AI時短ラボ
検索
業界

Waymo(ウェイモ)とは日本・東京ではいつ乗れる? 2027年中の完全無人タクシー、トヨタとの関係、安全性データを公式発表で整理【2026年10月】

執筆:約28分で読めます

Waymoは米Alphabet傘下の自動運転タクシー事業者で、公式サイトは運行13都市に加え、UberアプリでAustinとAtlantaでも乗れると書く。日本ではGO・日本交通と組み、2026年9月15日に「2027年中に東京で国内初となる自動運転レベル4の完全無人走行による商用タクシー運行を目指します」と発表した。段階的に100台規模で、正式な開始時期は許認可の取得後に決まる。Waymoの日本向けページは、現時点では東京で乗客を乗せていないと書く。この記事は3社の発表原文、Waymoの公式サイトと安全データ(2026年6月末まで・271.3Mマイル)、トヨタとの2025年4月の発表(両社の原文)を、2026年10月2日に取得して照合した。

Waymo(ウェイモ)とは──日本・東京ではいつ乗れる? 2027年中の完全無人タクシー、トヨタとの関係、安全性データを公式発表で整理【2026年10月】
目次

2026年10月2日・日本時間時点の情報です。 Waymo(ウェイモ)は、米Alphabet傘下の自動運転タクシー事業者だ。日本では、GO・日本交通と組み、2026年9月15日に「2027年中に東京で国内初となる自動運転レベル4の完全無人走行による商用タクシー運行を目指します」と発表した。この記事は、その発表の原文と、Waymo自身の公式サイトが書いている運行都市・乗車回数・安全データ、トヨタとの2025年4月の発表(両社の原文)を、2026年10月2日11時すぎに筆者がこのMacで取得して照合したものだ。いま日本で乗れるかどうかを先に書くと、まだ乗れない。Waymoの日本向けページは、現時点では東京で乗客を乗せていないと書いている。3社の発表は「目指す」であり、運行開始日は決まっていない。

3行まとめ

  1. 東京で乗れる時期は未定。 Waymoの日本向けページは、現時点では東京で乗客を乗せていないと書く。GO・Waymo・日本交通は2026年9月15日、2027年中に東京で完全無人(レベル4)の商用タクシー運行を目指すと発表。段階的に100台規模。正式な開始時期は、安全性が認められ、道路交通法・道路運送法などの許認可を取った後に決まる。
  2. Waymoの公式サイトによると、運行は13都市(Austin・AtlantaはUber経由で別に2都市)。 公式トップは「20M+ rides served」、共同CEOのテケドラ・マワカナ氏はGOの発表の中で「毎週50万回以上の乗車」と述べている。
  3. 安全性はWaymo自身の公表データ。 2026年6月末までの271.3Mマイルで、人間の平均ドライバーとの比較で重傷以上の事故が95%少ない(55件減)、負傷を伴う事故が82%少ない(841件減)とWaymoは書く。ただしWaymoのページ同士で数字の書き方が揃っていない。第三者による検証の位置づけとあわせて本文の該当節に。

日本ではいつ乗れるのか:東京での取り組みを日付順に並べる

筆者はWaymoの公式サイトと日本向けページ、GOの2本のプレスリリースを開き、日本に関わる記述を日付順に並べた。

日付 出どころ 書かれていること
2024年12月17日 GOのプレスリリース GO・Waymo・日本交通が戦略的パートナーシップを締結。初期フェーズは2025年に東京都心から開始予定で、日本交通の乗務員がWaymoの車両を運転してテストする
2026年3月27日 Waymo公式ブログ(3月31日付・日本語の抄訳つき) 東京で報道向け説明会。GO会長・日本交通取締役の川鍋一朗氏が「昨年4月より日本交通の乗務員が…Waymoの車両を運転しています」と述べた
2026年9月15日 GOのプレスリリース 3社が東京での商用化に向けて合意。2025年から東京都内7区で公道試験走行。現在は日本交通の乗務員が同乗した自動走行試験が進む。2027年中に、段階的に100台規模での運行を目指す
2026年10月2日(筆者の確認) Waymo公式トップ・日本向けページ トップの「Up Next」(次の都市)の一覧に「Tokyo, Japan」が載っている。日本向けページのFAQは、東京ではまだ乗客を乗せていないと答える

