CES 2027は1月6-9日ラスベガス開催前年はAIに関心を示した来場者が39,929人(前年比22%増)、ロボットは19,605人(同26%増)
CES 2027は2027年1月6日(水)〜9日(土)、米ラスベガスで開催される。CTAが第三者監査付きで公表した前年CES 2026の数字では、関心分野にAIを選んだ来場者が39,929人(前年比22%増)、ロボットが19,605人(同26%増)で、監査報告書の関心分野ランキングの1位と2位だった。発表済みの基調講演はWaymo・Stellantisの2枠で、Innovation Awards 2027の受賞製品は2026年11月9日に公表予定と公式ページにある。

目次
2026年9月25日未明(日本時間)時点の情報です。 CES 2027は、2027年1月6日(水)〜9日(土)に米ラスベガスで開催される(CES公式「About CES」ページのFuture Show Dates)。公式サイトのトップページは「Registration for CES 2027 is now open!(CES 2027の登録受付を開始しました)」と案内しており、CTAの2026年9月8日付リリースによると、登録受付は同日に始まった。ホテル予約も公式手配業者onPeak経由で受け付けている(公式トップページ)。基調講演は、公式「Keynotes」ページに載っている登壇者がWaymo共同CEOとStellantis CEOの2人で、どちらも1月6日に登壇する。各社のリリースは講演で扱うテーマの概略に触れているが、発表する製品名などの詳細はまだ出ていない。本記事は「CES 2027で何が発表されるか」を予測するものではない。公式サイトが現時点で出している開催情報と、前年CES 2026の監査データを突き合わせ、AI家電・ロボットの新製品発表を追う前の下準備としてまとめた。
3行まとめ
- CES 2027は2027年1月6日(水)〜9日(土)、米ラスベガスで開催。登録・ホテル予約は受付中。基調講演のテーマの概略は各社のリリースに出ているが、発表する製品の詳細は本記事の確認時点では未公表
- CTAの発表によると、前年のCES 2026は第三者監査で総来場者148,392人(前年比4%増)。関心分野にAIを選んだ来場者は39,929人(同22%増)、ロボットは**19,605人(同26%増)**で、監査報告書の関心分野ランキングの1位と2位。CTAが伸び率を示した3分野(AI・ロボット・マーケティング広告)の中では、ロボットの伸びが最も大きかった
- 発表済みの基調講演はWaymo共同CEOのTekedra Mawakana氏(1月6日13:00・太平洋時間)とStellantis CEOのAntonio Filosa氏(同日午前)の2枠。AI・量子の「CES Foundry」は2027年1月6-8日開催、Innovation Awards 2027の受賞製品は2026年11月9日に公表予定と公式ページにある
会期・会場・登録──公式サイトとリリースで決まっている項目
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 会期 | 2027年1月6日(水)〜9日(土) | CES公式「About CES」のFuture Show Dates |
| 会場 | 米ネバダ州ラスベガス。発表済みの会場名は、Las Vegas Convention Center West Hall(Waymo・Stellantisのブース)、The Venetian(基調講演のPalazzo Ballroom、Innovation Awards ShowcaseのVenetian Expo)、Fontainebleau Las Vegas(CES Foundry) | 各社キーノートのCTAリリース、Innovation Awards公式ページ、CES Foundry公式ページ |
| 登録 | 受付中(2026年9月8日開始) | CES公式トップページ、Stellantisキーノートのリリース |
| ホテル予約 | 受付中(公式手配業者onPeak経由) | CES公式トップページ |
| 発表済みの基調講演 | Waymo共同CEO Tekedra Mawakana氏(1/6・13:00 PST・The Venetian Palazzo Ballroom)/ Stellantis CEO Antonio Filosa氏(1/6・8:30 PSTのCTA State of the Industry Addressに続いて・同Ballroom) | CES公式「Keynotes」ページ、各社キーノートのCTAリリース |
| CES Foundry(AI・量子のプログラム) | 2027年1月6-8日、Fontainebleau Las Vegas | CES公式「CES Foundry」ページ |
| Innovation Awards 2027 | 受賞製品の公表は2026年11月9日(エンバーゴを選んだ製品は2027年1月4日)。応募は2026年8月19日で締め切り済み | Innovation Awards公式の応募要項ページ |
| 前年(CES 2026)総来場者 | 148,392人(前年比4%増・第三者監査) | CTAリリース(2026年3月31日)、監査サマリーPDF |
| 前年(CES 2026)関心分野にAIを選んだ来場者 | 39,929人(前年比22%増) | 同上 |
| 前年(CES 2026)関心分野にロボットを選んだ来場者 | 19,605人(前年比26%増) | 同上 |
前年CES 2026の監査データ──AIとロボットは関心分野の1位と2位
