2026年8月28日 金曜日
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Llama 4 ローカルで動かす方法・性能・ライセンス【Meta 2026年】

Meta Llama 4 Scout(109Bパラメータ)とMaverick(400B)の性能・VRAM要件・ライセンス条件を整理。Ollamaやllama.cppでのローカル構築手順と、他のオープンモデルとのライセンス比較も解説する。

Llama 4 ローカルで動かす方法・性能・ライセンス【Meta 2026年】
執筆・編集:
目次

3行まとめ

  1. Llama 4 Scoutは109Bパラメータ(17Bアクティブ)のMoEモデルで、Q4_K_M量子化では実測約65GBが必要。RTX 5090(32GB)1枚には載らず、複数枚かH100クラスが必要になる
  2. Maverick(400B)はQ4でも約200GB必要で、個人のローカル環境にはほぼ載らない——クラウドGPUが現実的
  3. ライセンスは商用利用可だが、月間アクティブユーザー7億人超で別途許諾が必要、EU向けマルチモーダル利用に制限あり

Llama 4 Scout / Maverickの基本スペック

MetaはLlama 4 ScoutとMaverickを2025年4月5日にリリースした(CoderSera調べ)。どちらもMixture-of-Experts(MoE)設計で、テキストと画像の両方を入力できるネイティブマルチモーダルモデルだ。

項目 Scout Maverick
総パラメータ数 109B 400B
アクティブパラメータ 17B 17B
エキスパート数 16 128
コンテキスト長 10Mトークン 1Mトークン

Scoutの10Mトークンコンテキストは、GPT-4oの128Kウィンドウの約78倍に相当する。ソフトウェアコードベース全体や、小説25冊分を1プロンプトに入力できる計算になる(CoderSera調べ)。

2025年4月、MetaはLMArenaに「Llama-4-Maverick-03-26-Experimental」という特別チューニング版(一般公開されているMaverickとは別物)を提出し、その版がリーダーボード首位を獲得した。その後LMSYS側が「ラベル表示が不十分だった」と認め、一般公開版のMaverickは同じLMArena上で明らかに低いスコアになっている(CoderSera調べ)。なお元の記述にあった「ELO 1,417」「benchmaxxing」という具体的な数値・用語は、この記事の出典6件のいずれにも見当たらなかったため、2026-08-27に上記の内容に訂正した。

なお、2Tパラメータ級の「Behemoth」は2026年6月時点でも未公開のままだ。

ローカルで動かすためのハードウェア要件

VRAM要件はモデルサイズと量子化方式で大きく変わる。以下のQ4_K_M・Q8_0はHugging Face API(unsloth/Llama-4-Scout-17B-16E-Instruct-GGUF、2026-08-27にファイルサイズを実測)に基づく実測値、FP16・INT4はCompute Market・APXML・Spheron調べ。

Scout(109B)

量子化 VRAM目安 構成例
FP16 約218GB H100 ×4
INT4 約55GB H100 ×1
Q4_K_M 約65GB(実測) H100×1 または RTX 5090×3相当
Q8_0 約115GB(実測) H100×2 または RTX 3090(24GB)×5相当

Q4_K_M・Q8_0はHugging Face上のGGUF実ファイルの合計サイズを2026-08-27に直接集計した値(Q4_K_M:49.8GB+15.5GB=約65.4GB、Q8_0:49.8GB+49.9GB+14.8GB=約114.5GB)。RTX 5090(32GB)1枚には載らず、複数枚構成かH100クラスが必要になる(2026-08-27修正:元は二次ブログの記載を基に「Q4_K_M約25GB・RTX 5090×1枚で動く」「Q8約45GB」としていたが、いずれも実測の半分以下に過小だった)。

Maverick(400B)

量子化 VRAM目安 構成例
FP16 約800GB H200 ×8
INT4 約200GB H100 ×4

Maverickは個人向けGPU1枚では動かない。クラウドGPU(H100で約$2.50/時間)が現実的な選択肢になる(Spheron調べ)。

Apple Silicon Mac

Apple Siliconの統合メモリは大容量モデルに有利だが、実測ベースのQ4_K_M(約65GB)は36GB・48GB構成のM4 Pro/Maxには収まらず、128GB以上の統合メモリを積んだ構成が必要になる。ただしGPUと比べると推論速度は遅く、目安として5〜15トークン/秒程度(CPU寄りの速度)になる。

Ollamaでの導入手順

ローカルLLMとは何かでも紹介しているOllamaは、最も手軽なローカルLLM導入ツールだ。

# 1. Ollamaインストール(macOS)
curl -fsSL https://ollama.com/install.sh | sh

# 2. Llama 4 Scoutを取得・起動
ollama run llama4

# 3. APIサーバーとして利用(OpenAI互換)
curl http://localhost:11434/v1/chat/completions \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{"model": "llama4", "messages": [{"role": "user", "content": "Hello"}]}'

OllamaはOpenAI互換APIを提供するため、既存のOpenAI SDKコードをほぼそのままローカルに向けられる。

llama.cppで動かす場合

より細かい制御が必要な場合はllama.cppを使う。GGUFフォーマットの量子化モデルをHugging Faceからダウンロードし、llama-serverコマンドで起動する流れになる。

# ビルド(CUDA対応)
cmake -B build -DGGML_CUDA=ON
cmake --build build --config Release

# 起動
./build/bin/llama-server -m llama-4-scout-q4_k_m.gguf --ctx-size 8192

ライセンス比較——他のオープンモデルとの違い

Llama 4は「Llama 4 Community License Agreement」の下で配布されている(Meta公式)。ローカルLLMおすすめモデル10選で紹介している他のオープンモデルとの比較は以下の通り。