2026年9月15日のリリースの核心部分は次のとおりだ。

3社は本合意を通じて、2027年中に東京で国内初となる自動運転レベル4の完全無人走行による商用タクシー運行を目指します。

正式な運行開始時期は、確かな安全性が認められ、道路交通法や道路運送法等に規定された必要な許認可の取得が完了した後に決定されます。

リリースによる3社の役割は次のとおり。

会社 リリースが書く役割
GO 地域のタクシー事業者との連携の要。Waymoの技術を日本のタクシー産業に組み込む全体設計。タクシーアプリ「GO」でのサービス提供
Waymo 運用基盤・車両管理システム・専門的な知見の提供。「Waymo」アプリでのサービス提供
日本交通 東京最大手のタクシー事業者として、現場の運行管理と営業所運営

GOの中島宏社長のコメントは「タクシーアプリ『GO』一つで、従来のタクシーとWaymoの自動運転タクシーの両方を利用可能になります」。日本交通の若林泰治社長は、この取り組みを「有人のタクシーとの共存のもと、将来的な乗務員不足を補完」するものと位置づけた。

Waymoの日本向けページ(waymo.com/waymo-in-japan/)は、FAQの「When can I try one?(いつ乗れるのか)」にこう答えている。

While we look forward to bringing the proven safety benefits of the Waymo Driver globally, we are not serving riders in Tokyo at this time.

(訳)実証済みのWaymo Driverの安全上の利点を世界に届けることを楽しみにしていますが、現時点では東京で乗客を乗せるサービスは行っていません。

同じページのFAQによると、東京では港・新宿・渋谷・千代田・中央・品川・江東などの区を昼夜走っており、車両は訓練を受けた日本交通の乗務員が運転席に座った状態で、自動運転と手動運転の両方で走っている。

「乗れる」と読める記述に注意が必要な点。 Waymoの公式FAQは、Waymoアプリを配信している国の一覧に日本(Japan)を含めている。これは「アプリを入手できる国」の話で、FAQ自身が別の項で、乗車できる都市を米国の都市として列挙している。日本での乗車サービスがあるという意味ではない。

東京で一般の利用者が乗れる日付を示した公式の記述は、本記事が確認した範囲では見当たらなかった(Waymoの公式サイト・FAQ・日本向けページ・3社のリリース原文を「Tokyo」「Japan」「東京」で検索)。自動運転のレベル4が法律でどう扱われるか、日本の実装の現状は自動運転レベル4とはに整理している。

Waymoとは何か

Waymoの公式FAQは、Waymoを「公開された、完全自動運転の配車サービス」と説明している。

Waymo is our public, fully autonomous ride-hailing service. Riders can use the Waymo app to hail one of our autonomously driven vehicles (with no human driver in the front seat!) 24 hours a day, 7 days a week.

(訳)Waymoは、公開された完全自動運転の配車サービスです。利用者はWaymoアプリで、運転席に人間のドライバーがいない自動運転車を、24時間365日呼べます。

同じFAQの「General」の項は、会社としてのWaymoを「2009年にGoogle Self-Driving Car Projectとして始まった」自動運転技術の会社と書き、運転技術そのものを「Waymo Driver」と呼ぶ。Waymo Driverは、ライダー・カメラ・レーダーなどのセンサーと、AIの計算基盤というハードウェア、それらの情報から「自分はどこか/周囲に何があるか/次に何が起きるか/何をすべきか」の4つの問いに答えるソフトウェアでできている、とFAQは説明する。

親会社については、GOの2026年9月15日のリリースが「米国Alphabet傘下のWaymo社(本社:米国カリフォルニア州マウンテンビュー)」と書いている。

車両について、FAQは完全電動のJaguar I-PACE(第5世代のWaymo Driver)と、自動運転の配車向けに作った新車両「Ojai」(第6世代)を挙げる。OjaiはPhoenix・Los Angeles・San Franciscoで使えるようになり、対象の都市は今後増えるという。7月8日付のWaymo公式ブログは、Hyundai IONIQ 5も、専門のスタッフが同乗する形で自動運転の走行を始めたと書いている。

トヨタとの関係は、公式発表の範囲でどこまでか

トヨタとWaymoは2025年4月、戦略的パートナーシップについての発表を両社のサイトに載せた。Waymoの公式ブログは4月29日付の「Waymo and Toyota Outline Strategic Partnership to Advance Autonomous Driving Deployment」、トヨタのグローバルニュースルームは4月30日付の日本語版「トヨタとWaymo、自動運転の普及を加速する戦略的パートナーシップの枠組みに合意」と英語版だ。英語の冒頭の文は次のとおりで、両社とも同じ文で始まる。

Toyota Motor Corporation (“Toyota”) and Waymo reached a preliminary agreement to explore a collaboration focused on accelerating the development and deployment of autonomous driving technologies.