CES 2027自体の来場者数や分野別の集計は、開催前なのでまだ存在しない。ここで根拠にできるのは、前年CES 2026(2026年1月6-9日・ラスベガス)の監査結果である。CTAが2026年3月31日に発表したリリースによると、CES 2026の総来場者は148,392人で、リリースの見出しは参加者が前年比4%増えたとしている。CTAは、この数字が第三者による独立監査を受けたものだと説明している。監査サマリー(PDF)には、監査を担ったのがAlliance for Audited Media(AAM)だと書かれている。
同リリースは、関心が高まった技術分野として3つを挙げている。AI: 39,929人(前年比22%増)、ロボティクス: 19,605人(同26%増)、マーケティング・広告: 13,433人(同10%増)。伸び率ではロボティクスがAIを上回る。AIについてリリースは、来場者がショーフロアからCES Foundryまで広がるAIを見て回った、と書いている(原文: "explored how AI spans the show floor and CES Foundry")。
この人数が何を数えたものかは、監査サマリーPDFの「TOP 20 PRODUCT CATEGORIES OF INTEREST」の表に書かれている。対象は業界来場者(メディアと出展社スタッフを除く)で、関心のある製品分野を複数選べる。つまり「AIの展示を見に来た人」の実数ではなく、「関心分野にAIを選んだ業界来場者」の数である。この表でAIは39,929人(第一希望に選んだのは22,263人)で1位、ロボティクスは19,605人で2位だった。3位以下はComputing 17,468人、IoT/Sensors 16,921人、Vehicle Technology & Advanced Mobility 15,457人、Smart Home & Appliances 14,005人と続く。一方、前年比の伸び率はリリースが挙げた3分野の分しか出ておらず、PDFの表に伸び率の列は無い。この3分野以外と伸び率を比べることはできない。
このほか同リリースは、国際参加者55,841人(全体の37.6%・141の国/地域から)、出展社4,100社超(展示面積260万平方フィート超)、Eureka Park(スタートアップ向けエリア)のスタートアップ約1,200社、2025年版フォーチュン500企業のうち307社の参加、上級幹部(Senior-level executives)が来場者の52%、という数字も挙げている。PDFの内訳では、この「上級幹部」は社長・創業者、Cレベル、VP級、ディレクター/シニアマネージャー/GMの合計(77,197人)である。いずれもCES 2026(2026年1月開催)の実績で、CES 2027で同じ伸びが続くと決まったわけではない。
ロボットの動向全般は当サイトの「AIロボット 最新動向──Figure/Tesla Optimus/Boston Dynamics【2026年】」、AI半導体各社の動きは「AIチップ 業界地図──NVIDIA/AMD/Intel/Apple/独自チップ【2026年】」、業界全体の資金の動きは「1.77兆ドルのIPOと600万ドルのモデル──2026年AI業界を動かす力を一次資料で確認する」で扱っている。
発表済みの基調講演はWaymoとStellantisの2枠
CES公式の「Keynotes」ページが「2027 Keynote Speakers」として載せているのは、本記事の確認時点では次の2人である。同ページは「Stay tuned for more announcements.(今後の発表をお待ちください)」とも書いており、登壇者は今後増える可能性がある。
- Waymo共同CEO Tekedra Mawakana氏:CTAが2026年9月21日に発表。1月6日(水)13:00(太平洋時間)、The Venetian内のPalazzo Ballroomで登壇する。リリースによると、講演ではWaymoが安全基準を保ちながら国際展開やフリートの進化(fleet evolution)などをどう進めるかを語る。リリースは、Waymoの自動運転車が毎週50万回超の乗車を担っていること、同社が「世界で最も信頼されるドライバーになる」という使命(原文: "mission to be the world's most trusted driver")のもと、交通事故で年間119万人が亡くなっている問題に取り組んでいることを紹介している。CTA社長兼CEOのKinsey Fabrizio氏は「Waymoはフロンティア領域のAIとロボティクスを統合し、モビリティの未来をつくっている」とコメントした(原文: "Waymo is integrating frontier AI and robotics to create the future of mobility")。リリースはまた、Waymoがラスベガスで一般の乗客の受け入れを始めたばかりで(同社の米国15番目の市場)、CES来場者が完全自動運転の乗車を体験できるとしている。ブースはLas Vegas Convention Center West Hallの3741番。同リリースは、基調講演のステージにはStellantisも登場すると書いている。
- Stellantis CEO Antonio Filosa氏:CTAが2026年9月8日に発表。リリースの表記では、1月6日(水)午前8時30分(太平洋時間)のCTA「State of the Industry Address」に続いて、同じくThe VenetianのPalazzo Ballroomで登壇する。リリースは「Stellantisは新型車両とソフトウェアプラットフォームを発表する計画で、技術を体感できるデモンストレーションも含む」としている(原文: "Stellantis plans to unveil new vehicles and software platforms, including demonstrations that bring tech to life")。ブースはLas Vegas Convention Center West Hallの4518番。CTA社長兼CEOのKinsey Fabrizio氏のコメントも載っている。