項目 Llama 4 Mistral Qwen 2.5 Gemma 2
商用利用 可(7億MAU超は要別途許諾) Apache 2.0(一部モデル) Apache 2.0 Google独自ライセンス
改変・再配布 可("Built with Llama"表記必須) 可(制限あり)
EU マルチモーダル 制限あり 制限なし 制限なし 制限なし

注意すべき点は2つある(Meta公式のライセンス本文はJavaScriptで描画されるページのためcurlでの直接確認ができず、以下はCoderSeraの解説記事に基づく。2026-08-27修正:元の表にあった「出力で競合モデル訓練:禁止」という行は、この記事の出典6件のいずれからも文言を確認できなかったため削除した)。

  1. 7億MAUルール:Llama 4リリース前月の月間アクティブユーザーが7億人を超えるサービスで使う場合、Metaから別途ライセンスを取得する必要がある。個人や中小規模の事業者にはほぼ関係ない
  2. EUマルチモーダル制限:EU域内に本拠地を置く(domiciled)企業・個人には、Llama 4のマルチモーダル機能(画像入力)の利用権・配布権が付与されない。テキストのみの利用は制限対象外

スペック上の数字と実際の使用感のズレ

  • Scoutの10Mトークンコンテキストは仕様上の数値で、ローカル環境でフルに使うにはVRAM不足になる場合が多い。実用上は8K〜32K程度で使うケースが大半と思われる
  • MaverickのLMArenaでの好成績は、公開版とは別の特別チューニング版によるもので、LMSYS自身がラベル表示の不十分さを認めている。実タスクでの性能は、当初の話題性ほど他モデルと差がない可能性がある
  • 量子化によるVRAM節約は品質低下とのトレードオフ。Q4量子化でどの程度の品質劣化があるかはタスクに依存する
  • Apple Siliconでの推論速度は、NVIDIA GPU比で大幅に遅い。「動く」と「実用的な速度で動く」は別

ベンチマークとライセンスの確認先

本記事の情報は2026年6月時点のもの。ベンチマークスコアや量子化時のVRAM要件は、ソフトウェアの更新や測定条件により変動する。ライセンス条件の正確な内容はMeta公式のLlama 4 Community License Agreementを参照のこと。記載の価格・スペックは各出典元の報告に基づく。

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出典・参照資料

更新・訂正履歴

  • 出典6件をcurlで再取得し突合(うちAPXMLとMeta公式ライセンスページはNext.jsのJSONブロブ抽出が必要だった)。(1)「MaverickはLMSYS Chatbot ArenaでELO 1,417を記録し...『benchmaxxing』の影響を指摘する声も(CoderSera調べ)」は、'1417'や'1,417'、'benchmaxxing'という語がCoderSeraの出典本文のどこにも見当たらなかったため訂正。実際にCoderSeraが書いているのは『Metaは2025年4月、一般公開版とは別の特別チューニング版Llama-4-Maverick-03-26-ExperimentalをLMArenaに提出しそれが首位を取った。後にLMSYSがラベル表示不十分だったと認め、公開版Maverickは同じアリーナで明らかに低いスコアになっている』という内容。この経緯ベースの記述に差し替えた。(2)ライセンス比較表の『出力で競合モデル訓練:禁止』の行は、Meta公式ライセンスページ(JavaScript描画でcurl取得不可)にもCoderSeraの詳細なライセンス解説にも該当する文言が見当たらなかったため削除した。(3)Scoutの Q8量子化VRAM『約55GB・RTX 3090×2〜3』は出典に見当たらず、代わりにBestGPUforLLM(約45GB・RTX4090×2)とCompute Market(約20〜24GB・RTX3090/4090×1)という、出典間で大きく数字が割れている実情を明記した。なお、Scout/MaverickのFP16・INT4のVRAM数値(218GB/55GB/800GB/200GB)は、この記事の出典の1つであるSpheronの記事(GPU Requirements Cheat Sheet 2026)内の実測テーブルの値と厳密に一致することを確認できた(元の記事はこの表をCompute Market・APXML調べとしていたが、Spheronでも独立に裏付けが取れた)。
  • 上の訂正で「Q8量子化は出典間で20〜45GBの幅がある」としたが、いずれも二次ブログの記載で、実際のファイルサイズを見ていなかった。Hugging Face API(`https://huggingface.co/api/models/unsloth/Llama-4-Scout-17B-16E-Instruct-GGUF?blobs=true`、2026-08-27取得)でMeta公式重みのGGUF変換版の実ファイルサイズを集計したところ、Q4_K_M=65,359,900,352バイト(約65.4GB、2分割49.8GB+15.5GB)、Q8_0=114,531,589,472バイト(約114.5GB、3分割)だった。3行まとめ・表の「Q4_K_M=約25GB・RTX 5090(32GB)1枚で動く」「Q8=約45GB」はいずれも実測より過小で、特に25GBは記事の核である『1枚で動く』という結論そのものを誤らせる。実測値(Q4_K_M約65GB/Q8約115GB)に基づき、3行まとめ・Scout表・Apple Silicon節・構成例を修正した。なお同じAPIでBF16(5分割合計215,561,682,208バイト≒約215.6GB)を確認したところ、既存の「FP16=約218GB」とほぼ整合しており、この行は据え置いた。

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