(訳)トヨタ自動車とWaymoは、自動運転技術の開発と展開を加速させる協業を探るための、予備的な合意に達した。

トヨタの日本語版は、同じ部分を「自動運転の開発と普及における戦略的パートナーシップに関して基本合意しました」と書いている。

同じ発表は、2社が新しい自動運転車のプラットフォームを一緒に開発することを目指し、並行して、Waymoの技術とトヨタの車両の知見を次世代の「personally owned vehicles(個人所有車)」にどう生かせるかを探る、と書く。範囲は「今後の議論で変わっていく」とも書いている。Woven by Toyota(ウーブン・バイ・トヨタ)も、トヨタの戦略的な担い手として協業の検討に加わる、とある。

Waymoのテケドラ・マワカナ(Tekedra Mawakana)共同CEOのコメントには、トヨタの車両をWaymoの配車サービスの車両群に組み込むことへの言及がある。カタカナ表記は、トヨタの日本語版とGOの2024年のリリースが「テケドラ」、GOの2026年のリリースが「テキドラ」と揃っていない。

したがって、公式発表の範囲で言えるのは「探る」段階の予備合意である、という点だ。本記事が確認した範囲では、両社の発表は東京のプロジェクトに触れていない(トヨタの英語版の冒頭にある「Tokyo, JAPAN」は発信地の表記)。東京の3社リリースにもトヨタは出てこない(「トヨタ」を原文に検索して確認)。

米国ではいま、どこで走っているのか

Waymoの公式FAQ(2026年10月2日11時23分に取得)は、配車サービスの運行都市として次の13都市を挙げる。

州 都市
テキサス Dallas・Houston・San Antonio
カリフォルニア Los Angeles・San Diego・San Francisco Bay Area
フロリダ Miami・Orlando・Tampa
ほか Denver(コロラド)・Las Vegas(ネバダ)・Nashville(テネシー)・Phoenix(アリゾナ)

さらにFAQは「AustinとAtlantaではUberと提携しており、誰でも乗れる」と書く。ただし同じFAQの「How do I get a ride?」では、San Antonioだけが「乗客の受け入れを始めている」段階として分けて書かれている。トップページの「Up Next」(次の都市)には、Baltimore・Boston・Charlotte・Chicago・Detroit・London・Minneapolis・New Orleans・New York・Philadelphia・Pittsburgh・Portland・Sacramento・Seattle・St. Louis・Washington DC、そしてTokyoが並ぶ。

公式ブログの最近の投稿からは、時期が追える。

日付 Waymo公式ブログの内容
2026年7月8日 San Diego・Las Vegas・Tampa・Denverで、運転席にスタッフがいない運行を近く始める(まず従業員向け)と予告
2026年8月4日 Dallasで誰でもアプリをダウンロードして乗れるようになった
2026年8月20日 Houstonで同様に一般開放
2026年9月17日 Singaporeに進出すると発表。同じ投稿は、東京・London・Munichでのサービス開始に向けて取り組んでいるとも書く
2026年9月22日 Nashvilleで13〜17歳の「ティーンアカウント」を開始

乗車回数については、公式サイトの表示が2つある。トップページは「20M+ rides served」(2,000万回以上)と書き、満足度「93%」は星4・5の評価の割合だと注記する。一方、GOの2026年9月15日のリリースに載ったマワカナ共同CEOのコメントは「現在、Waymoは毎週50万回以上の乗車を提供」。2025年4月の発表(上記のトヨタとの発表)では「毎週25万回以上(a quarter of a million trips each week)」だった。同じWaymoの発表を並べると、週あたりの乗車回数は、約1年5か月で25万回超から50万回超へと、倍の表現になっている。

Waymoが公表している安全データは何を言っているのか

Waymoの「Safety Impact Data Hub」は、2026年6月末までに、運転席に人がいない(rider-only)走行距離が271.3Mマイルになったと書く。内訳は、Phoenix 92.121M、San Francisco Bay Area 82.421M、Los Angeles 67.098M、Austin 21.064M、Atlanta 8.624Mだ。

