2026年7月16日 木曜日
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VOICEVOXの読み間違いを直す2つの方法──公式辞書とテキスト置換の使い分け

VOICEVOXがNVIDIAやClaudeなどの固有名詞・英単語を読み間違えるときの対処法を2つ整理します。公式の「読み方&アクセント辞書」に登録する方法と、合成直前にテキスト側で置換する「読み辞書」運用です。解説動画を量産する筆者の実運用から、それぞれの向き不向きをまとめました。

VOICEVOXの読み間違いを直す2つの方法──公式辞書とテキスト置換の使い分け
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VOICEVOXが固有名詞や英単語を読み間違えるときの対処法は、大きく2つあります。方法Aは公式の「読み方&アクセント辞書」に単語を登録するやり方、方法Bは音声合成に渡す直前のテキストを「NVIDIA→エヌビディア」のように置換する「読み辞書」運用です。この記事では両方の手順と、どちらをいつ使うかの判断材料を説明します。

  • 方法A=VOICEVOXの設定にある「読み方&アクセント辞書」に単語と読みを登録。アプリ内で完結
  • 方法B=合成前にテキスト側で置換する自前の読み辞書。字幕は元表記のまま音声だけ変えられる
  • 手作業中心ならA、スクリプトで量産するならBが噛み合いやすい。併用も可能

なぜVOICEVOXは固有名詞や英単語を読み間違えるのか

VOICEVOXの公式の使い方ページにも、難しい単語や新しい単語は正しい読みにならないことがあると明記されています。特にアルファベット表記の製品名やサービス名(NVIDIA、Claudeなど)、人名・地名などの固有名詞は、想定と違う読みになりがちです。読み間違いに気づかず音声を書き出してしまうと、その部分だけ作り直しになるため、先回りして読みを固定しておく仕組みが必要になります。

方法A:公式の「読み方&アクセント辞書」に登録する

VOICEVOXには単語の読みを登録する機能が公式に用意されています。設定メニューから「読み方&アクセント辞書」を開き、登録したい単語と読みがな(カタカナ)を入力し、アクセント(音の高低の位置)を画面上で指定します。登録した読みが反映されない場合は、単語優先度を上げると改善することが公式の使い方ページで案内されています。

方法Aの利点は、アプリの中だけで完結することです。VOICEVOXのエディタ上で台本を貼り付けて手作業で音声を作るスタイルなら、まずこちらを試すのが素直です。

方法B:合成前にテキスト側で置換する「読み辞書」運用

もう1つの方法は、VOICEVOX側には何も登録せず、音声合成に渡す直前のテキストをスクリプトで置換するやり方です。たとえば「NVIDIA→エヌビディア」「Claude→クロード」のような対応表(読み辞書)を台本データに持たせておき、合成に渡すテキストだけを書き換えます。

この方式の特徴は、画面に出す字幕やスライドの表記は元の英語のまま、音声だけカタカナ読みにできることです。動画では「Claude」と表示しつつ、ナレーションは「クロード」と正しく読ませる、という分離ができます。台本からVOICEVOXでの合成までをスクリプトで自動化しているワークフロー(ずんだもん動画の自動化についてはこちら)なら、読み辞書も台本データと一緒にバージョン管理できるのが利点です。

AとBはどう使い分けるか

どちらか一方が正解というものではなく、作り方によって向き不向きが分かれます。

  • 方法Aが向くケース:VOICEVOXのエディタで手作業中心に制作している。アクセントの位置まで細かく調整したい。スクリプトを書かずに済ませたい
  • 方法Bが向くケース:台本から合成までを自動化している。字幕の表記は英語のまま残したい。読みの対応表を台本データと一緒に管理したい

両方を併用し、アクセントまで詰めたい語だけAで登録する、という組み合わせも考えられます。

筆者の現場から

解説動画を量産する中で、いちばんのロスは「読み間違いに気づいて再収録する」手戻りでした。試行錯誤の末、台本データに読み置換の辞書を持たせる方式(方法B)に落ち着いています。画面の表記は英語のまま、音声だけカタカナにできるのがB案の利点で、字幕と音声を別々に管理できるのが量産時には効いています。

正直な但し書き

  • 方法Aについて、登録した単語が反映されないケースの報告がユーザーのブログにあり、単語優先度の調整などの対処が紹介されています。挙動はバージョンや環境に依存する可能性があります
  • 方法Bはカタカナに置換するだけなので、アクセントの位置までは制御できません。アクセントを詰めたい場合は方法Aや、合成後の調整が必要です
  • 方法Bは単純な文字列置換だと、同じ表記を文脈で読み分けたい場合に対応できません。置換ルールの設計は台本の書き方とセットで考える必要があります
  • 本記事の体験談は筆者のワークフローでの話であり、どの制作スタイルでも同じ効果があるとは限りません

出典

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