Kimiのmoonshot-v1シリーズが8月31日で終了──呼ぶと404、公式一覧で終了履歴をたどる
Moonshot AIの`kimi-k2.5`と`moonshot-v1`シリーズが2026年8月31日に正式終了しました。公式モデル一覧ページは9月4日時点で「呼び出すと404(model not found)が返る」と過去形に書き換わっています。あわせてkimi-k2シリーズ(5月25日終了済み)・kimi-latest(1月28日終了済み)・kimi-thinking-preview(2025年11月11日終了済み)という、これまでの終了履歴も公式ページから拾えました。

目次
2026年8月27日、Kimi API Platform公式ドキュメントを実際に開いて確認した内容です。 Moonshot AIのモデル一覧ページ(platform.kimi.ai/docs/models)の冒頭に、次の注記があります(原文からの訳)。
「Kimi K3のローンチに伴い、
kimi-k2.5とmoonshot-v1シリーズは新規登録ユーザーに対しては既に提供されていません(プラットフォーム全体の完全終了は8月31日)。できるだけ早く新しいモデルに切り替えてください」
追記(2026年9月4日):終了日を過ぎたので同じページを取り直したところ、注記は過去形に書き換わっていた。「kimi-k2.5とmoonshot-v1シリーズは2026年8月31日に正式に終了した。これらのモデルへの呼び出しは現在404(model not found)エラーを返す。kimi-k3または他の最新モデルへ移行してほしい」(原文: 「The kimi-k2.5 and moonshot-v1 series were officially retired on August 31, 2026. Calls to these models now return a 404 (model not found) error.」)。下で「特定できていない」と書いた終了後のエラー内容は、404だと公式に明示された。
以下は終了前(8月27日時点)に確認した内容である。当サイトではKimi K3の正式発表や重み公開を扱ってきましたが、今回は逆に「終わる側」のモデルを一次ドキュメントから整理します。
3行まとめ
kimi-k2.5とmoonshot-v1シリーズ(8k/32k/128k、視覚版含む)が、2026年8月31日にプラットフォーム全体で完全終了した。呼び出すと404が返る(9月4日に公式ページで確認)- 同じ公式ページには、
kimi-k2シリーズが2026年5月25日に、kimi-latestが2026年1月28日に、kimi-thinking-previewが2025年11月11日に、それぞれ正式終了済みという記載もある- moonshot-v1シリーズは互いにコンテキスト長だけが違い、効果に差はない、と公式ページが明記している(8k/32k/128kの3種)
何が終わるのか
公式のモデル一覧ページを確認すると、終了対象は次の2グループです。
Multi-modal Model欄のkimi-k2.5:公式の説明では「エージェント・コード・視覚理解を含む幅広いタスクでオープンソースSoTA性能を達成」「視覚・テキスト入力、思考・非思考モードの両方、対話・エージェントタスクに対応」「コンテキスト256k」とされているモデルです。
Generation Model Moonshot V1欄の6モデル:moonshot-v1-8k・moonshot-v1-32k・moonshot-v1-128kという3つのテキスト版と、それぞれに対応する-vision-preview版(画像内容を理解してテキストを出力する視覚版)です。公式ページには次の注記もあります。
「これらのMoonshot V1モデルの違いは最大コンテキスト長(入力と出力の合計)のみで、効果に差はない」
つまり8k/32k/128kは同じモデルの文脈長違いのバリエーションで、性能自体が別物というわけではない、という位置づけです。
これまでの終了履歴(同じページから)
モデル一覧ページの「Deprecated Models」セクションには、moonshot-v1より前に終了した3つの節目も記載されています。
| 対象 | 終了日 | 公式の推奨移行先 |
|---|---|---|
kimi-k2シリーズ(kimi-k2-0905-previewなど5モデル) |
2026年5月25日 | kimi-k3 |
kimi-latest |
2026年1月28日 | kimi-k3 |
kimi-thinking-preview |
2025年11月11日 | kimi-k3(アップグレード推奨) |
いずれも「discontinued and no longer maintained or supported(提供終了・以後メンテナンス・サポート対象外)」という同じ表現で説明されています。moonshot-v1の8月31日終了は、この一連の世代交代の延長線上にある動きだと分かります。
「新規ユーザー向けは既に終了」という段階的な止め方
公式ページの文言をもう一度見ると、moonshot-v1の終了は一段階ではなく段階的に進んでいることが分かります。
- 新規登録ユーザーへの提供を先に停止:本記事確認時点で既に、新しくアカウントを作ったユーザーはmoonshot-v1シリーズやkimi-k2.5を選べない状態になっている、という書き方です
- 既存ユーザーを含めた完全終了は8月31日:プラットフォーム全体でこれらのモデルへのアクセスが止まる日付として、この日が明記されていました(実際にこの日で終了し、以後は404が返ることが9月4日時点の公式ページで確認できます)