人間のドライバーが同じ距離を同じ地域で走ったと仮定した平均的な事故率との比較として、ハブは次の数字を示す。

指標 Waymoの発生率(100万マイルあたり) 人間の基準値 減少率・件数
重傷以上の事故 0.01 0.21 95%減(55件少ない)
負傷を伴う事故 0.67 3.77 82%減(841件少ない)
どちらかの車両でエアバッグが作動した事故 0.29 1.62 82%減(358件少ない)
歩行者が負傷する事故 - - 93%減(86件少ない)
自転車が負傷する事故 - - 86%減(56件少ない)
バイクが負傷する事故 - - 82%減(36件少ない)

(Waymo公式のSafety Impact Data Hub。いずれも過失の有無を問わず数える。)

方法についてハブ自身が書いていることを、そのまま並べる。

  • 事故のデータは、米国の道路交通安全局(NHTSA)の Standing General Order(SGO)で報告が義務づけられた件数を使っている、と書く。比較の基準になる人間のデータは、警察に報告された事故のデータから作っている。
  • ハブは方法が査読を受けたかを自問し、「Scanlon et al. (2024)」「Kusano et al. (2024)」「Kusano et al. (2025)」の査読つき論文の方法を使っていると答える。書誌は、Traffic Injury Prevention 誌の25巻・26巻の補遺号に載っている。
  • 生データはCSVでダウンロードでき、研究者が再現できる、と書く。

再保険会社のSwiss Reについては、別ページ(Waymo Safety)が次のように書いている。

With 92% fewer bodily injury claims and 88% fewer property damage claims over 25 million miles, Swiss Re (one of the world’s leading reinsurers) concluded that Waymo is significantly safer than human-driven vehicles.

(訳)2,500万マイルで人身傷害の請求が92%、物損の請求が88%少なかったことから、Swiss Re(世界有数の再保険会社の1つ)は、Waymoが人間の運転する車より大幅に安全だと結論づけた。

これはWaymoのページ上の記述で、本記事はSwiss Reの原文を取得していない。ハブの側は、2,500万マイルの保険請求データを使って同じ数字(物損の請求88%減・人身傷害の請求92%減)を出した研究を「currently under peer review(査読中)」と書いている。

読むときの注意として、Waymo自身のページの中で数字の書かれ方が一致していない箇所がある。 2026年10月2日に取得したページ同士を比べると、次のようになった。

  • 公式トップページは「over 10X safer than an average human driver(人間の平均的なドライバーより10倍超安全)」と書き、その注記は「Based on over 92% reduction in reported serious injury or worse crash rates where Waymo operates(Waymoが運行する地域で、報告された重傷以上の事故の発生率が92%超減ったことに基づく)」。ところが同じトップページの下の方と、Safety Impact Data Hubは、同じ「重傷以上の事故」を「95%」少ないと書く。9月24日付のWaymo公式ブログは、この95%を「95% fewer (20x fewer)」と20分の1に言い換えている。92%減は12.5分の1にあたる(筆者の計算)。
  • GOのリリースの中のマワカナ共同CEOのコメントは「人間のドライバーと比較して15倍以上安全」。このコメントは、何の事故のどの率で比べたかを書いていない。
  • 負傷を伴う事故の減少率は、ハブとトップページと9月24日付のブログが「82%」、9月17日付のシンガポール進出のブログが「94% reduction in injury-causing crashes」、日本向けページが「92% fewer injury causing collisions」と、ページによって違う。
  • Waymo Safetyページには、毎週の利用者を「tens of thousands(数万)」人とし、地域をPhoenix・San Francisco Bay・Los Angeles・Austin・Atlantaの5つだけ挙げた文が残っている。人数と回数で単位は違うものの、トップページの「20M+ rides」や、共同CEOの「毎週50万回以上」とは規模が離れている。

これらは、同じ会社の公式ページの更新時期が違うために出ている差だと推測するが、Waymoには確認していない。

ハブの数字は、Waymoが米国の5つの都市圏で無人で走った距離あたりの事故を、警察に報告された事故から作った人間の基準と比べたものだ(Swiss Reの数字は保険請求で、共同CEOの「15倍」は基準が書かれていない)。東京の道路・交通ルール・歩行者の多さのもとでの数字ではない。また、ハブが挙げる比較相手は「平均的な人間のドライバー」で、タクシーや人が運転する配車サービスのデータは、ハブ自身が「公的に入手でき、独立に検証できるデータがない」と書いている。

