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Midjourney Medical発表──画像生成AIの会社が全身超音波スキャナーを作った

Midjourney創業者David Holzが新部門「Midjourney Medical」と全身超音波スキャナーを発表。Butterfly Networkと提携、60秒・放射線なし・数ドルでMRI級の画像を目指す。2027年末にサンフランシスコで「Midjourney Spa」開業予定。

Midjourney Medical発表──画像生成AIの会社が全身超音波スキャナーを作った
執筆・編集:
目次

3行まとめ

  1. Midjourney創業者David Holzが新部門「Midjourney Medical」と全身超音波スキャナー「Ultrasonic CT」を2026年6月18日に発表
  2. Butterfly Networkとの提携で40個のUltrasound-on-Chipモジュールを搭載、60秒・放射線ゼロ・数ドルでMRI級画像を目指す
  3. 2027年末にサンフランシスコで「Midjourney Spa」を開業し、6年間で5万台・月10億回スキャンの展開を掲げる

Midjourneyが発表した医療スキャナー

2026年6月18日、画像生成AIで知られるMidjourneyの創業者David Holzが、新部門「Midjourney Medical」と全身超音波スキャナーを発表した。Midjourney自身はこの技術を「Ultrasonic CT」と呼んでおり、公式ページ(Wayback Machineの2026年6月18日保存版で確認)では「MRIマシンをある意味で上回る全身画像を目指しており、しかもスキャンはわずか60秒で終わる。放射線も強力な磁場もなく、あるのは音と水と60秒だけ(Ultrasonic CT lets us aim for whole-body imaging that's in many ways superior to even MRI machines, but the scan takes as little as 60 seconds. There is no radiation, no powerful magnetic fields - just sound and water and 60 seconds.)」と説明している(2026-08-27修正:元の記述にあった「as powerful as MRI and as casual as a trip to the spa」という引用は、Wayback Machine保存版の公式ページ本文にも、meta description・og:descriptionにも、他4件の出典記事にも見当たらなかったため、実際に確認できた原文に差し替えた)。

画像生成AIの会社が医療ハードウェアに参入するのは異例の動きで、ソフトウェア企業のハードウェアピボットとしても注目されている。

スキャナーの仕組み

項目 内容
名称 Ultrasonic CT(全身超音波スキャナー)
提携先 Butterfly Network(Ultrasound-on-Chip技術のライセンス)
モジュール数 40個のButterfly Ultrasound-on-Chipモジュール
トランスデューサ 報道により数字が異なる(後述)
スキャン時間 約60秒
データ処理量 「毎秒テラバイト級」(Startup Fortune)。「毎秒17GB」という数字も出回っているが、これはLet's Data ScienceがDigg・Twitterで拡散された未検証の数字として紹介したもので、同メディア自身「報道各社による独立検証はされていない」と明記している(詳細は本文)
放射線 なし(超音波のみ)
磁場 なし
スキャン方式 利用者がプラットフォームに立ち、浅いプールの水中を秒速約5cmで降下
スキャン費用(目標) 数ドル(従来のMRIは400〜4,000ドル)

Butterfly Networkとの提携

複数の報道によると、Midjourneyは2025年11月にButterfly Networkと共同開発・ライセンス契約を締結した。1,500万ドルの前払い金についてはStartup Fortune・R&D World・Let's Data Scienceの3媒体が共通して報じている。R&D World(Butterfly社のSEC提出書類を根拠に)は「1,500万ドルの一時金と、5年契約で四半期ごとに請求される年間1,000万ドルのライセンス料、加えてマイルストーン支払い」と報じ、Let's Data Science(Panabee発の情報として)は「1,500万ドル前払い、年間1,000万ドルのライセンス料、最大900万ドルのマイルストーン支払い」とより具体的な内訳を報じている(2026-08-27修正:元の記述はこれら全ての数字を「Startup Fortuneの報道」としていたが、Startup Fortuneの記事本文で確認できたのは1,500万ドルの前払い金のみで、年間1,000万ドル・最大900万ドルの数字はR&D World・Let's Data Scienceの記事にあった。出典を訂正した)。

Butterfly Networkは半導体ベースの超音波技術で知られる企業で、同社のUltrasound-on-Chipモジュールがスキャナーの中核部品となっている。

トランスデューサ数の食い違い

複数の報道でトランスデューサ(超音波素子)の数に食い違いがある。ただし2026-08-27の再検証で、この「食い違い」の性質がより詳しく分かった。

  • 8,960個:Digg・Twitterで拡散された数字で、Let's Data Scienceがこれを紹介しつつ「これらの技術的な数字はMidjourneyの技術解説投稿とその二次的な拡散から来たもので、記事執筆時点で報道各社による独立検証はされていない(have not been independently validated in reporting)」と明記している。同メディアは「毎秒17GB」「1断面あたり40GBの生データ」という数字も同じ扱い(未検証のSNS発情報)で紹介している
  • 50万個:Startup Fortuneが「リングに50万個の微小センサー素子を搭載し、各素子がスピーカーとマイクの役割を果たす」と報道。Butterfly社CEOのJoseph DeVivo氏も「約50万個のセンサーが同時にスキャンする」とコメントしたとR&D Worldが報じている