2社とも自動車・モビリティの企業で、AI家電やロボットを専門にする企業の基調講演ではない。ただしCTAは、Waymoを「フロンティア領域のAIとロボティクスを統合」する企業として紹介している。Stellantisの自動運転をめぐる動きは、当サイトの「Stellantis参戦でロボタクシー網が世界規模に──Wayve×Uber×Stellantis、東京パイロットは2026年内」で扱った。
AI・量子技術のプログラム「CES Foundry」は、公式ページで2027年1月6-8日、Fontainebleau Las Vegasでの開催が案内されている。同ページはFoundryを「CESにおけるAIと量子のイノベーションの拠点」と位置づけ(原文: "the home for AI and quantum innovation at CES")、スポンサー枠のステージセッションの募集欄で「CES Foundryは、エージェント型AI(agentic AI)の次の時代を形づくる製品・プラットフォーム・戦略が形になる場所」と書いている(原文: "CES Foundry is where the products, platforms and strategies shaping the next era of agentic AI come to life")。CTAの2026年7月6日付の記事によると、CES 2026でのFoundryは初開催で、2日間のプログラムだった。2027年は3日間になる。2027年の登壇企業名は、本記事の確認時点では同ページに載っていない(載っているのはCES 2026のスポンサー一覧)。
「AI家電・ロボット」の手がかり──2026年の受賞452件と、2027年分の公表日
CTAが毎年選ぶ新製品表彰「CES Innovation Awards」の2027年分は、まだ公表されていない。公式の受賞一覧ページの年度タブは「2026・2025・2024」の3つで、2027年のタブは無い。公表日は公式の応募要項ページに書かれている。受賞製品(Honoree)と各カテゴリで最高評価のBest of Innovationは2026年11月9日に公表され、エンバーゴ(公表の先送り)を選んだ製品は2027年1月4日に公表される。応募の受付は2026年6月5日〜8月19日で、すでに締め切られた。対象は2026年4月1日〜2027年3月31日に初めて市場に出る製品(同じ期間に出る既存製品の大幅な改良版も可)である。同ページは、CTAは受賞製品を試験も推奨もしていない、とも明記している(原文: "does not test or endorse the Innovation award-winning products")。
前年CES 2026の受賞一覧は、2026年のタブで452件ある。一覧の最初のページ(16件)には、AI家電・ロボットに当たる製品が複数並んでいた。たとえば次の3つである。
- AA-2(GoLe-Robotics・Roboticsカテゴリ):高級集合住宅向けの自律配送ロボット。受賞ページによると、エレベーターを自分で呼んで乗り、1回の走行で最大3世帯に配達する
- AI SMART FIRE DETECTOR(HANSUNST・Smart Homeカテゴリ):人が起こした炎かどうかを見分け、それが本物の火災に広がるかを監視する、と受賞ページは説明している
- Acoustic Eye(LINSOL・Smart Homeカテゴリ):音響技術で住宅から1,500フィート以内のドローンの位置を検知するという、ホームセキュリティ機器
製品の説明はいずれも受賞ページの記述で、本記事が性能を確かめたものではない。2026年分の絞り込みにあるAward Categoryは36分野で、Artificial Intelligence・Robotics・Smart Home・Home Appliancesが含まれる。CES 2027で同種の製品がどれだけ出るかは分からないが、「AI家電・ロボット」の切り口で何を探せばよいかの見当は、この前年の一覧でつく。
9月25日時点で、公式にまだ出ていないもの
- 基調講演で発表される製品の詳細:Stellantisは「新型車両とソフトウェアプラットフォームを発表する計画」、Waymoは講演のテーマ(安全基準・国際展開・フリートの進化)をリリースで示しているが、製品名や仕様は出ていない。
- AI家電・ロボットに絞った基調講演や特別企画:公式「Keynotes」ページの2027年の登壇者はWaymo・Stellantisの2人で、CTAのプレスリリース一覧の1ページ目(2026年1月2日〜9月21日の16件)にも、AI家電・ロボット専用の基調講演や企画の発表は無かった。Keynotesページが「Stay tuned for more announcements.」と書いているとおり、今後追加される可能性はある。
- Innovation Awards 2027の受賞製品:公表は11月9日の予定。なお応募要項ページは公表日を「Wednesday, November 9, 2026」と書いているが、2026年11月9日は月曜日で、曜日と日付が合っていない。同じページのタイムラインは11月2日を「Monday」としており、こちらは日付と合う。本記事は日付のほうを採った。
