive・SharePointの文書。業務用語や指標の定義はセマンティック層(Databricks Genie Ontology・dbt・GitHub・Snowflake Horizon・BIダッシュボード)から読む。権限は接続アカウントの表・行・列の制限をそのまま強制し、どの接続をどの役割が使えるかは管理者が決める。
- 何が出るか。 追加の質問で結果を掘り下げ、各所見の根拠を確認できる。分析は対話型ダッシュボードにでき(編集・共有・更新可、ブランドガイドラインで見た目を合わせる)、Omni・Oracle BI・Power BI・Sigma・Tableau・ThoughtSpotのダッシュボードも作成・操作できる。次の一手と関与すべき人を提案し、Slackやメールで共有し、承認した行動を接続ツールで実行する。
- 誰が使っているか。 OpenAI社内では製品チームのほぼ全員とGTM組織の3分の2超。Alpha参加はNTTデータ、Thermo Fisher、ServiceTitanなど11社で、NTTデータのグローバルAIオフィス長は「ライセンス費用・工数・技術的な専門性がダッシュボードの拡大を難しくしていたが、営業と管理部門の非エンジニアが自然言語で自分のダッシュボードを作り更新できるようになった」と語る(OpenAIの掲載)。導入はWorkspace設定>Pluginsで管理者が有効化し、会話で
@Dataと呼ぶ。
接続先と文脈
| 種類 | ブログに挙がった名前 |
|---|---|
| データソース | Amazon Redshift、Datadog、Google BigQuery、ClickHouse、Databricks、MongoDB、Snowflake、「など」 |
| 文書 | Google Drive、SharePoint |
| 業務の文脈(セマンティック層・信頼できる出所) | Databricks Genie Ontology、dbt、GitHub、Snowflake Horizon、BIダッシュボード |
| プラットフォーム提携先(引用つき) | AWS、ClickHouse、Databricks、Snowflake、MongoDB、Redis、G2 |
| 書き出し・操作できるBI | Omni、Oracle BI、Power BI、Sigma、Tableau、ThoughtSpot |
権限についての記述を引く。
Enterprise administrators choose which data connections are available and which roles can use them. Queries enforce the connected account's existing permissions, including table, row, and column restrictions.
(企業の管理者が、どのデータ接続を使えるようにし、どの役割がそれを使えるかを選ぶ。クエリは接続されたアカウントの既存の権限──表・行・列の制限を含む──を強制する)
何ができるか
- 「先週、週次アクティブユーザーが変化した理由を診断して。要因の候補を挙げ、過去期間と比べ、次に確認すべきことを提案して」のように、原因の調査を頼む(ブログの例示プロンプト)
- 追加の質問で結果を掘り下げ、所見ごとの根拠(証拠)を確認する
- 分析を対話型ダッシュボードにする。チームが編集・共有・更新でき、ブランドガイドラインを渡すと見た目を合わせる。用途の例として「導入と定着」「事業成果の分析」「業務のパフォーマンス」「製品の成長」「財務分析」
- 既存のBIツール(上表)のダッシュボードを、普段のツールの中で自然言語で作成・操作する
- 次の一手と関与すべき人を提案し、Slackやメールで所見を共有し、承認した行動を接続ツールで実行する
OpenAIは「社内で使っているものと同じ仕組み」と説明し、データチームが共通の業務定義を作り、アクセス規則を決め、機密データの安全策を置いたことで社内展開できた、と書いている。
導入手順
- ChatGPT WorkのPluginsディレクトリで「Data」を探す。管理者はWorkspace設定>Pluginsからチームに提供、または直接インストールできる
- DatabricksやSnowflakeなど、必要なデータソースのプラグインを有効化・設定し、誰が使えるかを管理する
- アカウント接続の手順を済ませ、会話で
@Dataに業務の質問をする
「プラグイン」は、9月16日にカスタムGPTの廃止と移行先として示された仕組みと同じ語である(カスタムGPT廃止の記事)。Dataも「Pluginsディレクトリ」に載る形で提供されている。
筆者の見方──「日本語での事例」が最初から入っている
当サイトはExcel代替・BI連携のAIツールを以前の記事で比較しているが、法人で実際に詰まるのは「誰の権限で、どのデータに、どこまで触らせるか」だというのが筆者の見方で、今回の発表はそこに「接続アカウントの権限をそのまま適用する」「管理者が接続と役割を決める」と答える形になっている。筆者が目を引かれたのは、Alpha参加11社の筆頭に日本のNTTデータが置かれ、コメントが「ライセンス費用・工数・専門性でダッシュボードが広がらなかった」という日本の現場で聞く順序で書かれていることで、OpenAIが日本の法人市場を初期から意識していると読める。ただしこれは筆者の読みで、ブログに地域戦略の記述は無い。
管理者画面を持たない当サイトが見られなかったもの
- 当サイトはChatGPT Workの管理者アカウントを持たず、Dataエージェントの画面は見ていない。プラグインの一覧ページ(chatgpt.com/plugins/…)は9月17日にcurlで403を返し、本文からの確認はできていない
- 対応プラン(Business・Enterprise・Eduのどれか)、追加料金の有無、日本語のデータソース名や指標定義での精度は、ブログに記載が無い
- 「Alpha program」と書かれており、一般提供の時期は本文に無い。Pluginsディレクトリに載っていることと、全ワークスペースで使えることは別である
- 導入企業のコメントはすべてOpenAIの掲載で、当サイトが検証したものではない
出典はOpenAIの発表文1本
- 機能・接続先・権限・導入手順・引用は、OpenAI公式「Now everyone can put data to work」(2026年9月10日)。当サイトが9月17日にブラウザで取得
- 本記事は続報があれば更新する。対応プラン・料金・一般提供の時期・日本語の事例が出たら追記する
出典・参照資料
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