Anthropic・OpenAI・Googleの3社の提供終了ポリシーは、別記事で整理した通り「最低通知期間」を明文化する形が中心でした。今回のMoonshot AIの記載は、通知期間の長さそのものより「新規/既存で段階を分ける」というやり方が特徴的で、他社との単純比較はできないものの、終了の進め方としては覚えておく価値があります。
移行先はkimi-k3、ただし料金・仕様は別物
公式ページはmoonshot-v1・kimi-k2.5からの移行先として明示的な代替モデル名を書いていませんが、同じページの上部にあるモデル一覧が示す現行ラインナップはkimi-k3・kimi-k2.7-code・kimi-k2.7-code-highspeed・kimi-k2.6の4系列です。それぞれの公式料金ページ(pricing/chat-v1、pricing/chat-k26、pricing/chat-k27-code、pricing/chat-k3)を直接確認すると、実際の価格差は次の通りです。
| モデル | コンテキスト長 | 入力価格(100万トークンあたり) | 出力価格(100万トークンあたり) |
|---|---|---|---|
| moonshot-v1-8k | 8,192トークン | $0.20 | $2.00 |
| moonshot-v1-32k | 32,768トークン | $1.00 | $3.00 |
| moonshot-v1-128k | 131,072トークン | $2.00 | $5.00 |
| kimi-k2.6 | 262,144トークン | $0.95(キャッシュヒット時$0.16) | $4.00 |
| kimi-k2.7-code | 262,144トークン | $0.95(キャッシュヒット時$0.19) | $4.00 |
| kimi-k2.7-code-highspeed | 262,144トークン | $1.90(キャッシュヒット時$0.38) | $8.00 |
| kimi-k3 | 1,048,576トークン | $3.00(キャッシュヒット時$0.30) | $15.00 |
この価格差は単純な「新しいほど高い」ではありません。moonshot-v1-8kのような最軽量ティアと比べれば、現行ラインナップはすべて値上がりです。しかし、コンテキスト長がほぼ同じmoonshot-v1-128k(13万トークン・入力$2.00/出力$5.00)とkimi-k2.6(26万トークン・入力$0.95/出力$4.00)を比べると、後者はコンテキスト長が2倍でありながら入力・出力とも単価は安いという逆転が起きています。moonshot-v1をどのティアで使っていたかによって、移行後のコスト変化の向きが変わる、というのがこの記事で料金ページを突き合わせて分かったことです。旗艦モデルのkimi-k3だけは別格で、moonshot-v1-8kと比べ入力価格で15倍、出力価格で7.5倍になります。
moonshot-v1の初出日は未確認、エラー形式は別ページから部分的に分かった
moonshot-v1シリーズがいつ最初にリリースされたか、そして「新規ユーザー向け提供停止」が正確にいつから始まったのかは、今回確認した公式ページの本文には記載がなく、Platform Changelogページ(platform.kimi.ai/docs/platform-changelog.md)を確認しても掲載されている最新項目が「April 7, 2025」で止まっていたため特定できませんでした。
一方、既存ユーザーが期限後にmoonshot-v1へリクエストを送った場合に何が起きるかは、models.mdページ自体には記載がなかったものの、「List Models」API仕様ページ(platform.kimi.ai/docs/api/list-models.md)に一般的な注記がありました。
The model list and capability flags may change as the platform is updated. If you receive a
resource_not_found_error(404) when creating a chat completion, the model does not exist or your account does not have access to it.
(プラットフォームの更新に伴い、モデル一覧と機能フラグは変わることがある。チャット補完の作成時にresource_not_found_error(404)を受け取った場合、そのモデルは存在しないか、アカウントにアクセス権がない)
これは「moonshot-v1が終了した後に何が返るか」を名指しした記載ではなく、モデルIDが存在しない・アクセス権がない場合全般についての一般的な説明です。したがって、8月31日以降にmoonshot-v1へリクエストを送った場合に実際にこのエラーが返るのか、あるいは終了に際して専用のエラーメッセージが用意されるのかは、この記事の調査では特定できていません。また、このAPI仕様ページのOpenAPIスキーマ例には、モデルIDの例として今回終了対象になっているkimi-k2.5がそのまま使われている箇所があり、ドキュメント側の更新がすべて追いついているわけではなさそうだという印象も持ちましたが、これも印象の域を出ない観察です。
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