- CES 2026の伸び率がCES 2027でも続くか:22%増・26%増はCES 2026の1回分の実績で、翌年も続くことを示す一次情報は無い。
公開前の校閲で取得し直した一次ソース
本記事の数字・日付・固有名詞・引用は、公開前の校閲(2026年9月25日0時台・日本時間)で以下のページをcurlで取得し直し、本文と照合した。監査サマリーPDFはテキストに変換して全ページを読んだ。
- CES公式サイト トップページ(会期・登録受付・ホテル予約・基調講演の告知)
- About CES(Future Show Dates)(CES 2027・2028・2029の会期)
- Keynotes(2027年の登壇者2人と「Stay tuned for more announcements.」)
- プレスリリース一覧(1ページ目の16件)
- CES 2026 Audit Shows Four Percent Growth in Participation(Cat Forgione・2026年3月31日。総来場者、AI/ロボット/マーケティング広告の人数と伸び率、国際参加者・出展社数など)
- CES 2026 Attendance Audit Summary(PDF)(監査機関AAM、関心分野トップ20の表と集計対象の注記、上級幹部の内訳、CES 2026の会期)
- Waymo Co-CEO Tekedra Mawakana to Keynote at CES 2027(Cat Forgione・2026年9月21日)
- Stellantis to Bring Human-Centered Mobility Vision to CES 2027 Keynote(Cat Forgione・2026年9月8日)
- CES Foundry(公式ページ)(2027年の会期・会場・スポンサー枠の募集)
- CES Foundry: The Powerful New Hub for AI and Quantum Innovation(CTA Staff・2026年7月6日。CES 2026のFoundryが2日間の初開催だったこと)
- CES Innovation Awards 受賞一覧(年度タブ、2026年分452件、Award Category 36分野)
- CES Innovation Awards プログラム概要(受賞製品を展示するInnovation Awards Showcaseの会場がVenetian Expoであること)
- CES Innovation Awards 2027 応募要項(応募期間、公表日、対象製品の発売時期、CTAは試験・推奨しない旨)
- 受賞ページ3件:AA-2/AI SMART FIRE DETECTOR/Acoustic Eye
本記事は開催前の先取り記事である。Innovation Awards 2027の公表(11月9日予定)や基調講演の追加発表があれば、別記事で続報を扱う。
出典・参照資料
- 一次資料CES公式サイト トップページ(ces.tech) ↗
- 一次資料CES公式「About CES」ページ(Future Show Dates) ↗
- 一次資料CES公式「Keynotes」ページ(2027 Keynote Speakers) ↗
- 一次資料CTAプレスリリース一覧(ces.tech) ↗
- 一次資料CTAプレスリリース「CES 2026 Audit Shows Four Percent Growth in Participation as Innovators Showed Up in Las Vegas」(Cat Forgione・2026年3月31日) ↗
- 一次資料CES 2026 Attendance Audit Summary(PDF・監査サマリー) ↗
- 一次資料CTAプレスリリース「Waymo Co-CEO Tekedra Mawakana to Keynote at CES 2027」(Cat Forgione・2026年9月21日) ↗
- 一次資料CTAプレスリリース「Stellantis to Bring Human-Centered Mobility Vision to CES 2027 Keynote」(Cat Forgione・2026年9月8日) ↗
- 一次資料CES公式「CES Foundry」ページ(2027年開催案内) ↗
- 一次資料CES公式記事「CES Foundry: The Powerful New Hub for AI and Quantum Innovation」(CTA Staff・2026年7月6日) ↗
- 一次資料CES Innovation Awards 受賞一覧ページ ↗
- 一次資料CES Innovation Awards 2027 プログラム概要(Innovation Awards Showcaseの会場) ↗
- 一次資料CES Innovation Awards 2027 応募要項(Program Timeline・Honoree Reveal Date) ↗
- 一次資料CES Innovation Awards 2026 Honoree「AA-2 / Autonomous Delivery AI Robot for Premium Residences」(GoLe-Robotics) ↗
- 一次資料CES Innovation Awards 2026 Honoree「AI SMART FIRE DETECTOR」(HANSUNST) ↗
- 一次資料CES Innovation Awards 2026 Honoree「Acoustic Eye」(LINSOL) ↗
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