Anthropic社員のClaude Tag(Slack内のClaude)の使い方3つ15件超のSlackスレッドを顧客向け1枚資料に45分(「この文書は事実か」と検証させ公式資料に合わせて書き直し)、機能要望を出した営業担当を26分で24件に集約、前週の不具合を50分で未解決23件・解決14件に整理、法務レビューは「3点は自分で検証できるはず」と言うと以後の規則に追加
AnthropicのAleksandra Todorova氏は2026年8月28日、社員がClaude Tag(Slackで@Claudeと呼ぶと文脈を読んで作業し結果を返す)をどう使っているかを、実際のプロンプトつきで3例公開した。①製品マーケティングのHema Thanki氏は、営業からの15件超のスレッドを@Claudeで1枚資料にし、2分で2ページの草案、「この文書は事実で正しいか」と聞くと検証できた主張とClaude自身の枠組みを分け、公式資料2本で書き直し、4版・45分で製品責任者へ。②製品戦略のSteph Soderborg氏は、機能を要望した営業担当を探すよう検索対象・一致の定義・出力例を渡し、Claudeは約20の検索を回して26分で約24件を返した。前週の企業顧客の不具合は全チャンネルを読ませて50分で未解決23件・解決14件。③法務のMolly Villagra氏はレビュー用チャンネルに規則を置き、「3点は自分で検証できるはず」と言うとClaudeがその指示を以後の規則に加え、毎週金曜に規則の更新案を出す習慣も作った。

2026年9月18日・日本時間時点の情報です。 claude.comのブログ(8月28日)を読んだ。Claude Tagの解説は仕組み、医療系3社は線の引き方だったが、こちらは社員が実際に打ったプロンプトと所要時間が載っているので、使い方の見本として残す。
3行まとめ
- スレッドを資料にする(45分)。 製品マーケティングのHema Thanki氏は、営業からの「顧客向けの非技術資料が欲しい」という15件超のスレッド(追加要望と、何が必要かを巡る緊張を含む)で、曖昧さを解消しに行かずスレッド内で
@Claude, go through this Slack thread and come up with a one pager that [the requester] is asking for.と頼んだ。約2分で2ページの草案(機能の説明・事業上の理由・導入の中身・付録)。次に@Claude, is everything in this doc factual and correct?と聞くと、Claudeは主張を公式文書で検証できたものと自分の枠組みで製品責任者の承認が要るものに分けた。公式資料2本を渡すと承認済みの表現に1節を書き直し、途中で切れたスレッドが枠組みを歪めていたことに気づいて全文を貼り直し、4版・45分で製品責任者のレビューへ。本人の時間は「正確さを疑う・出典を渡す・何を載せるか決める」に使われた。- 散らばった要望の集約(26分)と週次の不具合整理(50分)。 製品戦略・運用のSteph Soderborg氏は、GA間近の機能を顧客のために要望した営業担当を探すため、検索対象・一致の1文定義・前回の7件の出力例を渡した(
We are about to GA [a new feature]. Can you search Slack ... include their Slack handle and team, the account that asked for this, and link the ask from Slack.)。Claudeは複数チャンネルとワークスペース全体で約20の検索を回し、直接読めない製品要望ハブはSlackの相互参照で補い、別の社内アシスタントが出していた一覧と重複排除して、26分で約24件(担当者のハンドル・チーム・顧客・元の依頼へのリンク)を返した。次に、前週に企業顧客が報告した不具合の全体像(何が壊れ、何が直り、同じ原因はどれか)を、事故・エスカレーション・支援・要望の全チャンネルを読ませて約50分で製品領域別に未解決23件・解決14件にまとめた。本人の見積もりでは「1週間分の仕事か、やらずに終わっていた」。- 法務レビューの自己改善。 法務のMolly Villagra氏(技術背景なし)は、マーケ資料(1段落のSNS文から2,500語のブログ、十数タブの計画書、複数の変種のメール)のレビュー用チャンネルにClaudeへの規則と指示を置いた。マーケ担当が文書のリンクを貼ると、Claudeが根拠のない主張や事実の誤りを指摘し、直し方を添えて要請者と直接やり取りし、残りを法務に回す。あるニュースレターで3点を指摘し数分後に自分で1点を解決したのを見て、
Your three bullets are good callouts, but they can all be verified by you. Will you try to verify these things in real time when you flag them in the future?と頼むと、Claudeはその指示を以後の全レビューの規則に追加した。これを受けて毎週金曜に法務の指摘を読み、共有の指示の更新案を出して承認を求める習慣も作った。
共通する3つの型と要注意な回り道
- 3例に共通するのは「最初の依頼に一致の定義と出力例を入れる」「出てきたものを検証させる」「直しを規則に昇格させる」の3手。当サイトのClaudeの使い方に書いている手順と同じで、Slackの中でも変わらない
- 所要時間は本文末尾に「個々の社員の特定の作業での経験で、作業・接続したツール・設定で変わる」と注記がある。画像はすべて生成された例示で実データではない、とも
- Claude Tagは公開ベータで、Team・Enterpriseプランの一次サービス上で使える。Anthropic自身が社内で使っている例として、CIの監視も同じ製品
- 「アクセスできないハブを相互参照で補う」「別のアシスタントの出力と重複排除する」は、道具が届かないときにClaudeが回り道を探した例で、便利さと同時に「どこまで自分で取りに行くか」を見ておく必要がある
45分・26分・50分の数字を原文で確認
この記事の下調べで、筆者は9月18日にclaude.comのブログを取得し、3例のプロンプト文・所要時間(2分・45分・26分・50分)・件数(15件超・7件・約20・約24・23・14)・発言者の氏名と役割・末尾の注記がその原文にあることを確認した。リンク先の「1ダース超の用途例」は開いていない。筆者はClaude Tagを自分のSlackで使っていない。
コネクタや料金、他の用途例は不明
- 各例で接続していたコネクタの一覧
- Claude Tagの席あたりの料金
- 「1ダース超の用途例」の中身
出典はclaude.comのブログ
- How Anthropic employees use Claude Tag(Anthropic・2026年8月28日)
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