ChatGPTのシェアが76.5%から54.7%へ──2026年AIチャットボット市場の勢力図が変わりつつある
Similarwebのトラフィックデータに基づくTechTimesの集計によると、ChatGPTのAIチャットボット市場シェアは2025年2月の76.5%から2026年6月時点で54.7%へ低下した。Geminiが27.4%に急伸し、Claudeは月間訪問数が1月の2.03億から4月の8.24億へ306%増加、シェア8.2%に達した。

目次
2026年6月時点で、AIチャットボット市場の勢力図が大きく動いている。TechTimesが2026年6月8日に公開した集計記事によると、ChatGPTの市場シェア(Webトラフィックベース)は2025年2月の76.5%から54.7%へ、22ポイント低下した(54.7%はTechTimesの記事公開時点=2026年6月8日ごろの数値で、原文に「now」とのみ記載されている)。一方、GoogleのGeminiが27.4%に急伸し、AnthropicのClaudeは月間訪問数が2026年1月の2.03億回から4月の8.24億回へ306%増加、シェア8.2%に達した。
3行まとめ
- ChatGPTの市場シェアは76.5%から54.7%へ22ポイント低下(TechTimes集計、Webトラフィックベース)
- Geminiが27.4%に急伸し、2位の座を固めつつある
- Claudeは月間訪問数が1月2.03億→4月8.24億(306%増)でシェア8.2%に到達
ChatGPTはまだ過半数を握っている
TechTimesの集計によると、ChatGPTのシェアは54.7%。22ポイント下がったとはいえ、依然として市場の過半数を占めている。
この数字を「ChatGPTの凋落」と読むか「54.7%もあるのだからまだ圧倒的」と読むかは、立場によって分かれる。事実として言えるのは、2025年2月に76.5%あったシェアが1年余りで22ポイント減ったということだけだ。
測定方法が異なるSensor Towerの調査では、ChatGPTのTrue Audienceシェアが2026年3月に初めて50%を下回ったとされており、集計手法次第で「過半数維持」か「50%割れ」かの評価が分かれる。
| サービス | シェア(2026年6月のTechTimes報道時点) | 備考 |
|---|---|---|
| ChatGPT | 54.7% | 2025年2月の76.5%から22pt低下 |
| Gemini | 27.4% | 急伸 |
| Claude | 8.2% | 月間訪問数306%増(2026年1月→4月) |
Geminiの27.4%はどこから来たか
TechTimesの集計によると、Geminiのシェアは27.4%に達している。GoogleはGeminiをAndroidやGoogle Workspaceに組み込んでおり、既存のGoogleユーザーが自然にGeminiに触れる導線が多い。プラットフォーム統合による流入増が寄与している可能性は高いが、TechTimesの記事からはトラフィック増加の内訳(検索経由・アプリ内遷移・直接訪問など)までは読み取れない。
Claudeの306%増──数字の読み方に注意
TechTimesの集計によると、Claudeの月間訪問数は2026年1月の2.03億回から4月の8.24億回へ306%増加し、シェアは8.2%に達した。
306%という成長率は目を引くが、ベースが小さいことを踏まえる必要がある。2.03億回から8.24億回へ増えたということは、約6.2億回の純増だ。一方、ChatGPTが仮に54.7%のシェアで月間数十億回規模の訪問数を維持しているなら、Claudeの純増分はChatGPTの訪問数全体から見ればまだ一部に過ぎない。成長「率」と成長「量」は別物であり、306%という数字だけで市場の逆転を語るのは早い。
この記事を書いているのは、3社を実際に使い分けている筆者だ
筆者はChatGPT・Claude・Geminiの3つを日常的に使い分けている。軽い調べ物にはChatGPT、深い対話や長文作業にはClaude、Google Workspace連携が必要な場面ではGeminiという具合だ。
その実感から言うと、「シェアの移動」が起きている理由は単純で、各社の得意領域がはっきりしてきたからだと思う。2024年末の時点ではChatGPTが「AIチャットボット=ChatGPT」とほぼ同義だったが、2026年に入ってからは用途によって使い分けるユーザーが増えた。筆者の周囲でも「全部ChatGPTで済ませる」という人は明らかに減っている。
ただし、これは筆者の観測範囲に限った話であり、統計的な根拠はない。
正直に言うと──この数字だけでは分からないこと
TechTimesの集計にはいくつかの限界がある:
- データソースの詳細が不明確:TechTimesはSimilarwebのトラフィックデータを参照しているとみられるが、記事中でデータの収集方法や対象範囲(デスクトップのみかモバイル込みか、API経由のアクセスを含むかなど)の詳細は明示されていない
- トラフィック=利用実態ではない:Webサイトへの訪問数は、API経由で利用する開発者やアプリ組み込みの利用を捕捉できない。特にClaudeとGeminiはAPI利用の比率が高いとみられ、Webトラフィックだけでは実際の利用規模を過小評価している可能性がある
- 有料ユーザー比率が見えない:無料ユーザーの訪問と有料ユーザーの訪問を区別できないため、各社の収益貢献度は推定できない
- 期間の取り方で印象が変わる:ChatGPTのシェア比較は2025年2月時点と記事公開時点(2026年6月)を比べたものだが、途中の推移(一時的な急増や急減があったか)は記事からは読み取れない
市場の全体像を把握するには、Web訪問数だけでなく、API利用量・有料ユーザー数・エンタープライズ契約数など複数の指標を組み合わせる必要がある。本記事で扱っているのは、あくまでWebトラフィックという一つの切り口に過ぎない。
この記事が拠って立つデータの出どころ
- 本記事のデータは、TechTimesが2026年6月8日に公開した記事に基づく
- TechTimesが参照した元データはSimilarwebのWebトラフィック集計とみられるが、筆者はSimilarwebの一次データを直接確認していない
- 本記事は2026年6月21日時点の情報に基づいており、その後の市場動向は反映されていない
感想や「自分はこう使い分けている」という話があれば、YouTube(AI時短ラボ)のコメント欄で教えてほしい。読者の使い分け事例は、次の記事で取り上げる予定だ。
出典・参照資料
更新・訂正履歴
- 出典URL(TechTimes記事318024)を突合したところ、2026年8月14日時点の同URLは別記事(『ChatGPT Reaches 1 Billion App Users』317841、6月5日付)にすり替わっており、元記事は消えていた。Wayback Machineのアーカイブ(2026年6月9日取得分)で原文を確認したところ、本文が引用していた54.7%/27.4%/8.2%/306%/2.03億→8.24億の各数値自体は原文と一致し誤りではなかった。ただし『ChatGPTのシェアは2024年末の76.5%から2026年4月時点で54.7%へ』としていた部分は誤りで、原文では76.5%の時点は『2025年2月』であり、54.7%への低下は特定の月(4月)ではなく記事公開時点(2026年6月8日ごろ)の『now』としか書かれていない(2026年4月と明記されていたのは、Claudeの訪問数203万→824万の変化のみ)。日付を訂正した。
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