Midjourney公式ページはCloudflareの認証で直接取得できなかったが、Wayback Machineの2026年6月18日保存版では、トランスデューサ数についての具体的な言及自体が見当たらなかった。40モジュール×素子数で総数が変わる可能性がある点に加え、「8,960個」という数字はSNS発の未検証情報である可能性が高い点に注意されたい(2026-08-27修正:元の記述は8,960個を単純に「Let's Data Scienceが報道」としていたが、Let's Data Science自身がこの数字を「未検証」と明記していた点を追記した)。

展開計画:Midjourney Spa

Midjourneyは2027年末にサンフランシスコで「Midjourney Spa」を開業する計画を発表した。報道によると、施設にはスキャナー10台のほか、ホットタブ、サウナ、コールドプランジが併設される。

長期目標として、6年間で全世界に5万台を展開し、月間10億回の全身スキャンを処理する構想を掲げている。

なぜ画像生成AIの会社が医療機器を?

この疑問に対する公式の説明は限定的だが、複数の報道が指摘しているのは、Midjourneyが画像生成で培った大量の画像データ処理・再構成技術と、超音波で取得した膨大な生体データ(毎秒17GB)をリアルタイムで3D画像に変換する処理との技術的な親和性だ。

ただし、画像生成AI(テキストから画像を生成)と医療画像再構成(超音波信号から断層像を生成)は入力も出力も異なるため、「技術が直接転用できる」かどうかは現時点では検証されていない。

公式ページを直接読めなかった経緯と未確認の数字

  • 2026-08-27追記:公式ページは今回もCloudflareの認証で直接取得できなかったが、Internet Archive(Wayback Machine)に2026年6月18日時点の保存版があったため、そちらで本文・meta descriptionを確認できた。この確認により、記事内にあった英語の直接引用1件が実際には公式ページに存在しないことが判明し訂正した。また「毎秒17GB」「年間ライセンス料1,000万ドル」等の数字について、出典の帰属を訂正した(詳細は各節の修正注記を参照)
  • 公式ページを直接読めていない(当初)。Cloudflareの認証でブロックされたため、各報道媒体経由の情報に依存していた。数字の食い違い(トランスデューサ数)はこの制約に起因する可能性がある
  • 「数ドル」のスキャン費用は目標値であり、実際の価格は不明。FDA承認の有無・時期も報道からは確認できていない
  • 月10億回スキャンは極めて野心的な数字。5万台で月10億回は、1台あたり1日約667回の稼働を意味する。60秒/回でも1日約11時間フル稼働が必要になる計算で、現実的な稼働率を考えると達成のハードルは高い
  • 筆者はMidjourneyの画像生成サービスの利用者であり、利害関係はないが中立的な第三者でもない

報道間で数字が食い違う箇所について

本記事は2026年6月18日時点の報道に基づく。Midjourney Medical公式ページ(midjourney.com/medical)は現在もCloudflareの認証でcurl取得できないが、2026-08-27の再検証ではInternet Archiveの保存版で本文を確認できた。報道媒体間で数字が異なる箇所は、可能な範囲で出典を特定し併記した。新たな公式情報が出た場合は更新する。

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出典・参照資料

更新・訂正履歴

  • 公式ページ(midjourney.com/medical)は当初と同様Cloudflareでcurl取得できなかったが、Internet Archive(Wayback Machine)の2026-06-18保存版(200)を取得して確認できた。(1)本文冒頭の直接引用「as powerful as MRI and as casual as a trip to the spa」は、Wayback保存版の本文・meta description・og:descriptionのいずれにも存在せず、他4件の出典にも見当たらなかったため捏造引用と判断し、実際に公式ページで確認できた文(Ultrasonic CT lets us aim for whole-body imaging that's in many ways superior to even MRI machines...)に差し替えた。(2)「データ処理量:毎秒17GB(Startup Fortune報道)」は誤りで、Startup Fortuneの記事本文が実際に書いているのは「produces terabytes of data each second」(テラバイト級、17GBよりずっと大きい)。「17GB/s」という数字はLet's Data Scienceの記事にあったが、同メディア自身が「Digg・Twitterで拡散された、報道各社の独立検証がされていない数字」と明記して紹介したものだった。出典と文脈を訂正した。
  • (承前)(3)Butterfly Networkとのライセンス契約の内訳「年間1,000万ドル・最大900万ドル」を全て「Startup Fortuneの報道」としていたが、Startup Fortune本文で確認できたのは1,500万ドルの前払い金のみで、年間1,000万ドルはR&D World(Butterfly社のSEC提出書類が根拠)、最大900万ドルはLet's Data Science(Panabee発)の記述だった。出典を訂正した。(4)トランスデューサ数「8,960個(Let's Data Scienceが報道)」について、Let's Data Science自身がこの数字を『Midjourneyの技術解説投稿とその二次拡散(Digg/Twitter)から来たもので、独立検証はされていない』と明記していた点を追記した。

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