料金と乗り方:Waymoの公式説明の範囲

米国での乗り方は、Waymoの公式ページ(RidesページのHow it works)が4段階で書く。

  1. Waymoアプリをダウンロードして、アカウントを作る
  2. 行き先を入力する。乗り降りの場所は、Waymo側が安全な地点を選ぶ
  3. 車に乗る。1台に最大4人。アプリでドアを開けて、シートベルトを締める
  4. 「Start Ride」を押す。乗客用の画面で、Waymo Driverが見ているものと走行経路が見られる

料金について、FAQは「予約の前にいつも運賃が分かる」と書く。途中で停車を追加すると、その分の価格変更が示される。最短経路で価格が決まり、車が予期せず迂回しても、その乗車の料金は変わらない。「夜間や週末など混み合う時間帯は、配車の依頼をさばいて乗れる車を確保するため、価格が高くなることがある」とも書いている。具体的な金額は、本記事が取得した公式ページには載っていなかった(FAQ・Rides・トップ・日本向けページを「$」「price」「fare」で検索)。

子どもは、17歳以下ならゲストとして乗れ、8歳未満はチャイルドシートかブースターシートが要る(前席は不可)。Phoenixでは14〜17歳が親の許可つきで一人で乗れる「ティーンアカウント」がある(Nashvilleは上の表のとおり)。

日本での料金・配車方法は、3社のリリースに書かれていない。リリースが書くのは、GOアプリとWaymoアプリの両方から使えるようにする、という点までだ。

筆者が公式ページを開いて確かめたこと

2026年10月2日11時23分から31分にかけて、筆者はこのMacのターミナルから、GOの2本のプレスリリース、waymo.comの各ページ(トップ・Rides・FAQ・Safety・Safety Impact・Blog・日本向けページ)、トヨタとの発表(Waymoのブログとトヨタのニュースルームの日本語版・英語版)を、原文のHTMLとして保存した。本記事の数字と引用は、この保存した原文と突き合わせている。

うまくいかなかった取得もある。「waymo.com/tokyo」を直接開くと「This Page Does Not Exist」のページ(404)になった。ただしWaymoには日本向けのページ(waymo.com/waymo-in-japan/)が別のURLであり、東京専用のURLが無いことと、日本向けの情報が無いことは別だった。トヨタのニュースルームは、最初に当てたURLが404だったが、記事番号を検索で探し直すと、日本語版・英語版の両方が見つかった。

保存したトップページのHTMLでは、「Tokyo, Japan」は「Serving Riders In」(いま乗れる都市)の側ではなく、「Up Next」の側に入っていた。FAQ側の「Where does Waymo operate?」の一覧にも東京はない。同じWaymoのページでも、「今走っている場所」と「次に行く場所」で書き分けられている。

公式が答えていないこと、確認できなかったこと

  • 東京の運行開始日。 3社は2027年中を目指すと書くまでで、日付も月も書いていない。開始時期は許認可の取得後に決める、とリリースは書く。
  • 東京でのサービスの料金・対象エリア・使う車両。 2026年9月15日のリリースに記載がない。
  • 最初に何台で始めるか。 リリースは「2027年中に東京で、段階的に100台規模の自動運転タクシーを運行することを目指します」と書くが、運行開始時の台数は書いていない。
  • トヨタとの協業の進捗。 本記事が取得できた最新の両社の公式資料は2025年4月29日・30日付の発表(「探る」段階の予備合意)。その後の公式発表は、Waymoのブログ一覧の直近のページ、日本向けページ、検索エンジンでトヨタのサイト内を「Waymo」で探した範囲では見当たらなかったが、全期間は確認していない。米国の自動運転専門メディアThe Road to Autonomyは2026年4月5日付の記事で、3月27日の東京での説明会でWaymoの最高製品責任者がトヨタとの協業に触れたと書く。Waymo自身の説明会の投稿にトヨタの名前はなく、本記事は発言の一次記録を確認していない。
  • Swiss Reの数字の原文、第三者による安全データの再検証。 Waymoのページが、査読つき論文の方法を使い、生データを公開していると書いている範囲まで。独立した機関が同じ結論を出したかは、本記事では確かめていない。
  • 東京の道路環境での安全性。 Waymoが公表する事故データは、米国の5つの都市圏で集めたもの。

