OpenAI、13〜17歳とAIの発達に関する独立研究に500万ドルの助成──1件最大100万ドル、間接費は10%まで、応募は2026年10月6日まで(英語・Googleドキュメント1本)、採択通知は11月13日まで。資金と運営はOpenAI Group PBC。「AI製品事業者に好ましい結果かどうかにかかわらず信頼できる知見を生む能力」を審査基準に明記
OpenAIは2026年9月8日、生成AIが13〜17歳の若者の生活と発達に与える影響についての独立研究に総額500万ドルを拠出すると発表した。優先領域は情緒的発達とウェルビーイング、社会的発達と人間関係、利用パターン・状況・属性による差異、リスク軽減・年齢に適した設計・政策の4つで、児童発達・心理学・公衆衛生・HCI・社会学・AI安全性などの学際研究を歓迎する。どの国からも応募でき、AI普及が著しい国を優先。未成年者を対象とする研究は倫理審査・同意・データ保護・被害発覚時の対応・チームの専門性を説明する必要がある。1件最大100万ドル、間接費は各助成の10%まで、営利団体は優先しない。応募は10月6日まで、採択通知は11月13日まで、2027年第1四半期に中間報告。成果の公表は強く推奨するが条件ではない。資金と運営はOpenAI Foundationではなく OpenAI Group PBC。

2026年9月18日・日本時間時点の情報です。 OpenAIの発表(9月8日)を読んだ。日本の研究者も応募できる公募なので、条件と締切を中心に残す。10代向けの製品側の措置はChatGPT for Teens、Googleの調査は米国10代のAI利用調査に。
3行まとめ
- 何の助成か。 生成AIが13〜17歳の若者の生活と発達に与える影響についての独立研究に総額500万ドル。優先領域は①情緒的発達とウェルビーイング(感情調整・レジリエンス・アイデンティティ・主体性・自尊感情・社会的つながり)、②社会的発達と人間関係(友人・家族・帰属・共感・AIと人のつながり)、③利用パターン・状況・属性による差異(利用時間・目的・年齢・文化・言語・社会経済的状況)、④リスク軽減・年齢に適した設計・政策(セーフガード・製品介入・AIリテラシー・保護者や教育者の支援)。質的・量的・実験・観察・理論・参加型・混合いずれも可。どの国からも応募でき、AIの普及が著しい国を優先。
- 条件。 1件最大100万ドル、間接費は各助成の10%まで、学生・院生・ポスドクの参加支援に使える。営利団体は優先しない。応募は英語で、行間1行のGoogleドキュメント1本(概要1ページ未満、研究計画3ページ以内、日程、予算、前提条件、倫理と安全保護の声明、チーム情報、独立性と利益相反の開示)。未成年者を対象とする研究は、倫理審査・インフォームドコンセントと本人同意・プライバシー保護・被害や差し迫ったリスクが明らかになった場合の対応・機微情報の扱い・チームの専門性・保護者の同意を説明する。締切2026年10月6日、採択通知は11月13日まで、2027年第1四半期に中間報告、最終報告書をOpenAIに提出。成果の公表(査読論文・プレプリント・公開報告)は強く推奨するが条件ではない。
- 審査基準と資金元。 科学的厳密性・関連性・提案の質・実用性・倫理と安全保護・実現可能性・チームの専門性・包摂性と一般化可能性・補完性に加え、**「独立性と信頼性:AI製品事業者にとって好ましい結果かどうかにかかわらず、信頼できる知見を生み出す能力」**が明記されている。ChatGPTを扱う研究・学際チーム・十分に代表されていない集団や地域・短中期の政策判断に役立つ研究を優先することがある。資金提供と運営はOpenAI Group PBC(財団ではない)。問い合わせ先はcollaborativeresearch@openai.com。
規制支持と助成の組み合わせ方
- 同じ9月9日の政策文書で加州の若者保護法案SB 1119を支持しており、「規制を支持しつつ、根拠になる研究にも金を出す」の組み合わせ
- Anthropicのウェルビーイング研究助成と並べると、両社とも「自社に不利な結果でも」を文面に入れている。運営が財団でなく事業会社(Group PBC)である点は、独立性を読む上で覚えておく
- 日本からの応募で引っかかりそうなのは、英語での応募書類と、未成年者研究の倫理審査(所属機関のIRB相当)の説明。「AIの普及が著しい国を優先」の中に日本が入るかは書かれていない
金額と締切を原文で確認済み
この記事の下調べで、筆者は9月18日にOpenAIの発表(日本語版)をブラウザで取得し、総額・上限・間接費・締切・通知日・中間報告時期・資金元・審査基準の文言がその原文にあることを確認した。応募フォームのリンク先は開いていない。筆者は応募していない。
採択数や助成期間の上限は不明
- 採択件数の目安
- 助成期間の上限
- 過去の同種プログラムの採択実績
出典はOpenAIの発表
- AI と 10 代の発達に関する新たな研究への助成(OpenAI・2026年9月8日)
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