WaymoとGO社の発表、Waymoの安全データ

  • GO株式会社「GO、Waymo、日本交通 自動運転タクシー商用化の実現に向けて合意 2027年中に国内初の完全無人タクシー運行を目指す」(2026年9月15日)
  • GO株式会社「GO、Waymo、日本交通 2025年より東京における自動運転技術のテストに向けて協業」(2024年12月17日)
  • Waymo公式サイト(トップ・Rides・FAQ・Safety・Safety Impact Data Hub・Blog)と日本向けページ「Waymo in Japan」
  • Waymo公式ブログ(トヨタとの発表 2025年4月29日・東京での説明会 2026年3月31日・シンガポール進出 2026年9月17日)
  • トヨタ自動車 グローバルニュースルームの日本語版・英語版(2025年4月30日)

数字はすべて、2026年10月2日の取得時点のものだ。Waymoのページは更新が続くため、記事公開後に数字が変わる可能性がある。他社の報道は、トヨタとの続報に触れた1本(The Road to Autonomy)を未確認の報道として挙げたほかは使っていない。関連する別陣営の動きは、Uber/Wayve/日産のロボタクシー、Wayve×Uber×Stellantisの東京パイロット、NVIDIAのロボタクシー向けスタックに。

シェア: ポスト はてブ

出典・参照資料

AI時短ラボ

大きいニュースはYouTubeでも解説しています。Xでは新着記事をお知らせしています。

コメント

まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?

AIについて聞きたいことはありますか?

質問箱で無料で受け付けています。回答は公開され、他の方の参考にもなります。

質問箱を見る →

関連記事

自動運転レベル4とは──日本の実装は11箇所、レベル別の定義と法規制【2026年】の記事画像

自動運転レベル4とは 日本の実装は11箇所、レベル別の定義と法規制【2026年】

業界
ロボタクシーが東京に来る──Wayve×Uber×日産、ロンドンで一般向け受付を開始。次は2026年内に東京パイロットの記事画像

ロボタクシーが東京に来る Wayve×Uber×日産、ロンドンで一般向け受付を開始。次は2026年内に東京パイロット

業界
Stellantis参戦でロボタクシー網が世界規模に──Wayve×Uber×Stellantis、東京パイロットは2026年内の記事画像

Stellantis参戦でロボタクシー網が世界規模に Wayve×Uber×Stellantis、東京パイロットは2026年内

プロダクト
NVIDIAが「商用規模で走る主要ロボタクシーはすべて自社スタックの上」と書いた──訓練(DGX+Alpamayo)・シミュレーション(Omniverse/Cosmos)・車載(Hyperion=Thor×2、カメラ14・レーダー9・ライダー3)の3台構成。日本はTIER IV・いすゞのレベル4バス、日産×Wayve×Uber。Uberは2028年に28都市の記事画像

NVIDIAが「商用規模で走る主要ロボタクシーはすべて自社スタックの上」と書いた 訓練(DGX+Alpamayo)・シミュレーション(Omniverse/Cosmos)・車載(Hyperion=Thor×2、カメラ14・レーダー9・ライダー3)の3台構成。日本はTIER IV・いすゞのレベル4バス、日産×Wayve×Uber。Uberは2028年に28都市

業界(発表 9月10日)
解説動画「AIはもう『SI』?トランプの改名令と「超知能協定」の中身」のサムネイル動画

AIを「SI(超知能)」と呼べ トランプ大統領の改名令と「超知能協定」、名前は変わっても定義は今のAIのまま

業界
NTTドコモビジネス、IoT通信基盤「docomo business SIGN」でセキュアな「フィジカルAI」活用環境を実現──MECとGPUaaSを直結し1GPU単位のソブリンAI環境を2026年12月提供開始の記事画像

NTTドコモビジネス、IoT通信基盤「docomo business SIGN」でセキュアな「フィジカルAI」活用環境を実現 MECとGPUaaSを直結し1GPU単位のソブリンAI環境を2026年12月提供開始

業界
Google DeepMindがAGIに向けた研究所「DeepMind Institute」を設立──公式ページに「残るギャップは間もなく閉じる」、公開された5本の文章を原文で読むの記事画像動画

Google DeepMindがAGIに向けた研究所「DeepMind Institute」を設立 公式ページに「残るギャップは間もなく閉じる」、公開された5本の文章を原文で読む

業界
OpenAIが『物理的なモノ』の安全職を募集している──コンシューマー機器とロボティクスの求人票を読むの記事画像

OpenAIが『物理的なモノ』の安全職を募集している コンシューマー機器とロボティクスの求人票を読む

業界